1 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)15:24:54.92ID:8Pj2RfLH
合言葉は
( ゚д゚ )<倫理的におk
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
\/ /
 ̄ ̄ ̄
(゚д゚)<次スレは>>900-950あたりが倫理的に流れを見て立てた後、誘導
( ゚д゚)<まとめサイト
ttp://www.geocities.co.jp/nejitu3pachiri/
( ゚д゚)<前スレ
【PSU】新ジャンル 「パシリ」
ttp://live19.2ch.net/test/read.cgi/ogame3/1161774845/
( ゚д゚)<18禁エロネタはこちら
ファンタシースターユニバースのエロパロ
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1157960314/
2 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)15:26:17.90ID:m/YOizWA
いつの間にまとめサイトまでできたんだ・・・
3 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)15:28:53.54ID:xtH8Dbvh
>>1乙!
You!最高だYo!
4 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)15:30:45.51ID:cMVznqqq
1乙!
投下待ってるよ!
5 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)15:31:06.20ID:8Pj2RfLH
どうやら上手く立てられたようで安心。
これからはこの手の相談はまとめサイトの掲示板つかわせてもらったほうがイイカモネ
18禁スレの住人の皆さんお騒がせしました。
6 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)15:31:26.49ID:ZiQL9LoT
乙!!
7 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)15:32:46.25ID:hwWuGWSN
>>1乙であります。
とうとう二体目突入か・・・
最初はあまり、スレ進んでなかったが、後半からすごく伸びたね
もうPSUやってないけど、このスレは楽しみに毎日読んでるよ
作者の皆さん、陰ながら応援してます。がんがれ!
8 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)15:33:24.15ID:E0huS8+9
私はGH410、気がついたら新規スレッドがたってましたっ!
「>>1さん、お疲れ様です!」
「ん」
「ちょっとご主人様、ちゃんとお礼を言わなきゃダメですよ!
また私達、ここで活躍できるんですよっ!」
「正直面倒」
「もうっ」
9 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)15:38:37.38ID:4IuCK/b6
>>1超乙
10 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)15:44:46.57ID:cCUEzut5
きた!新スレきた!これで勝つる!
>>1乙カレン!!
11 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)15:54:24.75ID:iK14PIjk
2chから情報を入手してきた私は、マイルームまで走った。
「ただいまー」
「・・・・・」
「うふふ、その黙った口を開かしてやるよ」
「・・・・・」
「ぬるぽ」
「・・・・・」
「・・・・・」
「ぬ る ぽ」
「・・・・・」
「ヌルポ」
「・・・・・」
反応しねーーーー
「ぬるぽ、ぬるぽ、ぬるぽ、ぬるぽ、ぬるぽ、ぬるぽ」
「・・・・・」
「ひそひそ・・・ひそひそ・・・」
はっ!気づくと背後にショップ巡りの客だかりが
ログアウト・・・こうして私のPSUが終わった。
12 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)15:54:32.76ID:cCUEzut5
あー、まだ書くことあったのに書き込み押しちまったorz
>>ALL
本当にごめん、俺がスレ容量使い切ったばっかりに・・・。
皆には多大な迷惑かけっぱなしだった・・・終いにはてんぱっちゃって恥ずかしい奴orz
新スレでも宜しくしていただけると嬉しいです。
では、そろそろ寝て来ます
布団| λ...
13 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)15:55:25.44ID:8Pj2RfLH
しばらくして、布巾を片付け終えた450が再び席につく。
そして静かに食事を再開した450が、いきなりデバイスの入ったカップを小さな口に持っていった。
箱(い、いきなりきたぁぁぁぁ!!)
箱の目には、まるでスローモーションのように映る450の動き。
450とカップ距離が近づくにつれ、箱の妙なテンションもどんどん上がっていく。
ついに白いカップと、450の薄いピンクの唇が接触した。
その唇がかすかに動き、コルトバスープを食べていく。
細い喉がこくりと動いたのを確認した箱の身体がカタカタと震え始めた。おそらく緊張で。
箱「ゴゴゴゴゴゴゴゴチソウサマママママ」
450「…? もうよろしいのですか?」
箱「うううううんんん、ももももう寝るね」
450「はい、お休みなさいませ。良い夢を…」
あまーーーーーーーい!! 夜はこれからなんですよ450さん!
箱の夢は夜咲いちゃうんですってば!!
ぎこちない動作でベッドに横たわった箱を訝しげに見ながら450は片付けを始めた。
そして、数時間が過ぎた。
真っ暗な室内のベッドの上で、時折もぞもぞと動く大きな影。…箱だ。
箱(う、ううーん…眠れない…)
スリープモードに入ろうとするも、なかなか入れない。
箱の中の何かが拒否をするのだ。
箱(…今…何時だろ?)
