ドラえもん・のび太のポケモンストーリー@wiki

ビギナー その6

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@のび太
のび太「うわぁ…ここがえんとつやまかぁ~」
のび太は目の前にある大きな山を見上げる。

あれから一週間、のび太達四人はカイナで別れていた。
元から各々で行動する予定だったし、僅かながら手掛かりも見つかった為だ。

のび太はキンセツジムも突破し、これからフエンへ向かおうとしていた。

"何々…次のロープウェイの出発は15分後か。ゆっくり待とう。"
のび太が到着する数分前に登りのロープウェイが出たようで、
のび太は少し足止めを食らって待合所のベンチに腰掛ける。
不意に、隣りに居た山男に声をかけられた。

山男「やぁ少年。今は暇かい?」
笑顔で尋ねる山男。
のび太「え?はい…暇ですけど。バトル…しましょうか?」
のび太は山男の言いたい事がなんとなくわかっていた。
山男「ハッハッハ!話が早いな!始めようじゃないか。」

二人は待合所の外に出る。互いに距離をとるなりバトルは始まった。
山男「行くぞ!イシツブテ!」
山男が繰り出したのはイシツブテだ。のび太はそれを確認し、
ボールからキノココから進化したキノガッサを繰り出した。



のび太「キノ!ギガドレイン!」
のび太のキノ─キノガッサがイシツブテからエネルギーを吸い取り、
イシツブテを倒した。
山男「ハッハッ!まだまだ、次はコイツだ!」
山男はイシツブテを戻すと、すぐにゴローンを繰り出した。
山男「ゴローン!丸くなって転がれ!」
ゴローンは体を丸めて辺りを転がり出した。その勢いはどんどん増していくが、
のび太はキノに命令を出さない。

山男「攻撃しないでいいのか?ゴローン、突撃だ!」
山男の命令でゴローンがキノに向かって転がってくる。

のび太「まだだよ…もっと引きつけて。」
そして、ゴローンがキノの目前まで迫ってきたその時─
のび太「今だ!横に回り込んでマッハパンチ!」

ゴローンの突撃を綺麗に回避したキノは、
ゴローンの回転の軸になっている部分に強烈なパンチを打ち込んだ。
山男「ぬおっ、ゴローン!」
バランスの崩れたゴローンは側にあった壁に激突する。
のび太「たたみかけるんだ!マッハパンチ!」
そこに一気に間合いを詰めてきたキノの一発がヒットした。

山男「戦闘不能か…ハッハッ!私の負けだな!」
勝負に負けた山男は、実に爽やかに去って行った。



のび太「お疲れ様、キノ。」
のび太はキノの体力を傷薬で回復させてボールに戻した。

以前よりポケモンのレベルが上がっただけじゃなく、のび太自身も強くなっていた。
のび太"ポケモンの力を引き出すのは、トレーナーの僕なんだよな。"

のび太は、カイナでみんな別れる直前にリーフから教わった事を思い出す。
少しでも早く強くなりたくて、リーフにいろいろな事を聞いた。
これもその時に教わった事の一つだ。
のび太"ゲームならただ技を選べばよかったけど…本物のバトルはずっと厳しいな…"
のび太はそんな事を考えながらロープウェイ乗り場に入り、
えんとつやまの頂上へ向かうロープウェイに乗り込んだ。

ぐんぐんと山を登るロープウェイ。少し離れたキンセツシティが火山灰で
よく見えなくなってきた。
ホウエンにある大きな活火山・えんとつやま。
その山に何か大きな大地のエネルギーを感じる人も多い。

アナウンスが入る。
アナ『間もなくえんとつやま、頂上でございます。
ご利用ありがとうございました。』
そしてアナウンスの後すぐに、のび太はえんとつやま頂上に降り立った。



@ドラえもん

ドラえもん"ここから先はヒドい砂嵐だな…"

ドラえもんは111番道路に居た。ここは一年中砂嵐のヒドい砂漠らしい。

ドラえもん"こりゃあ突っ切って行くのは無理そうだ…ってアレ…はなんだ?"
ドラえもんは砂嵐の中に何かを見つけ、目を凝らす。
ドラえもん"ポケモン…かな?"
目を凝らした向こう、砂嵐の中に居たのはボロボロに傷ついて倒れている
ポケモンが居た。

