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バトルシティー

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バトルシティー



データ

  • バンダイナムコゲームス:2007年9月4日配信
  • ナムコット(ナムコ):1985年9月9日発売
  • ジャンル:STG
  • プレイ人数:1~2人(同時プレイ)
  • コントローラ:GC・クラコン・リモコン
  • 使用ブロック数:18



概要

1981年からゲーセンで稼働していた「タンクバタリアン」のFCへの移植。
…と言いたいところだが、元祖から5年近く立ってからの商品化の為、
2人同時プレイ可能、アイテム要素、様々な地形の追加など、
多くの点が変更されており、原作とはゲーム性が変わっている。

移植作品の場合、ゲーム性の変更やオリジナル要素の追加などは、
普通は原作のファンから変更点に対する激しい文句が出るが、
本作品はオリジナルを知るマニアにも評価された稀有な作品である。

昔からナムコは、グロブダーアサルトサイバースレッド、TOKYOウォーズなど、
多くの高水準な戦車ゲームを世に送り出して来たが、
本作品も「ナムコの戦車ゲームにハズレ無し」の言葉の一端を担う名作であると言えよう。

なお、本作品のタイトルはご覧の通り『バトルシティー』であるが、
『バトルシティ』と誤表記される事がわりと多い。


地味な名作

キャラは小さい。自弾も敵弾も遅い。そもそも敵の動きが速くない。
敵はみんな似たような姿。背景の色味も黒と茶の占める率が高い。
ビジュアル的には何もアピールできない本作品は、しかしだからこそ、
今時は少なくなった魅力を秘めた快作である。

そのキャラクタの小ささは、相対的に見ればフィールドの広さを表現し、
弾や敵の遅さは少しずつ侵攻してくる「戦車大隊」の威圧感を、
敵の似たような姿は戦争に於ける「無個性の与える脅威」を象徴している。
いわんや地味な背景は、陰惨な戦場そのものを暗喩していると言っても、
決して過言では無い。ごめんなさいそれは過言です。

しかし決して冗談で言っているのではなく、
このゲームはキャラが小さく自機も敵機も武器が地味で、
ゲーム展開もゆっくりしてるからこそ楽しいゲームとなっているのである。

例えば、画面を上下に分断する河が流れていてその河には、
左・中央・右の3箇所の通り道がある…というステージがある。(5面)
何もなければ、3回に1回はど真ん中に敵が発生するわけで、
そのまま南下して中央から敵が乗り込んでくる危険が高いのだから、
中央を警戒してしまいそうだが、実は一番危ないのは左の橋。
よく見てみると、中央にはその出口に防弾壁があり曲がり角も多く、
沢山の戦車が直通出来ないようになっている。
左は川沿いに直通で南下でき、突破されても応戦までの道のりが遠く危険。
しかしだからといって、左の橋で待ち伏せしてれば、
100%大丈夫なのかというと全くそんな事はない。
そんな時は、戦略を崩さない範囲で緊急に行動できる能力が試される。
ステージによっては、分厚いレンガが道中を埋めているにもかかわらず、
そこが一番危険な侵攻経路だった、などというような場合もある。

このように、バトルシティーの魅力は、
実は星でパワーアップして撃ちまくる(別にそれでも良いのだが)事でなく、
「このステージでは、どこから敵が一番侵攻しやすいのか」
「自分はどこを拠点にして戦えば、安全かつ効率的か」
「防衛ラインをどこに設けて、そこを破られた時はどうするか」
などをリアルタイムに進行するするゲームでありながら、じっくりと考えて遊べるところにある。
そしてこれらは全て、力技でゴリ押しできる武器がお互いに無く、
小さなキャラを用いて大局を一画面に収めているからこそ引き出された魅力であると言えよう。

