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「私―
悪に染まっちゃったのね」

サカキの絵を抱えながらキョーコは嘆いていた
あの後
キョーコは出られなくなったのでとりあえず様子を見ることにした―

のだが
R団隊長「マズイ!今の音で野次馬や警察がやってくるぞ!
総員裏口からすぐに退避せよ!一旦本部へ戻る!」
隊長の指示でアジトを移ることになったのだ
(え、ちょっ…待っ)
R団「おい、そこのお前!」

どぎぃ
(やばひ。私を呼んでる)
R団「お前は―」
(ひいいぃぃぁいぅいぇいぉ許してーーー)
……

そしてR団キョーコは絵画運搬係を仰せ遣った
キョーコ「はぁ…私は市民を脅かす存在だったのね。
そんな大事な事に今日初めて気付くなんて…
私は悪よ。
ヒールキョーコだわ!」

(あ、ちょっとおっ洒落ー)

と欝気味だった(?)キョーコはあることに気付いた
コイツが5分凹むことは無いかもしれない



キョーコ「んー。あ!潜入捜査続行すればいいじゃない!」
(そう、そうよ。今から本部へ戻るって言ってるから
敵の本当のアジトがわかるのよ。そしてその事を署に報告。R団を一網打尽よ!)

ほほーぅキョーコにしてはなかなかいい考えだ
(そして私はヒールキョーコからヒーローキョーコへ―)
と言ったところでキョーコの思考は一旦停止。


まーた上手いこと言ったと思ってヤガル
(ふふっ詩人キョーコ復活ね)

詩人でもなんでもない下っぱキョーコは我に返った―
(そうよ。そしてヒーローキョーコになって市民のみんなに持てはやされるの。
署から表彰されるどころか市民栄誉賞なんてもらったりして)

―すみませんまだ帰ってきてません

キョーコ「いや、そんな大したことはしてませんよ。
私は警察官として当然のことをしたまでですから。
なーんて」

ついに声に出し始めました
(キョーコさーん握手して下さーい
いやー若いのに立派だねー)
キョーコ「え、そんなー立派だなんてー」


立派なキョーコは脳内妄想賞を手に入れた!



そして絵画を運び終わり輸送トラックに乗っている間
小一時間ほどしてやっと我に返った。いや、帰ってきた
(とりあえず無線で連絡を―)
そこでやっと気付いた
リュックを背負ってないことに

(うぞ、まぢ?)

はい、マジでーす
(どどどどデコどこで落としたの!?)


セルゲームをしている時に

(どーしよう…)
キョーコに残されているのは右ポケットにある

ゴルダック入りモンスターボールと―
左ポケットにある


携帯だけだった
……

キョーコ「携帯!?」


開いた瞬間電源が切れたのは内緒だ




『あれ…誰だっけか
たいして動けねえのにいきなり……様のお側…働けるなんて』
『生意気なヤローだよ…最近投下してねえから名前…忘れちまったじゃねーか』
『たしか…キュー……コンみたいな』

お願いします忘れないで下さいキョーコです

(そりゃあ最近投下してなかったけど…忘れるなんてあんまりよ!)
ほうきを握り締めながらR団キョーコは下っぱの話を盗み聞きしていた――

あの後シルフカンパニー本社に着いた団員一行は
各自担当部署に配置された。
その時は【絵画保管係】だったのだが
現在キョーコはR団の下っぱとして重要な役割を担っている。
(何でこんなことに……)

話は数日前に――
『絶対寝てるってあれは』
『だな……そうやって今のポジション獲ってんだぜ』
『女って汚ねぇな』

「寝てないわよ!」

話は数日前に遡る。



かんぱーい

……
キョーコはR団新年会パーティーに参加していた。いや、参加させられていた
(悪の軍団の癖にっ!)

今日はキョーコの誕生日
本当なら彼氏と一緒に過ごしているはずだったのだが……

(こんな場所で2※回目の誕生日を迎えるなんて……楽しめるわけ無いじゃない)

七面鳥を3つ程たいらげた食欲旺盛なキョーコは決意していた。
(絶対に元は取ってやる!)


会費3500円でーす(前借り)
……
しばらく無我夢中で食いまくっていると
横からガタイのいいスーツを着た男性が話し掛けてきた。
「楽しんでくれているようで何よりだよ。それにしてもよく食べるね」

「ふぁい?」
はい?
正解
「はなはははべれすか?」

あ、あれはエベレスト?

