ドラえもん・のび太のポケモンストーリー@wiki

赤髪 その1

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僕たちはドラえもんの招待によって未来でゲームの実体験ができる施設に来て
ポケットモンスタークリスタルをやっている
現在は六日目だがコガネシティでドラえもんに集まれと言われたので
コガネのポケモンセンターで集合した

「なんだよドラエもん さっきまでジムでバトルしてたんだぞ」
この人はジャイアン 乱暴者でよく僕を虐めてくる

「もう少しでジャイアンはアカネに勝てたんだぞ!!」
こいつはスネ夫 ジャイアンの腰巾着で一緒に僕を虐めてくる

「なにかあったのドラちゃん?」
この人は静香ちゃん 優しい性格で将来僕と結婚することになっている

「突然僕たちを集めるなんてなにか重要なことでもあったのかい?」
こいつは出木杉 全日本男児の敵だ

「重要なことがあったからみんなを呼んだんだ…………」
これはドラえもん 二頭身で蒼いボディのネコ型ロボットだ

「この空間は誰かに支配されてしまったみたいなんだ………………」

「「「「「な、なんだってー」」」」」
ど………どういうことだ?



一応これは僕の名前で登録して遊んでいるんだけど、一昨日からちょっと変なところがあるんだ…………
君たちはやたらと強いトレーナーと出会わなかったかい?」

「そういえば赤い髪で見たことも無いポケモンを使ってくるトレーナーに出会ったわ」

「静香ちゃん……赤髪のトレーナーってこのゲームではライバルやってたんだよ」
確かに水晶版では赤髪で目つきの鋭い少年がライバルの役をやっている

「僕たち以外でフィールドを動ける人間がいると面倒だからこいつは出ないようにしておいたんだ…」

「じゃあなんで出てきてるのさ!?」

「そ………そんなの僕は分からないよ!!でも、昨日の夜から施設に連絡が取れないんだ………」

「支配されてしまうとどうなってしまうんだい?」

「多分このゲームをクリアしたとしても元の世界に帰ることはできない………」

「つつつつつまり閉じ込められたってことじゃねーかよ」
おそらくこの世界は赤髪の少年が主導権を握って僕たちをこの世界に閉じ込めているようだ

「多分向こうのバグだと思うんだけど、施設に連絡が取れないとなると復旧は難しい」

「でもあまりに長くゲームをやっていたら普通は気づくんじゃないかな?」

「こっちの世界でいくら時間がたってもあっちの世界では一分しかたったことにならないんだ」

「永遠にこのままってこと?」

「実は一つだけ方法がある………
その赤髪の少年をポケモンバトルで倒すんだ!!」



「でもそいつを見つけられない限りずっとこのままってことかよ!!」

「いや………実はここに………僕たちの中にいるんだ………」

「どういうことドラちゃん?」

「自由に動ける僕たちメンバーには緊急用発信機がついていてね………
移動できる人間全てに発信機がついているんだ………
そして今ここには移動できる人間の全てが集まっている!!」

「でもここにいるのはいつものメンバーじゃないか!?」

「その赤髪の少年はこの中の誰かを襲ってその人に成りすましていると思う……」

「「「「「な、なんだってー」」」」」

「そ……そんな危険な奴が目の前にいるなんて!!」

「でもこれは逆にチャンスなんだ」

「!!?」

「疑いなく僕たちメンバーを集められて赤髪の少年の話ができるのは一回だけ
今ここで赤髪の少年を捕まえようと思う」
ドラえもんの目には迷いは全く見られない それに赤髪の少年を倒したいのは僕だって一緒だ

『じゃあここで戦力の確認をし合おう』



「おっしゃーまずは俺のポケモンだ!!」
ジャイアンは鼻息をたてながらモンスターボールを二つ投げた
一体は石の塊に二本の腕がくっついたポケモン、イシツブテで
もう一体は青い肌の巨大の鰐のようなポケモン、オーダイルだ

「僕はこいつらだ」
スネオは自慢するようにボールを三つ投げた
大きな翼に大きな口を開けた紺色のポケモン、ゴルバットと
ドラえもんが見たら泡を吹きそうなポケモン、ラッタ
なんとあと一体はイーブイであった

