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今流行りのバトル鉛筆略してバトエン。
これは、サイコロのように鉛筆を転がして出た目によって相手を倒す、という、
単純だがなかなか面白い娯楽だ。
「まったく…皆弱すぎだよ」
この少年はのび太。 彼は、普段から運の無い少年だが、バトエンでは最強の強さを誇っていた。
「のび太ー! 勝負しろ!」
一人の少年がのび太に話しかける。 ジャイアンだ。
「やれやれ… なら僕はオコリザル★、80でいくよ」
オコリザル★、80というのは★属性で体力が80のオコリザルの事だ。
「なら俺はキングラー●、95だぜ!」
デュエル!
「まず僕のターンだ。 ペンシルロール!」
ペンシルロールとは、鉛筆を転がす事である。
「フ…地獄車、 全体に70ダメージか… なかなかいいな」
ジャイアン 残り25
「俺のターンロール! ハサミギロチン… ◆を戦闘不能… くそ!」
のび太 残り80
「僕のターン、ペンシルロール! からてチョップだ ●に90のダメージ…
僕の勝ちだよジャイアン」



キーン コーン カーン コーン
「のび太ぁ!」
「なんだ…またジャイアン? 20敗目を更新しに来たのかい?」
「ほざけ!今日は助っ人を呼んで来たんだよ!」
ジャイアンの隣にいたのはトゲトゲリーゼント、スネオ。
「金をかけて揃えた僕の一軍を見るかい?」
スネオはポケモンがプリントされたペンケースを広げた。
そこには、No.1~No.150までのバトエンが所狭しと並べられていた。
「ご、ごくり…」
さすがののび太でも唾を飲む。 中にはキラキラ輝くレアエンピツ、キラエンも入っていたからだ。
「じゃあ、今回はチームバトルといこうか。」
※チームバトルとは… 2人以上で一度に遊ぶ時のルール。
チームを組むなり、バラバラに分かれて戦うなり、いろいろな形式がある。
また、その場合、全員に攻撃の時は、自分とチームを組んだ相手以外にダメージを与える事ができる。
「じゃ、俺とスネオのチームだ!」
「待て… それは明らかに僕が不利だ…
何か条件がないと…」
「そうくると思ったよ もしお前が勝てば… このペンケースのエンピツ全部くれてやる!」
「乗った!」
「フフフ…神を見せてやる……」



「今度の俺は、ケンタロス◆、110だ!」
「僕はナッシー★、105だよ。」
「なら僕は… ファイアー◆、130だ。」
なんとスネオは伝説のバトエン、キラエンを使ってきた。
「ひ、卑怯だぞ!」
「黙れ! 金に勝てる奴はいないんだよ! デュエル!!」
デュエル!
「まずは僕のターン、ペンシルロール! タマゴ爆弾… ★に30… 糞!」
のび太 ★、105
スネオ ◆、130
ジャイアン ◆、110
「馬鹿め、外したか! ペンロール!(呼び方は人によって違うよ)
フフフ… かえんほうしゃだ ★に90ダメージ…」
「ま、まずい!」
「フハハハハ! これが俺のファイアーだ!」
のび太 ★、15
「俺のターン、ロール! チィ… とっしん ■に60か…」
のび太 ★、15
スネオ ◆、130
ジャイアン ◆、110

「く… 僕は諦めない! 最後の最後まで勝負は分からないぜ!!
ペンシルロール!」
「無駄だ! 次のターンにはお前の負けだ!」
「タマゴ爆弾… ◆に30! やった!」
「フン! 今更30なんか食らっても…」
「僕のターンはまだ終わってないぜ! タマゴ爆弾は確かに威力が低め。
だが、それには【もう一度ふる】という補助効果があるんだよ!」
「な………」
タマゴ爆弾が次々と決まっていく。
「ずっと僕のターン!」