ふと考える。あのデバイスは即効性じゃなかったのだろうか。
箱(…もしかして、騙されたとか…)
心の中でがくーんとくる箱。
やっぱり箱は箱。過度に期待を持ってはいけないのかもしれない。
箱(ハァ… 幸せが欲しいなァ…)
今度こそ寝ようと、もぞもぞと身体をくねらせて布団の中に身体を潜らせる。
と、その時だ。
コツ… コツ…
何かの音が、暗い部屋に響く。音からして、おそらく足音だ。
箱(んあ? え?誰? まさか…泥棒とか…!?)
箱の身体に緊張が走る。武器は無い。しいていうなら拳くらいなものだ。
しかし相手がキャスト、いや万が一ビーストだっりしたら…敵う自信はあまりない。
箱は身を強張らせ、相手の出方を待つしかなかった。
14 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)15:55:28.59ID:RjpxgW7r
新スレキターーー!!!1!!1!!!!1!1!!
>>1 超Z!
15 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)15:56:10.76ID:8Pj2RfLH
すると、そっと箱の身体に何かが触れた。
それは暖かく、柔かいものだった。
箱(!?)
予想外の感触に、びくりとする箱。
その時、部屋中に張り詰めた緊張の糸を断ち切る声がした。
「ご、ごしゅじん…さまぁ…」
箱「へ?」
声の主、足音の主は箱にとって想像もできない…
いや、ココロのどこかで予想していた相手……450だった。
箱「え、あ… え?えぁ?」
450「ごしゅじんさまぁ…」
450の潤んだ双眸にココロを捕まえられ、パニックを起こす箱。
そんな箱を意に介さず、450は箱の寝るベッドに登り、箱との距離をどんどん縮めていった。
450「わたし、わたしぃ、なんだか変なんですぅ…」
箱(え、こ、こここれはもしかして!?)
箱の中で、一つの考えがまとまる。
箱(こ、これはもしかしてあのデバイスの効果って奴!?)
まるでその問に答えるかのように、450の身体が箱の腕の中に収まる。
箱(それは最大身長の箱にとってあまりに小さすぎた。小さく、柔かく、軽く、そして繊細すぎた。
それはまさに450だった…)
昔読んだ漫画のフレーズをパクって、わけのわからないモノローグをしつつ、
聖地のオルアカのように口をパクパクする箱。いや口らしい口はないんだけど。
もはや正気というものが箱のなかにあったのかどうかはわからない。
小さな身体に相応な、控えめに膨らんだ胸が箱の身体にそっと触れる。
これまで女性との接触いえば、ライア教官の鉄拳かルゥ教官の毒舌くらいしか
経験したことの無い箱の身体に、今まで感じたことの無い感触が広がっていった。
16 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)15:57:46.19ID:8Pj2RfLH
というわけで、また「つづく」だ!w
17 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)16:03:24.78ID:RjpxgW7r
>>12
俺は気にする必要ないと思うんだぜ?
>>16
wktk
18 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)16:03:43.79ID:cCUEzut5
ちょwwwwいいところだったのにwwwww
もしかして、次はさっそく>1のテンプレのエロパロ板に逝っちゃうのか!?
19 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)16:04:25.57ID:xtH8Dbvh
「ご主人様~」
俺の半分ほどの小さな体で必死に後ろをついてくるPM。
「はぁはぁ。もぉ!ご主人様!お1人で先へ先へ行かないでください」
頬をぷぅっと膨らませて、うらめしそうな目で下から見られても…カワエェ。
この顔が見たいからつい歩幅を大きくしているなんて知れたら怒られそうだから
「ごめんごめん、つい気持ちばかり先へ先へいっちゃって」
あたりさわりのない事を言って謝っておく。
「身長差を考えてください~!ご主人様と私では脚の長さだって半分…」
そこまで言ったPMは俺の脚を見て口ごもる。マテ、なんだその気の毒そうな目は。
「と、とにかく!ご主人様にしてみれば歩きなれた場所かもしれませんが
私は初めてなんですからね!そこのとこをもう少しですねぇ」
そう、初めてなのだ。
PMが最終形態に進化してから今日で七日。今日は初めてPMをつれて冒険に出たのだ。
外の世界の情報は持っていても実際に目にするのが初めてのPMにすれば全てが新鮮なようで、
まるでおもちゃ売り場の子供のようにはしゃぎ、あっちこっちに目を移したりと忙しそうだった。
あえて四階にくるのにエレベーターを使わなかったのだが、
そんな調子のPMはリニアラインに着くまでに何度もはぐれそうになって、その度に不安そうな顔して俺を探す。
ついソレが可愛くて俺も隠れてしまったから、到着に三倍以上時間がかかったが後悔していない。
「もおっ!聞いてるんですかご主人様!」
「聞いてる聞いてる。よし、それじゃあ、そろそろ行くぞ」
