51 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/15(水) 12:11:52 ID:???
「な、なんだってんだよー!」
「うわわ、とりあえずこのポケモンを!」
あの人間たちが出したのは・・・ヒコザルとナエトルだ。

・・・難なく鳥達を倒し、人間たちは去っていく。
「残ったのはポッチャマだな。」


52 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/15(水) 12:19:08 ID:???
『シンジ湖の神』1/2

「・・・というわけでよろしくポチャ~。」
「うむ。」
残ったポッチャマを無事、手下にできた。
「ボクはどうすればいいポチャ~?」
「そうだな。これ以上人数を増やしてゾロゾロと歩いていては人間共に見つかりやすくなってしまうだろう。
ここから北にハクタイの森と言う場所がある。そこの森の洋館にむかえ。俺の名前を出せば手厚く迎えてもらえるだろう。」
「わかったポチャ~!」
ポッチャマは森の洋館に向かった!


53 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/15(水) 12:32:33 ID:???
『シンジ湖の神』2/2

「さて、次はどこに向かうか。」「ね~、ピカチュウ。この湖綺麗だし、少し周りを歩いてみたいんだけど・・・。」
「そうですね。せっかく来たんですし・・・。」「ムウマも~!」
たまには手下を休ませてやるか。「しかたない、少しこの湖の周りを散策するとしよう。」

しばらく湖の周りを歩いていると・・・。
「ふんふんふ~ん♪」
何というか・・・メノクラゲを人間に近付けて紫色にしたようなポケモンに遭遇した。
「誰~?」
こちらに気付いたようだ。せっかくだ話し掛けてみることにしよう。
「俺はピカチュウ、敵意は無い。少し話を聞け。」
ピカチュウは野望を・・・
「ふ~ん、面白そう!」
「そうか。」
「でもごめんね。アタイは協力できそうにないな~。この湖、守らなきゃいけないし・・・。
今もたまたま息抜きに出てきただけなのよ。ほら、あの赤帽子の子いたでしょ?好みのタイプだからたまに見にくるの!」
「そうか・・・。」
残念だが諦めるとしよう。「あ、でもこの辺のポケモンに話をすることくらいならできるかな。それとユクシーちゃん達にもテレパシーであなた達の事離しといてあげるから、行ってみるといいよ!」


54 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/15(水) 12:38:51 ID:???
『次の目的地へ』

「ありがたい。そのユクシーというのはどこにいる?」
「えっとねー。ユクシーちゃんはここから北のエイチ湖にいるよ!アグノムちゃんは・・・えへへ、忘れちゃった!ユクシーちゃんに聞いて!」
「わかった。」
ピカチュウは去っていった。

「あのピカチュウ、面白い運命をせおってるわね~。これからどうなるか楽しみだわ。」


55 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/15(水) 12:50:01 ID:???
『旗』

さて、次の目的地も決まったし手下たちと合流するとしよう。

「な、なんなのよ~っ!」
この声はミミロルだ!急いで声がした方向に向かう!
「へっへ~、ミミロル見~っけ!ゲットしてギンガ団の下っぱから卒業だ!」
宇宙人みたいな格好をした奴がミミロルに向かってモンスターボールを投げる!
「ピカピッ!(待ちなっ!)」
間一髪、モンスターボールを電撃で破壊する。
「な、何だこのピカチュウ!」
「ピカッ!ピカピカチュッ!(こいつは俺のもの(手下)だ!手を出さないで貰おうか!)」「ミッ!?(えっ!?)」
俺は宇宙人みたいな奴に電撃を食らわす。
「ひ、ひゃ~!?」
宇宙人は逃げ出していった。
「ふん、弱いな。これからは人間に見つからないよう、もっと気を付けろ。」
「う、うん・・・。(俺の「もの」ってどういう意味だろ?)」
「何してる?さっさと合流しに行くぞ。」
「は、はい!」


56 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/15(水) 13:08:54 ID:???
「合流」

全員と合流できた。
「集まったか?」
「うん。」
「はい。」
「たのしかった~。」
俺はさっきであったクラゲの事を話す。かくかくしかじか
「そんなことがあったんですか。それはエムリットかもしれませんね。」
「エムリット?」
「はい、シンノウの神話に出てくる神の一人です。」
「そんなのにあえたなんてすごいね~。」
「エイチ湖への道は寒く厳しいので、一度森の洋館へ行って旅の準備をしなおしませんか?」
「そうだな、そうしよう。」