どうしても派手でなければ遊べない方には薦められないが、
もし気が向いた方がおられたら、是非お手に取…じゃなくて、
ダウンロードして遊んでいただきたい。


基本的なルール

自機について

自機は「マイタンク」という1Pは黄色い戦車2Pは緑の戦車。
上下左右4方向に動かし、向いている方にボタンでショットを打つ。
通常、弾は画面上に1発しか撃てないので頻繁に弾切れする。
アイテム「スター」を取る事で、初期段階の取り得の無い戦車から、
速射砲タンク→連射砲タンク→スーパータンクとパワーアップできる。
速射砲タンク ショットの速さが2倍になる
連射砲タンク 速いショットを画面上に2発撃てる
スーパータンク ブロックの削る力が2倍になり、防弾壁をも壊せる

クリア条件とゲームオーバー

一つの面につき20台の敵戦車が現れるので、全滅させれば面クリア。
全ての自機を失うか画面中央下部にある司令部に弾を受けるとゲームオーバー。
なお本作品は、全滅させてすぐに面クリアにはならない仕様で、
敵全滅後に自機が硬直した後でもゲームオーバー条件を満たした場合、
クリア後の結果発表の後、次のステージが始まらずゲーム終了になる。

敵全滅後、調子に乗って壁を破壊しまくっていると、
つい司令部に対して華麗なオウンゴールを決めてしまう事がある。
またイースで言うところの「半キャラずらし」の状態で最後の敵を倒した場合、
その敵が死に様に撃った弾でクリア後に死亡…なんて事もよくあり、
最後の最後まで注意が必要である。

敵について

敵は4種類で全て、各ステージごとに数と出る順番が決まっている。
ライトタンク 普通の敵
装甲車 六輪の装甲車。通称ゴキブリ。自機の1.5倍の速度で移動する
速射砲タンク ライトタンクに似てるが砲塔が違う。弾速がノーマル自機の2倍
ヘビータンク 如何にもゴツイ戦車。4発当てないと死なない

アイテムについて

アイテムは赤く点滅する戦車を撃つ事で出現。
ただし既にアイテムを画面に出した状態で、次の赤い戦車が出現すると、
先のアイテムが消滅する。「星」や「タンク」の時は特に注意されたし。
ちなみに赤戦車が画面上に2台居る時に一方を撃っても、
更に次の赤戦車が出現するまでは消えない。ただしこの場合でも、
既に存在する2台目の戦車を撃って画面上に2個のアイテムを出そうとすると、
先に出ていたアイテムは消えてしまう。
マイタンクのパワーアップ。詳細は上記「自機について」を参照
スコップ 推定1280フレーム(約21.3秒)の間、司令部の周囲の壁を防弾壁にする。破れた箇所があればこの時自動で修復される
ヘルメット 推定600フレーム(10秒)の間、ゲーム開始時と同じバリアが張られる
手榴弾 画面上の敵を全滅できる。ただしこれで倒した敵の点数は入らない
タンク 有り体に言えば1up
時計 推定600フレーム(10秒)の間、敵の動きが止まる。止まる前に放たれた敵弾は止まらないので注意


「コンストラクション」機能

パズルゲーム等の追加要素としてよく見受けられる、
いわゆるオリジナル面を作成する機能である。
タイトルで「CONSTRUCTION」を選び、面を作った後、
タイトルに戻っていつも通りスタートすると、選んだステージの敵構成で、
作ったステージを遊ぶ事が出来る。

画面上をレンガで埋め尽くしたり、司令部を最初から丸裸にして遊んだり、
川だけで迷路を作ったり、色々無理ゲーを作って遊んでみよう。

なお作った面をクリアすると、
そのまま「選んだ次の面」に進みゲームは続行する。

他作品との関連

  • 1991年には、原作よりむしろ本作品の続編という形で、
    タンクフォース」という作品がアーケードゲームとして発表されている。
  • ナムコは戦車・ビークルを題材にしたゲームを多くリリースしている。


  • VC配信が期待されるソフト
    • タンクバタリアン(MSX版)(MSX)

  • 任天堂ハードで遊べる関連作
    • TANK!TANK!TANK!(WiiU版)(WiiU)
      • これまで家庭用ハードでは無視され続けてきたナムコ戦車ゲームシリーズ(?)では久々の移植となる。

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