ドラえもん・のび太のポケモンストーリー@wiki

新カントー物語 その11

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「戻れ、カビゴン!」
僕は吹っ飛んだカビゴンを回収する。
「強いね、君」
率直な感想を上げるとミュウは嬉しそうに飛び回る。
『まあね。さあ! 次のポケモンを早くだしなよ』
次に出すモンスターボールを構える。
「行け、ラプラス!」
僕はそう叫んでボールを投げた。

ラプラス。
こいつの耐久力なら弱点でも突かれない限り一撃で倒れることはないだろう。
『ねえ、君には学習能力がないの?』
僕に語りかけながら、ミュウはまた黄色い弾を発射する。
「ラプラス、一撃受けて冷凍ビームだ!」
指示した僕は戦況を見つめる。

だがまた信じられない光景が目に写った。
ラプラスがあの黄色い弾を受けて一撃で倒れてしまったのだ。
「戻れ、ラプラス!」
ボールを回収して僕は次に出すポケモンを考える。
『僕の見込み違いだったのかなあ?』
ミュウが呆れたように僕を見つめる。

さっきから攻撃を受けるのを見ていて一つわかったことがある。
それはあの技が挌闘タイプの技の可能性が高いということ。
それだったら・・・。
「まだまだ! 次は君だ、エーフィ!」



僕が三番目に選んだポケモンはエーフィ。
こいつなら挌闘技に抵抗があるし、特防も高い。
それにミュウは確かエスパータイプ。
エーフィのシャドーボールで弱点もつけるしこれならいけるはず。
「エーフィ、シャドーボールだ!」
僕が指示して、エーフィは黒い球体をミュウに撃つ。
ミュウはそれを見て、妙なことを言った。
『さっきまで考えてた君をいじめる方法、度忘れしちゃった』
そう言いながら、シャドーボールはミュウに直撃する。
しかし不思議なことに弱点を突いたはずなのにミュウは平然としている。
「そんな!?」
『痛いなあ。流石の僕も、もっと悪いこと考えちゃうよ』
その様子を不気味に感じた僕はエーフィにシャドーボールを乱発させる。
だけど三発撃った中の一発は、また外れてしまった。

『さて、もうそろそろいいかな?』
ミュウは黄色い弾を発射する。
「エーフィ、影分身だ!」
エーフィは6体に分裂する。
さすがにこれなら当たらないだろう。

だが僕の目に写ったのはホーミングミサイルのように本体を正確に狙う黄色の弾だった。
でも当たった所で挌闘に耐性のあるエーフィなら・・・。

しかしエーフィは僕の期待には答えなかった。
僕の目に映るのは力無く倒れるエーフィだった。



「戻れ、エーフィ!」
エーフィをボールに回収して僕は考える。
ミュウ・・・彼は強い。
まず動きが速い。
それに能力強化でもしてるような攻撃力や防御力を持っている。

      • あれ、能力強化?
「まさか!?」
『やっと気がついたみたいだね』
僕の様子を見てミュウが無邪気に飛ぶ。
そうか、そう言うことだったのか。
能力強化。
スネオが『ミュウはほとんどの技を覚えれるよ』と言っていたのはこういうことだったのか。

僕が見た限りだと彼が使った能力強化はバリアー一回、悪巧み三回、度忘れ一回。
つまり彼の防御力と特殊防御力は2倍状態。
だったら・・・ダメージを与えれるのは防御、特防に関係なく威力を発揮するリザードンの地球投げだけ。
でもリザードンの素早さは、僕が見た限りではミュウとほぼ互角。
それだったら!
「行け、ピカチュウ!」

ボールから出たピカチュウが力をこめて電気を放出する。
『凄い電気だね・・・』
ミュウは感心したように呟く。
「先手必勝! 電磁波だ!」
ピカチュウの電磁波にミュウは驚いたように黄色い弾を繰り出す。
黄色い弾がピカチュウに直撃した。
でも相手にも電磁波が当たった。
勝負は僕の最後のポケモンで決めてやる!