57 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/15(水) 13:41:04 ID:???
「よし、そうと決まったらさっさと森の洋館へ行くぞ。」
「・・・その風船、どこから出したの?」
「頬袋。」
「一応、ピカチュウさんはハムスターですからね・・・。で、それで何をするんですか?」
「空を飛ぶ。ピカチュウ族の器用さをなめるな。一度行ったところしか行けんが。だが・・・。」
「だが?」
「この携帯用小型風船では二人までしか運べん。そうだなムウマ、お前は飛べるだろうスボミーを運べ。(スボミーの方が軽いだろうからな。)
ミミロルは俺に掴まるがいい。」
「わかった~。」
「う、うん!」
「では行くぞ!」


58 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/15(水) 14:05:36 ID:???
俺とミミロル、ムウマとスボミーは森を目指して飛び始めた。
「北へ行くには、テンガン山の洞窟を抜けないといけませんね」
スボミーによれば、シンオウの西側から入る洞窟の入口は、
クロガネの先にある所か、ハクタイの街を抜けた所かのどちらからしい。
どっちみち森へ戻るのだから、ハクタイ方面から入るとしよう。

途中、下の道を、
「俺は最強のトレーナーになるんだああああ!」
と、さっきのシマシマシャツが凄い勢いで通り過ぎていった。
まあ、せいぜい頑張ってくれ。無理だとは思うが。

その他、ソノオの花畑に、何故かあの宇宙人達がわらわら集まっているのが見える。
「なにあれ~。へんなの~」
「さあな。さっきのサンドパンもどきでも狙ってるんだろう」
「でも、何かおっかなそうですよ…」
「…まあ、ピカチュウがいれば、心配ない…と…思ったりするけどね(ポッ)」
「ミミロルさん、急に静かになりましたね…?」
「あれ~? なんかほっぺあかいよ~?」
「なっ…何でもないわよ!うるさいわね~!(俺の「もの」って、もしかして…)」

さっきからミミロルが妙に大人しい。
ひょっとして惚れさせたか? フッ、俺も罪な男だぜ。
だが、野望を達成するまで色恋は禁物だ。


59 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/15(水) 14:24:05 ID:???
「そろそろハクタイの森が見えてきたな。」
「ムウマつかれた~。」
「もう少しだ、我慢しろ。(こいつも意外と重い・・・。)」
「大丈夫?」「問題ない。(何だか湖の時からミミロルの態度が妙だが・・・?所詮手下、おかしな愛着は抱かないようにしなければな。)」
着陸の準備をと・・・。
その時、緑色の蛇のようなポケモンが凄い勢いで通り過ぎた。
「ギャオオオオォォォォン・・・」
「おっと!」
「あぶないな~。」
「あれも伝説のポケモンですかね・・・?なんだかピカチュウさん、まるで伝説のポケモン達を呼び寄せているみたいですね!」
「そういうたいしつだったりしてね~。」
「冗談はやめろ。降りるぞ。」


60 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/15(水) 17:10:14 ID:???
「あっ、ボス!お帰りなせえ!」「お帰りなせえ!」
森へ下りると、洋館の前でドンカラスとヤミカラス達が出迎えた。
「おう、案配はどうだ」
「へえ。今、ボスの友達とかいうペンギンが連れてきやすんで」

「仲間だポチャ~!」
遅れて来たポッチャマの後ろからは、何やらピンクのイモ虫と、色の違うサナギが2つ…
「…こいつらだけか?」
「へ、へえ…こんな早いお帰りとは思わなかったもんで…」
「…まあいい。引続き頼んだぞ」
「へえ!」
本当に任せていいんだろうか?

取り敢えず、ヤミカラスにイシツブテとビッパの様子も見に行かせる。
報告によれば、イシツブテは知り合いのコウモリと岩のカタマリに話を付けたらしい。
なかなか順調に進んでいる。

「連れてきたお」
やがて、ビッパが赤い虫と青い猫を連れて到着した。
「こいつはコロボーシだお」
「何ができるんだ?」
「♪♪♪♪♪~」
「歌が上手いお」
…本当に大丈夫なんだろうか…

しかし、青い猫の方は使えそうだ。
やたらとこちらを威嚇してくるのが気になるが…


61 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/15(水) 17:51:37 ID:???
期待


62 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/15(水) 18:27:24 ID:???
期待