禁術、「狂戦士の魂」(タマゴ爆弾)を使い、スネオとジャイアンを倒したのび太。
もはや彼を倒す者は居ないのか…

キーン コーン カーン コーン

「退屈だなあ 来月の大会に向けてデッキでも作ろうかな」
のび太の目標―それは、1年に一度行われる大会、「バトエン・オブ・ザ・イヤー」で優勝する事。
優勝すれば、昨年の優勝者と闘えて、勝利すれば伝説のバトエンが貰えるのだ。
「ま、今の僕の実力なら楽勝かな」
「何を優越感に浸っている? 君にバトエンを教えたのは誰だ?」
のび太の優越を壊す声。
それに振り向くのび太。
体が固まる。 蛇に睨まれた蛙だ。
「…出木杉」
「先生だろ!せ・ん・せ・い!」
「君も大会に出るのか?」
やれやれと、出木杉は首を振る。
「いや、僕は出る必要は無いよ。」
「どういう事だ!?」
「いずれ……分かるさ…。」
微笑を浮かべ、出木杉は教室を出る。 そういえば移動教室だ。

スネオから貰ったカードケースをロッカーに入れ、パーティの入ったペンケースを持って、教室を出る。



バトエン三原則

1つ…バトエン・バトケシは決して削らない、使わない
2つ…相手のデッキを奪わない
3つ…エンピツを改造してはいけない



バトエンルール

2対2バトル
それぞれ、エンピツは最大3つまで。
ジャンケンで先攻、後攻を決める。
「全体に攻撃」は相手にダメージ。
途中、バトエンの変更(チェンジ・ペン)は不可能。


1対2~バトル
先攻、後攻はジャンケンで決める。
「全体にダメージ」は味方以外にダメージ。
ハンディを付ける事も可能。 主に「ダメージ10%軽減」など。


大会バトル
先攻、後攻はダイスで決める。(ケシゴムダイス)
エンピツは、6本のパーティを組む事。
チェンジ・ペンは可能。
さらに、サポートケシゴム(1バトルに1度振る事が出来る)の使用が可能である。



五時間目、さんすうの授業
のび太は、大会に向けての戦略に悩んでいた。
「野比ぃ! 二分の一プラス三分のニは何だ?」
「ブツブツ… やはりサポートはラッキーか…」
「野~~比~~~!」
「……はっ! な、なんですか!?」
「これは何だね? エンピツとケシゴム?
しかも絵なんぞがプリントされとるわ。

フン、私が子供の頃なんか黒炭を使って文字を書いていたというのに…
…ゆとりが」
悪態を吐き出して、先生はバトエンを机から取り上げた。
「あ! か、返して…下さい」
「授業中にこんな物いじるほうが悪い。
これは取り上げだ!」
「う、うわああああああああああん」
「な、泣けば許すと思うなよ、さあ、答えを書きなさい。」
しかし、のび太は教室のドアを乱暴に開けて、出ていってしまった。
「ま、待ちなさい! 授業中だぞ!」
しかし、先生の声はもうのび太には届かなかった…

「……まったく、これだから先生は。 馬鹿な事をしたもんだ。」



放課後、職員室

「おや、先生、このエンピツどうしたんです?」
若い、20台の野山先生が話しかけてきた。
「ああ、生徒のですよ。
この私がこのようなCHARACHARAしたエンピツ使う訳…」
「いいなぁ… 来月の試合もこれだけのパーティがあれば勝てるかな…」
「試合?」
「知らないんですか?」
野山は先生に説明した。
来月、バトエンの聖典、バトエン・オブ・ザ・イヤーが行われること。
全国のバトエラーが集い、争うこと。
優勝者には、すばらしい名誉が与えられること。
野山もその試合に出ること。etc…

「そ、そんなに人気なんですか…?」
「それはもう。デッキの組み方次第で勝ち負けが決まりますからね。
でも、多分その子、大分前から悩んでたんじゃないですか?
ここまでのバランスデッキがあれば、前チャンピオンの…にも勝てるかも知れないですよ」
先生は、それを聞き、一気にある生徒に対する意識が変わった。
「そんなに頑張ってたのか…
その努力を私は…」



