ドラえもん・のび太のポケモンストーリー@wiki

その51

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無人発電所 内部

あの後、2人は無人発電所へ侵入していた
ジャイアン「おいスネオ、いい加減此処が何処なのか教えろよ!」
スネオ「え?・・・ええと、その・・・何でも良いだろ!僕の付き人のくせに生意気だぞ!」
ジャイアン「何か勘違いしてるようだから忠告してやるよ、此処はグレンじゃねえんだぜ?
グレンを出ちまえばもうお前何か怖くも何ともないんだよ」
確かにそうだ、罪を犯したグレンでなら一部始終を見ていたスネオに警察にでも
駆け込まれようものなら牢屋行きは間違いない
だが此処はグレンではない、もうかなりグレンから遠ざかっているし
他の町の警察に言っても聞いてはもらえないであろう
黙って俯いていたスネオがようやく決意し、悔しそうな顔を上げた
スネオ「・・・ゴメンなさい、ポケモンフード上げるから許して・・・」
ジャイアン「許す」
即答であった、何とかポケモンフードで助命され胸を撫で下ろすスネオ
こうしてジャイアン&スネオの下克上は終了し、再び2人は歩き出した

スネオ(せっかくゴリラを部下にできたと思ったのに・・・まあ命があるだけマシか、それよりどうしよう、道が解らなくなってきたぞ)
大分奥地まで来たところでスネオは道に迷ってしまった
ジャイアン「どうしたスネオ?この枝分かれしてる道、右左どっちに曲がるんだ?」
スネオ「・・・左に行こう」(くそっ!人の気も知らないでポケモンフードなんか食いやがって!)
とりあえず勘で左を選らんだスネオ、だが、すぐにこの選択を後悔する羽目になる
ジャイアン「な、何だこりゃ!?」
少し歩いて行き着いた部屋にいるのは見わたす限りのマルマインの群れ、
しかも今にも爆発しそうだ
スネオ「ひいい!いつの間にか囲まれてるよ!」
侵入者を拒むのかのようにマルマイン達は戦闘態勢に入り、蟻一匹逃れられる隙間もないほど集まってきた
ジャイアン「まだ上に逃げ道があるぜ!リザードン、俺様を乗せて飛べ!逃げるぞ!」
スネオ「ちょ、ちょっと!僕はどうなるのさ!?」
ジャイアン「お前は囮だ、そこで俺様が逃げ切るまで待ってろ」
スネオ「冗談じゃない!僕も乗せてくれえええ!!!」
ジャイアン「安心しろ、死んでも骨くらいは拾ってやる」
必死に喚くスネオの願いも通じず、ジャイアンはリザードンに乗り
来た道を引き返して行ってしまった