63 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/15(水) 18:30:35 ID:Ph6PFtLr
気体


64 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/15(水) 18:51:06 ID:9WEMemRc
凄い良スレだなここ
あげ


65 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/15(水) 19:11:37 ID:???
ゲンガー様を敵役にするな死ね


66 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/15(水) 19:19:30 ID:???
お前が氏ね


67 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/15(水) 19:20:21 ID:Ph6PFtLr
65
同人臭いぞ


68 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/15(水) 19:46:19 ID:???
「これからエイチ湖へ向かう。寒く厳しい道のりを歩くことになるだろうから準備をしたい。」
「へへっ、そういうことならお任せを。おい、アレを持って来い!」
ドンカラスは羽をパチンと鳴らす。
「へい、これをどうぞ。」
ピカチュウは雷の刺繍の入ったマントを手渡される。
「これは・・・?」
「ボス専用のマントでさあ。メリープの綿毛、アリアドスの糸、その他もろもろを混ぜて縫った特注品です。余程気合いの入ったガブリアスにでも引っ掛かれないかぎり、破れませんぜ。それに耐熱、耐寒性もばつぐんでさあ!」
「それはすごいな。」
「それとピカチュウ族に力を与える電気玉の成分も縫いこんでありやす。これさえつければボスは無敵ですぜ!」
「ほう。」
「それと皆さんの分の防寒着もよういしてありやす。ミミロルの姐さんにはコートを。スボミーさんには人間達のビニールハウスの原理を応用したカプセルを。ムウマさんにはローブですぜ!」
「これだけの物をどうやって用意した?」
ドンカラスは頭をポリポリ掻きながら答える
「部下にちょっと頭のキレるやつがいるんでさあ。マントは元々あっし用に作らせていたんですが、急遽作り直させまして・・・。」
「それはすまなかったな。」
「いやあ、ボスのためなら火のなか水のなか・・・まあまあとにかくそのマント、付けてみてくださいよ!」


69 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/15(水) 19:53:35 ID:???
バサッ
「うむ、悪くない。」
「お似合いですぜ。」

「ねえねえ、ピカチュウ。このコート似合う?」
「何だかこの中、落ち着きますねー。」
「ぼわ~ん・・・。」

「それとこのヤチェの実を・・・氷から身を守ってくれる、不思議な実ですぜ。」
「ああ。」
「あとこれとそれとあれも・・・」「もういい!持ち切れんだろう。」
「あっしはボス達が心配で心配で・・・。」
「わかったわかった。」
これ以上、荷物を増やされてはたまらない。
さっさと出発しよう。
目指せエイチ湖!


70 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/15(水) 20:04:39 ID:???
「それじゃあボス、お気をつけて!」
ドンカラスとヤミカラス、そしてポッチャマその他大勢のポケモン達に、見送られながらハクタイの森を発つ。
ここから近いテンガン山の洞窟の入り口へはつり橋を渡らないと行けないということ、そしてそのつり橋は一つしかない事をドンカラス達から聞き、
少し危険だがハクタイシティを人間から隠れつつ抜けることにした。
幸い今は夜、余程のことがなければ見つかることは無いだろう。


71 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/15(水) 20:15:51 ID:???
ゆっくりと忍び歩き時には大胆に走りながらハクタイシティの中を進んで行く。
「人間の街をポケモンだけで歩き回るなんて初めてです。」
「私もよ。」
「ムウマも~。」
「しっ!建物の影に走れ!」
向こう側から人影が来るのが見えたので、急いで指示を出す。
あれは・・・あの時の人間。もうこんな所まで来ていたか。
「・・・もういいだろう。先を急ぐぞ。」
無事、気付かれずにすんだようだ。
「あのりゅうのせきぞうなんだろ~?」
「あれは神を模した石像みたいですね」「今はそんなもの関係無いだろう。急いで抜けるぞ」
「は、は~い。」
何とか無事にハクタイシティを抜けた・・・。


72 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/15(水) 20:23:26 ID:???
これが例のつり橋か・・・。
対岸に人間がいないことを確認し、急いで渡る。
「ちょっと~!揺らさないでよ!」
「す、すいません!」
「騒ぐな。黙って渡れ。」
ふう。無事、全員渡りきり洞窟の入り口にたつ。
「よし、入るぞ。」