帰路

「ふう、今日も疲れたな。」
「待ってたよ、先生。」
「出木杉!? こんな時間に何してる! 早く家に帰りなさい!!」
しかし、出木杉は退かない。
「付いてきて下さい。 まさか夜道を子供一人で歩かせるつもりですか?」
これは、一教師として見逃す訳にはいかないだろう。
「…いいだろう。 家まで送るから、乗りなさい。」
バタン… ブロロロ口□ロロロロ
「ところで、何故君はまだ学校にいたんだ?」
「野比のエンピツを返して貰う為に」
「何故あの子のを?」
「彼は、僕のライバルになりうる存在だからですよ。
元、チャンピオンの僕のね」



「だが、これを返す訳にはいかんな。
返したらまた授業中にいじるに違いない。」
一教師として、これは許すことは出来ないだろう。
あののび太が「勝ちたい」と一生懸命になることは歓迎なのだが…
「じゃあ、先生がそれを持っていて何か特でも?
それこそ「宝の持ち腐れ」ですね。
せっかくの野比君の才能を潰し、使いこなせないエンピツを先生が持つ。」
「な…」
生徒にここまで追い詰められたのは教師歴20年、初めてだ。
「お、大人をナメるんじゃない!
たかがエンピツ… 砂メンの方が難しいわ!」
砂メン。 メンコだ。
「その砂メンとやらよりも簡単か、試してみますか?
バトエンはただのサイコロ遊びじゃない。
数々のエンピツを選び戦う。 いわばトレーディングカードのような物ですよ。」
「そ、そこまで言うのならば、そのバトエンとやらで勝負しようではないか。
子供が大人に勝てるわけない!」
「その勝負…受けてたとうか。」
デュエル・スタート!
「ルールは大会ルールでいきますよ。
そのデッキも大会用のようだし。」
ルールがどうたらこうたらなど、先生が分かるはずがない。
先生は、「ただエンピツを振って、相手にダメージを与えればいい」としか考えていなかった。



先生デッキ(のび太のデッキ)
ニョロボン◆、120
ラフレシア◆、95
ナッシー●、110
フリーザー(キラ)★、140
カイリュー(キラ)★、130
プテラ●、115
サポート ラッキー


出木杉
サンダース(キラ)★、120
ゲンガー(キラ)★、130
フーディン(キラ)◆、130
スターミー(キラ)●、140
ケンタロス(キラ)◆、140
ウィンディ(キラ)●、140
サポート ラッキー



「行くぞ、先生!スターミー!」
「わ、私は…ヤシ木のみたいなやつ!」
ナッシー●、110vsスターミー●、140

「先攻は貰うよ、ロール! なみのり、全体に50か…」
「成程、こうやってダメージを与えていくのか…」

「次は先生ですよ?」
「でやっ」
カランッ カラカラカラカラ…
「はっぱカッター? ●に40ダメージ…」
ナッシー●、60
スターミー●、100

「運はいいみたいだね。
いけ! ロール!
…僕の勝ちだよ、先生。」
「何故だね? 私のヤシの木はまだまだ…」
「冷凍ビーム、●に70だ。
…アタリを引いたな。」
説明しよう。 キラエンピツ(キラエン)には、8面の内、1つだけすざましい威力の技(アタリ)があるのだ!
ドラクエバトエンでも、一撃技などがあるぞ!!
ちなみに、極々稀に売っている、パラレアエンピツ(パラレア)には、2つ技があるという噂もある。

「な… 一撃?
つ、次はこのキラキラしたエンピツだ!」
フリーザー★、140vsスターミー●、100



フリーザー★、140vsスターミー●、100

「私のターン、てい!
ふぶき…全体に60か」
「少し痛いな… ロール!
よしっ自己再生で50回復!」
スターミー90、フリーザー140
「50回復しても、60与えたから10のダメージか…」
(これは少し数学に近いな。
相手の残り体力を記憶する必要もある。
奥が深いな… メンコと違って頭を使う…)
「私のターン! れいとうビームで60のダメージだ!」
「まずいな… 自己再生じゃ防ぎきれない。
ロール! サイコキネシス、被ダメ70!」
スターミー30、フリーザー70
「くらえ! とどめのれいとうビーム!」
「あらら…やられたな」
この時、先生はある事に気付いた。

(凄く…楽しい!)



