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ジャイアン「行けっ!
カイリキー!」
とりあえず、氷タイプに強いカイリキーを繰り出し、ジャイアンは身構える。
ジャイアン「まずは、姿を表して、ポケモン出せ!
話はそれからだ!」
ジャイアンが叫ぶ。
すると、それに、返答するかのように、何かがカイリキーに襲いかかってきた。
ジャイアン「カイリキー!!!」
ジャイアンはカイリキーに駆け寄り、上を見た。
ジャイアン「あれは、デリバードじゃねえか」
いつの間に出したのだろう。
ジャイアンにそのような考えが浮かぶ前に、デリバードは第二撃の用意を始めた。
今回は不意打ちではないので、カイリキーでなら迎撃できる。
ジャイアン「奴は飛んでる!
動きをよく見てダメージ覚悟で捕まえろ!!!」
ジャイアンの指示通り、カイリキーは身構えた。
しかし、デリバードは危機を察知したのか、急に旋回し、離れてゆく。
ジャイアン「逃がすな!!
追え!!!」
カイリキーは、デリバードの後を追うが、
「ゴツン」
カイリキーは何か見えないものにぶつかり、ダメージを受けた。



ジャイアン「カイリキー!」
ジャイアンはすぐさま、カイリキーの元へ駆け寄った。
しかし、
「ゴツン!」
何かまた見えないものに行く手を阻まれた。
ジャイアン「これは………氷?」
ジャイアンが呟いた。
ブリザード「そのとおり。
今貴様の周りに、俺のポケモンが沢山の氷の壁でできた、
氷の牢を作ろうとしている。
これから、お前をこの氷の牢の中に閉じ込める。
ただ、閉じ込められると思うなよ。
壁をよく調べてみろ。」
ジャイアンはそう言われ、氷の壁を調べた。
よく見ると、小さい穴が点々と開いている。
ジャイアン「なんだ?この穴は?」
ブリザード「分かったか?
貴様を牢に閉じ込めたら、その穴から内部に常にこごえるかぜを流し込む。
この環境だ。貴様は、10分ももたずに凍死する。」
ブリザードは言った。
ジャイアンは、最早、ブリザードを倒すしかないと感じたが、
ブリザードの場所が分からない。
この氷の部屋は音が反響し、音の発生原がわからないのだ。
ジャイアン「チクショウ、こそこそ隠れて恥ずかしくないのか!?
出てきやがれ!」
ジャイアンは叫ぶ。
ブリザード「叫んでる暇があるのかな?
デリバード、カイリキーにそらをとぶ攻撃。」
デリバードがカイリキーに襲いかかる。



デリバードの攻撃はカイリキーに命中した。
ジャイアン「くっ、ヤバい!
きずぐすりを使わなきゃ!」
ジャイアンはまた、カイリキーに駆け寄ろうとした。
しかし、また、氷の壁にぶつかる。
ジャイアン「さっきまで、無かったぞこんな壁!
いつの間に!!」
ジャイアンが叫んでる間、カイリキーはデリバードの
こごえるかぜでダメージを受けている。
ジャイアン「カイリキー、捕まえろ!!!」
ジャイアンが指示を出した瞬間、デリバードは離れてゆく。
完全なる、ヒットアンドアウェー戦法である。
デリバードに攻撃をしてくる気配はない。
完全に氷の牢が完成するまでの、時間稼ぎをしているようだ。
ジャイアン「くそっ、奴が空中にいる間は攻撃できない。
仕方ねえ!
行けっ!ストライク!!」
敵の時間稼ぎに脅威を感じたジャイアンはストライクを繰り出した。
しかし、
ブリザード「そんなことくらい読んでいる。
デリバード、ふぶき!」
ストライクにふぶきが命中し、体力をごっそり削る。
ブリザード「さあ、貴様がデリバードを相手にしているうちに、
着々と氷の牢の完成は近づいているぞ」
奴が言う。
ジャイアン「くそっ、唯一対抗できる飛行ポケモンも弱点をつかれちまう
どうすればいい!!」



ジャイアンは考えた。
ジャイアン『奴のポケモンはデリバードと、氷の壁を作っている見えないなにか。
俺達が気を、下に向けたら上からのこごえるかぜの攻撃、
上に向けたら下で見えない何かが、壁を作る。

こごえるかぜ………?
見えない何か…………?



