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【のび太サイド】

(……ドラえもん……)
僕はドラえもんの飛んで行った空を見つめていた。
「どうしたんだい……急がないと」
出来杉はぼーっとしている僕に話しかける。
「いや…何でもない」
嘘だ。
本当はジャイアンのことも心配だしスネオ達だって心配だ。
そして……友のことも心配だったからだ。
「じゃあ…シンジ湖へ向かってくれ、ぺリッパー」
出来杉がそう命令するとぺリッパーは空高く飛び上がる。
もう夕日が見え始めた頃だ。

僕達は流れる景色の上を飛んでいく。
シンジ湖はすぐ近く……そう時間も掛からないだろう。
僕はふと昔の事を思い出した。


―――学校の休み時間の時だ―――



「なぁ、のび太…ここだけの話何だけどな…」
いつもの様にジャイアンとスネオが僕の周りに寄ってきた。
だがジャイアンの声はいつもより低く、小さい。
……何か大変な話なのか?
「何だい…?」
僕もジャイアンと同じ様に声を潜めて聞いた。

「実はな……このクラスの奴が出来杉が病院に入ったところを見たって言うんだ」
「病院…?それは普通の事じゃないか?」
何の他愛も無い話じゃないか。
僕は席を立とうとした。
「いや……それが問題らしいんだ何とな…出来杉の通っている病院は
『精神病院』なんだよ」
「精神病院…?」
少し聞いたことがある……
「それにな…聞いた話だと出来杉は家に帰ると人が変わった様に暴れだすらしいぜ」
ジャイアンはそう小さく言うと僕の机の周りから離れていった。


(……人が変わった様に…か)
不意に思い出した過去。
僕の目の前に居る人物…で出来杉は精神に異常がある……と考えるのが普通だろう。
大体今日の今まで普通に過ごしていた出来杉が異常なわけが………。
ここまで考えて一つ思い出した。
(カンナギの事は………まさか、ね)
僕はそのことを言おうと思い少し口に出したがすぐに止めた。
シンジ湖が見えてきたからだ。



「…君は周りに居る下っ端達を片付けてくれ
 その後エイチ湖に向かってくれ」
出来杉は僕に小さく呟く。
僕達はシンジ湖の近くの森に降りた。
此処なら会話も聞かれないし気づかれないだろう……と出来杉が言っていた。
「何で僕がエイチ湖に行かなきゃならないんだ?」
エイチ湖には僕が苦戦を強いられるほどのしずかちゃん…
そしてスネオが向かっているはずだ。
しかし出来杉は僕の疑問を軽く飛ばした。
「…落ち着いて聞いてくれ…実はさっきメールがあって、
スネオ君としずかちゃんが逸れた見たいなんだ」
「え、えぇぇぇええ!?」
……スネオとしずかちゃんが逸れた……?
それじゃあ計画はめちゃくちゃだ。
因みにメールはスネオから来たものらしい。
しずかちゃんからは連絡も来ないし、メールを打っても返事が無い様だ。
「じゃあ…君はエイチ湖に向かう…良いかい?」
「あ…あぁ」
僕は頷く。
僕がスネオを助けなければいけない(しずかちゃんもだけど)
「それじゃ……このぺリッパーを貸すからそれでエイチ湖へ向かってくれ
 そうだ…あの辺りは吹雪が激しいから途中からは降りて行った方が良い
 ……じゃあ次の合図で先に君が飛び込んで下っ端を蹴散らしてくれ
 その後すぐに…すぐにエイチ湖だ、分かったね?」
出来杉の最後の指令が終わった後、僕は草むらの中を走りぬけた。



「寒いなぁ……」
出来杉の指示通り僕はエイチ湖へ向かっている。
テンガン山は空を飛びスルーしたは良いものの……
途中からは吹雪、吹雪、吹雪の嵐である。
まさに地獄だった。

ふらふらになる僕。
前は吹雪で見えない…いや、何所が前で右で左なのかも分からない。
完全に何が何だか分からなくなってしまった。
そしてなにより寒い……このままじゃ死んでしまうかもしれない。
喉につっかえていた言葉はようやく吐き出された。
「……死にそうだよ…もう…」
ため息を付いた後に僕はその場にしゃがみこんだ。

ボゥと目の前が赤く燃え上がる。
―――炎だ!
「有難う…これで何とか歩けそうだよ」
僕は顔を上げ、炎の正体を確認しようと思った。
だがこれもまた驚きだったんだ。
「ポニータ…いや、ギャロップ!」
先日行方不明になっていたギャロップだ!
涙が出そうだったがこんな吹雪の中で水なんか零したら頬が凍るかもしれない。
僕はできるだけ我慢してギャロップを懐かしんだ。