「じゃあ次はサンダースでいくか」
フリーザー★、70vsサンダース★、120

「いけ! ロール! …アタリだ! かみなり!」
かみなりは、相手に100ダメージ、自分に50ダメージを与える危険な技だ。
「ああ! 私のエンピツ!」
「先生、それは野比君のですよ。」
「ああ、そうだったな。 すっかり忘れてたよ。」
そう言って先生は次のエンピツをケースから出した。
「これは…プテラノドンじゃないかあ!
子供の頃、よく本で見たよなあ…」
プテラノドン(プテラ)を繰り出した先生。
「いけぃ! ロール!」
もうノリノリだ。 出木杉の真似をして、ペンを投げている。

「いわおとし、●に50… ハズレか」
「真似しないで下さいよ、先生。
大の大人がやると結構恥ずかしいもんです。
ロール! 10万ヴォルト、●に70!」
サンダース★、70 プテラ●、35



サンダースの電光石化で、倒れたプテラ。
しかし、先生は一つの疑問を生み出すのだった。
(なぜ一度もミスしない!?)
これは、いずれ気づく事になる。

「次は…カエルだ!」
ニョロボン◆、120vsサンダース★、70

「いけ、ロール! 連続パンチ… 相手に10でもう一度か…
てい! じごくぐるま、相手に50… おしい!」
(先生……バトル馴れしてきている!)

「ロール、かみなりだ!」
ニョロボン◆、20 サンダース★、ひんし

「ゲンガーだ!」
ゲンガー★、130vsニョロボン◆、20



「私のターン、なみのり、◆に40…ハズレだ…」
「僕のターン、催眠術、◆を一ターン行動停止ですよ。」
「…出木杉君、何故君のエンピツはこんなにもアタリが出るのだね?
何かコツでも…」
「ギクッ ここkれhあぼくのの実力でししししs」
「そ、そうかね… なら早く振りたまえ」
「五月蝿い! 僕に指図するな!
ゲンガーのシャドーボール、◆に100!」
ニョロボン◆、ひんし ゲンガー★、130

勘がいい人は気付いただろうが、出木杉は、myバトエンに
「字が上手くなる! ぺんてるくん」を接続していたのだ。



「そ、そんなに荒れなくても…」
「煩い! 五月蝿い! うるさいいるさいうるさい!
早く次を出せ!」
相当動揺してる。 もはや灼眼と化している。
フレイムヘイズ出木杉の恐ろしい形相に、一瞬先生は怯んだ。
「そ、それ!」
先生が出したのはカイリュー。 のび太デッキ最強のエンピツだ。

「ロール! りゅうのいかり、★に40…」
ゲンガー★、90 カイリュー★、130

「喰らえ! シャドーボール、★に100!」
またアタリだ。 ぺんてるくんの力はすばらしい。
「くっそう、ロール!
…破壊光線、相手に100… 」
破壊光線は、一ターン動けなくなる代わりに、敵に大ダメージを与える技だ。



「マ…マリアンヌ―― よ、よくも僕のエースを…許さない!
ウィンディ! かえんほうしゃ、★に80!」
しかし彼はここで、大きな過ちをする。
気分が荒れていたせいか、エンピツを先生めがけて投げてしまったのだ。
まだエンピツが止まっていないのに、技を宣言してしまうという愚かな行為に、流石の先生も黙っていなかった。

「出木杉君、まだエンピツは…
しかもグリップが着いているんだが…」
「!!!!?」
これはもう言い逃れ出来ない。 出木杉、大ピンチだ。
「君はもしやイカサマを…」
挙げ句の果て、出木杉がした言い訳は…
「ど、どうしても野比君の宝を取り戻したくて…」



「しかし、いくら友達の為だからといい、イカサマをするのは…」
「わわわわ分かってないなあ先生… これはぺんてるくんじゃなくててt」

エンピツに附着しているゴム製の止め具。
これは誰がどう見たって「ぺんてるくん」だった。
うっすらメーカー名も着いている。

「それはなんだね?」
「こ…これは…



コンド●ムですよ!!!」

やっちゃったー

「ムハッ コンド●ムたね!!?
それはけしからん、まだ小学生なのに、そんなものを…」
「いや、いや、いや、いや…これは親が持っていた物で…
『使用済みだからやる』といってくれた物なんですすすs」