ドラえもん「大変だ!助けなきゃ!」
ドラえもんは傷ついたポケモンを見ていてもたっても居られず、
目を開けるのも困難な砂嵐の中に飛び込む。
激しい砂嵐の中やっとの思いでポケモンの元へ辿り着くと、
そこに居たのはサンドだった。

ドラえもん"とりあえず…ボールに入れて運ぼう。"
ドラえもんはサンドを捕まえる。サンドはヒドく弱っていたので
すぐにボールに入った。
それから砂漠を大変な思いで脱出したドラえもんは、
ボールを持ってキンセツのポケモンセンターを目指して走って行った。

現在の状況
@のび太▼手持ち:エーフィ・キノガッサ
えんとつやま頂上
@ドラえもん▼手持ち:ヒトデマン・ドンメル・サンド
111番道路




@しずか
しずか「やっと町が見えてきたわ…」
しずかは火山灰の降る113番道路を抜けて、ハジツゲタウンの手前まで来ている。

111番道路から炎の抜け道や113番道路と、長い間バトルを繰り返していたので
しずかもポケモンも疲れていた。
しかし、戦力は上がった。ラッキーもハピナスに進化したし、
マリルはマリルリに、ラルトスはキルリアになっている。

しずか"ハジツゲのポケモンセンターで今日は休みましょう…
灰で体も汚れちゃったし、みんなの回復も必要だわ…"
こうしてハジツゲに到着したしずかは、真っ先にポケモンセンターへ向かった。

受付にポケモンを預けて、フロアのソファに腰掛けるしずか。
「トレーナーの方ですね?」
急に後ろから誰かに話しかけられる。しずかが振り向くと、
そこには若い女性が立っていた。

しずか「え?はい、そうですけど…何か?」
女性「いえ、トレーナーの方を見るといろいろと思う事がありまして…」
女性はしずかに優しく話す。
しずか「そうなんですか。」
女性「私の家、114番道路にあるんです。近くに来る事があったら、
よかったら寄って下さい。」

女性は名前を名乗る事なく、そう言ってセンターを出ていった。



しずか"あの人…名前言ってないのに、来てって…マヌケな人ね…"

しずかが若い女性を見送ってしばらく…

ジョーイ「ありがとうございました!」
そう言ってしずかに回復を終えたポケモンを差し出すジョーイ。
しずかはボールを受け取って二階へ上がり、今日の部屋に入った。
壁にかけられた時計を見ると、短針は六時を差している。
しずかがキンセツを出発したのは今朝八時、それから今までずっと歩き通しだった。
だいぶゆっくりと進んでいた為でもある。
しずか"晩ご飯にはまだ少し早いわね…"
しずかは疲れと汚れを落とす為、シャワーを浴びる事にした。

熱いシャワーで、113番道路を通ってきた時についた灰や汚れを落としたしずかは、
夕食も終えて部屋に入った。
しずか"明日は…どうしようかしら。"
ベットの中で明日の予定について考えてみるしずか。
ふと、さっきの女性の事を思い出した。

しずか"いろいろな所を周っても損は無いでしょうし、明日はあの人の家探しに
行ってみて、それからフエンタウンを目指す事にしよう…"
長い道のりを歩き続け、疲れていたしずかはそのまま目を閉じ、
夢の中へ沈んでいった。

現在の状況
@しずか
手持ち:ハピナス・マリルリ・キルリア
ハジツゲタウン



一方──


リーフ「んー!これ美味しい!」
テッセン「そうかい!ジャンジャン食べな。」
リーフ「遠慮なくいただきまふ!」
テッセン"言いながら食ってるじゃないか…"
¨リーフちゃん、食いしん坊なんです(作者のなかでは、ね)。¨

@リーフ
リーフ「あー、美味しかった!ご馳走様でした!」
両手を合わせて食卓に礼をするリーフ。目の前には
軽く三人分はあったであろう空になった皿が山積みされていた。
テッセン「いつもよく食べるのぉ!ご馳走し甲斐があるってもんだ。ワッハッハ!」
テッセンは大きく笑う。

この頃リーフは、キンセツにとどまっていた。
東西南北の町に通じる中間地点に位置するキンセツは、
情報を集めるのに向いている町である。
そのためリーフは、テッセンに勝利した後もこの町にとどまり
情報収集と修行に精を出していたのだった。

