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「ポケットモンスター全国大会い!?」 大声でこのような奇声を発した少年の名前はのびのび太。 この物語の主人公である。あるチラシを見てこの少年のテンションは上がっていた。そのチラシは… 【ポケットモンスターダイヤモンドパール全国大会開催決定】 「行かなきゃ!」 このチラシを見た少年はすぐさま空き地に向かった。その少年が向かった空き地にはかわいいピンクの服の女の子、 オレンジの服の大柄の男の子、リーゼント頭の男の子、そして見るからに頭が良さそうな少年がいた。 ---- 「面白そうね。私のマリルリが活躍出来るチャンスね!」 この女の子の名前は源しずか。このグループのアイドル的存在である 「勉強の間に息抜きにちょうどよさそうだし、僕も参加するよ。」 この美少年の名前は出木杉。このグループからはちょっと浮いた存在だが今日はたまたま空き地に来ていた。 「面白れえー!やってやるぜえ!」 この大声を張り上げた少年の名は郷田武。NNはジャイアン。このグループのガキ大将である。 「ニシシシ。僕の力を発揮する時が来たようだな。」 この品のない笑いをする少年は、骨川スネオ。金持ちである。みんなが思い思いの発言をしている中、 のび太が大会ルールの説明を始めた。 ---- 【大会本戦ルール詳細】 ・ポケットモンスターダイヤモンドパールを使ったレベル50の6対6のフルバトル ・どんなレベルのポケモンも大会時に自動でレベル50に訂正される ・伝説は680族を一体使用可能。680族以外の伝説は一体使用可能。他は自由とする。 ・同じポケモンの使用は不可能。同様に道具の重複も不可能。 【大会予選ルール詳細】 ・ポケットモンスターダイヤモンドパールを使った3対3のレベル50戦 ・どんなレベルのポケモンも大会時に自動でレベル50に訂正される ・同じポケモンの使用は不可能。同様に道具の重複も不可能。 ・伝説は使用不可 【予選・本戦追加ルール】 ・こころのしずくは禁止 ・幻ポケモンは禁止 ---- 「680族?なんのことだ?」 みなが分からずに困ってたところ、一人にやける男がいた。 「ミュウツーかカイオーガか…悩むな。しかしここは…」 「出木杉。なにブツブツ言ってるんだ?」 のび太が話しかけると少年はビクついた様子で―― 「い、いやいや。なんでもないよ。」 と答えた。 なにはともあれ大会に参加することにしたのび太達。この大会が原因で少年達の友情が崩壊するとは…誰もその時知るよしもなかった。 ---- 空き地で明日、出木杉と対戦するのを約束した後、のび太は帰路についた。 「のび太ー?宿題はやったの~?」 家に帰って早々、母親にどやされたわけだが、気にせずのび太は、DSの電源をいれポケットモンスターを始めた。 ところでのび太のプレイ状況はというと、四天王を倒し、全国図鑑入手へあと少しという所だった。 「よし今日はドラえもんもいないし、夜更かししてポケモンを育てるぞ。」 のび太が言うドラえもんとは未来から来た猫型ロボットのことだ。今は、私用ということで未来に帰っている。どうやらのび太の夜は長くなりそうだ…。 ―――翌朝―… 昨晩の夜更かしがたたり、案の定のび太は寝坊した。やはりドラえもんがいないのは大きいようだ。 学校では先生には怒られ、みんなからは笑われ、のび太は散々な目にあった…。そして放課後の空き地 ---- 「出木杉!勝負だ。」 のび太は、昨日の徹夜のせいか自信満々に勝負を持ち掛けた。昨日の約束通り出木杉は、勝負を受けた。ちなみにルールは、大会ルールに合わせて50戦 「行け!ガブリアス!」 のび太は昨日の徹夜の中、偶然洞窟で見つけ、必死に育てた切札をくり出した。自慢げに出したのび太だったが、その出鼻はすぐにくじかれることになった。 