邪気眼を持たぬものには分からぬ話 まとめ @ ウィキ

いつもと変わらない夜

最終更新:

jyakiganmatome

- view
メンバー限定 登録/ログイン
深夜、バイブレーションの音で目を覚ました。

携帯のモニターには非通知
まあ俺の携帯に入ってる番号なんか友人や家族に限られてるからこっちの方が普通なんだが…。


それにしてもこんな時間に掛けてくるとは余程の急用なのか
まあ通話に出るしか無い訳だが。


「誰かは知らんが…こんな時間に何の用だ?……」


『私だ、樋口だ。』


なるほど…
この樋口と言う男は
表向きは名前を言えば誰でも知ってるような企業の社長、しかし裏では色々な事をしている
まあ…ベタベタな悪人な訳だ。

同時に他の企業に雇われた殺し屋に命を狙われる事も少なくは無い
だから逆に俺にその殺し屋、及びその企業の要人を殺させる。
他にも邪魔な組織を潰す依頼など様々…

報酬も悪くないからお得意様って所だ
だから俺もこの男の暗殺は断っている。


いくら殺し屋でも依頼を選ぶ位の権利はある。



「あんたか…何の依頼で?…」

『また命を狙われていてな…
殺し屋の一人はこちらで処理したがもう一人の処理と、殺し屋を雇った企業を潰して欲しい』

「分かった……それはそうと…何故こんな時間に?」

『特に理由は無いな…何故だ?』



………

「そうか…ではまずその企業の要人と殺し屋を調べるから…失礼する。」


そう言うと俺は通話を切った。

さて仕事だ…
とは言ってもこの時間からでは何も出来ない
ここは仮眠を取ってからお父さんの所に情報を聞きにいこう。


そう考えてから俺は再び目を閉じた。
記事メニュー
目安箱バナー