『くっ・・・油断したね』
ミュウは電磁波の痺れが相当きついみたいだ。
これは確実なチャンス!
「最後はお前だ! 行け、リザードン!」
旅の最初から僕と苦楽を共にしてきたリザードン。
ロケット団の幹部戦やジム戦で、何度も助けてもらった僕の自慢の相棒だ!
「リザードン、ミュウを掴め!」
僕が指示するとリザードンは翼を広げてミュウに飛び掛る。

『これぐらいの速さなら・・・』
ミュウは飛ぼうとしたが地面に力無く落ちる。
『あれ?』
先程までのミュウの動きだったらかわせていたのかもしれないけど、そうはいかないんだ。
ピカチュウを捨て駒にしてまで作った僕の作戦。
ここは確実に決めさせてもらう!

リザードンがミュウを掴んだ。
この至近距離だったらあの不思議な技も使えないはず。
『な、何をする気?』
ミュウが僕を見る。
僕は笑ってミュウの質問に答えてあげた。
「終わりだよ、ミュウ。リザードン、地球投げで地上に叩き落せ!」

命令を受けてリザードンが僕に頷くようにこっちを睨んで、飛び立つ。
洞窟の最上地点に着くと、リザードンは地球を描くように飛び回り始めた。
『ねえのび太! ちょっと待ってよ!!』
ミュウの言葉を聞かないで、僕はリザードンに地球投げを落とすよう、立てていた親指をを下に向ける。
『ちょっとって、うわああああああああああ!!』
それを見たリザードンは急降下してミュウを地面に叩きつけた。



地面が衝撃を受けて煙が巻き起こる。
僕は煙にむせながらも戦況を見つめる。
煙が消えて僕の目に写ったのは力無く倒れているミュウと、ミュウの上を飛んでいるリザードン。
「やったあ!」
僕は皆で勝ち取った勝利に喜びながらリザードンに飛びついた。
抱きつかれたリザードンは意地を張ったように炎を上に一つ吐いた。
僕はリザードンをボールに回収してミュウの傍に歩いた。

「大丈夫?」
僕が声をかけるとミュウが目を開けて僕から離れた。
『ひどいなあ、あそこまでやることは無いよ』
ミュウが文句をいいながら僕を見つめる。
「僕のポケモンも皆やられちゃったから、お互い様だよ。それより・・・テストの結果は?」
僕が聞くと満足そうにミュウは頷いた。
『合格。君にならミュウツーを止めれるかもしれない。これからよろしくね!』
そう言うと僕の腰に着いている空のモンスターボールに飛び込んだ。
ミュウが入ったモンスターボールを手に取って僕は見つめる。
「これからよろしく、ミュウ!」

僕がボールを見ているとボールから光が飛び出す。
『わあ!』
「うわあ!?」
目の前に突然出てくるミュウに途惑う僕。
『へへ、さっきのお返しだよ。さてと、君は今から何処に行くの?』
「僕? 僕は今からトキワシティに・・・」
『トキワシティか・・・』
ミュウの周りに光が集まっていく。
『行くよ!』
「わああああ!!」
僕は光に飲み込まれるように意識を失った。



トキワシティ

僕は皆の準備を整える為に色々なことをしていた。
ポケモンセンターの予約。
シルフからのアイテムを送ってもらうように等。
僕はやっとこの事務作業から開放されてトキワシティでゆっくり休むことにした。

僕の名前はドラえもん。
今まで皆とレベルを上げていて、今日皆に休暇を与えた。
皆は今ごろ休んでいるのだろうか。
僕がそう考えて歩いているとトキワジムに人が入るのを見た。
普通の人物なら僕は見逃しただろう。
でも僕が見た男は普通ならそこにいるはずの無い男。
僕は悩んだ末、トキワジムに入ることを決心した。