「奇遇だねのび君。僕もガブリアスなんだ。」 出木杉はガブリアスを繰り出した。 (誰も知らないって思ってたのに…出木杉の奴も知ってたのか…とりあえず…) バトルは始まった。先制したのは出木杉。出木杉のガブリは剣の舞い。 ---- (出木杉バカスwww剣の舞いとかw普通攻撃だろw) 対してのび太のガブリは流星群。3分の2ぐらいのダメージを与えた。のび太は、HPが勝っているだけでいい気になっていた。 「もう僕の勝ちみたいだね。(ウシシw)」 「それはまだ分からないよ。」 出木杉のその発言に、イラッとしたのび太だったが、すぐにのび太の顔は青ざめることとなった。出木杉のガブリの逆鱗。のび太のガブリは倒れた。 「!?」 自慢のガブリが倒れたことに動揺の隠せないのび太。すぐさま次ポケモンを出すが…倒された…。それからの展開は出木杉の独壇場だった…。 のび太のポケモンは出しては倒され、出しては倒されの繰り返しで三匹を消費し、混乱したかと思えばキーの実で回復され…結局のび太は出木杉のポケモンを一匹も倒せずに負けた。 剣の舞いを積んだガブリの破壊力の前には…のび太のポケモンはなにもできず…ただ倒されるだけだった…。 ---- 「で、出木杉い…明日!明日リベンジだ!」 そう言ってのび太はしっぽをまいて空き地から逃げ出した。引き留めるしずかちゃんの言葉も聞かず… (なにもできなかった…くそ!どうしたら…どうしたら勝てるんだ…) のび太は家に帰るまでずっと考えていた。よほど6タテされたのが悔しかったのだろう…。家に帰ると、のび太は日課の昼寝もせず、ポケモンを始めた。 「…しかしどうすれば……そうだパパにあれを頼めばいいんだ。それじゃ帰ってくるまで寝よう………ムニャ。」 のび太は何かを思いついたらしく、そのために必要なパパが帰ってくるまで寝ることにした。 ――3時間後―― 「フア~アア…もうそろそろかな。」 のび太が起きた頃、 「ただいま~」 玄関からパパの声が聞こえて来た。 ---- 「パパ~お帰り~」 「ただいま。どうしたんだ、のび太?お迎えなんて珍しいな。」 「パパにお願いがあるんだ。インターネットで強いポケモンについて調べて欲しいんだ!」 のび太の策は、パパに色々な情報が飛び交うインターネットで、強いポケモンについて調べてもらい、それを参考にするということだった。パパは快く頼みを引き受けてくれた。パパは2ちゃんねるの世界へ飛び込んでいった。 ――1時間後―― 「のび太~?これなんかいいんじゃないか?」 パパに呼ばれ、パソコンの画面を見たのび太はたちまち満面の笑みとなった。 (これだ!これで出木杉に勝てる。ククク、そうとなれば早速育成開始だ。) パパに礼をいい、のび太は部屋に戻り、ポケモンを始めた。昼寝もしているので夜遅くまでばっちりだ。 ――そして翌朝―― 「フフフフ……ファーッハッハッ完成だ!!」 ---- のび太の笑い声がのび家中に広がった…。 そしてそしてまた放課後――― 「出木杉いいいい!!リベンジを受けてもらおうか!」 今日もみんなは空き地に集まっていた。ジャイアンとスネオはすでに対戦を始めている。 「不思議なまもりミカルゲに勝てると思っているのかい?」 なにかスネオがしゃべっているのが聞こえたが、のび太の目には出木杉の姿しか映ってなかった。のび太のなんともいえないふいんきにやられたのか、出木杉はただ頷き、対戦の準備を始めた。 「…じゃあ行くよ。」 出木杉の今日の一番手はリザードン。それに対してのび太は…。 「行け!ドータクン」 のび太はドータクンをくりだした。 (あののび太君がドータクンを…。今日は一筋縄にいかないかもな…。) 出木杉が考えていると…のび太がなにやら喋り始めた。 ---- 「僕のドータクンは まず特性は「浮遊」、理由は大体の人が考えてることと思うがダメージを「半減」するだけの 耐熱よりも「無効化」する浮遊の方が断然お得だから。 