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『注:ここから文章の構成が変更になります』


のび太達はまだドームの地下をさまよっていた。
ガチャッ!
「この部屋は……」
三人が行き着いたのは実験室の様だ。
異様な機械に置かれ、実験用であろうポケモンがぐったりとし檻に入れられている。
「酷い……このポケモン達を助けてあげようよ」
のび太は檻に近付いて鍵を外そうとした。
すると……ガシャン!
うなり声と共に檻のコラッタがのび太の指に噛みつこうと飛びかかってきた。
「のび太、大丈夫か!」
「うん、平気だよ。でもこのポケモン……人間を恐れてる」
コラッタは痩せほそり、体を震わせている。
実験に使われ……こんな狭い檻檻に閉じ込められているこのポケモンが
いったいどれ程の人への憎しみを内に秘めているかなど……
三人には想像もつかなかった。
「行こう……僕達じゃこのポケモン達は救えない。
早く世界を元に戻すこと以外には……」
「ああ。こんな所に居たらイライラしてくるぜ」
「ちょっと待って!」
部屋を出ようとした二人をスネ夫が呼び止めた。
「これを見てよ」
スネ夫が指をさした場所には机があり、上にはパソコンと書類が乗っていた。
「この……TVがどうかしたのかよ」
「このパソコンを調べれば何か分かるかも知れないよ。
ちょっと調べてみようよ」



パソコンの電源をつけるとパスワード入力画面が映った。
「何これ?壊れたの?」
「パスワードを入れないといけないのさ。少し厄介だな……
でもこれでこのパソコンが重要だってことが分かったぞ。
少し時間をくれない?
こういう推理はコナンで慣れてる。
だからこれは僕に任してその資料を読んどいてくれよ」
「ああ!この資料は任しとけ!」

━━五分後
パソコンと睨みあってるスネ夫の横で二人がイビキをかき眠っている。
「作戦通り眠ったな……
これで集中して取り組めるぞ」
スネ夫は考えた。
『まずこのパソコンの持ち主を考えないといけない……
この実験室を使う奴は……クリス……違う。
あいつは残酷だが実験をする様には見えない。
ゴク……違う。
あいつはしょせん子供だ。
……業火……疾風……雷電……雷電!
雷電は頭脳担当。この部屋を使ってても不思議じゃない。
雷電に関係あるアルファベットを入力すれば……』
tensai……ブー!
raiden……ブー!
『ピー!後一度入力に失敗したら、司令室に連絡を取ります』
パソコンから音声が流れた。



「もう無理ぽ……」
スネ夫は机に倒れかかった。
「くそっ、コナンの犯人なら前編で分かるのに!ってあれ…?」
良く見ると机には写真立てが置いてある。
「……これは何だ?」
スネ夫が写真立てを手にとって見てみると中にシロナの写真が入っていた
『シロナ様の休日(2)』と書いてある。
「………まさかねぇ」
カタカタ『sirona』
パソコンのパスワードは解かれた。
「起きてよ、二人共!パスワード解けたよ!」
「はひっ?…凄いね、スネ夫!」
「流石だな!俺はお前みたいな友達がいて嬉しいぜ!」
「まぁね、僕程になると勘で分かるんだよ。ビビッと来るんだよね。
それじゃ僕が何故このパスワードを解けたかを説明するよ!
まず問題は…」
スネ夫の自慢話(九割嘘)は五分間続いた。



「……こうして僕は答えにたどり着いたのさ」
「スネ夫……お前は本当にすげえよ」
「まさかあそこで数字を反転させる何て……僕には想像もつかなかったよ!」
「ふっ、それじゃパソコンを調べてみるよ」
データを覗くとそこには『大会の意味』
『実験ポケモン』
『伝説のポケモンについて』
『ミュウ』
の4つのフォルダが保存されていた。
スネ夫はマウスを動かし、順にそのフォルダを開いていった。

『この大会の意味』
この大会は有能な部下を見つける為と言う名目で開かれている。
だがそれは真実ではない。
真実の理由は2つあるのだ。
1つはこの世界の有能なトレーナーを全て労働力にする為。
そしてもう1つは時間稼ぎだ。
今進めている最終計画には時間がかかる。
大会を開くまでに三ヶ月。大会の進行をゆっくりやることで
あの四人(のび太達)を押しとめておくが出来る。
まぁ捨てられる。
絶対に計画が狂うことは無い……だが念のためだ。
「あの計画って何なんだろ……心配だよ」
「まだ僕達じゃどうすることも出来ない。また後で話そう」