73 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/15(水) 20:35:08 ID:???
洞窟の中は思ったより広い。
「ここがテンガン山の中なんですね。」
「何だか少し寒くない?」
「この先はもっと気温が下がるだろう。この程度で文句を言ってたら身がもたんぞ。」
少し進むと大きな岩が道を塞いでいる。
「あちゃ~。」
「どうする?」
「どけ。俺がやってみる。」
思い切り岩に尾を叩きつける。
すると思いの外、簡単に岩は砕け散った。
「す、すごいです!」
これが電気玉の力か・・・。すばらしい、すばらしいぞこの力!体の底から沸き上がってくるようだ!
「ふはは!では先に進むぞ!」
「かっくい~!」


74 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/15(水) 20:44:37 ID:???
地下二階は深い霧につつまれていた。
「視界が悪いな。いつ何かが襲ってきてもいいように準備だけはしておけ。」
「う、うん。」
「それとはぐれないよう気を付けろ。」
キィー、キィー!バササッ
・・・何かが飛び回っているようだ。こちらに気付いていなければいいが。
バサササササササ!!
音が近づいてくる!こちらに気付いているようだ!
「ッ!気を付けろ!何か来る!」

「血だ!血をよこせ!」


75 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/15(水) 20:53:45 ID:???
ッ!マントを翻し、襲撃者の攻撃を防ぐ!
「キィ!この布、歯が立たないキィ!」
なる程、丈夫なマントだ。距離が近づいたことで、襲撃者の正体がわかった。
こいつはズバット、血が好きなコウモリポケモンだ。
この俺を襲うとはいい度胸だ。かえりうちに・・・と言いたい所だが、この先の道案内も必要だ。
ここは話をしてみるとしよう。
「おい、お前。俺を襲った無礼は許してやろう。そのかわり俺の話を聞け。」
「そんなもの聞く気は無いッキィ!血!血!血だぁ!血をよこせぇ!」
・・・力付くで黙らせるしかないらしい。


76 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/15(水) 21:03:59 ID:???
「キィキィ!! ッーーーーーーッ!」
しまっ、§☆§※@*§○!
ちょ、ちょうおんぱら・・・おりとしらことらまともにうけ・・・。
あたまがふらクラして・・・でもこうげき・・・。
バチバチィッ!
「きゃっ!もう、危ないわねえ!どこ狙ってんのよう!」
「超音波を食らったようですね。ぼ、僕はピカチュウさんを安全な所へ運びます!ミミロルさん!ここは任せました。」
「何よ・・・もう!」
「がんばれ~!」
は、はなせおりはズびゃっトとたたか~・・・


77 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/15(水) 21:15:40 ID:???
「ピカチュウをあんなにした罪は重いんだから!」
「キキィ!お前の血!吸わせろぉ!」
「(ちっ、この霧じゃ相手がどこにいるかわかんないわ・・・。)」
「キィ、キィー!」
ズバットの牙がミミロルを襲う!が間一髪かわす。
「うわわ、危ないわね!あんたの口付けなんてごめんよ!(でもどうしてアイツは私の位置がわかるの・・・?目もないし・・・。!・・・そうか!そういうこと!)」
ミミロルはピタリと動きを止めた。
「ど、どうしたの~?うごかないとやられちゃうよ~!?」
「チャ~ンスだっキィーー!」
バササササササササ!
「そこだぁっ!雷パンチ!」
「ギャギャギャッ!し・び・れ・るッキィーー!ガクッ」
「ふう・・・なんとか勝てたみたいね・・・。」


78 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/15(水) 21:29:26 ID:???
「・・・えーと、確かキーの実が・・・。」
なんら・・・?んぐっ?
ハッ!
「敵は?ズバットは!?」
俺は飛び起きる。
「もうミミロルさんがやっつけましたよ。」
「ふう、そうか・・・。よくやった。」
「えへへ・・・。」
倒れているズバットのもとに歩み寄る。
「な、何だッキィ?もうあんたらの血なんていらないっキィ・・・。」
「そのままでいいから話を聞くがいい。」
俺はズバットに野望を・・・
「・・・わかった、あんたらに協力してやるキィ。」
「そうか。」
倒れていたズバットが飛ぶ。
「フラフラだキィ・・・。で何をすればいい?」
「エイチ湖まで向かう。出口まで案内してほしい。案内の後はハクタイの森の洋館に向かえ。
できればお前の仲間にも同じ話をしてもらえるとありがたい。俺の名を言えば手厚く迎えて貰えるだろう。」
「わかった。ついてくるキィ・・・。」