ぶー
―アナタは誰ですか?

人と話すときは口に物を入れない。学べないかな?



料理を次から次に頬張っているキョーコの話は通じない。
しかし、今回ばかりはそれが功を奏した。目の前の男に
誰ですか?などと聞いたらまず生きては帰れなかっただろう。

そう、目の前にいる男こそがR団のトップ

『サカキ』だった。
「あはははは。面白い娘だね!」

「す、すみません……」
キョーコは4つ目の七面鳥をたいらげてから口を開いた。
「いや、いいんだよ。今の時代女性はこれくらいの元気がないといかん」
「は、はぁ…」
そう言いながらキョーコは5つ目の七面鳥を口に頬張っている
「ロケット団の首領としてはうれしい限りだね」

ぶばあぁぁぁ
5つ目の七面鳥は喉を通ることなく辺りにぶちまけられた。

(しゅ、首領!?じゃあコイツがサ……サ……ササキか!
いや、つーかこの人トキワのジムリーダーじゃん。
あ…だから……えーと………どゆこと?)

一度にたくさんの情報を与えられたキョーコの頭は破裂寸前だ。
「いきなりどうしたのかね?そんなに私の顔が面白かったかい?」
冗談っぽくサカキは言った

(あわわわわぁあぁぁぁぁ
わ、私殺される!ここで殺されるのよ!人生の幕が閉じてしまうぅぅ)

キョーコは自分の不遇を呪った――



「ず、ずみばせーーん。大変失礼な真似をつかまつりまして」
(あうぅぅぅ。どおしよぉ)

キョーコの花からは雫(しずく)が滴れていた。

鼻水をきれいに言い換えてみました

そのキョーコの様子を見ながらサカキは笑っていた。
「いやー、ウチにも面白いのがいたもんだ。
私は気にせんから君も気にする必要はないよ。今日は無礼講だ」

さすがサカキだ。これが将の器というものだろう。
キョーコには伝わっていなかったが……

(ウソよ!騙されちゃダメ、キョーコ。
きっと今ササキの腹は煮え繰り返っているわ。いつ私を殺そうか考えているのよ!)

名前を間違って覚えたキョーコは今の状況を乗り越えるべく
話題を変えることにした。必死だ
別にサカキは怒っていないのに。
そしてしばらく考えた結果
ダジャレを言ってみようという結論に達した。


この子頭弱い



「きょ、きょ、キョーコは今日誕生日なんです!」


(キタ━━(゚∀゚)━━!!!!)

会心の出来だった。

「あぁ、そうなのかい。それはおめでたいね」


(スル━━(゚∀゚)━━!!!!)

キョーコは確信した。今ので笑えないほどササキは頭にキテいるのだと。
ダジャレと捉えられていなかったことには考えは至らない

(さよなら。パパ、ママ)
キョーコが今まで育ててくれた両親に感謝しているその時――

「そうだ」
サカキが思いついたように声を出した。

(まだショージに謝ってない……まぁ、いっか)

「私から一つ君に誕生日プレゼントをあげよう」



「い、いいいえ!そんな、めっそうもない!」

キョーコは必死で断った。

(このパターン……誕生日プレゼントとか言って木刀で殴りつけるつもりよ!
痛いのはイヤ…どうせなら銃で一発……
いえ、それより睡眠薬で眠らされている間に死ぬ方が……

は!でも寝てる間に何されるかわからないわ。
ササキは正直渋いし好みだけど…
いや、ムリヤリは嫌なのよ!
それに私にはショージがいるの……
確かに浮気は一度してみてもいいかなぁなんて――)

「おーい、聞いてるかね?」
想像力豊かなキョーコの思考をサカキさんが遮ってくれた。

「誕生日プレゼントとして君…キョーコ君だったかな。
キョーコ君を私の付き人にしてあげよう。君みたいな子がいると飽きそうにないからね。
掃除やら何やら私の身の回りのことをやってくれたまえ」

サカキがそこまで言ってキョーコは気付いた――


(鬼畜出来杉パターンなのね……)


この板で書けない書けない

……

そんなこんなで今現在キョーコはサカキの部屋にいる。
キョーコは米ってます。違った、困ってます。