ドラえもん・のび太のポケモンストーリー@wiki

まぁ普通の短編 出木杉

最終更新:

akakami

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12月31日11時55分
二十歳になった出木杉は一人道を歩いていた
「今年も俺は寂しい生活だったなぁ…」
ふと見上げるとそこはのび太としずかが暮らしている小さなアパートだ
「見ていることしか出来ないなぁ俺……何が出木杉だっつうの……」
もう2年もこんな生活を続けている…
自分が嫌になってくる自分が嫌だ…

「お母さん、あけましておめでとう!」
「今年も良い年になると良いわねぇ」
隣を通る親子の会話が耳に残る……
「俺も昔は純粋だった……いつからこんな男になったんだ……」
天才と言われていたあの頃。
もちろんしずかは自分の元に来てくれると思っていた。
しずかがのび太何かとつきあってから俺は変わったんだ
そうだ…今のこんな腐った生活も全てあいつらのせい何だ…
俺は…天才何だ!
「出木杉!」
後ろを振り返るとメガネをかけた男が立っていた。



「出木杉!僕の家で新年パーティーやるから来いよ!」
「お…俺何かが行って良いのかよ!」
「えっ?どうしたんだよ?」
「俺が株で失敗したこと知ってるだろ!
しかもその後嫌がるしずかを無理矢理家に連れてこうとした!
こんな俺に…
どうして優しくできるんだ!」
「友達だろ…」
「えっ…」
「僕達は昔から友達だったじゃないか。
苦しいことがあるなら話を聞いてやるよ。
苦しい時にそばにいてやるのが……友達だからな…」
「の…び太…君」
自然と涙が溢れていた
俺が腐ったのはのび太達が悪いんじゃない……
しずかがのび太を選んだのはのび太が俺に大事な部分で勝っていたからだったんだ…
「待ってたぜ!出木杉!」
「まったく。俺達を待たせるなよな」
俺はその日、久しぶりに笑った。
そして今までで一番泣いた……
『今年は良い年にしよう……』
その後俺は2年振りに会社の面接を受けに行った
小さな小さな会社だがきっと笑って暮らしていけるだろう…


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