けいおん!澪×律スレ @ ウィキ

短編68

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mioritsu

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投稿日:2009/12/28(月) 03:34:40

<澪視点>
「律、もっと奥寄って」
私は律の肩をぐいと押した。
「もー無理だって。澪しゃん」
律は苦笑しながら体を縮める。
「ていうか、シングルベッドでくっつかないようにするほうが難しいと思うよ」
さらに苦笑しながら律が言う。
そもそも何故狭い思いをしながら一つのベッドに寝ているのかというと…。
普段はお互いの家に泊まるときは来客用の布団を出して寝ていた。
長い間それが習慣化していて一緒のベッドで寝るなんて考えもしなかったのだ。
事の発端は律の一言。
「2人一緒に寝たらあったかいんじゃないか?」
布団出す手間もないし、なんて付け加えながら。
ホントは後者が本音なんじゃないか?と思いつつも、
私も別に一緒に寝るぐらいいっか。と特に拒否する理由は浮かばなかった。
ベッドに入るまでは。

………かっ…顔が近い!!
こんな至近距離に律の顔があるなんて、すごく緊張する。
律はというと、私の気持ちを知ってか知らずか私のほうを向いて笑っている。
「律、ちょっと奥寄って」
ということで、冒頭のやりとりをする羽目になったのだ。
長い付き合いの中で、こんなふうに緊張することってなかったなぁ…。
相手は律だぞ律!何を恥ずかしがってんだ私は。
よくわからない胸のドキドキはおさまらないまま、律に背を向けてなんとか平静を装う。
「みおー、やっぱ2人だとあったかいな」
背中にそんな声を聞きながら、今夜は寝不足になるなと考えた。

*

<律視点>
「律、もっと奥寄って」
背中で私の体を押しながら、ぶっきらぼうな感じにそういう澪
ことの発端は
「2人一緒に寝たらあったかいんじゃないか?」 この私の一言
二人で寝れば暖かい、布団を出すのがめんどくさい
二重に理由を付けつつも、実は本心がさらに奥に隠してある
もっと二人の距離を縮めたい。
たまには抱き合って寝るってのも良いと思ったんだよ
なのに澪ったら、ベッドに入るまでは素直だったのに、
ベッドの中で目を合わせたらなんか動揺して、すぐ背中向けちゃった
澪の平静を装う演技はすごく下手っぴ。
あのときの澪、すごく顔真っ赤にしてたもん

しびれを切らせて、私が澪に覆いかぶさるように背後から抱きつくと、体を震わせて
「くっつくな!」
なんて拒んできた。でも折れずに抱きしめ続けた。この温もり・・・今までになかった温もり
ずっと味わっていたかった
すると澪のほうが折れたのか、力を抜いて、私の腕の中で体の向きを変えた
そして、二人は再び向き合った

「澪・・・顔真っ赤。」
「あ・・・暑いからだよ」
そうか。確かに、暖かいってより暑いかもしれない。体の奥から熱がこみ上げてくる
「ふふ・・・たまには良いじゃん?」
「・・・・アホ律」
目を閉じて、私のおでこにかるーく頭突きをかましてきた
すごく近い。澪との距離

朝なんか、来なければいい


※こちらは合作になります。



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