119 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/16(木) 23:51:58 ID:???
エイチ湖のほとりは広い。ここは手分けして探すとしよう。
「分かれてユクシーを探す。というわけで離せ。」「は~い・・・。(ちぇっ)」
ミミロップは自分の耳で体を包む。
「 ! 何だお前!そんなことができるんじゃないか!」
「え?(やば。)い、今、できることに気付いたのよ!」
本当か・・・?
「時間になったらまたここに集まれ。では行け!」
「は~い。」「わかりました。」「わかった~。」


120 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/17(金) 00:11:24 ID:???
エイチ湖のほとりを数十分程、歩く。
すると突然目の前にエムリットに似た黄色いポケモンが現れる。
「・・・あなたがエムリットが言っていたピカチュウですね。」
どうやらこいつがユクシーらしい。
・・・やはり俺の所に来るか。俺は本当に伝説ポケモンを呼び寄せる体質なのかもしれない。ふざけた話だが。

「ああ、そうだ。」
「何やら面白い話を聞かせてくれるとエムリットから聞きました。ぜひわたくしにも話を聞かせてもらえませんか?」
「いいだろう。」
ピカチュウは野望を・・・

「なる程、確かに面白いお話です。」
「そうか。」
「ですがエムリットと同じく、直接協力することはできません。わたくしにも役目があります。」
「そうか・・・。」
「そのかわりこの辺りのポケモン達に同じ話をしてあげましょう。それとアグノムにも貴方達の事を伝えておきます。」
「助かる。アグノムとやらはどこにいる?」
「リッシ湖と呼ばれる湖です。」
「わかった。」
ピカチュウは去っていった。

「・・・神の傀儡ですか・・・。かわいそうに・・・。」


121 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/17(金) 00:25:54 ID:???
面白すぎて荒らしも湧かないという…
素晴らしいスレだ


122 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/17(金) 00:34:31 ID:???
ちょうど集合時間だ。
俺は急いで集合場所へ戻る。
すでに手下は全員揃い俺を待っていた。
「遅かったわね。」「みんな揃ってますよ。」「ユクシーみつかんなかった~。」
「ユクシーに会ってきた。」
「そうですか!それで・・・?」
「協力はしてくれないようだ。そのかわりこの辺のポケモン達に話を付けてくれるそうだ。
それとアグノムの居場所を聞いた。リッシ湖と言う湖にいるらしい。わかるか?」
「え~と、ここから南東ですね。一度ハクタイの森に戻りますか?」
「そうだな。また旅の準備をしなおそう。では・・・」
頬袋から風船を取り出す。
「あっ、駄目ですよ~!前と違ってミミロルさんがミミロップさんに・・・。」

あ。

「しかたない・・・歩いて戻るとしよう。」


123 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/17(金) 00:56:53 ID:???
一方その頃ムーマ

「ここどーこー?」
道に迷っちゃった、誰か探しに来て来れるのを待とうかなぁ?
「おい!てめぇハクタイに居たムーマじゃねーか」
見るとハクタイの館に居たゲンガーとゴーストがいる
「久しぶりだね~」
「ピカチュウはいねぇみたいだな、おいお前らとりあえずこいつをやっちまえ!」
「ぼく君達には負けないよ~?」
「1対1だと思うなよハハハ」
気が付くと十数匹のゴーストに囲まれている
「殺れ!」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」




124 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/17(金) 01:01:27 ID:???
被ってるぞ?


125 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/17(金) 01:02:35 ID:???
そろそろムーマに闇の石使っていいと思う。ムーマとスボミーにもう少し活躍の場を!!


126 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/17(金) 01:03:10 ID:???
ハクタイの森へ戻ろうとする道中、エイチ湖の入り口まで出た。

「あっ!そうだ!折角だから、キッサキシティの神殿に行ってみませんか?」
「神殿?」
「ええ、何でも岩と氷と鋼の巨人を従えるものがいるとかなんとか・・・。」
「みてみたい~!」
「近いのか?」
「はい、すぐそこです!」
「では行ってみよう。」
折角だ行くことにした。


127 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/17(金) 01:07:10 ID:???
確かに空気化してるな。まあそのうちやってくれるさ。
おとなしく待ってよう。


128 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/17(金) 01:30:22 ID:???
森を抜けると、すぐに古い石造りの建物が見えてきた。
「これが神殿か…中は深そうだな」
確かに、珍しいポケモンも大勢いるに違いない。
しかし、そこは人間にとっても大事な場所らしく、夜でも番人が立っている。

「…俺達だけならすり抜けられるだろうが…」
「なっ何よ~!私は置いてけぼり?!」
「まあまあ…せっかく来たんですから…」
「ぼわ~ん」
「どうした?何か手でもあるのか?」
「ある~。ムウマやってみる~」
そう言うと、ムウマはふわふわと番人の前へ飛んでいった。

「ん…?」
「あやしいひかり~」
ボワボワっと、ムウマの回りが明るくなる。

「うわ何すくぁwせdrftgyふじこlp;@:」
番人はこんらんした!


