レイ「そう…これが三姉妹なのね。」
   長女は何か思いついたように呟いた。手には読み終えたばかりの漫画本がある。
ルリ「はぁ……またですか?」
   世間とかなりズレている長女はたまに漫画やテレビなどの影響をイイ感じに受けてしまう。
レイ「違うわ…ルリ、三女はそんな目で長女を見ないもの…」
ルリ「………ユキ姉、レイ姉は何を読んだんですか?」
ユキ「某三姉妹の漫画を読んでその物語に登場する長女に憧れた模様。」
レイ「ユキ、あなたはもっと元気良く。」
ユキ「…はい!」
   ビシッと背筋を伸ばし手を真直ぐ上げつつ、
   いつもの抑揚のない平坦な声で元気良く?返事した。
レイ「ユキ、その調子よ」
ルリ「どの調子ですか?」
   長女は三女の声が聞こえてないのか何事も無かったかのように台所に向う。
ルリ「レイ姉、そっちはキッチンですよ。」
   長女はエプロンを掛けながら言った。   
レイ「晩御飯の用意は私に任せて」
       ・
       ・
       ・
   30分後、そこには荒涼たる景色が広がっていた。
ユキ「消火作業は終了した。」
レイ「長女は…家事が得意で…妹達の面倒を見るはずなのに……長女失格だわ。」
   長女は部屋の隅でいたたまれない雰囲気をかもし出しながら体育座りでうな垂れている。
   空回りする姉を見て居ても立ってもいられなくなり、妹達は思いのたけをぶつける。
ルリ「そんなのレイ姉らしくないです。レイ姉はレイ姉のままがいいんです。」
ユキ「いい。」
   その言葉には長女が一番求めたものがあった。
レイ「ルリ……ユキ……私もあなた達が大好きよ。」
   長女は二人を抱き寄せて優しく頭を撫でた。
   姉妹は寄り添う間、家族の絆を、暖かさを確かに感じた。

   ぐぅ~~~~

レイ「ルリ…お腹が空いたわ。ご飯作って。」
ルリ「……ダメ姉」





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