「私はこの子たち」
静香ちゃんは軽やかにボールを二つ投げた
間抜け面でいかにもトロそうなポケモン、ヤドンと
可愛らしく頭に葉をつけたポケモン、ベイリーフを出した

「僕はこのポケモンたちだ」
出木杉は憎らしい笑みをして三体のポケモンを繰り出した
一体は片手にスプーンを所持し額に星マークのあるポケモン、ユンゲラーと
巨大で岩を積み重ねたポケモン、イワーク
最後は両手に巨大な針を装備して黄と黒の縞模様のポケモン、スピアーだ

「いけ!!僕のポケモン!!」
ドラえもんは無理にかっこつけて二個のボールを投げた
一つ目からは頭と後部から火を噴いているポケモンマグマラシが
二つ目からは怪しい目つきで太いポケモン、スリープが出てきた

「のびたはどんなポケモンを持っているんだ?」
僕は手持ちの三つのボールを投げた
中からはゴース、モココ、メタモンが出てきた



「俺様だけ最終進化形態だぜ」
ジャイアンは一体だけを集中強化して育てているようでもう一体のイシツブテはあまり育ってなさそうだ

「僕のスピアーを忘れてないかい?」
出木杉はバランスがいいうえに各ポケモン全てがよく育てられている

「スピアーなんてすぐ育つじゃないかーー」
スネオはじわじわと敵をいたぶるのが得意なポケモンを所持してるな

「それでも一応最終進化体でしょ」
静香ちゃんは二体だけだけどこの中では一番レベルが高い

「そんな喧嘩なんかしてる場合じゃないよ!!!」
ドラえもんのポケモンはよく懐いている

この中で誰が赤髪の少年だろう
ジャイアンのような単純な奴が漫画ではよく犯人のことがある
スネオはふいんき的に一番確立が高そうだ
出木杉もなんだか犯人っぽいな
静香ちゃんは意外だがこういう人が犯人の可能性もある
ドラえもんも疑いたく無いが否定はできない
誰だ……………誰が赤髪の少年なんだ………

『静香ちゃん………その少年はどんなポケモンを使ったの?』

「た…確か青くて大きくて強そうなポケモン……」
みんなの視線がいっせいにジャイアンの持つオーダイルに向けられる

「お……俺じゃねーぞ」
『ジャイアンだったら既に静香ちゃんは言っていると思うよ』
確かにオーダイルを出した時点で指摘されてしまうだろう



『その一体だけ?』

「はい………出てきたときに凄い怖くなってヤドンが倒されてベイリーフだけになったら逃げちゃった……」

『そうなんだ………』

「ぼ……僕も絶対に違うぞ!!」
スネオはヒステリックに叫び散らす なぜかと聞くと

「僕はジャイアンと一緒に行動していたんだ  ジャイアンと僕はその少年じゃないぞ!!」

「確かに俺たちは一緒に行動してたぜ」
おそらくこれは間違いないだろう
スネオのことだからジャイアンと行動することによってライバルを減らしていったんだろう

「僕だって違うよ 昨日の夜、誰かに支配されたとなると僕にはアリバイがある」
出木杉はアリバイなどとかっこつけている 

「僕は昨日はジムでアカネさんとバトルをしていたんだ そして昨日はそこに泊まって寝た
これはアカネさんに聞けばそう言ってくれる」
で……出木杉め!! ちゃっかり得してやがる

「私は昨日はウバメの森を突破したわ………昨日のうちにつくはずだったんだけど
あの少年に邪魔されて今日やっとコガネに到着したの」
確かに静香ちゃんは一番最後にここに来て すぐにポケモンの回復を行っていた

「僕は昨日の夜はスリープと一緒に虫取り大会に挑戦していたんだ 優勝とかはできなかったけどね………」
スリープの催眠術をうまく使えば簡単に優勝できそうだが………

「お前はどうなんだよ!!」

『僕は昨日の夜はメタモンを捕まえてたよ なかなかでないから時間かかっちゃった」



これまでの情報整理
  • のびた
手持ち ゴース モココ メタモン
全体的にややレベルが低い
昨日の夜はメタモンを捕まえていた その後ポケモンセンターで就寝

  • ドラえもん
手持ち マグマラシ スリープ
平凡
昨日の夜は虫取り大会に出場 しかし入賞はできず

  • 静香
手持ち ベイリーフ ヤドン
全体的にレベルが高い 6人のうち平均レベル最強
昨日はウバメの森に彷徨っていた しかし赤髪の少年に敗れヒワダで就寝

  • スネオ
手持ち ゴルバット ラッタ イーブイ
ゴルバット ラッタのレベルは高いがイーブイは低い
昨日はジャイアンと常に行動していた ジャイアンとともに就寝 アッー