よし!このスキに!


129 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/17(金) 02:25:42 ID:???
「よし!駆け抜けろ!」
番人が混乱している隙に、神殿に入り込む。

無事に全員、神殿内に潜りこめた。
部屋の中央に胸の前で腕を組んだ異形の石像がある。
「これは例の巨人を形どった石像でしょうか?」
「さあな。とりあえず先に進んでみるとしよう。」
“左”奥にある階段で地下に降りる。

―― ア・・・・・・ウ・・・ ダ ・・・ル・・・・・・ス ノ、ヤツノ、 ニクキ テキノ チカラヲ カンジル! シンニュウシャヲ ニガスナ! ――

「おかしいですねー?ポケモンを一匹も見かけませんよ?」
「変だな。」
全員が降りると、出口が凍る!
「何だ!?」

―― テキヲ ニガスナ! ニガスナ! ニガスナ! ニガスナ! ニガスナ! ――

出口が塞がれた。
「ど、どうしよう!?」
「先に進むしかないな。」
気軽に入ったつもりがとんでもないことになった。
この部屋は床、壁、天井がすべて凍り漬けだ。
部屋の中央にまた石像がある。
俺達はその石像に近づいてみた。
ゴゴゴゴゴゴゴ・・・
部屋が揺れる!
「な、なんなの~!?」
―― テキヲ コロセ! コロセ! コロセ! コロセ! コロセ! コロセ! ――
「ピー レジアイス、キドウシマス。」
石像が動きだし、襲ってくる!


130 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/17(金) 02:51:28 ID:???
「ピー シレイ カクニン シンニュウシャヲ センメツシマス」
まるでロボットだ。こいつもポケモンなのだろうか?
「コマンド レイトウビームヲ ジッコウシマス ミカタハ タイヒシテクダサイ」
石像の、レジアイスの中央に冷気が集まる!
「避けろ!」
「ハッシャ」
ムウマが逃げ遅れる!
「うわ~っ!」「ちっ!」
ムウマの前に飛び出し、マントで冷凍ビームを受ける!
「ぐううううっ!・・・ムウマ!何をやっている!」「ご、ごめ~ん!(ムウマ、ピカチュウのあしをひっぱっちゃった・・・。)」
「モクヒョウニ メイチュウ ソンショウ カクニン」
「邪魔だっ!影に隠れていろ!」「う、うん~。(ムウマがよわいから?ならムウマ、もっとつよくなりたい!みんなのやくにたちたい!)」


131 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/17(金) 03:47:14 ID:???
俺はレジアイスに電撃を放つ。
「ピビッ テキノ コウゲキガ メイチュウ・・・ サクセンニ シショウナシ」
効果が薄い。
「ならば接近戦だ!ミミロップ!お前は奴の後ろに回り込め!奴を挟んで同時に攻撃する!」
「わかった!」
「コマンド コゴエルカゼヲ ジッコウシマス」
レジアイスが凍える風を吹き出す!それをマントで防ぎつつ、突っ込む。
「いくぞ!」「うん!」
俺はレジアイスに尻尾を叩きつけ、ミミロップはレジアイスにアッパーをおみまいする!
レジアイスにヒビが入った!
「ガガッ ピー テキノ ザザッウゲキ メイチュウ ビー サクジジジッンニ シショウアリ キノウ テイシ ピーーーッ・・・」
レジアイスは動かなくなった。
「(ミミロップとピカチュウはつよい。でも、ムウマはよわい。くやしい・・・。)」
?さっきから道具袋が揺れる。
中を覗いて見ると、闇の石が何かに共鳴するように震えている一体なんだ?

ゴゴゴゴゴゴゴ・・・
また部屋が揺れる。揺れでレジアイスがバラバラに砕け散り、中から石板の様なものが出てくる。
何だかよくわからないが、とても大切な物のような気がした。持っていくとしよう。
床の氷が溶け、階段が現われた。一階への出口は相変わらず凍っている次の階に進むしかない。

―― テキヲ トメロ! トメロ! トメロ! トメロ! トメロ! ――

次の階は壁と天井がゴツゴツしている部屋だ。床に岩が幾つか転がっている。
そしてさっきの部屋と同じように中央に石像があるが・・・。


132 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/17(金) 07:45:27 ID:???
ゴゴゴゴゴゴ…
「テキヲ カクニン レジロック キドウ シマス」
「ちっ、いきなりかよ…」
「よし、じゃあ次もミミロップが…」
「ううん、ぼくが…やる!」
「ムウマ!? お前じゃ無理だ! 敵わない!」
「ぼく、もっとつよくなりたい…もっとみんなのやくにたちたい!」

その時、道具袋の闇の石が光りだした。
それと同時に、ミミロルが進化した時と同じような光がムウマを包む。

キラーン!

ムウマはムウマージになった
「ムウマが…ムウマージに進化した…」
「すごいです~」
「これでもうよわくない…だからかてる!!マジカルリーフ!」
ムウマージのマジカルリーフはレジロックに効果抜群だ!

