「な、なんだよコレ」
中学生になった私は自室に足を踏み入れて驚愕した
「ん?ああ、入学祝いにと思って」
母親がニコニコしながら応える
私の目の前にあったのは以前使っていたものの二倍以上の大きさはある真新しいベッドだった
私の目の前にあったのは以前使っていたものの二倍以上の大きさはある真新しいベッドだった
「で、デカくない?デカ過ぎるくらい…」
「あら、嫌だった?」
「いや、そうじゃないけど、何でこんな大きいの…?」
「うーん、ホラ、澪ちゃんがよく泊まりに来るじゃない?いつもいつも布団敷くの面倒臭くて♪」
「そんな理由で?!っていうかソレって一緒に寝ろってこと?!」
「嫌なの?いつも一緒に寝てるくせに」
「いやいや、そりゃそうだけども流石に同じベッドじゃ…」
「もう買っちゃったんだから文句言わず使いなさい」
「…」
*
「と、言うことで、一緒に寝ることになりました~…」
「……私帰る」
「そんなこと言わないで澪しゃん!」
スタスタとドアに向おうとする澪の手を取り引き留める
こうなっては意地だ!
何でこんな意地を張らなきゃいけないか疑問だけど
とにかく親がせっかく用意してくれた機会を無下にするのもアレだし
私だって、ちょ、ちょっとは澪と…
こうなっては意地だ!
何でこんな意地を張らなきゃいけないか疑問だけど
とにかく親がせっかく用意してくれた機会を無下にするのもアレだし
私だって、ちょ、ちょっとは澪と…
「…はぁ…分かったよ、今日だけな」
「う、うん」
今日だけ、にちょっとガッカリする自分
完全に親の思う壺な気が…
完全に親の思う壺な気が…
*
「…」
「…」
「足当たってるんだけど」
「な、こっちだって肘が…」
二人でベッドに横になり、何だかこっ恥ずかしいやり取りを繰り返す
「今度は膝が…」
ああ!もう!洒落臭い!
「うあっ?!り、律?!」
「これで当たりまくって文句も無いだろ!」
「い、意味分かんない!文句ありまくりだ!何抱き着いてんだよ離れろ!///」
「嫌だよーん」
「あああもうバカ律!」
こりゃゲンコツ来るな
と思って目を伏せスタンバイするけど意外にも澪のバイオレンスパンチは飛んで来なかった
恐る恐る目を開けて澪の谷間の間から表情を伺うと
澪は顔を真っ赤にしてそっぽを向いていた
恐る恐る目を開けて澪の谷間の間から表情を伺うと
澪は顔を真っ赤にしてそっぽを向いていた
「…きょ、今日だけ、特別なんだからな///」
私の心臓の辺りが急にギューッとなって澪に絡めた腕に力を込める
「うへへ…」
「気持ち悪い笑い方するな///」
今日だけ、私だけ、特別
*
6年後
「ホラ、律、そろそろ寝るぞ」
「ふぁあ眠ぃ」
ギュッ
あれから6年経ったけど、今でも特別は続いてます
終わり
- お母様…(・_・;) -- アクティブ (2012-03-10 12:50:51)