79 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/15(水) 21:41:37 ID:???
ズバットに案内されて霧の中を進んでいくと、横の方から水音が聞こえる。
どうやら、洞窟の中に湖があるらしい。

「…誰かいるキィ」
「こんな時間にか?」
「時々、人間が釣りに来るキィ」
こんな辺ぴな所で釣りとは、物好きもいるもんだ。

ズバットの言う通り、すぐ近くに人影らしきものが見えたが、

「またコイキングかよ!」

どうやら、釣りに夢中で我々には気付かないようだ。
さっさと通過するとしよう。


80 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/15(水) 21:43:41 ID:???
ズバットに案内され無事に出口までたどり着くことができた。
「じゃあ、ちゃんと案内したっキィ。」
「うむ、ごくろう。」
「ばいば~い!」
ズバットは森の洋館に向かった!
「夜、雪道を歩くのは危険です。とりあえずここで夜を明かしませんか?」
「そうだな、そうしよう。」
「当番を決めて交代で寝ましょう。寝てる間に襲われたら大変ですから。」
・・・・・・・・
「よく寝た~!」
「おはようございます。」
「あれ?ピカチュウめのしたがまっくろだよ?」
「うるさい、ほっとけ・・・。」
手下共のいびきがうるさくて全然眠れなかった。結局、俺が一晩中番をしていた。
ここが216番道路・・・。雪など生まれてはじめて見た。
「綺麗だけど・・・さ・む・いぃ~!」
「ええ・・・。」
「ぶるぶる・・・。」
「つべこべ言わず歩け。」
言われた通り寒く厳しい道のりだ・・・。


81 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/15(水) 21:52:46 ID:???
ふう~・・・マントのおかげかほとんど寒くないが、寝れなかったせいで疲れがとれていない。
「大丈夫?はい、これオレンの実!元気が出るわよ。」
「・・・いらん。いいから俺に構わず歩け。」
「そう・・・。」
少し言いすぎたか?まあ、気にすることもないだろう。

しばらく歩いているとでっぷりとした雪男のようなポケモン達が現れ、ぞろぞろ近づいてくる。
「何だ何だ!?」
「こんな所に俺達みたいな氷ポケモン以外が来るなんて珍しいんだな~!だな~!」
囲まれてジロジロ見られるのはあまり気分のいいもんじゃない。


82 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/15(水) 21:57:51 ID:???
ジロジロ見回されながら言葉を放つ。
「何だお前らは?」
「オラ達はユキカブリ~!ブリ~!」
「何よぉ!ジロジロ見ないでよ!」
「だって珍しいんだもん、な~?な~?」
ジロジロ見られてどうも話しにくいが俺は口を開く。
「わかったから、お前ら俺の話を聞け。」
一斉に注目が集まりジロジロ見つめられる。やりにくい・・・。
ピカチュウは野望を・・・


83 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/15(水) 22:30:17 ID:???
「ふ~ん・・・面白そうだなぁ。だなぁ。オラ達、協力してやってもいいど。いいど。そのかわり・・・」
「何だ。」
「ユキノオー様の頼み毎を聞いてやってほしいんだな。だな。」
「頼みごと?」
「詳しくは実際に会って聞いてやってほしいんだな。だな。」
「・・・いいだろう。」
ユキカブリ達に案内され、ユキノオーと呼ばれるポケモンのもとにたどり着く。
「おお!客人。こんな寒い所へ、よくいらっしゃった。」
「ユキカブリ達に話は聞いた。頼みごと、とは何だ?」
「何と!あなた達が頼みごとを聞いてくださるというのか!」
「ああ。さっさと話せ。」

ユキノオーの話によると最近ニューラというポケモン達がマニューラをリーダーに徒党を組み、悪さをしているという。
それを平和的に説得・・・できれば一番いいが、無理そうだったら力付くにでも・・・という話だ。
どうせ後者になることだろう。戦いの準備をし出発することにする。


84 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/15(水) 23:21:53 ID:???
『神の加護?』

とんだ寄り道になった。
まあ、ユキカブリ達とうまく行けばついでにニューラ達も手下にできるかもしれない。
やはり俺はついている。怖いくらいに。何か別の者の力を・・・何か強大な者・・・
湖で会ったエムリットなんかより、ずっとずっと強大な宇宙でさえ創造できそうな神か何かの影を感じるような・・・。
ふん、まさかな。くだらん想像をしてしまった。
マニューラ達は217先を急ぐとしよう。

「また戦いかあ~・・・。」
「まだそうなるとは決まっていませんよ。」
「どーせいつもどおりのようになるとおもうよ~。」
「気を引き締めろ。今頃、ニューラ達にも俺達の存在がバレているだろう。いつ襲ってくるかわからんぞ。」
「りょーかい。」


85 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/15(水) 23:34:58 ID:???
「ここが217番道路だな。」
ユキノオーによるとこの辺にニューラ達の寝ぐらがあるはずだが・・・?

