けいおん!澪×律スレ @ ウィキ

短編48

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mioritsu

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だれでも歓迎! 編集

今私たちは、海の見える広いバルコニーに二人きり。
こんなロマンティックなシチュエーション、普段じゃ味わえない。
合宿で来たムギの別荘、ジャンケンで負けた三人が買い物に行くというルール
神のご加護か知らないけど、そのジャンケンは一回で決着がついた。
唯、ムギ、梓がグー、私と律がパー。
そんなこんなで、唯とムギと梓が買い物組、私と律が留守番組となったわけで
「うー・・・お腹すいたよー・・・」
「ほらしっかりしろ、みんなすぐ帰ってくるよ」
そんなことをもう一時間くらい言い続けてる。
ここからだとショッピングモールは少し離れてるんだよね
それに買い物組に唯がいたんじゃ、あれが欲しいこれが欲しいで長引くのが目に見える

「澪ー・・・・・」
「何度言ったらわかるんだ?」
「そうじゃなくてー・・・」
少ししっかりとした目付きになる律。なんだなんだ
「・・・ちゅー」
「・・・・はあ?」
何を言い出すこいつは。
「なにバカなこと言ってんだよ。」
「だってー・・・合宿中全然二人きりになれないし・・・キスにぴったりだぜ?このシチュエーション」
なんだ、似たようなこと考えてたんだな。海に反射する夕日の輝きに照らされた律の顔は
いつもより少し、かっこよく見えた。
「・・・仕方ないな。ちょっとだけだぞ」
「よっしゃ!ちょっとだけ・・・な!」
互いに向き合い、腰に手を添える
そして律は少し背伸びをして、私の唇に自分の唇を重ねた

「・・・はいっ、おわりー。」
「ええ?!もう?」
バカ・・・ちゃんとしたらその気になっちゃうだろ・・・夜の練習にも差支えが出る
「ちぇー・・・ガッカリだ」
「続きは帰ってからな!」
続き だなんて恥ずかしげもなく言う自分に、少し違和感を覚えながら、私はまた海に目を向ける
すると、律が私の手をトントンとつついてきた
「じゃあ・・・手握って。それくらいならいいだろ・・・」
「・・・・まあ、それぐらいなら。」
律の小さい左手を、私の大きい右手で包み込んでやった。

「えへへ・・・ずっと二人きりだといいのにな」
「なーに言ってんだ、バカ律」

そういって手は解かず、左手の人差し指で律のおでこをつついてやった。

でもホントは、私も同じこと考えてた。
皆が帰ってくるまでのこの時間・・・大事に使おう。・・・律


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