「しかし小学生にコンド●ムを持たせるとは…
君の親はどんな神経しているんだね!?」
(ふざけんな! パパとママはそんな趣味じゃねえ!
大体それコンド●ムじゃねえ!
僕のコンド●ムはちゃんと机の中に…)

持ってるのかよ。

「と、とにかく! バトエンにコンド●ムを着けてはいけない訳ではないですよ。
ぺんてるくんなどもOKです。」
※いけません

「そ、そうかね…悪かった。」
「あ~あ 萎えちゃったなあ これだから素人は…
せっかくの流れがどこかに吹き飛んでしまったよ。
これ以上の試合は面倒なんで、残りのエンピツの数で決めましょう。
あ、僕の勝ちだ。」
先生2 出木杉3

出木杉win

「負けたからには仕方ないな。 ほら、返してやる。
野比に、『授業中にはいじるな』と言っておいてくれ。」
「はい、先生  ではさようなら~」
「気をつけて帰れよ。」

「…さて、野比君の家に行くかな」



コンコン

「はーい… あら出木杉君、こんな遅くにどうしたの?」
「野比君は起きてますか?」
「…ええ でも様子がおかしいの。
帰るなり泣き出して、おやつのきびだんごも食べなかったの。
今も枕を湿らせているに違いないわ…」

「どうやら忘れ物したみたいなので、上がっていいです?」
「ええ ええ どうぞ。
お茶くらいは出すわよ。」
「いえ、結構です。 三分あれば十分です。
それでは、お邪魔します。」
出木杉は、階段をトントンと上がっていった。

「本当に礼儀正しいわね。 のび太にも見習わせたいわ。」



「やあ、野比君。 遅くに失礼。
おや? 野比君は?」
部屋には、青い球体が二つ縱に重なったロボット、ドラえもんがいた。

「のび太君はトイレだよ。」
「そう、ならこれを渡しておいてくれないか。」
「これは… エンピツ?」
「彼の宝物さ。」
そう言って、出木杉は階段を降りていった。

「お邪魔しました。」
「あら、出木杉君。 このきびだんご、余ったから持ってって。
岡山のきびだんご、美味しいわよ~」
「有難うございます。 では、野比君によろしく。」

ガチャリ バターン



「ハァハァ… ウッー ハァハァ…」
ジャーーーー ガチャ

「あれ、誰か来てたの?」
「出木杉君が来てたのよ。 本当礼儀正しい子ねぇ。」
「ふぅん…」(何しに来たんだ?)

「やあ、遅かったね。 出木杉君がこれ置いていったよ。」

ドラえもんの手にはエンピツが握られていた。(指はないけどね(爆笑))

「これは… 僕の… クソっ」
「どこいくんだい! のび太君! のび太くーーーん!」


「出木杉!!」
「ああ、君か。 あのデッキは、僕が先生から返して貰ったよ。
なかなか僕も余計な事をしたものだ」



「ああ、余計な事をするな!」
「…心外だな。 確かに無題な事かもしれないが、礼くらい言ったら…」
「うるさい! 僕はこのデッキで… このデッキでお前に勝つつもりだったんだ!
それなのに… 先生は負けたんだろ?」
「…ああ 負けたさ 僕の神の領域に達した運の良さでね」
うそぷー

「そんなデッキで勝てるかよ!!!」
カラァァァァァン

六つのバトエンが出木杉の足元に転がった。

「…物は大事にしろ、これは教えていなかったかな?」
「フ、フン! せいぜい吠え面掻いておけ!
決勝が終わったら、絶対にお前を席からずり落としてやる!」



「それは楽しみだ。 じゃあな、野比のび太。」
足元のエンピツを拾い上げ、出木杉は暗闇へと入っていく。

「さて、パーティの組みなおしだ。 今日も徹夜かな。」


その頃出木杉~~

「あの眼鏡が! せっかく人が夜まで待ってやったのに!
何が『余計な事するな~』だよ。
しかも駄賃がきびだんごはねーよw
岡山ならマスカットだろうが!

ん? この鉛筆に何か彫りこんであるぞ…
なになに、『アリガトウ』…
…フン! 素直じゃない奴…」