あれはニューラだ・・・。こちらには気付いていない。
「やっちゃう?」
「いや、まだ“平和的”な解決がダメとは決まったわけじゃない。後をつけてあのニューラに家まで招待してもらうとしよう。」


86 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/16(木) 00:02:20 ID:???
ニューラは道路を外れ、森の木々が生い茂った所まで入っていく。あの奥か?
気配を殺しながら一定の距離を取り、後をつけていく。
するとニューラが突然歩みを止めた!
「バッカでー!気付いてるっつーの!」
ザザザ、と1・・・2・・・前の奴と合わせて3体のニューラに取り囲まれる。木々の影に隠れていたようだ。
「とっくに俺達に話は伝わってるつーの!」「残念だったわねえ!」「ギャハハハハ!」
ふう、やはり平和的な解決など無理な話か。俺は頬に電気をためる。
「コソコソしねーでついて来いっつーの!」「マニューラがあんたらに話があるって。」「ギャハ!」
へ・・・?
「さっさとしろっつーの!」「ノロノロしてると置いてくわよ。」「ギャハハ!」
・・・罠としか思えないが。


87 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/16(木) 00:19:30 ID:???
「ヒソヒソ{絶対罠ですよ~!}」
「{だがこのままじゃ手がかりが何も無いだろう。}」
「{いつもみたいにさっさと倒しちゃって聞き出そうよ。}」
「{・・・奴らは3匹、こちらの方が数は勝ってるがムウマとスボミーはあいつらと相性が悪い。それにあいつらは雪に馴れている。地形も不利だ。}」
「{このままついていったらもっとふりになるんじゃない?}」
「{その時はその時。何とかするしかないだろう。}」
「{メチャクチャです~・・・。}」

「だ・か・ら、さっさとしろっつーの!」「もういいわ、置いてきましょ。」「ギャハハハ!」
「すまんな、今行く。」

ニューラ達についていくことにした。


88 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/16(木) 01:30:27 ID:???
「ここがアジトだっつーの!」「あんたらがトロいから遅くなったじゃないのさ。」「のろまなネズミちゃん、ギャハハ!」
ニューラ達に案内され、それらしい洞窟の前にたどり着く。
「中でマニューラが待ってるっつーの!」「到着が遅くてマニューラきっとイライラしてるわね。」「怒られるー!ギャハハハ!」
ニューラ達に連れられアジトの奥まで入っていく。奥は真っ暗だが・・・。
「連れてきたっつーの!」「マニューラ、例の奴ら連れてきたわ。」「4名様ごあんなーい、ギャハハハ!」
数えきれないほどの暗やみに光る目・・・すべてニューラ達だ。これ程の数に袋叩きにされたら、一溜まりも無い。やはり罠か?
「おっせーぞてめーら!さて、お待ちかねの客人が来たんだライトアーップ!」
明るくなった。
こんな所に電気なんて通っていないだろうにどういう仕組みなのだろう。
天井を見上げるとあれは確かレアコイルとかいうポケモンが吊されて光を放っている。なる程。
このアジトの奥は広く、螺旋階段のようにになっていてその場所にニューラがずらりと並んでいる。
階段の所々に穴が開いているが、おそらくあの奥をニューラ達は寝ぐらにしているのだろう。
マニューラはこの部屋の中央で氷でできた玉座のような椅子に座っていた。

「てめーがドンカラスが言っていたネズミだな。」


89 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/16(木) 01:32:42 ID:???
「ヒャハハ、驚いてんな?ドンカラスとはちょっとした知り合いでなあ。てめーらの話は聞いたぜえ!
だがよお、オレぁはドンカラスがてめーのよーな弱っちそうな奴に負けたなんて信じらんねえ。くだらねえ冗談としか思えねえんだよ。
どー見てもてめーはただのかわいいネズミちゃんだしな!ヒャハハハハ!」
「「「「「ギャハハハハ!」」」」」
ニューラ達が一斉に笑う。
「それでオレぁ、てめーの力を試そうと思ってここにわざわざ呼んだわけだ!
てめーが俺に勝てたなら、ドンカラスの嘘みてーな話を信じて協力してやろう!」
「いいだろう、やってやる。」
「じゃー行くぜえ!野郎共、ショータイムだ!ネズミちゃんがボロボロになってぶっ殺される様子をおとなしく見てなあ!ヒャハハハハ!」
「「「「「イヤッホーーーッ!!」」」」」

マニューラが氷の玉座から降りると玉座は砕けて溶けた。来るっ!