ジャイアン「おし、さっきの場所だな!こんどは此処を右に行ってみるか」
先ほど道が枝分かれしていた場所まで逃げて来たジャイアン、次は反対の道を行くことにした
右の道も左程長い距離はなく、程なくしてジャイアンは一つの大きな部屋へついた
ジャイアン「何だ此処は?もしかしてまたマルマインがいるんじゃないだろうな・・・」
警戒しながらコッソリ部屋に入るジャイアン、そこには予想にもしなかったポケモンが一匹佇んでいた
部屋中にビリビリと伝わる電気、立派な羽、鋭い嘴・・・そう、伝説三鳥の一匹、サンダーである
ジャイアン「サ、サンダーだと・・・?ハッ!此処は無人発電所だったのか!」
いかに脳みそ筋肉のジャイアンでもこれで全てスネオの策略が解った
ジャイアン「あいつめ、この俺様を出し抜いてサンダーを捕まえるつもりだったんだな、へっ!なら逆に俺様が捕まえてあいつに見せ付けてやるぜ!」
そう言った瞬間だった、黙って見ていたサンダーが突然ジャイアン向けて
強力な電気ショックを放ったのだ
ジャイアン「わ!この野郎・・・絶対に捕まえてやるぜ!行け、ウツボット!」
サンダーも大きく羽を羽ばたかせて空中から攻撃姿勢に入っている
と、そこで、ジャイアンはサンダーのある異変に気付いた
ジャイアン「羽に傷跡・・・?何で羽を怪我してんだ?ゲームにはこんな描写はなかったが・・・」
しばらく戦闘も忘れて考えふけたがそんな暇も与えてくれず、
サンダーは次々に電気ショックを放ってくる
ジャイアン「ちっ!まあ良い、捕獲した後にゆっくりと考えさせてもらうか!巻きつくだ!」
ウツボットはツルをサンダーに向かわせ体を締め付けた
だがサンダーも馬鹿ではない、締め付けられた状態のまま電気ショックをしたのである
これでツルがコード代わりになり、強力な電撃はそのままツルを通してウツボットにダメージを与え続けた
ジャイアン「へっ!ならこっちも攻撃だ、メガドレイン!」
ツルが繋がっていて有利なのは敵だけではない、ウツボットのメガドレインもツルが繋がっていることでいつも以上の威力を出している
ジャイアン「これで体力の方は問題ねえ・・・後はギリギリまで弱らせる決定的な攻撃だな」
電気ショックとメガドレインの一進一退の攻防が続く中、
ジャイアンもこの状況を動かす策を練りだした



一方で、マルマインの大群の中で孤立中のスネオは・・・
スネオ「ス、ストライク!穴をほるでこのばばば、場をだしゅちゅするんだあああ!!!」
あまりの恐怖に呂律が回らなくなるほど気が動転していた
そもそもストライクは穴をほるなど覚えない、命令を受けたストライクも
困り果てるしかなかった
スネオ「まだ死にたくない!死にたくない!・・・・・僕は死にまっしぇ~ん!」
もう発狂していた、目からは涙が滲み出て体中が小刻みに震え、
股間から滝のように暖かい水が溢れる
この変わり果てたご主人を見てストライクもただ涙を流すしかなかった

だが主人思いのストライクは主人を正気に戻すため意を決し、
カマを振り上げてスネオの肩目掛けてカマを振り下ろした
スネオ「僕は死にまっし・・・ぎゃあああああ!!!」
ストライクが必死で考えたスネオを救うための方法、それはショック治療法だった
スネオ「はあ・・・はあ、助かった・・・ありがとうストライク、平常心を取り戻した・・・」
左肩にザックリ刻み込まれた傷から溢れ出る血を手で押さえながら嘆くスネオだった
スネオ「まあ良い・・・それよりどうやってこの場を逃れるか・・・」
現状は先刻と変わらず、マルマイン達による包囲網の中だ
スネオ「少しでも攻撃すれば爆発する・・・かと言ってこのまま上空から逃げ出しても追いかけられてやられる・・・どうする・・
ショックを与えずにこの場を去る方法は・・?」
今マルマインと対峙しているのはストライク、このストライクを見て
スネオに名案が閃いた
スネオ「そうだ・・・ストライク!身代わりで分身を作りだせ!
作ったらすぐ逃げるぞ!」
ストライクは瞬時に身代わりを作り出すとスネオを背に乗せ上空に飛んだ
スネオ「此処なら大爆発されても問題ないだろ・・・分身ストライク!切り裂くだ!」
マルマイン達に分身ストライクは容赦ない一撃を加えてやった
マルマインはその瞬間に大爆発を起こし、その連鎖で他のマルマインも次々に爆発して行く
そして・・・分身ストライクを犠牲にマルマインを全て一掃してしまった
スネオ「爆発するしかとりえがないなんてジャイアンみたいな奴等だなw
馬鹿の終焉はこの通り自滅なのさ
勝ち誇った態度で勝ち台詞を吐くスネオ、股間さえ濡れていなければ
かっこ良かったかもしれない



