ドラえもん・のび太のポケモンストーリー@wiki

金銀物語 その7

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 スネ夫がチャンピオンになった・・・その話はポケギアを通して
全員に知らされた。これを聞いて焦ったのはジャイアンだった。
ジャイ「スネ夫がチャンピオンに!まずい、俺も急がないと・・・」
 ジャイアンは猛スピードでチャンピオンロードを駆け抜け、
四天王を力ずくでねじ伏せた。だがチャンピオンの間にスネ夫の姿は無かった。
ジャイ「スネ夫の野郎、どこに行きやがった!」
 しばらくして、スネ夫が慌てて戻ってきた。
スネ「いやーごめんごめん。ちょっと用事があってね・・・(誰かが挑戦しにくるまでレベル上げして備えるつもりだったんだけど、
まさかこんなに早く来るとは思わなかったよ・・・)」
ジャイ「いいから、さっさと始めようぜ!」
スネ「ああ。ルールは6対6、お互いの全てを尽くす総力戦だ!」
 チャンピオンスネ夫と挑戦者ジャイアン。
チャンピオンの座をかけた2人のバトルが始まった。



スネ「行け、ヘルガー!」
ジャイ「ぶっ殺してやれ、オニドリル!」
 スネ夫はヘルガー、ジャイアンはオニドリルを繰り出す。
先にジャイアンが仕掛けていった。
ジャイ「早速倒すぞ、燕返しだ!」
スネ「そうはさせないよ・・・護るだ。」
 攻撃は防がれた。
スネ「こんどは僕の番だ。火炎放射!」
ジャイ「甘いぜスネ夫。影分身で避けるんだ!」
 ヘルガーの攻撃はオニドリルの分身に当たり、本体には命中しなかった。
 この後も一方が攻撃しては一方が避けるというパターンが繰り広げられ、
戦いは長期戦になった。しばらくして、しびれを切らしたジャイアンは
ついに打撃戦に持ち込んでいった。
ジャイ「くそ、このままじゃ埒があかねぇ!オニドリル、
ひたすら燕返しだ!」
スネ「(ようやくイライラし始めたか・・・もらったな。)ヘルガー、
こっちもひたすら火炎放射だ!」
 燕返しを繰り返すオニドリルと、火炎放射を打ちまくるヘルガー。
戦いはさっきまでと正反対の力勝負となった。
 決着はあっという間についた・・・負けたのはオニドリルだった。
バランスよく均等にポケモンを育てててきたスネ夫と、
主力のオーダイル1匹を集中的に育ててきたジャイアン。
ここにきて、その差が現れてしまった。



ジャイ「くそ、こうなったら・・・出て来いオーダイル!
あのヘルガーをぶっ殺すぞ!」
スネ(もう切り札を出してきたか。思ったより早かったな・・・)
ジャイ「ぶちのめせ!アクアテールだ。」
 10レベル以上差をつけられているオーダイルの効果抜群の一撃、
これを受けたヘルガーは一発でやられてしまった。

スネ「(くそ、やはり早くあのオーダイルを倒さなきゃ・・・)
ライコウ、出番だ!」
 ライコウの威厳ある風格を目にしたジャイアンは、ライコウがただのポケモンではないことを感じ取った。
スネ「速攻で倒すぞ、雷だ!」
 オーダイルめがけて強力な雷が落ち、激しい轟音が辺りを包む。
スネ「やったか?・・・・・・何!」
 雷が落ちたその場所に、オーダイルの姿はなかった。スネ夫は慌てだした。
ジャイ「やはり電気タイプのポケモンだったか・・・
オーダイル、出て来い!」
 ジャイアンの合図を聞いたオーダイルが地中から出てきて
ライコウにぶつかる。“穴を掘る”だ。
ジャイ「よし、敵がひるんでるぞ。今だ、アクアテール!」
 効果抜群の穴を掘るからアクアテールの連続攻撃。
ライコウはあっさりと倒れてしまった。
スネ「そんな、ライコウまでもが・・・」
 2体のポケモンを倒したオーダイルはいまだに無傷。ジャイアンが
1匹だけ集中的に育ててきたかいがあって、オーダイルはかなり強かった。
たった1匹で状況を覆してしまうほどの力があったのだから・・・