トキワジムに入ると目の前には男が立っていた。
まるで僕が尾行していたことに気がついていたように。
「私の名前はサカキ。君の名前は何だ?」
男はここのジムリーダー、サカキさんだった。



「僕の名前はドラえもんだ」
名前を聞かれたから答える僕。
「君がドラえもんか・・・と言うことは君が私の相手だね?」
「僕は戦わないよ、子供達に全部任せる事に決めたんだ」
そう言って僕は彼を見つめた。

「ふむ・・・そうか。私は君と戦いたかったんだがな、残念だ」
僕を見て残念がるサカキさん。
「何で僕と戦いたいんだ?」
質問をすると彼はまるで僕の問いがおかしいかのように僕を見る。
「Dの話によると一番強いのは君らしい。強い者が強い者を求めるのに理由はいるかな?」
言い返せなかった。
僕自身、実は自分の実力を試したかった所だ。

僕が下を見ているとサカキさんが呟いた。
「今からでも遅くは無いな……」
「何が?」
サカキさんがボールを構える。
「貴様とここで戦うということだ!」
「ちょっと、僕はそんなこ」
「問答無用! 行くぞ!」
慌てる僕にサカキさんは有無を言わせずにボールを投げた。



「行けい、ニドキング!」
相手はニドキング。
技の豊富さが売りのパワーファイターだ。
それだったら、新戦力のこいつで!
「ソーナンス、君に任せたよ!」
紫の色の僕が手にした新たな仲間、ソーナンス。
「ソーナンス・・・一人一殺というわけか」
『ニドキングの攻撃力じゃソーナンスを一撃では倒せないはず』
だがサカキさんはずっと笑っている。
まるで僕の戦略ミスだといわんばかりに。

「拍子抜けだな・・・この程度なら貴様等は確実に私たちに負けるだろうな」
「何だと!」
サカキさんは動揺する僕を鼻で笑う。
「貴様の考えはこうだろう? 
『ニドキングの攻撃力じゃソーナンスは一撃で倒せない。
 だから一撃を受けてカウンター攻撃で跳ね返せば問題ない』という所だ」
サカキさんの言葉を受けて言葉に詰まる僕。
彼の言ったことは全部当たっている。
でも相手は交換が出来ないからこの作戦を封鎖することは出来ないはず。
可能性があるならば・・・僕のソーナンスを一撃で沈めること。
でもニドキングにそんな破壊力はあるのか?
相手は僕の動揺を誘っているだけじゃないのか?
僕の作戦に・・・間違いは無いはずだ!
「そう思うなら攻撃したらどうだ!」
僕の様子を見て溜息をつくサカキさん。
「忠告はしてやったのにな・・・もういいニドキング。やれ」
サカキさんが言うとニドキングが突っ込んでくる。
僕のソーナンスなら耐えれるはずだ!



「あれは物理攻撃だ! ソーナンス、カウンター!」
僕が命令を下してソーナンスは身構える。
ニドキングは距離を詰めてくる。
やっぱり僕の作戦は間違ってなんか・・・。
「ニドキング、角ドリルだ!」
角が超高速回転してソーナンスに突き当たる。
ソーナンスは力無く倒れた。

「一撃必殺技……」
僕がソーナンスを回収して呟く。
「ニドキングに限らず相手の技を推測するのは基本中の基本。
 ましてやこの世界はDの影響で凄いことが起きた。
 貴様は気付いていないのかもしれないがな……」
Dの影響?
「まさか!?」
図鑑を開いてルール変更の欄を見る。
データの変更? DP仕様にはしたはず。
他に技で変更するとすれば・・・後一つしかない!
「やっぱり・・・」
図鑑には衝撃のルール変更。
技のスロットが無限大に増えていたのだ。



「気付いたようだな……ニドキングやニドクイン等の一般的な奴等でも
 活躍の舞台が増えたということを!」
確かにそうだ。
技のスロットが無限大ならばいくつもの有能な技を覚えられる
ニドキングは使い勝手がずば抜けているだろう。
このルール変更は僕たちも利用できるのかもしれない。

