―――――この姉妹なら夏休みのループも気が付きそうだ
ルリ「気づいても適度に記憶をリセットしてもらわないと」
有希「もしリセットがなかった場合、蓄積していく記憶、繰り返す日々に精神と脳が耐えられない」
レイ「私は別に構わないわ」
ルリ「レイ姉にとっては、例え一日を繰り返すことになっても、目の前のコップが倒れるか倒れないかだけで
十分変化に富んだ一日になりますもんね」
レイ「繰り返す夏休みの間、ずっと寝ててもいいわ。どうせ有希たちが
どうにかしてくれるもの」
ルリ「もう少し夏を楽しもうとか思わないんですか」
レイ「どうせ元に戻るんでしょ? だったら、碇君と一線を越えたとしても意味はないわ」
有希「その代わり、何をしてもいい」
ルリ「有希姉……また余計な事を」
レイ「……何をしても? どんな事でもエニスィングOK?」
ルリ「なんでちょっと発音良いんですか。
お願いだからヘンな事しないで下さいね」
レイ「大丈夫よ。お隣の住人が一人減るぐらい」
ルリ「とりあえず、その犯行は防がせてもらいますね」