「ピー テキノコウゲキ コウカバツグン 
 キノウ テイシ マジョッコ モエーーーーーーーーー!」

レジロックは砕け散った。
すると、今度も石版のようなものが出てきた。
一体これは何なのか

「これでもう、ムウマよわくな~い」
「…そうだな。お前じゃ無理なんて言ってごめんな」

「とうとうムウマさんまで…みんな進化していくんですね…
ボクも進化してみたい…」


133 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/17(金) 09:12:43 ID:???
マジョッコモエwwww


134 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/17(金) 10:19:52 ID:???
「シンニュウシャハッケン」「…ハイジョ…スル」

「何だ!?2匹も現れやがった!後ろにいるのが親玉か!!」
さっきの2対に似ている銀色のポケモンと明らかにずば抜けた力を秘めたポケモンが押そってきた
「このアルミ缶みたいなやつは私にまかせて!!ピカチュウはあの強そうなヤツを!!」
「シンニュウシャハゼンイン ハイジョスル ダイバクハツ 発動5秒前4、3……」
「このままじゃマズイ!!」


135 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/17(金) 10:57:47 ID:aEv0AJnG
良スレage


136 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/17(金) 11:02:49 ID:???
どうなるんだ!!?


137 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/17(金) 11:12:21 ID:???
ダイバクハツってマジやべー展開!!どうなるんだ!?


138 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/17(金) 12:14:03 ID:???
「奴は自滅する気だ!固まって伏せろ!」
俺は手下達をなるべく壁際へ押しやった。
「どっか~んいや~!」
「うわっ…!」
「あっ!スボミーが!」
ツルツルした床でスボミーが転び、奴の方へ滑っていく。
「ああっ…!ピカチュウさーん!」
「…ちっ!」

3……2……1……

間に合わない!
俺はとっさに……スボミーに覆い被さった。


ズゴゴゴゴゴゴオーーーーーーーン!!!!

「きゃあーーー!」
「ぼわわわ~ん!」

「ひゃああ…!」
「ぴがあーーーーーー!」

……体が砕けるほどの衝撃が走り、部屋が上下に揺れ……やがて……


139 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/17(金) 12:23:56 ID:???
そして1週間後…ピカチュウは息を引き取った、、、


    • 完--


140 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/17(金) 12:25:19 ID:???
――「ドドギュウゥーン!」
朦朧とする意識の中で夢に出てきた“あの”ポケモンが現われた気がした。
「案内ご苦労・・・お陰で愚鈍な巨人に奪われた我が力の一部を取り返すことができた・・・。
貴様にはやってもらうべきことがある。生きて手下共々地上にかえしてやろう・・・」――


141 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/17(金) 12:31:51 ID:???
――気が付くと俺は洞窟の中にいた。
「おう!目覚めたか!」
マニューラ・・・?
「雪原のど真ん中でお前等全員が倒れているのを部下が見つけてよう!
アジトに運んできたんだぜ。あんな所で居眠りたあな。そんなにお眠むだったか?ヒャハハ!」


142 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/17(金) 12:40:15 ID:???
「そうだ!手下共は!?」
「安心しな。全員無事だ!前見たときより背が伸びてんのが二匹いて驚いたがな。」
手下共が部屋に入ってくる。
「ピカチュウ!」「何だかよくわからないですが、僕達助かったみたいですね。」「ふしぎだよね~。」

そうか・・・安心した。


143 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/17(金) 12:53:14 ID:???
「わざわざ運んでくれてすまなかったな。」
「重かったっつーの!」「背が伸びてんのが二匹もいたしね。」「成長期か?ギャハハハハ!」
「お前ら、ぶつくさ言うんじゃねーよ!それじゃあな。今度からはちゃんと布団かけて寝るんだぜ?ヒャハハハハ!」
「「「ギャハハハハ!」」」
ニューラ達に見送られハクタイの森へと向かう。
? 途中、道具袋を覗くと、あの石板が無くなっている。かわりに古ぼけた笛が入っていた。
これは・・・?あれは何だったんだ・・・?


144 :名無しさん、君に決めた!:2006/11/17(金) 13:16:55 ID:???
「だけど危なかったわよね。どうやって脱出したのかしら」
「ふしぎ~」
どうやら、手下共は“あの”ポケモンの姿を見ていないらしい。

「……ごめんなさい、ピカチュウさん…あの時…僕なんか庇ってくれて…」
思い出したようにスボミーが恐縮する。
「まあいい。今度から気を付けろ」
「僕……僕、もっと頑張ります!だから…だから…!」
…また泣かれて暴走すると困る。
「ああ。お前もまあ…時々は頼りになるからな。期待している」
「は、はいっ…!」
そう慰めると、スボミーは嬉しそうだった。

山の方の空が、大分明るくなってきている。
もうすぐ朝だ。

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最終更新:2006年11月18日 16:47