テッセン「ところでリーフちゃん。何か新しい情報は手に入ったかい?」
テッセンが切り出すと、リーフは飲んでいた飲み物のコップを置いた。
リーフ「えぇ、まぁいろいろと…」
リーフは、どこか不敵な感じを含んだ笑みを浮かべる。
そして、リーフは立ち上がった。



リーフ「あたし…そろそろ出発しますね!」
自分の荷物をまとめながらリーフが言った。
テッセン「そうか…頑張るんだぞ。」
テッセンは、荷物をまとめ終えたリーフにそう言って何かを差し出した。
リーフ「…これは?」
差し出された物を受け取ったリーフが尋ねる。
テッセン「これは"ゴーゴーゴーグル"といって、雨の中でも砂嵐の中でも
前を見通す事が出来るんじゃ。
111番道路にある砂漠の中でもへっちゃらだぞ!更には…
サングラスにもなるんじゃ!」
最後のサングラス機能には少し必要性を感じなかったリーフだったが、
便利な物には違いないので有り難く受け取った。

リーフ「それじゃ…お世話になりました。」
テッセンに礼を言うリーフ。
テッセン「何か情報があったらポケナビに連絡しよう。気をつけてな…」
テッセンはそう言って、リーフに手を差し出した。リーフはその手を握り返し、
テッセンと別れた。

ふとリーフは、ポケモンセンターの前を通り掛かった時、
センターの中に見覚えのある姿を見つける。
リーフはセンターの中に入って行った。



リーフ「ドーラちゃん!まだこのへん居たんだね。何してるの?」
ドラえもん「あ…リーフちゃんじゃないか。」
リーフがセンターの外から見つけたのは、ドラえもんだった。
ドラえもんは突然のリーフの登場に少し驚きながらも、
隣りに腰掛けるリーフに話す。

ドラえもん「この先の砂漠で傷ついて倒れてるサンドを見つけてさ…
急いでここまで運んで来たんだ。」
リーフ「へぇ…それで疲れた顔してるんだね。」
ドラえもん「うん…僕の足じゃ自転車にも乗れないし、ずっと走りっ放しでさ…」
リーフ「そっかぁ…あっ!それなら良いものがあるよ!」
リーフは思い出したようにカバンを探りだす。そして中から折り畳まれた
キックボードのような物を取り出した。
リーフ「これ、カラクリさんから貰ったんだ。キックボードに
電気エンジンをつけてあって、漕がなくても進む事が出来るんだって!」
そう言ってリーフはそれをドラえもんに渡した。
ドラえもん「ありがたいけど…リーフちゃんは大丈夫なの?」
ドラえもんは遠慮がちに言う。
リーフ「大丈夫だよ!あたしは自転車もあるし、立派な二本の足があるもん!」

¨リーフちゃんはたくましいんです。俺の妄想では。¨



リーフはすらりと伸びた足をポンポンと叩いてみせた。

ドラえもん「それじゃあ貰うよ!ありがとうリーフちゃん。」
ドラえもんは、リーフからキックボードを受け取った。
更にリーフは、ドラえもんにゴーゴーゴーグルを手渡す。
ドラえもん「これは何なの?」
ゴーグルを受け取ったドラえもんがリーフに尋ねた。
リーフ「これはね(説明略)っていうとても便利な道具なんだって!
テッセンさんから三つも貰ったから、一つあげるね。」
ドラえもん「そんなものがあったのか!ありがとうリーフちゃん!」
改めて自分に礼を言ってくるドラえもんに、リーフは少し照れる。
そして照れ隠しをするようにドラえもんに別れを言って、
ポケモンセンターを出たのだった。

リーフは自転車を漕ぎ続けてキンセツを抜ける。
風を切る感じを楽しみながらサイクリング感覚で、えんとつやまを目指して
111番道路と112番道路を進んでいた。
リーフ"とりあえず…砂漠の探険はそのうちにしておこう。"

そして途中で勝負を挑んでくるトレーナーを難なく退けてきたリーフは、
えんとつやまのふもとに辿り着いた。

現在の状況
@リーフ
手持ち:ハッサム・タネボー・???
えんとつやま・ふもと。



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