――――ギャロップと歩いて行く。
何より暖かいし久しぶりの再会なため外に出しておきたかったのだ。
それから少し後だ……
ジャイアン達の襲撃に逢ったのは―――

みんなのてもち

のび太   ゴルダックLv41 ラムパルドLv40 エテボースLv40 ギャロップLv40 マスキッパLv41 ぺリッパーLv38
ジャイアン 不明
スネオ   不明
しずか   不明
出来杉   不明
ドラえもん 不明



【スネオサイド】

(何でしずかちゃんと別れてしまったんだよ……帰りたいよ…寒いし)
さっきから同じ言葉が何度も頭の中を飛び交う。
(大体ボクから離れたしずかちゃんが悪いんじゃないか!?)
今に至るまでそんなに時間は無かった。

先ほどテンガン山を登り終えたところ
もう夜は終わりそうだった……そろそろ朝日が昇るだろう。
「しずかちゃん、ちょ……ちょっと休もう」
テンガン山を登るまですっと歩いてきたボクの足はクタクタだった。
これ以上歩けそうにも無い。
「あら…私は大丈夫だけど……スネオさんって弱いのね」
この一言がボクの心を爆発させた。
「何だと!じゃあしずかちゃんだけで先に行けば良い!ボクは後から行くよ!」
「助かるわ、さよなら」
歩き出しながらしずかちゃんは言う。
ボクがやっと回復したのはそれから30分程経った時だった。

そして今に至る。



「出来杉には逸れたって伝えたけど……まぁ良いか」
テンガン山を出る前に出来杉にメールを送ったのだ。
しずかちゃんと逸れた……と。
ボクはひたすら前を目指していた。
エイチ湖に着くまでそんなに時間は掛かりそうも無かった。
何しろ泣きながら走り始めたからだ。

「うわぁぁあんんぁぁんんんんん!!」
もう右か左かも分からない。
周りは白い世界だ。
雪、雪、雪、時々見える木。
ボクがなき始めるのにそう時間は掛からない。
走り始めた、疲れた、また走った。
それを繰り返すうちにある人物とバッタリ会ってしまった。

(のび太……?)
あの黄色い服はのび太しか居ない。
(のび太が居るってことは……出来杉が指示でも出したのか…?)
咄嗟に考えが浮かぶ。
だが今のボクのやることは一つだった。
逃げた。目の辺りを何度も擦りながら。

「………此処が………?」
しばらく走っていると開けた場所に出た。
多分…エイチ湖だろう。
(ゲーム通り行くとギンガ団が通せんぼして入れないはずなんだがな…?)
目を凝らすとエイチ湖の入り口が見える。
しかし居るはずの下っ端が居ない……どういうことか?
考えている暇は無かった。
ボクはエイチ湖でポケモンを取り返さなきゃいけない。
颯爽とまたまた走り始めるボクだった―――



【しずかサイド】

「助かるわ、さよなら」
私は前を向いて歩きながら吐いた。
もうこんなリーゼントもどきには付き合ってられない。
私は次の目的地へ向かうことにした。

(エイチ湖でのイベント……面倒ね……放って置いてもスネオさん辺りが片付けるかしら
 今必要なものはバッジ……先にキッサキに行くべきね)
バッジさえ集まれば勝てる。
今は出来るだけ無駄な行動は冒したくなかった。

「失礼するわ……」
数十分程歩いて私はジムに着いた。
早めにバトルを終わらせたい所だ。
何時に無く早歩きでジムリーダーへの下へ向かった。



「スズナに挑戦するの?」
私より5つほど上の女の子が話し掛けてくる。
きっとこの人がジムリーダーだろう。
「できれば早めに終わらせたいわね……」
髪を弄くりながら呟く。
「強い挑戦者待ってたんだ、早速バトル!」
自分の事をスズナと呼ぶジムリーダーはボールからユキカブリを繰り出す。
「エンペルト一人で充分、遊んできなさい」

「凄い……こんなにすぐ終わるなんて……」
私の言った通り数分で決着は着いた。
無論エンペルト一体だけでだ。
「そうだ、コレを…」
私はバッジを受け取る。
それは水色に光り、私の勝利を祝福しているかの様だった。

「これでバッジは私一人が持つことになる……リーグに挑戦出来るのも私だけかしら?」
笑いを堪えながら呟く。
シンジ湖に居るメガネと出来杉さん、そしてまだ歩いているかエイチ湖に居るだろう
スネオさん、一番遠い場所に居るドラちゃん、
最後に腐れギンガ団の配下となったゴリラ。
その後だ、ポケッチが鳴り始めたのは。



(メール…?)

