投稿日:2010/01/25(月) 21:42:02
久々に澪がうちに泊りにきた。
夕飯を食べた後は、軽くゲームをして漫画を読んでお風呂。
先にどーぞと、差し出したのは寝巻き代わりの私のジャージだった。
澪には少しきついみたいで、ぶーぶー言っていた。
確かに…。
先に上がって髪を乾かす澪は、少し小さめのそのジャージのせいでいつもより体のラインが出てて、思わず私は視線をそらした。
――頼むよ、ジャージで色っぽいとかこいつ、何着せりゃいいんだよ…。
思わずごくりとなった喉の音を聞かれたくなくて、ごまかす様に慌てて自分もお風呂に入った。
出る時に盛大に頭から水をざぶりとかけた。
なんだか色々のぼせていたから、少し冷静になりたかった。
なんだか色々のぼせていたから、少し冷静になりたかった。
戻ってきたらお約束と言うかなんと言うか、澪はもうすでにベッドですやすやと寝息をたてていた。
残念なような、安心したような。
溜息をついて、寝ている彼女をまじまじと眺めた。
邪魔にならない様に纏めた髪から、すっと伸びる白いうなじがやけに色っぽい。
ベッドの横に腰をかける。ぎしりとスプリングの音が軋む。
澪は綺麗だ。
つやつやと光る髪を優しく撫でるとくすぐったいのか澪が軽く身をよじった。
それが面白くてまた撫でる。
それが面白くてまた撫でる。
「……んっ…」
澪から漏れる甘い吐息。
澪から漏れる甘い吐息。
かっと、体温が上昇した。
血がみるみるうちに顔に集まる。
血がみるみるうちに顔に集まる。
さっき冷水でさました筈の体温は簡単に上がり、私は聞いていない相手に呟いた。
「…お前は寝てても誘うのな…勘弁してくれよ……」
ずるい。
澪はずるい。
澪はずるい。
澪のもっと可愛い声が聞きたくて。
――私は寝ている澪に覆いかぶさった。
end.