90 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/16(木) 02:01:06 ID:???
一応主要人物まとめとく

ピカチュウ
主人公。変なニックネームを付けたトレーナーの元から逃げ出し、ハクタイの森へ。
シンオウのポケモンたちを支配し、人間に仕返しすべく仲間とともに旅に出る

ミミロル
一応ヒロイン。ハクタイの森での生活に飽き旅に出る。
ピカチュウに惚れ気味

スボミー
ヤミカラスに苛められていた所を助けられ、そのよしみで共に旅に出る。
たまに神通力が暴走する

ムウマ
ピカチュウの話が面白かったので付いていくことに決めた。

ドンカラス
ハクタイの森のヤミカラスたちのリーダー。
ピカチュウとの戦いに敗れ部下につくことを決意。


91 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/16(木) 02:08:17 ID:???
「あんたら三人はこっちでおとなしく見てろっつーの!」「マニューラの邪魔はさせないわ。」「ネズミちゃんが殺られる姿を見てろ、ギャハ!」
手下達はニューラ達にに上の方に連れていかれたようだ。
「結局、こうなるのね。」
「やっぱり平和的な解決なんて無理だったんです・・・。」
「わかってたけどね~。」


92 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/16(木) 02:31:50 ID:???
「何ボサッと見てんだよ!相手はこっちだぜええ!」
マニューラの言葉に反応し、俺はとっさに高速移動で後ろに下がった。
だが、予想に反し奴はすぐに襲い掛かって来ず、
「さぁ~て、まずはどう料理してやろーか。ん~?」
などとニヤニヤしている。
一体、何をグズグズ…

しまった!悪だくみだ!

そう分かった時には既に遅く、奴の特攻はぐーんと跳ね上がっていた。
「いくぜぇ!凍える風だあ!」
「ぴがあ!」

びゅおおおおおおお!

マントのおかげでどうにか風は防いだが…とんでもなく素早い奴だ。
「ヒャーッハハハハ!悪の波動ぉ!!」
「ぴぎい!」
次々と矢継ぎ早に攻撃を繰り出してくる。

「オラオラオラオラぁー!どうしたネズミぃ!」
「…何の!勝負はこれからだぜ!!!」
そうは強がったものの、どうも防戦一方で分が悪い。


93 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/16(木) 03:26:25 ID:???
マニューラがまた動きを止める。また悪巧みをするつもりか。
「させるか!」
奴に飛び掛かる!
「かかったな、ヒャハハ!」
「がっ!?」
氷塊が顔面ににぶつかる。
「ヒャッハー!マニューラ選手が投げた氷のつぶてはネズミちゃんの顔面に直撃でえす!」
「「「ストラ~イク!バッターアウト!ギャハハハ!」」」

「も、もう見てらんないわ!」
ミミロルがピカチュウのもとに行こうとする。
「だ~か~ら、邪魔すんなっつーの!」「おとなしく見てなさい。」「踊り子にお触りは禁止よぉん!ギャハハハ!」
だがあの3匹のニューラに止められる。

今は耐えろ、反撃の機会を待つのだ。
朦朧とする頭にそんな声が響いた気がした。
「ヒャハハ、ここまでだなネズミちゃん!じゃ、トドメといくか!」
「「「イエーーーッ!!」」」
マニューラの拳が冷気を纏う!「冷凍パンチだ!」
終わり・・・なのか・・・?
!そういえばドンカラスに持たされたあの実・・・!
ヤチェの実をかじり歯を食い縛る!
ドゴオッ!
「クリーンヒットだあ!このオレの冷凍パンチを食らってたっていた奴はいねえ!オレの勝ちだ、ヒャハハハハハ!」
「そ、そんな・・・。ピ、ピカチュウーーッ!」
「そ、それは・・・どうかな?」
「なっ!」
チャンスだ・・・!奴が驚いている隙に懐に潜り込む!
「お前は調子に乗りすぎた!」
 起 死 回 生 !!