………成程、そういうことか!!!』
ジャイアンの通常の人より、20%小さい脳味噌はある答えを見つけだしたようだ。
ジャイアン「行けっ!!!
オーダイル!!!
みずでっぽう!!」
オーダイルがみずでっぽうを噴射する。
しかし、二体間の距離は、かなり大きい為にみずでっぽうは、かわされてしまう。
ブリザード「無駄だ。
デリバード、こごえるかぜ!」
ジャイアン「まだまだみずでっぽうだ!!」
ジャイアンはまた、みずでっぽうを噴射させるが、
やはり、それは全てかわされてしまい、足元に水が溜るだけだった。
しかしジャイアンは同じ事を飽きもせず何度も繰り返した。
ブリザード「貴様気付いてないな?
無駄な攻撃、それ自体が時の浪費。
貴様は自分の首を絞めているのだと。」
ブリザードが言う。
しかし、ジャイアンはすぐに言い返した。
ジャイアン「慌てんな!
もうそろそろだ!!」
ブリザードは首を傾げた。
しかし、すぐに、ジャイアンの作戦の真意に気付いた。
ブリザード「まさか、貴様………!!」
ブリザードが叫んだ瞬間、突然、足元の水からアブクが出始めた。



そして、アブクの発生した場所の地面が盛り上がり、あるポケモンが顔を出した。
ウリムーだ。
ジャイアン「やっぱりテメエか……
オーダイル!!
きりさくだ!」
ウリムーはオーダイルの一撃の元、倒された。
ブリザード「何故…………?」
ジャイアン「この作戦は、やりやすかったぜ?
足元に水を引くなんて、単純な作戦したのは、
お前は俺達の戦いが見えないところに居る事が分かってたからだ。
この洞窟では声が響くから、俺の声に反応して指示を出していたんだろ。
俺とカイリキーを壁で分断してから、俺が声を出すまで、
すぐに攻撃してこなかったのが、その証拠。」
ジャイアンは相手の反応を見るように言った。
すると、それに反応して声が聞こえてきた。
ブリザード「何故、地中にウリムーが潜んでいると考えたんだ……?」
ジャイアンは答える。
ジャイアン「まあ、それには順を追って説明しなけりゃなんねえな。
先ずは、氷の壁はほとんど大まかに作られてた事だな。
地面の中で作るんだ、トレーナーの指示が無きゃ正確には作れねえさ。
多分あんたが、ここに居なかったのも、巻き添えを食らって
閉じ込められることを恐れたからだ。」
ブリザード「分からんぞ。
もしかしたら、他のポケモンが遠隔操作で壁を作ってるのかも………」



ブリザードが口を挟む。
ジャイアン「それは、お前のポケモンの行動で説明できるぜ。
お前のデリバードはふぶきを覚えていた。
だが、それは、ストライクにしか使わず、
地上の俺達を攻撃するときには、こごえるかぜしか使ってこなかった。
なぜならふぶきだと、ウリムーが巻き添えを食らった場合、
氷状態になる可能性があるから。
だから、氷状態の追加効果がない、こごえるかぜを選んだんだ。」
ブリザードからの返事はない。
ジャイアン「もう、これで氷の牢は作れねえ。
テメエがここに居ない以上、デリバードは簡単に倒せる。
さあ、姿を表しやがれ!!!!」



ジャイアンがそう言った瞬間、
「ほっほっほ、合格じゃ。」
聞き覚えのある声が聞こえ、梯の上から見覚えのある老人が現れた。
ジャイアン「アンタは………ヤナギさん!!
ブリザードの正体はアンタだったのか!?」
ジャイアンが叫んだ。
ヤナギはジャイアンをこづく。
ヤナギ「バカモン!!
ブリザードとか、あんなネーミングセンスの悪い悪党なんぞ居らんわい!!
ありゃ、わしの自作自演じゃ。」
ジャイアンはヤナギの言葉に混乱している。
ヤナギ「なかなか良い戦闘考察力じゃったぞ。
だが、唯一つ外れなのは、こごえるかぜはウリムーを凍らせない為じゃなくて、
お前さんを凍らせん為じゃ。」



ジャイアンはキョトンとしている。
ジャイアン「つーことは………」
ヤナギ「全てはお前さんを試すため。
見事じゃった。」
ジャイアン「つーことは………」
ヤナギ「合格じゃ。
厳しく鍛えるから覚悟するんじゃぞ。」

ジャイアン「……………よっしゃあ!!!」
ヤナギの言葉にジャイアンは歓喜した。
ジャイアンを見ながらヤナギは一人呟く。
ヤナギ「良い後継者が現れたもんじゃ。
わしも、安心して逝けるわい。」
ヤナギは笑みを浮かべる。
その後二人は揃って、氷の抜け道を後にした。