  • ジャイアン
手持ち オーダイル イシツブテ
オーダイルのみレベルが高い
同上

  • 出木杉
手持ち ユンゲラー イワーク スピアー
全体的にかなり高レベル
昨日はコガネジムで戦闘をしていた その後ジムで就寝



「ドラえもん…………ちょっといいかな…?」
スネオは険しい表情でドラえもんに話しかける

「君は昨日虫取り大会に出たはず……………しかし君の手持ちには虫ポケモンは存在しない!!」

「「「「!!!!」」」」
確かにドラえもんの手持ちには虫タイプのポケモンは存在しない

「えぇーーと…………それはぁぁぁぁぁ…………」
ドラえもんが明らかに動揺している まさか……ドラえもんは赤髪の少年なのか?

「いや それはおかしい ドラえもんが赤髪の少年ならみんなを呼び出したりはしないだろう」

「ウグッッ 確かに………」
出木杉の言っていることは当たっている

「ただしドラえもんの手持ちに虫ポケモンがいないのは立派な矛盾だ なぜか説明してほしい」

「そ………それは……………」
皆の視線がドラえもんを刺す
「じ………実は昨日……ウバメの森の出口あたりでコラッタに出会ったんだ………それで気絶しちゃって
朝になってやっと起きて…………そうして急いで森を越えたんだ」

「なんで最初から言わなかったんだい?」

「だって……そんなこと言うの恥ずかしいから……」
確かに気絶したままなんていうのは恥ずかしすぎる

「確かに恥ずかしいかもしれないけど今は皆真剣なんだ ここは真実を説明してもらいたかったよ」



「ご……ごめん」

「分かってくれればいいよ………」

「ちょっと待ってよ!!」
荒い声でスネオが喋った

「僕たちにはアリバイがあるけどドラえもんだけにはアリバイが無いじゃないか!!」
確かにスネオ、ジャイアンは共に両者が証言してくれる
出木杉はアカネさんが、ポケモンセンターで寝た人たちはジョーイさんが証人になる
しかしドラえもんだけにはアリバイは無くなってしまった

『そういえば僕は育てやさんの近くでメタモンを探しているときにウバメの森から出てきた
ドラえもんがスリープを使いながらウバメの森から出てくるのを見たよ!!」
すっかり忘れていた………メタモンがなかなか出てこないせいでドラえもんにあったのを
覚えていなかった

「そうなると………全員それぞれにアリバイがあるじゃないか!!」
再びスネオはヒステリックに叫び散らす

『でも考えてみると連絡がつかなくなったのは昨日の夜から、夜なんて皆寝ちゃってるんだから
あんまりアリバイとは言えないんじゃないかな?』
我ながらいい意見だ

「やっぱり皆不確定だね…………」


「剛司君とスネオ君は本当に一緒に行動してたのかい?」
出木杉がジャイアンとスネオに尋ねる

「昨日はコガネのデパートで買い物してたぞ」

「……………………僕のおかn」

「なんか文句あるのか!!」
スネオのお金で買い物するなんてジャイアンらしいな

「じゃあ証拠としてレシートを見せてくれないかい?」
またしても出木杉は証拠などとかっこつけている
しかしジャイアンがまさかレシートを残してあるとは思えない

「これで文句ないだろ」
意外にもスネオがレシートを持っていた 
ジャイアンから取られた被害総額の計算でもしていたのだろう
見るとかなりの金額を使われている………
時刻のところには"20時53分と書かれている これは確実だろう