『実験ポケモン』
実験に使われたポケモンには三通りの末路がある。
1つは廃棄。実験に失敗したポケモンは裁きの穴に捨てられる。
次に実用。成功した実験ポケモンは予選に使われる穴や
この地下室に番人として配置される
最後は使用。特に有能なポケモンは幹部に渡される。
私のサンダーやゴクのエンテイなどがそうだ。

『伝説のポケモンについて』
この世界には伝説のポケモンが存在している。
現在は見つかってないのはホウオウのみ。
他はギラティナは洞窟。レックウザは空などあらゆる所で見つかっている。
だが現在バグ技でしか手に入らないアルセウス、ダークライ、シェイミは
特別な方法でしか無理の様だ。
出木杉様はその中でも一匹を気にしているのは知っての通りだ。
「じゃあ僕がホウオウを見つけたのはラッキーってことだね」
「問題は後三体のポケモンだよ。出木杉がどれを欲しがっているか……」



『ミュウ』
ミュウは出木杉様が実験のすえ完成させた最強のポケモンだ。
もう1つのポケモンは失敗した様で処分したらしいが
ミュウは最高の出来に仕上がっている。
だがミュウの心を変えないのは、何故だろうか。
出木杉様の頭脳をもってすればポケモンの心を変えること何て簡単のはずだが……
「ミュウは……実験されたポケモンだったんだね」
「通りで強いはずだぜ」
「色々な情報が手に入った。
それじゃあ部屋を出よう」
三人はパソコンの電源を消し、部屋を出た。
『出木杉の計画って……』
のび太の心に大きな不安が出来ていた。
のちに……その不安は的中するのだが、それを今ののび太が知ることなど出来ない



のび太達が去った部屋に近付く少女が居た。
少女は影に身を潜め、走ってきたのび太達をやりすごした。
「ふん、あいつら何でこんな所に……まぁ良い」
ガチャッ
少女は暗い部屋を見渡す。何故かその目には涙を浮かべていた……
「……この部屋だ。この部屋が私の始まり……」
少女は腰のモンスターボールを手にとった。
「まずはこの部屋からだ……必ず……必ず出木杉を殺してやる!」
ルカリオとサンダーが現れ、部屋を壊し始める。
「ふん、この地下は……もう終わりだな」
少女はポケモンを戻し、穴抜けのひもで脱出した。
大きな音共に実験室は崩壊し、それと同時にこの地下の崩壊も始まった。
ガチャッ
「はぁはぁ、死ぬ所だった」
今まで石ころ帽子を被っていた隊員Cが崩壊ギリギリで部屋を脱出した。
「あの少女は確か……でも今はのび太君に追い付くのが先か」



「うわっ!」
叫び声をあげたのはスネ夫だった。
「スネ夫、どうした!」
「こけただけだよ」
ジャイアンは思いきっしスネ夫の鼻ぱっしらを殴った。
「いだぁっ!そんなに怒らなくても良いじゃん……」
「良いか!この先は何があるか分かんないんだぞ!
例えば……この地下が急に崩れてきたりなぁ…」
ゴゴゴゴゴゴゴ!
天井に地響きを立て、ヒビが入った。
「……走るか?」
三人は全速力で走りだした。
「ジャイアンのせいだぞ!あんなこと言うからぁ!」
「何だと!お前がコケたせいだろ!」
「喧嘩は止めてよ!二人とも!」
三人が走りながら喧嘩をしていると巨大なドアにたどり着いた。
「はぁはぁ…ここが出口みたいだな」
「中に何か居るよ」
ドアの奥からシャリシャリと床を擦るような音が聞こえる……
「油断せずに行こう」
のび太がそう言うと三人は中に入って行った。



部屋の中は暗闇だった。
天井の地響きの反響がこの部屋の広さを物語っている。
「暗いね……二人とも大丈夫?」
「俺は大丈夫だぜ!」
「僕も……うわぁぁぁ!」
スネ夫の声が上へと上がっていった。
「スネ夫!?ジャイアン、ブーバーンを出すんだ!」
「任せろ!」
ジャイアンのブーバーンが現れ、辺りに火を吐いた。
すると……上にうっすらと巨大な影がうかんだ。
「こいつは……アリアドス!」
巨大なアリアドスが天井に張り付いていた。
「ブーバーン、火炎放射で撃ち落とせ!」
火炎放射が当たり、アリアドスが落ちてきた。
「よっしゃあ!」
「ジャイアン、油断しちゃ駄目だ!」
「!?」
ジャイアンにクモの糸が放射され、ジャイアンは壁まで吹き飛ばされた。
「……うぐぐ!この糸堅いぞ!」
思いっきり力を込めるが糸はビクともしない。
「ジャイアン、ここは僕に任して!」
のび太がモンスターボールを手にとって言った。
「出てこい、ホウオウ!」
ホウオウが現れ、その光り輝く体で部屋全体を明るく照らす。
「特訓の成果……見せてやる!」