 続いてスネ夫が出したのはウツボットだった。
ジャイ「草タイプだから有利だと思うなよ。氷の牙だ!」
 効果抜群。ウツボットは早くも倒れかけだ。
スネ「がんばれウツボット。葉っぱカッターだ!」
 ウツボットの反撃は幸運にも急所に当たった。
だがオーダイルはこの程度では倒れない・・・
ジャイ「もう一回氷の牙!」
 これでウツボットもやられてしまい、5対3。圧倒的にジャイアン優勢だ。
スネ(やられはしたものの、オーダイルになかなかのダメージを与えることができた。
ジャイアンの事だから、他のポケモンはあまり育っていないはず・・・
まだ勝算は僕にある!)

 スネ夫が次にドククラゲを出した。
ジャイ「何匹出したって無駄だぜ。噛み砕くだ!」
スネ「ドククラゲ、バリアーで攻撃に備えろ!」
 バリアーで防御を上げたドククラゲに、
オーダイルはあまりダメージを与えることができなかった。
スネ「いいぞ。ひたすらバリアーで防御を上げろ。」
ジャイ「守ってばっかじゃ勝てないぜ!こっちはひたすら噛み砕くだ!」
 防御を上げ続けるドククラゲにオーダイルが与えるダメージは
どんどん減っていった。それでも、ドククラゲはもう後3発攻撃をくらえば
倒れるほどにまで体力を減らされていた。
スネ「よし、反撃だ。ドククラゲ、毒突き!」
ジャイ「接近戦か・・・望むところだ!オーダイル、あいつを倒せ!」
 ドククラゲの毒突きとオーダイルの噛み砕くによる接近戦が繰り広げられる。しばらくして、ドククラゲは倒れてしまった。
ジャイ「よし!よくやったオーダイル・・・・・
あれ?お、おい!しっかりしろオーダイル!」
 さっきまで立っていたオーダイルも毒突きで受けた毒のダメージで
倒れてしまった。同士討ち、ということだ。4体ものポケモンをたった1匹で
倒したオーダイルはついに倒されてしまった・・・



 スネ夫はクロバット、ジャイアンはギャラドスを次のポケモンに選んだ。
早速スネ夫の十八番、嫌がらせ戦法が始まった。
スネ「クロバット、怪しい光でギャラドスを混乱させろ。」
 混乱したギャラドスは自分を攻撃しだす。
スネ「いいぞ。続いて毒々、後はひたすら影分身だ!」
 スネ夫の戦術に見事にはまったギャラドスは、
何もできずにやられてしまった。

ジャイ「くそ、相変わらずウザイ戦い方だ・・・ハガネール、出て来い!」
 ジャイアンは次にハガネールを出してきた。これには理由があった。
スネ「ハガネールか・・・成程、鋼タイプは毒々をくらわないから
出してきたのか。」
ジャイ「その通りだぜ。これでお前のクロバットにはやられないぜ。」
スネ「甘いよ、毒々を使わなくても僕のクロバットは勝てるさ。
怪しい光だ!」
 再び怪しい光で相手を混乱させた。
スネ「後はエアスラッシュで少しずつダメージを与えていけ・・・」
ジャイ「そんなしょぼい攻撃と混乱のダメージだけじゃなかなか倒せないぜ。
ハガネール、攻めまくれ!」
 しかし、ハガネールの技はストーンエッジやアイアンテールなど
命中率が低いものばかりで、おまけに敵は影分身を積みまくっているので
まったく攻撃当たらない。結局一回だけストーンエッジを命中させたが、
ハガネールもしばらくしてやられてしまった。
ジャイ「くそ、攻撃さえ当てれれば・・・・・・
そうだ!出てこい、カイリキー。」
 何か思いついたジャイアンは次に不利なタイプである
カイリキーを繰り出した。