「さっきから偉そうだけど出木杉!!お前はどうなんだよ」

「なんども言わせないでほしいな 僕は昨日はジムにいたんだ 
そんなに疑うならアカネさんに聞いてきてみてくれ」
そういって懐からポケギアを取り出して電話をし始めた

通話の相手はアカネさんで出木杉が昨日ジムにいたことを証言してくれた
しかしその喋り方が非常に馴れ馴れしく僕はイライラする

「まぁこれで僕の疑いは晴れたわけだね」
確かにこれで出木杉の疑いも晴れた
しかし僕はここで一人の人物に疑いを持った



『ちょっと待って!!考えてみると変だな思う人がいるんだけど」

「誰なの のびたさん?」

「………………………君だよ……………静香ちゃん………」

「わ……………私のどこがおかしいのよ!!」

「そうだぞのびた!!はっきり説明しろ!!」

『一番目のジムリーダーハヤトは飛行使い 二番目のツクシは虫使い……………
両方とも草タイプで戦うには難しい相手だ
しかし静香ちゃんはそれを草タイプであるベイリーフとスピードの遅いヤドンだけで倒しているんだ』

「「「あ………………」」」

『これはどう考えてもおかしいと思わないかい』

「そ…………そんな」

『どうだい?静香ちゃん………」

「わ…………私じゃないわ のびたさん!!」

「ま……まさか静香ちゃんが……………」

『正体を現せ!!赤髪の少年!!』

「…………………………………」



「待って 野比君…………」

「なんだよ 出木杉!!」

「静香君のベイリーフは進化こそはしていないがレベルは剛司君のオーダイルと同じ30レベルなんだ」

『だからなんだ!!』

「分からないのかい?」

「ハヤトとのバトルでも静香ちゃんのベイリーフは20レベルを超えていた
いくら相性が悪くてもレベル差が11もあれば倒せるんじゃないかな?」

『そんなの分からないよ!!』

「実際に僕は見ていたから……そう言えるんだ」

「な…なに!!」
くそ………出木杉の奴…………

『でもツクシは!!ツクシのストライクはかなりの強敵だった!!』

「あのストライクは虫技は連続切りのみだった…………それにこの時点では既にヤドンを持っているんだから
水鉄砲や念力で強引に押し込むくらいの力はあると思うんだ」

『グッッ』
僕は黙ってしまった 出木杉の言うことには矛盾が見当たらない

「フッ 分かってくれたかい?
それよりもうお遊びは終わりにしよう………………野比君…………」

730 名前:赤髪 ◆zEGjIzNk6I [sage] 投稿日:2006/12/12(火) 23:26:17 ID:???
『なっ…………何を言っているんだ!!』

「じゃあ聞くよ 君はなんでここにいるんだい?」

『なんでって…………ドラえもんに呼ばれたからさ!!』

「はっきり言おう 君の手持ちには居合い切りのできるポケモンがいない
しかしここにくるにはウバメの森にある木を切ってこなきゃいけないはずだ!!」

『森の中に居た人のカモネギに助けてもらったんだ!!』

「別にそうでもいいさ 君にはまだおかしい点が残っているからね」

『なんだとっ!!』

「君はドラえもんがウバメの森からスリープと一緒に出てきたというけど
スリープはウバメの森の時点では入手できない………
しかもドラえもんは朝に森から脱出したはずなのに夜にメタモンを捕まえたはずの君が
見れるわけないんだ」



『……………それは…………………』

「のびた!!てめぇ!!」

「確かにあれは嘘だ…………ドラえもんを助けるためのね」

「の……のびたくん?」

「でも僕の夜に寝ていたという事実は崩れないぞ」

「夜寝ていたというのは不確定だと言ったのは君の方じゃなかったっけ?」

『なっ……………………』

「そして最後に言おう これはどんなことを言っても崩れない
モココは水晶版では出ないんだよ!!!!」

「た………確かに金銀では出てくるけど水晶版ではどこにもメリープ系はでてこない!!」

「どうだい…………?野比君!!」



『………………………………アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ』
のびたの周辺に電磁波が発生しのびたは姿を変えていく

『これは誤算だったよ 出木杉君…………』

「野比君をどこにやったんだ!!」

『さぁ?今頃ゲームに使われなかったボツステージでお寝んねしてるんじゃないか?』

「のびたを返せ このキザ野郎!!」

『俺にもちゃんと名前があるんだよ………シルバーって名前がね」

『お前らは俺を倒さない限り永遠にこの世界を彷徨うことになるぜ クックックッ』

「ならここで倒すだけだ!! 行けゴルバット!!」
スネオはゴルバットに攻撃を命じる

「行け………ギャラドス…」
シルバーの投げたボールからは巨大な青い龍が飛び出す
それと同時に僕たちのいた施設は消え去ってしまった

「ポ………ポケモンセンターが!!」

『このくらいは俺様は簡単にできるんだよ』
シルバーはいとも簡単にゲームの重要施設を消し去ってしまった
そんな相手を僕たちが倒せるのか?