94 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/16(木) 03:50:00 ID:???
「ぐがッ、おっ・・・!」
マニューラは吹き飛び壁に叩きつけられる!ビタンッ!
「ヒャ、ヒャ~ン・・・」
マニューラは倒れた!

「はあ・・・はあ・・・。」
勝ったのか・・・?
「うっそだろっつーの・・・。」「まさかあのマニューラが・・・。」「負けちまった!ギャハ・・・。」
「「「・・・・・・・・・。」」」
ニューラ達は呆然としている。
「ピカチュウー!」「ピカチュウさんっ!」「ピカチュウ~!」
「やったのか・・・?」
「うん!まさかの逆転勝利!」
「そう・・・か。」
ピカチュウも倒れてしまった!
「ちょ、ピカチュウ!?」
「は、早くピカチュウさんの手当てを・・・!」
「これ、もってきた!かいふくのくすり!げんきのかたまり!」
「急いで使って!」


95 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/16(木) 04:02:38 ID:???
――白い馬のようなポケモンが俺に話し掛けてくる。
「・・・・・・・・・!」
何だ?何と言った・・・?
何か言葉を残すとそのポケモンの徐々に姿が消えてゆく。
待て!お前は何だ!?
「ドドギュウウーーン!」――

「ハッ!」
「!?ピカチュウっ!目が覚めたのね!」
「おかしな夢を見た・・・。」
「?それよりピカチュウ、あんたずっと目を覚まさなかったのよ!」
「いくらピカチュウさんでもさすがにもうダメかと思いました・・・。」
「よかった~!」
「ここは・・・?」
「ニューラ達のアジトの一室よ。」

「ヒャハハ!お目覚めのようだな!ピカチュウ様よう!」


96 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/16(木) 04:05:40 ID:???
×そのポケモンの徐々に姿が消えてゆく
〇そのポケモンの姿が徐々に消えてゆく


97 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/16(木) 05:33:42 ID:???
おもろい


98 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/16(木) 10:45:37 ID:???
凄いなここ
職人一同超GJ

続きも期待


99 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/16(木) 11:58:06 ID:???
マニューラが陽気な笑顔で部屋に入って来た。
奴も元気のカタマリで回復したらしい。
「いやー参った参った!まさかオレの必殺技が破れるなんてよお!
 ドンカラスが言うだけの事はあるぜ。あんた最高だよ!ヒャハハハ!」
戦う前とは打って変わってフレンドリーな態度だ。

「ふ、ふん…分かればいいのさ。それより…」
「ああ、オレ達ぁワルだが約束は守るぜ。あんたの野望とやらに一役買わせてもらおう」
「よし。ならば、この辺一帯はお前に任せよう」
「OK!野郎共!今後はピカチュウ様に従うよう、そこらのボンクラに触れ回って来い!」
「「「アイアイサー!」」」
外にいたニューラ達が一斉に気鋭を上げる。なかなかいい光景だ。

「あ…あのピカチュウさん…」
「ちょっと、何か忘れてない?」
「何を?」
「へいわてきかいけつは~?」

そうだった。


100 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/16(木) 14:32:52 ID:???
「待て!その前に、二度とユキノオー達に悪さをしないと誓ってもらおう。」
俺は慌ててマニューラ達を止めた。
「ああん?あんなピザでも食ってろって感じの連中、どうだっていいじゃねえか、ヒャハ!」
「いいから誓え!さもないと…」
「わーった!わーったよ!また叩き付けられちゃあ、たまったモンじゃねえしな。」

俺は両者の平和的な解決を試みるべく、ニューラ達にユキノオーを呼びに行かせた。
「おお!まさか、あのマニューラを説得してしまうとはのう!」
ほどなくして、地響きと共にユキノオーとユキカブリ達がやってきた。
そして、小一時間ほどの話し合いの結果…
ユキノオー一族とマニューラ党との間に、永続的不可侵条約が締結された。

「ピカチュウって、ただ強いだけじゃないのね~。」
「シンオウを支配するには、力だけでは駄目だからな。」
「ふ~ん、そういうのって、私……あっ!な、何でもない!何でもないったら!」

時々、何故かミミロルの体が光っているように見えるが…
まあ、気のせいだろう。

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最終更新:2006年11月18日 16:35