この時のび太は気づいていなかった。
出口となるドアが崩れた天井によって埋まってきていることを……



「ホウオウ、大文字!」
巨大な炎がアリアドスに向かって吐かれ、アリアドスの体を焦がす。
「やったか?」
アリアドスが体を震わせ、周りの炎が吹き飛んだ。
「こいつ……凄いパワーだ!」
驚くのび太にアリアドスがゆっくり近づいてくる。
『接近されたらやられる』
「ホウオウ、大文字!」
炎がアリアドスを包むが、またかき消せれた。
アリアドスの青い目が赤く変わっていく。
『アリアドスは炎に弱いはず……いったいどういうことだ?』
混乱するのび太にアリアドスが跳びかかってくる。
「うっ!」
のび太は横へ跳び、かろうじて避けた。
だがアリアドスはすぐのび太の方を向き、ミサイル針を放射した。
「うああああ!」
「のび太!?」
腹を押さえるのび太にジャイアンが声をかける。
「いったん離れて作戦を練ろよ!」
かすれかすれの声でのび太は答えた。
「こい…つは……僕達人間が作っ…た化け物だ。
だから……僕はこいつと真っ向から戦わないといけないんだ!」
のび太は立ち上がりアリアドスを見た。
「さぁ、続きをやろう。
せこい作戦は使わない……力と力の勝負だ!」



「ホウオウ、大文字!」
五発目の大文字はアリアドスに当たらず、壁を焦がした。
「はぁはぁ……さすがのホウオウもスタミナ切れか。
だけど……アリアドスもかなりのダメージを受けてる。
この勝負……次の一撃で決まる」
アリアドスもそれを分かっているようだ
全身の力溜め込んでいる。
「行くよ……ホウオウ」
ホウオウの体に周りの熱が集まっていく。
「すげぇ……遠くに居る俺にも分かるくらいの力だ」
ホウオウの体が今まで以上に明るく光り始めた。
「聖なる炎!」
ホウオウの口から光り輝く炎が吐かれた。
アリアドスがサイコキネシスで抵抗するが……
その抵抗に意味は無かった。
炎はアリアドスを包み、全ての力を奪った。
そしてアリアドスの赤くなった目は青く戻っていった……



「終わった」
のび太は力無く倒れているアリアドスに近づいた。
アリアドスは何か言いたそうな目でのび太を見つめている。
「頭を出せって言ってるの?」
のび太が頭を差し出すとアリアドスは自分の足を伸ばし、のび太の頭にくっつけた。
『この記憶……』
その瞬間のび太にアリアドスの記憶が流れ込んだ。
親との別れ…暗い実験室…苦痛の手術…目の前で死んだ仲間……
のび太は気づくと涙を流していた。
「お前の気持ち……ちゃんと受け取ったよ。
もう……戦わなくて良いんだ」
のび太はアリアドスの頭を撫でながら諭す様に言った。

アリアドスは眠る様に目を閉じた。
その目に涙を浮かべて…… 
のび太に入ってきた記憶の中には
炎の中に無理矢理入れられるアリアドスの姿があった。
それは実験ポケモンの中には弱点に耐性を持ったポケモンが居ることを示している。
「ジャイアン、ここからは……タイプだけじゃ勝てないみたいだよ」
のび太は涙をぬぐい、言った。



「大丈夫?スネ夫」
天井に吊されていたスネ夫を降ろし、三人は話し始めた。
「早くこの部屋を出ようよ、二人共!」
「スネ夫、良く見てみろ」
出口のドアは瓦礫で埋まっていた。
「そそそんなぁ……」
スネ夫はその場に倒れ込んだ。
「どうする?ここももうじき埋まっちゃうよ」
「どうしてそんな焦らずに居られるのさ!
ここを出る方法が無くなっちゃったのに!」
「落ち着けよ、スネ夫。
どんなに焦ってもこの状況は変わらねぇ。
だったら落ち着いて考えようや」
『あのジャイアンが落ち着いている…』
スネ夫は自分が恥ずかしくなった。
「こうなったら瓦礫ごとドアをぶち破るしかないな」
ジャイアンの意見に二人が賛成し、作戦は実行に移された。
「1…2…3!」
三人のポケモンが一斉にドアに攻撃し、瓦礫は吹き飛びドアは壊れた。
「やったぜ!」
三人はガッツポーズをとった。
だが三人の喜びはすぐ崩れさることになった。
ポケモンの攻撃の衝撃で三人の頭上の天井が音を立てて崩れたのだ。
「!? みんな…」
ドシャッ!
三人の居た場所は瓦礫の山となった……