「ルールを教えてくれて感謝するよ、サカキさん」
僕がそう答えるとサカキさんは満足そうに笑う。
「ほう・・・突然の非常事態にもすぐに自分への糧へと変えるか。おもしろい・・・」
モンスターボールを取り出して僕は投げた。
「メタグロス、お前だ!」
僕が出したのはメタグロス。
タイプ相性は五分だけど単純な力比べなら勝てる!
「ニドキング、地震だ!」
「メタグロス、電磁浮遊!」
地面の揺れを受けながらも浮いていくメタグロス。
その様子は飛行機の離陸のようだ。
「厄介な技を・・・。ニドキング、火炎放射!」
「気にせずに突撃しながら思念の頭突きだ!」
炎を吐くニドキングに突撃していくメタグロス。
日本の神風特攻隊をイメージさせるような動きだ。
炎を吐き終わったニドキングにメタグロスがぶつかっていく。
攻撃を受けたニドキングは、顔に手を当てて崩れ落ちた。



「なかなかやるではないか・・・。ニドキング等と手を抜いては失礼だったようだな」
「手を抜いた?」
「ああ・・・。だがここからは本気で生かせてもらおう!」
サカキさんが次に出したのは土偶、ネンドール。
相性は・・・良くない。
「ネンドール・・・。メタグロス、大爆発だ!」
指示を受けてメタグロスは物凄い爆音を放ち、爆発する。
僕が目を開けると二体のポケモンは倒れていた。

「ふふふ、不利と見てすぐに自爆したか・・・、やはり貴様は強い。
 是非とも貴様と戦いたくなったぞ!」
「戦いはまだ終わってないんだ。まだまだこれからだよ!」
笑いながらサカキさんに答える僕。
だがサカキさんは残念そうに僕を見つめた。
「そうもいかないのだよ。私はもうセキエイに帰らなければいけない。続きはセキエイで・・・だ」
「僕は・・・戦わない」
「いや、貴様は戦う」
僕の言葉にサカキさんが即答する。
「強者が強者を欲する気持ち。それはお前ほどの強者ならわかるはずだ。
 私は貴様をセキエイで待つ。それまでに更に腕を磨いておくことだ・・・」
そう言うと、サカキさんは僕の横を通り抜けていった。
僕に一つの伝言を残して。



トキワシティ

5人の子供たちは全員ポケモンセンターに集合していた。
「おせえな! ドラえもん何やってんだよ!」
怒るジャイアン。
「まあまあ、ジャイアン。ドラえもんも準備をしてくれてるんだよ」
ジャイアンをなだめるスネオ。
「……」
終始黙ったままのしずか。
「これで技は完璧だな」
モンスターを一体一体確認している出木杉。
「皆、頼むよ!」
モンスターボールを見つめるのび太。
ドラえもんが来たのはそれからすぐ後だった。

「皆、遅れてごめん! こんな時間になってて」
「おせえよ、ドラえもん!」
ジャイアンの叫びにドラえもんは手を合わせて頭を下げる。
「まあ、無事なだけで良かったよ」
スネオは満足そうに髪を掻きあげる。
「何で遅れてたんだい?」
「ヤマブキにまで行ってきてシルフの社長さんに物資の補給を頼んだんだ。
 もうすぐ息子さんが来るらしいからそれを待とう」
出木杉の問いに汗を拭きながら答えるドラえもん。
「四天王戦は使えないけどチャンピオンロードを抜ける時に必要になりそうね」
「そうだね! 流石ドラえもん! 僕達の事をちゃんと考えててくれるね!」