スネ「カイリキーか。相性で有利だから毒々をするまでもないな・・・
エアスラッシュだ。」
 エアスラッシュが命中し、カイリキーは早くもかなりのダメージを受ける。
ジャイ「やり返すぞ。クロスチョップだ!」
スネ「ふん、当たるわけな・・・・・・何ぃ!そんな馬鹿な・・・」
 クロスチョップは見事に命中し、しかも的確に急所を捉えていた。
効果いまひとつだったが、クロバットは倒れてしまった。
スネ「そんな・・・あの状態でクロスチョップなんて大技は
命中率ほぼゼロのはず・・・」
ジャイ「お前もまだまだ勉強不足だな、スネ夫。
カイリキーの特性“ノーガード”はお互いの攻撃が全部命中するという
効果があるんだぜ。」
スネ「・・・成程、そういうことだったのか・・・これが最後の1匹、
こいつがやられたら僕はゲームオーバーだ。だが、まだやられる気はないよ。
行け、バクフーン!」
 スネ夫の最後のポケモンにして最強のポケモン、バクフーンが現れた。

スネ「攻撃は絶対当たる・・・バクフーン、大文字だ!」
ジャイ「カイリキー、かまわず突っ込んで行け。クロスチョップだ!」
 強烈な大文字を放つバクフーン、その大文字をの中をつき進んでいく
カイリキー・・・そして、ついにカイリキーがバクフーンの前まで到達し、
クロスチョップを浴びせた。そしてその瞬間、カイリキーは倒れた。
バクフーンは・・・・・・倒れない!
ジャイ「くそー!カイロス頼んだ。」
スネ(向こうの最後の1匹が相性で有利なカイロス・・・
この勝負、僕の勝ちだ!)



 勝ちを確信したスネ夫が早速仕掛けた。
スネ「バクフーン、大文字!」
 激しい炎をくらうカイロス。かなりのダメージを受けたはずだ。
スネ「よし、僕の勝ち・・・・・・何!嘘だろ!」
 そこにはボロボロになりながらも倒れないカイロスがいた。
スネ「そんな、どうして・・・はっ!まさか気合の襷か!」
ジャイ「その通りだ。勝利を過信して油断したな、スネ夫。
同じような展開を一度ラジオ塔で見ているにもかかわらず・・・
カイロス、リベンジだ!」
 あの時、ラジオ塔でスネ夫のヘルガーを倒した時と同じ展開で、
バクフーンは倒された・・・・・・ジャイアンの勝利だ!

 負けたスネ夫の姿がだんだん消えていく・・・
この世界から現実世界へ戻っていくのだ。つまり、ゲームオーバーだ。
スネ「もう終わりなのか・・・ねえ、ジャイアン!」
ジャイ「なんだ、スネ夫?」
 消えいくスネ夫がジャイアンに話しかける。
スネ「いろいろあったけど・・・僕たち、ずっと友だちだよね?」 
 スネ夫がジャイアンに訪ねる。その目には涙が浮かんでいた。
ジャイアンは満面の笑みでこれに答えた。
ジャイ「当たり前だろ、スネ夫!」
 回答を聞いたスネ夫は完全に姿を消した。残ったジャイアンは、
スネ夫が死んだわけでもないのに、1人で泣き続けていた・・・・・・



   現在の状況
  • のびた    27番道路、ドラえもんと行動中
 手持ち ヤドキング(48)ヨルノズク(45)エテボース(46)ソーナンス(45)カビゴン(52)エンテイ(45)
  • ドラえもん  27番道路、のびたと行動中
 手持ち ライチュウ(48)ラッタ(43)ヌオー(44)トゲキッス(46)ウソッキー(42)ハクリュー(50)
  • ジャイアン  ポケモンリーグチャンピオン
 手持ち オーダイル(58)オニドリル(42)ハガネール(43)カイリキー(47)カイロス(43)赤いギャラドス(44)
  • スネ夫    ゲームオーバー
  • しずか    チャンピオンロード
 手持ち エーフィ(49)バタフリー(45)デンリュウ(47)キュウコン(46)マリルリ(45)キリンリキ(43)
  • 出来杉    チャンピオンロード
 手持ち メガニウム(49)ピジョット(45)ゲンガー(52)フーディン(52)ブラッキー(48)スイクン(50)



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