お隣>>101-103の続き・・・
夜。
レイ「今夜こそ、決めるわ」
有希「(コクリ)」
ルリ「何か嫌な予感が、というか確信なんですが。何する気ですか?」
レイ「ルリ、夏の海なのよ」
ルリ「そうですね」
有希「しかも、今は旅館の夜という状況」
ルリ「そうですね」
レイ「カエルの子は実はカエルじゃないそうですよ」
ルリ「・・・・・」
レイ「有希、ルリが期待に応えてくれない・・・・・」
有希「ルリ、レイ姉は今『そうですね』と返してもらい、『んなこたぁ無い』と返したがっていた」
ルリ「そんなのどうでもいいことです。いちいちボケる必要もありません。いったい何なんですか」
有希「つまりは、意中の彼と結ばれる絶好の機会」
レイ「そう。彼を誘い出し、過ちの一つや二つどころかいくつも犯して強引に結ばれるの」
ルリ「そういうことですか。というか、レイ姉、危険です。既成事実作ってもシンジさんを離さないというわけではないですよ?」
レイ「そう・・・・・」
ルリ「がっかりしても意味が無いです。で?どうする気なんですか?」
有希「そこが肝心。
(スッ)これを見て」
ルリ「???この辺りのガイドブックじゃないですか」
有希「それの42ページ」
ルリ「まさかとは思いますが・・・・・(パラパラ)
何々・・・『ここで告白すれば絶対成功!女神が宿るという恋の岬!』・・・・・やっぱりそうですか」
レイ「そう。ここに碇君を誘い込んで告白。その後は二人で夜の街へ・・・・・」
ルリ「だからレイ姉は危ないです。二人とも中学生ですし、この辺りは地理的にそんな場所があるとは考えられません」
有希「とにかくレイ姉は黙ってて。話が進まない」
レイ「二人とも、ひどいわ・・・・・」
ルリ「それで?私に言ってどうするつもりなんですか?」
有希「それだけ。あとはルリ次第」
レイ「そうよ。頑張れば、アキトさんと夜のm・・・」
有希・ルリ「レイ姉は黙ってて(ください)」
レイ「・・・グレてやる」
ルリ「棒読みで言っても説得力ありません」
シンジ、トウジ、ケンスケ、カヲルの部屋
レイ「(ガラッ)碇君、いる?」
シンジ「あれ、綾波じゃないか。どうしたの?そうだ、綾波もトランプやる?」
レイ「いえ・・・・・それより、ちょっといいかしら」
シンジ「え、うん。別にいいけど」
レイ「来て」
シンジ「あ、ちょっと待ってよ!(タタタ)」
トウジ「何や、折角女子が来たと思ったらもう行ってしもうた」
ケンスケ「あっ、碇のやろう、あっさり出て行ったと思ったらあいつがババ持ってた」
カヲル「綾波レイ・・・・・そうか、そういうことか・・・・・ふふふふ」
トウジ「ど、どないしたんや?急に笑い出して・・・」
ケンスケ「さ、さあ?」
キョン、谷口、古泉の部屋
有希「(ガラッ)・・・・・」
キョン「ん?長門、どうした?」
有希「・・・・・来て」
キョン「な、何がどうして・・・・・うわっ」
(ズルズル)
谷口「な、何だとー!?あいつ、長門とそんな関係なのかっ!?というか、今のはなんだ!?何が起こるんだ!?」
古泉「長門さんあなたは・・・・・ふふふふふ・・・そうですか・・・・・」
谷口「お、おい、大丈夫かお前・・・・・?」
ロビー
ルリ「(アキトさんは・・・あ)」
ユリカ「ねぇ~アキトぉ~。この辺に恋の岬って言うのがあるんだけどさ、行こうよ~」
アキト「バ、バカ。こんなとこでそんな大きい声で言うんじゃない」
ルリ「・・・・・(そらそうよねorz)」
ユリカ「あ、ルリちゃんだ!お~い、ルリちゃんもいく~?」
アキト「・・・それじゃ恋は関係ないだろう」
長女、岬に着く
シンジ「どうしたの、こんな岬まで来て?」
レイ「碇君、聞いてほしいことがあるの」
シンジ「なんだい?」
レイ「(言うわよ)・・・・・碇君、私に、ずっと碇君のお味噌汁を作らさせて」
シンジ「・・・・・」
レイ「・・・・・」
アスカ「まったく、バカシンジのやつ、どこに行ったのよ?折角私が・・・その・・・岬に・・・・・って、誰かいる。覗いてやろっと」
シンジ「料理するようになったの?僕でよかったら、いつでも味見するよ?(ニコ)」
レイ「(やったわ・・・・・!)」
アスカ「っ!!!な、何やってんのよー!!!」
レイ「・・・・・ニヤッ」
次女、少し離れた場所
キョン「なんだ?今の声。それよか長門。いったい何のつもりなん・・・」
長門「もうすぐ」
キョン「???(相変わらずこいつの考えてることはわからんなぁ・・・・・)」
長門「もう大丈夫(テクテク)」
キョン「え?何がだいじょ・・・・・」
ハルヒ「キョーン!ったく、あんたどこにいたのよ!?団長様が呼んでるんだからさっさと来なさいよ!」
キョン「はぁ?勘弁してくれ。夜ぐらいゆっくりさせてくれよ」
ハルヒ「あら有希、あんた涼みに来たの?それよりキョン!この先にある岬に行くわよ!」
キョン「なんでそんなとこに行かなけりゃいかんのだ」
ハルヒ「それは・・・・・その・・・・・そう!あそこに不思議があるような気がするのよ!」
キョン「んなバカな・・・」
ハルヒ「そうに決まってんの!あら、あれはアスカ・・・・・はは~ん、あの子、とうとうやったわね」
キョン「何の話だ?」
ハルヒ「な、何でもないわよ!さ、行くわよ!」
キョン「まったく、何が何だか・・・・・あ、その方向は長門が行こうとしてたほうだぞ」
ハルヒ「なっ!!!ゆ、有希、あんたは別に来る必要は無いわよ。特別に休ませてあげる。だから早く旅館に戻りなさい」
有希「いや、行く。私もそこに用がある」
ハルヒ「いや、いいわよ」
有希「行く」
ハルヒ「いいって」
有希「行く」
三女、旅館の入り口付近
ユリカ「ふんふふ~ん♪」
アキト「お、おいユリカ。そんなにはしゃいだら転ぶぞ」
ユリカ「アキト心配してくれてるの!?ユリカうれしい!」
ルリ「(どうしてこうなっちゃったんでしょうか・・・・レイ姉達はもう成功させたんでしょうかね・・・・・)」
旅館の遊技場
谷口「うお~!なんかむしゃくしゃするから卓球で勝負だ!」
トウジ「ワイもなんか同じ気分や!よ~し、やったる!先輩とはいえ、容赦はせぇへんんで!」
谷口「望むところだ!」
ケンスケ「何でボクまでいるんだろう・・・・・」