『皆へ
  話がある
  急いでキッサキのポケモンセンターに来てくれ
                     出来杉』

(すぐ近く……ゆっくり行こうかしら)
私は雪を踏みしめ、寒い朝の空気の中を歩き出した。

みんなのてもち

のび太   不明
ジャイアン 不明
スネオ   ゴウカザルLv38 ムウマージLv38 他ゴルバット等大量に所持
しずか   エンペルトLv52 チリーンLv49 ハピナスLv45
出来杉   不明
ドラえもん 不明



「で、用は何なんだい?」
スネオが尋ねる。
出来杉は下を向いたままだ。
「まだドラえもんが来ていない――」
「ドラえもん?ほっとけほっとけ、どーせギンガ団にでも負けたさ」
スネオは両手を皿のようにして出来杉に言う。
「何だと!君も人の事言えないじゃないか!」
僕は堪らずスネオに食い下がった。
僕の一言でスネオはしゅんとなった。
何せ言い返せないからだ。

「これ以上時間を掛けるわけには行かないから先に進もう
 実は…………
 もしかしたらゲーム通りに進んでないかもしれない」
「な、なんだってー!?」
スネオと僕は声を合わせる。
何か何処かで聞いたことある台詞だ。
「シンジ湖でギンガ団幹部とその下っ端が……殺されたんだ」
「!」
なんだかんだでこの世界はゲームだ。
ゲームの世界の住民が死ぬなんてことは在り得ないし、
そもそもドラえもんはそんな設定にするはずが無い。
つまりゲーム通りに進んでない……ってことになる。
理解した瞬間僕たちの表情は凍った。
これから先、何が起こるか誰も分からないからだ。



「遅くなってごめ~ん!」
重い沈黙を破ったのは見慣れた青いロボットだった。
「ドラえもん!」
出木杉が椅子から立ち上がる。
きっとドラえもんの横に居るポケモンを見たからだろう。
ドラえもんの横に居るのは……紛れもない伝説のポケモン、アグノムだった。

「やっぱり進み方が違うっていうことはこんなことも可能なのか……」
出来杉は一人考え込んでいる。
僕たちは初めて見る伝説のポケモンに興味津々だった。
「へ~こんなに小さいのかぁ
 僕のパートナーには似合わないな
 もっとカッコ良くて強そうじゃないと」
スネオは一言言うとパソコンの方へと向かっていく。
ドラえもんは出来杉とこれからのことを話し合っている。
しずかちゃんはというと……ポケモン図鑑を見ている。
(何だよ、僕だけ仲間はずれかよ)
僕はソファーに寄りかかり天井を見つめていた。



「こんな大きいビルの中に入るのかい!?
 無茶だろ、中にはたくさんの下っ端が居るはずじゃないか!」
僕はいざとなると大声を上げて抗議した。
「おいおい、手筈通り行けば大丈夫だって、
作戦を立てたのはこの僕、出来杉だぞ?」
出来杉はそう言うと自動ドアの方へと歩いていく。
「どうなっても僕は知らないからな!」
僕は一言叫び、出来杉としずかちゃんの後へと続いた。

出来杉の作戦はこうだ。
まずスネオとドラえもんが倉庫へ侵入
そして鍵を手に入れ、倉庫からアジトへと侵入
その少し前に出来杉、しずかちゃん、僕がアジトへ乗り込み、 ←今ここらへん
ドラえもん達が到着するまでに1階を制圧
そしてドラえもん達と合流
その後別行動で2匹の伝説のポケモンを助け出すのだ。

ドラえもんとスネオの方には伝説のポケモンが付いている。
まず負けることはないだろう。
だが問題は僕らだ。
3人でドラえもん達と合流する前に1階の敵とずっと戦わなければならない。
そうすると……まぁ色んな意味で大変なことになるだろう。
僕たちは意を決して自動ドアの前まで来ていた。

「1、2の3…で飛び込もう
 行くよ……1、2の……」
出来杉が「3!」と言う瞬間に爆発音が聞こえた。
アジトの中からだ。
「まさか……しまった!ドラえもん達が先に行ってしまった…!
 メールでちゃんと確認したのにぃ!!」
出来杉は最後に舌打ちをし、アジトの中へ入った。
しずかちゃん、僕もそれに続く。



「しずかちゃんは左へ行ってくれ!僕とのび太君が前と右をカバーする!」
出来杉は的確な指示を飛ばす。
しずかちゃんのポケモン達は次々に下っ端達を飛ばして行った。
「のび太君……この隙に2階へ行け
 今なら隙をつける
 早く!」
出来杉は思いがけないことを耳打ちする。
「ハァ?今更何を……」
「早く行けって言ってるだろ!」
出来杉はさっきより大きな声で僕に命令する。
「分かったよ……その代わりに……」
「何だい?」
「助けに来いよ」
正直自分だけで行けるのか不安だった。
「………分かった、後で行くから」
僕はその言葉を聞くと2階へと駆け上がった。

みんなのてもち
のび太   
ゴルダックLv42 ラムパルドLv41 エテボースLv42 ギャロップLv40 マスキッパLv42 
ジャイアン 不明
スネオ   不明
しずか   不明
出来杉   不明
ドラえもん アグノムLv50 後は不明