そして技は、一.神通力 二.ラスターカノン 三.地震 四.岩雪崩 まず一の神通力だけど、サイコキネシスの方が威力高いがこれを選ばなかった理由はもちろん 神通力のPPの多さが魅力だからだよ。二のラスターカノンは覚えられそうな鋼タイプの強力技が これ位しかないから、まさか素早さの遅いドータクンにジャイロボールを覚えさせる人はいないでしょ? そして三と四は言うまでもなく唯一の弱点である炎潰しの為。まあほとんどの場合地震だけでもOK だけど、相手がファイヤーかリザードンの場合だと地震が効かないので岩雪崩でその代わりに 岩雪崩の4倍ダメージで沈めてやろう、ってことで。逆に岩雪崩で効果抜群にならない炎タイプ (ヒードラン等・・・もっともこいつを使う人は少ないと思うが)には地震で。 これで死角無し!ある意味で最強のポケモンだろ?どうだ!出木杉い!!!」 ---- 出木杉はあまりののび太の迫力に一瞬なにがなんだか分からなかった…。しかし流石は優等生。すぐに 「だめだこいつ…早くなんとかしないと…」 のび太のイカレ具合に気付いた。 (こういう奴には制裁を加えてやらないと…。) こうしてバトルは始まった。 出木杉のリザードンは身代わり。ドータクンのいわなだれ。身代わりは消えた。リザードンの身代わり。ドータクンのいわなだれ。攻撃は外れた。 (よし!) 「運がよかったなぁ、出木杉。」 リザードンのはらだいこ。攻撃力が限界になった。カムラの実で素早さが上がった。ドータクンのいわなだれ。身代わりは消えた。 「ここから覚悟しとくんだね。のび君。」 「なんとでも言ってろよ。このドータクンに死角はないんだ。」 すっかり死角なしドータクンの力を過信しているのび太。しかし、次のリザードンの炎のパンチでドータクンは倒れた。それからは昨日のリプレイ状態…。最後の手持ちポケモン、ガブリアスを出す頃には…のび太は放心状態にあった…。 ---- ここで出木杉のリザードンは不可解な行動に出る。はらだいこをしたのだ。パワー全開状態のはずなので、意味はないはずなのに…。次のガブリアスのドラゴンクローでリザードンは倒れた。 意味が分からないのび太だったが、最早出木杉に質問をするほどの元気は残っていなかった…。 「僕の切札を…見せてあげようか?」 出木杉がそう言い、出木杉の次のポケモンが姿を現した。そのポケモンは… 「コラッタ?だと?」 のび太は激怒した。コラッタとは、ポケモンの中でも最下級の底辺にいるともいっていい雑魚ポケモン。そんなポケモンが現れたのだ。しかもLv1 「僕を舐めるなー!」 ガブリアスのドラゴンクロー。コラッタは気合いの襷で耐えた。 (耐えられた?…だけどなんだっていうんだ?) 「がむしゃら。」 出木杉はそう言い、コラッタはがむしゃら。ガブリアスのHPは1になった。 ---- 「な、なにぃ…?」 のび太は驚きを隠せなかった。Lv1のポケモンにHPをごっそり削られたのだ。 (落ち着け…素早さは僕が勝ってる…次ターン倒すことは出来る…) しかし…次の出木杉の一言によってのび太の考えは一瞬にしてくずれさった。 「電光石火」 ……………………… それからのび太は無言で走って空き地を後にした…。 家に帰って、ドラえもんが帰っているのに気付いたのび太だが、気にせず机に付き… 「くそっ!!やられた!!」 あまりの歯がゆさに机を思いきり叩いた。 「出木杉い…こんな屈辱は生まれて初めてだ…。」 用事から帰って来ていたドラえもんだったが、のび太の豹変した態度にびっくりし、話しかけれず…ただすすり泣くのび太の背中を叩いてあげることしかできなかった…。 [[次へ>引きこもり その2]] ----

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