それからすぐに物資の補給が届いた。
「ありがとうございます」
出木杉が頭を下げて男に礼を言う。
「いやー、君達が私の会社を救ってくれたんでしょう?
 それに君達のことはソラちゃんから伺っていますしね」
「ソラさんですか?」
出木杉が意外な名前にボケた言葉をあげる。
「ああ、ドラえもん君にのび太君にしずかちゃんにスネオ君にジャイアン君に出木杉君だったけな?
 この人達は絶対ジムに来るから用心しとけって言われたんです」
「もしかして……ジムリーダーなんですか?」
「ああ、5の島のジムを務めることになったジュダです。宜しく」
男は手を出して握手を求める。
「こちらこそ宜しくお願いします。
 もしかしてシルフが手を貸すことになったんですか?」
「ええそうですよ。君達の知り合いと言う事なので父は上機嫌であっさり受諾しました。
 私はジムリーダーに憧れていたのでシルフが建設するトーナメント会場がある
 5の島を勤める事になりました」
「そうですか……忙しいのにわざわざありがとうございます」
頭を下げる出木杉。
「いえいえ、私も君達に興味があったのでお互いさまです。では私はこれで」
ポケモンセンターの出口に向かう男。
「ああ、そういえば」
思い出したように男は出木杉に振り返る。
「物を頼む時は電話は止めたほうが良いですよ。父じゃなかったら怒り狂ってます」
「電話だったんですか?」
「ええ。では時間が無いのでこれで失礼します」
男を見送った後、出木杉は考える。
『電話? ドラえもんは僕たちに嘘をついたのか? それとも彼が? 
 いや彼にそんなことをする理由はないぞ・・・一体どう言う事だ?』



次の日セキエイ高原。

全員はチャンピオンロードを抜け、セキエイに辿り着いた。
「長かったねえ」
「ああ、服が汚れたよ」
のび太の呟きにスネオが同意して腰をおろす。
ドラえもんは薬を自分のポケモンにに使っている。
しずかは俯いたまま、ポケモンに話し掛けている。
ジャイアンは図鑑で技の確認中。
出木杉は一番後ろで後方からの敵を確認している。
「皆、準備は良いね?」
ドラえもんが一瞬黒ずんで見えたが誰も気にする様子は無い。
「うん!」「ええ!」「完璧だよ!」「おお!」「……」
「どうかした、出木杉君?」
ドラえもんが一番後ろにいるはずの出木杉を確認する。
しかしそこに彼の姿はなかった。

「そんな! さっきまで入たのに!?」
状況に焦るのび太。
「出木杉が……消えた?」
『やあ皆。ようこそ僕の城に』
状況をあざ笑うかのように聞こえてくる声。
それはシルフに居た男の声だった。



「お前か!? お前が出木杉を!?」
ジャイアンが叫ぶ。
『天才少年? 僕は知らないよ。でももう時間切れだ。さあ入っておいでよ
 このまま死にたくは無いだろう?』
その言葉の直後、各自の体の色が薄まっていく。
状況を見て、ドラえもんが皆を見つめる。
ドラえもんの眼差しに答えたのはやはりガキ大将だった。
「もう行くしかねえぜ!」
ジャイアンの叫びに全員が頷く。
「出木杉ならきっと大丈夫だよ。僕達より強いんだから」
スネオが皆を諭すように言うが彼自身落ち着いていない雰囲気だ。
「そうね……。気にしてもいけないわ! 行きましょう!」
しずかは自分言い聞かせるように言葉を出す。
「そうだね。どっちにしろ僕たちが負けたら出木杉も消えるんだ。もう行こう!」
全員の前を歩き出すのび太。
「皆……。よし行こう! 最終決戦だ!」
ドラえもんの叫びを聞くと全員がのび太の後に続いた。

セキエイ高原牢獄前

「ここは?」
出木杉が目を覚ますと目の前には建物と一人の少女。
「ソラさん? 何でこんな所に?」
「貴方を父とは戦わせたくありません。私は父の為に貴方に最後の勝負を挑みます!」
出木杉の問いに少女は今までに見せたことの無いほどの満足そうな表情で語りかける。
モンスターボールを構えるソラを見て、出木杉はモンスターボールを構えて笑顔を見せて、言った。
「決着をつけようか、ソラさん! 僕と君との最後のバトルだ!」



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