律「デートってもたまには散歩もいいなあ」
澪「うん気持ち良いな。あ、律そっち崖だから危ないぞ」
律「平気だってー、ん?崖の方から何か聞こえるような」
澪「り、りりり律つつつ怖い事言うなよぉ」
律「いや本当にちょっと見てみるか」
梓「誰か助けてくださーい」
澪「あ、梓!!なんで落ちそうになってるんだ」
梓「近所のタマが美味しそうな焼き魚加えてたので奪って逃げたんですけど追い付かれたタマに蹴られてこうなっちゃって…」
律「意味がわからねーよ!!」
律「まあ待ってろ今助けてやる」
梓「律先輩後ろ!!」
タマ「フギャー(魚泥棒の仲間も一緒に落ちるニャ)」
澪「危ない律」バッ
澪「キャっ」
律「み、みおー!!あぁ私を庇って澪までが落ちそうに」
澪「う…うぅ」
梓「律先輩!!私は良いから先に澪先輩を!!ああ」
律(ど、どうする2人共限界だ、恋人と後輩…どっちも大事だ!!天秤に掛ける事なんて出来ない)
澪「りつ…私は大丈夫…梓を…私を信じてるなら梓を」
律「…」
律「梓!今助けるからな」グイっ
梓「な!何やってるんですか!!澪先輩はもう限界ですよ」グイグイ
律「お前も限界じゃねーか澪なら大丈夫だ」グイグイ
澪「…くう」(りつ、ありがと)
律「よし梓は助けたぞ!!澪!!」
澪「うぅ」(も、もう限界かも)バッ
律「みおおおお」ガチ
澪「うぅ…りつぅ…怖かったよぉ」
律「…私も…怖かった…もし澪が落ちちゃったら私…わあああああん」
澪「りつ?」
律「みおぉ…ごめんなあ、私澪も限界なの知ってて梓を先に助けた…」
律「澪なら限界でも、澪ならもう少し頑張れるんじゃないかと思って梓を先に助けた…」
律「そんな根拠も何もない考えでもう少しで澪を落とすところだった…本当にごめんなあ」
澪「…律」ギュ
律「ふぇ」
澪「律は私を信じてくれたんだな…恋人と後輩どちらも天秤に掛けずにどちらも助けようとしてくれたんだな」
澪「私はそんな律だから大好きになれたんだと思う…ありがとう」ギュ
律「みおぉ…」ギュ
タマ「ミャー(紬さんよおちゃんと働いたんだからオススメのメス紹介してくれよ)」
紬「…ミャー(…梓ちゃんと澪ちゃんを崖から落とそうとするなんてあんな危険な事やってとは言ってないわ)」
タマ「ミャーゴ(チッあんたがイチャイチャしたい2人を見たいって言ったから俺様が考えてスリリングな状況を作ってやったんじゃねーか)」
タマ「ミャーゴミャーゴ(本物の愛にデンジャーは付き物だしな結果的に無傷だったんだから感謝して欲しいね、さあメスメスメス)」
紬「ミャ(約束は約束ねいらっしゃいミケ)」
タマ「ミャアアア…ミャ?(うおおおおおお…お?)」
ミケ「グゥルゥゥゥワアアア、ギャオオオオン(あら?素敵なおちびちゃんね可愛がってあげるわうふふ)」
紬「ミャオーン♪ミャーオ♪(ミケは自分を猫と思い込んでる琴吹家で飼ってる可愛い可愛いメストラなのー♪彼女の愛は少々重いところがあるから気をつけてね)」
ミケ「ギャアアアオングゥルギェエエイ(さあダーリンまずは親睦を深めるために追いかけっこをしましょううふふふ)」
タマ「ミャアアアアミャアア(スイマセンでした紬さまあああたすけてくださあああ)」
梓「ミャーオ(ざまあみろです)」