サンダーとの死闘を繰り広げていたジャイアンは・・・
ジャイアン「ど、どうすりゃ良いんだ・・・どうすればサンダーを捕まえられる・・・」
あれからしばらく時間も経ったが状況は進展していなかった
なおもウツボットとサンダーの鍔競り合いで、双方とも身動きが取れない状態だ
だが、此処でサンダーにとっての幸運が訪れた
ツルを通して与え続けていた電気ショックの追加効果でウツボットが麻痺状態に陥ったのだ
サンダーはこの隙を見逃さず、体中にツルを巻き付けたままドリル嘴を繰り出しながら
ウツボットに襲い掛かった
ジャイアン「くっ・・・ええい!もう考えるのは止めだ!
カブトプス!冷凍ビームだ!!!」
此処にきてジャイアンは考えるのを放棄し、カブトプスの冷凍ビームで
飛んでくるサンダーを迎撃した 元々知略の人ではない、生まれ持っての腕力を武器に
人生を貫いてきた男だ

だがあまりに計算が無さ過ぎる行動であった
飛行タイプの、しかも弱っているサンダーに冷凍ビームでも命中させようものなら
倒してしまうは絶望的だ
一瞬ジャイアンも焦ったが、彼には幸運の出来事が二つ起きた
一つはドリル嘴で嘴を回転させながら突撃してくれたため、冷凍ビームは急激な回転に
掻き消され、威力が半減してくれたのだ
これによりサンダーのHPは何とかギリギリで止まった
二つ目にこの冷凍ビームの追加効果でサンダーが凍り漬け状態になったことだ
もっとも捕獲しやすい状態になったわけである
ジャイアン「よ、よっしゃあ!これで伝説ポケモンだろうが何ともねえ、食らえ!」
用意しておいたモンスターボールを投げつけ、サンダーをボール内に吸い込んだ
地面にボールが落ちてゆっくりと揺れる、そして・・・サンダーが逃げることなく
ボールはピタリた止まった
ジャイアン「や、やった・・・へへ、サンダーを捕まえたぜ!」
スネオ「へ?嘘・・・ジャイアンがサンダーを捕まえた・・・?」
ジャイアンが喜びの雄叫びを上げたのと同時にストライクに乗って肩から血を流す
スネオが部屋に入ってきた
ジャイアン「ようスネオ、お前の狙いはこれだったのかな?」
皮肉っぽくサンダー入りのボールをスネオに見せ付けてみせた
スネオ「・・・・・」
スネオは目の前が真っ暗になり、その場で気絶した



無人発電所でのサンダーとの死闘から一夜明け、トキワシティでは・・・
ジャイアン「イエーイ!グリーンバッチゲットだ!」
スネオ「楽勝だったね、ジャイアン」(お前は若干苦戦してたけどな)
そう言ってトキワジムから飛び出してくるのはジャイアンにスネオ、手にはジム戦
勝利のあかし、グリーンバッチが握られている

あの後2人は近くの町、ハナダでポケモンの回復を済ませた後
最後のジム戦を済ますため、トキワに移動してサカキに勝利した
ジャイアン「さて、次はいよいよ最後の目的地、セキエイ高原だな!」
ご機嫌な様子だ、サンダーの捕獲に、サカキに勝利と良いこと尽くしであるのがその原因だろう
反面、苦い顔をしてジャイアンの後ろにいるのはスネオだ
スネオ(くそ!せっかく計画していたサンダー捕獲作戦が・・・!
まさかあんな野生児に盗られるなんて!)
知らず知らずの内にジャイアンを睨みつけていた
余程サンダーを自分の手持ちに加えたかったのだろう、スネオの怒りは計り知れない
スネオ(うう、ゲームでも愛用していたポケモンなのに、対戦でも必ずパーティに入れてたのに、皆から「厨ポケ乙」って言われ続けても使ってたのに!)
かなり愛着があったらしい、これでは怒っても無理はないだろう
ジャイアン「おいスネオ、お前も伝説ポケモンの一匹くらい捕まえろよ、
そのパーティじゃこれから不安だろ?」
スネオ(こいつ僕にファイヤーでも捕まえろって言ってるのか?
あんなダメポケ絶対使わないぞ!)
スネオの気も知らず陽気に歩き続けるジャイアン、ひょっとするとスネオを皮肉っているのかもしれない
スネオ(ああ、でもどうしよう・・・このままじゃしずかにもゴリラにも勝てないぞ・・・これも運命なのか・・?)
もうお先真っ暗である
いくらスネオでもこの状態ではチャンピオンになれないと悟った
だが今更戦力補充もできない、策士スネオももはや万策尽きていた
胸の躍るジャイアンと重い足取りのスネオ
食い違う心境で2人は最後の地、セキエイに行き着くため、
チャンピオンロードを目指して歩き続ける