「く………くそ ゴルバット怪しい光だ!!」
ゴルバットの口から黒々しい光が放出される

『ギャラドス……ハイドロポンプ…」
ギャラドスの口から飛び出した水によって怪しい光は押し返され
ゴルバットにハイドロポンプごと命中した

「ゴ……ゴルバット!!」
ゴルバットは目の焦点が合っておらず混乱してしまった

「戻るんだゴルバット!!」
スネオはゴルバットをボールの中に戻した

「皆で一斉にかかるんだ!!」
ジャイアンはそういってオーダイルとイシツブテに突撃命令を出した

「私も負けられないわ」
静香もジャイアンの勢いに乗り二体のポケモンに命令をした

『おいおい………4対1とは随分卑怯なんじゃないのか?』
そういいながらシルバーは二体目のポケモンを繰り出した
ごつい体をしていて頭にドリルを装備したポケモン、サイドンだ

『サイドン 地震だ』
サイドンの地震により地面が大きく揺れ始めた
それによって衝撃波が発生しギャラドス以外の全てのポケモンは戦闘不能になった

「ギャラドスは飛行タイプだから地震が効かないのか…………」
ジャイアンと静香は目の前が真っ暗になった



「あいつ………強すぎる……………」
本来この時点ではサイドンは入手不可能である
しかしシルバーにはそんなことは関係無いのだ

『もう…………終わりか?』

「まだだ!!」
スネオが叫んだ
それと同時にラッタで仕掛けた

「無茶はやめるんだ!!」

『学習能力の無い奴らだ……ギャラドス!!」
ギャラドスはラッタを尾で弾いた
それはスネオに命中しスネオ自身に大きなダメージを与えてしまった

「ぐ………………」
スネオは目の前が真っ暗になった
すると突然スネオは足から消滅し始めた

「どうなってるんだ!!」

『あぁ……この世界では人間が直接ダメージを受けた場合
消えるように設定しておいたんだ…………』

「な………に………」

『あの眼鏡の餓鬼もギャラドスで破壊光線をしたらわめきながら消えてったぜ
見ながら腹が痛くなっちまったよ アッハッハッハッハ』

「嘘だろ…………」



「出………木杉……」

「な……なにスネオ君!!」

「僕のポケ……モンを頼……む……皆で力を合わせれば………いつか必ず…………」
スネオは最後の言葉を残して消えていった

『アハハハハハハ お前らも全員消えるんだから心配するなよ サイドン地震だ!!」
サイドンは再び地震を繰り出した 衝撃波は出木杉のもとへと走っていく

「危ない!!」
そう叫んだ瞬間出木杉の前に二つの何かが飛び出し衝撃波を防いだ

「た……剛司君?………静香君まで…………」

「出木杉…………後は………任せたぜ!!」
そう言って二人は消えていった
今残っているのはドラえもんと出木杉しかいない
しかしドラえもんは既にギャラドスによって戦力を失っていた

「出木杉君…………君はここから逃げるんだ………」



「………ドラえもん君!?」

「君のユンゲラーならテレポートでこの場所からポケモンごと逃げ出せるはずだ…………
僕が囮になるからその間に頼む」

「そ………そんなことしたら君まで!!」

「これは後で君が勝って皆を救うためなんだ!!」

「ドラえもん…………」

「僕は待ってるよ!!」
ドラえもんはそう言ってシルバーのもとに飛び込んだ
そして僕は…………

「ユンゲラー………テレポートだ」
広い範囲を青白い光が覆いはじめる

『な……ギャラドス!!破壊こうs…グァァ」
シルバーはドラえもんの頭突きによってギャラドスへの命令を失敗する
そしてその瞬間、その場所には既にシルバーとギャラドス・サイドン以外は存在しなかった

………………ヒワダタウン
そこには一人の少年と傷ついたポケモンたちが大量にいた

「僕は………僕は………」
その少年は涙を流しながら呟いていた

「僕は………絶対に負けるわけにはいかない………絶対に!!」

………前半エンド………
記事メニュー
目安箱バナー