チャンピオンロード内部

しずか「さあフシギバナ、葉っぱカッターよ!」
チャンピオンロードには懸命に手持ちの育成に励むしずか、ついでにドラえもんも居た
2人はあの後、単独行動をしていては謎の敵に襲撃された時不利と判断し、
集団行動することを決めた
その後すぐにトキワジムでバッチを手にし、敵の攻撃に備えるためチャンピオンロードで修行中である
しずか「うふふ・・・チャンピオンロードまで来ると野生のポケモンでそれなりに
手ごたえがあるわね・・・レベル上げに最も適しているわ」
口では余裕を装っているが内心は必死だ
謎の敵にあっけなく敗れたのが悔しかったに違いない
事実上、あの戦いがこの世界に来て初めての敗北だった
初めて負けという屈辱を受けたしずかの心境では今までの冷静さを装っている暇もないのだ
一方で、一緒について来たドラえもんも負けじと修行をこなしている
が、今のドラえもんには一つ気がかりがあり修行に集中できずにいた
ドラえもん「・・・のび太君、大丈夫かなあ・・・」
しずか「またそれ?今ので32回目よ」
すっかり口癖になっていたらしい
ドラえもん「だって心配だよ、ジャイアンとスネオ君は安心できるけど、
あののび太君だからね・・・やっぱり探してれば良かったかな・・・」
しずか「忘れたの?あの敵に備えるためにすぐ此処に来たんでしょ、
のんびり猿探しをしてる暇はないのよ・・・」
ドラえもん「でものび太君じゃ・・・」
しずか「いくら阿呆ののび太さんでもゲームで1回はクリアしてるのよ、
目的地ぐらい解るはずよ」
ドラえもん「う~ん・・・そうだと良いんだけど・・・」
しずか「のび太さんの心配より自分の心配をするべきよ、相手は得体もしれない謎の敵よ」
ドラえもん「うん・・・」
結局ドラえもんも心配している暇はなく、今は手持ちの育成に励むしかない
ドラえもんもしずかも、知らなかった
あの襲撃でただ一人無事だったのが今心配しているのび太とは・・・



現在の状況

のび太   ギャラドス(レベル50)、ライチュウ(レベル45) 、オコリザル(レベル43)、スリーパー(レベル43)カビゴン(レベル44)、フリーザー(レベル50)

ドラえもん ラッタ(レベル60)、ペルシアン(レベル55)、オニドリル(レベル52)、サンドパン(レベル53)、ラッキー(レベル47)、ヤドラン(レベル45)

ジャイアン リザードン(レベル63)、カイリキー(レベル50)、サイドン(レベル48)、ドククラゲ(レベル45)、カブトプス(レベル44)、サンダー(レベル50)

スネオ   カメックス(レベル61)、ゴローニャ(レベル50)、キュウコン(レベル48)、モルフォン(レベル47)、ストライク(レベル45)、オムスター(レベル43)

しずか   フシギバナ(レベル84)、プクリン(レベル75)、ドードリオ(レベル69)、ナッシー(レベル67)、ラプラス(レベル65)、ギャロップ(レベル64)

出来杉  死亡?



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