「はい!」
ナノトランサーから使い慣れた武器を取り出し、俺はPMと共の初めて冒険の扉を開け…
「起きろ!起きろ!起きろ!マスかきやめてパンツ上げろ!」
耳元でドラでも鳴らされたのではないのかと錯覚するほどの声量で怒鳴りつけられて、俺は現実に引き戻された。
「サ、サー イエス サー!」
寝起きでまだ視界ぼやける。寝不足の俺を誘惑してくるベットから跳ね起き、俺は自分の目の前に立つPMに敬礼した。
直立不動で敬礼する俺を少し満足そうに見ると、
「さっさと支度しろ、くそ虫。今日はじっくりかわいがってやる!泣いたり笑ったり出来なくしてやる!覚悟しておけ!」
「サー、イエス サー!」
そう言って隣の部屋へと戻っていった。最終形態に進化してま七日だというのに、
その背中はなんとも威風堂々としたものだった…
「ハァ…」
自然とため息がもれる。何を何処でどう間違えたのか、それを必死に思い出そうとしても思い当たる節はない。
七日前にようやく今の形へと進化を遂げたPMが、周りから聞いていた話とあまりに違う現実に
この七日間で俺のため息は過去類を見ないほど飛躍的に回数を増していた。
デバイスERO?ツンデレ?デレデレ?正直色々期待していたさ…何と言うか、ほら
Sweeeeeeeeeet!な生活ってやつを。なのに…
「いつまでチンタラやってるか!お前は舞踏会に行くお嬢様か!?私はお前の従者か!?ああん?
ベトナムに行く前に戦争が終わっちまうぞ、アホ!さっさと支度しろ、このウスノロ!」
「サ、サー、イエス サー!」現実はこれだ…
隣から聞こえるPMの声に反射的にきをつけしてしまう自分…。…どこだよ…ベトナムって…。その前に従…はぁ…、どうでもいいや…。
何はともあれ…今日はPMをつれて初めての冒険の日だ…なのに、ドキドキもワクワクもしない
「…うぅ(´;ω;`)…」
前スレの929です、お邪魔しております。上官殿方
20 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)16:06:44.47ID:cCUEzut5
>>17
そう言ってもらえると救われる・・・。
今度こそ本当に寝てくる、わっふるしながら!
限界w
21 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)16:09:39.94ID:clsnzyo1
2スレ目になったらもう「新ジャンル」ではないと思うんだわ
22 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)16:11:28.64ID:XYlT12u2
>>21
発売から8年たっても新発売だったケンちゃんラーメンを思い出すんだ
23 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)16:14:00.74ID:BIGO6yZv
>>21
パシリとジャンルは新しい方がいいぜ?
24 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)16:16:00.19ID:4IuCK/b6
>>12
気にするなよ、喪前が使い切らなくても誰かがつかいきっちゃってたさ
ワッフルしながら起きるの待ってるぜ。
>>16
ワッフル!!ワッフル!!!
25 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)16:16:05.89ID:mofcdZUv
わっふるわっふる
26 名前:あるGH410の話 :2006/11/04(土) 16:20:54.10 ID:E0huS8+9
私はGH410、とあるガーディアンのマシナリーをしてます。
マシナリーの相性は、その役割と語呂の良さから「パシリ」ですが
私のご主人様は、絶対にパシリという言葉を使いません。
「ご主人様、お待たせしました~。
今日の晩御飯はオルアカスモーク、モトゥブ風味です」
「ほう、新作か」
私の仕事は他のマシナリーと変わらず、ご主人様の身の回りのお世話です。
炊事洗濯、お部屋の掃除、倉庫、合成、そしてお望みとあらば一緒に戦います。
正にパシリという言葉が相応しいのですが、どうして使わないのでしょう?
いい機会だから聞いてみる事にしましたっ。
「ご主人様、私達マシナリーの相性はパシリですよね」
「ん」
「ご主人様はどうして、パシリって言わないんですか?」
「気に入らねぇから」
「気に入らないから、ですか?」
「俺はそういうのは主義じゃないからな。
それに、お前はパシリさせる為に育てたんじゃあねぇ」
え、これってもしかして…。
ご主人様は私をとても大事な存在と見てるからパシリって言わないの?
わわ、どうしよう、とっても嬉しいなぁ…でもそれってそれって!!
ご主人様にとってわたしはだいじなそんざいだから、それって…
27 名前:あるGH410の話 :2006/11/04(土) 16:21:46.43 ID:E0huS8+9
こいびと!?
わわー、どうしようー!!そうだったらわたし、わたし…。
「そそ、それって…」
「どっちかっつーと合成マシンだよな」
チャラララーン(ディメイト)
「いや、その他もやっとるから便利な掃除機ってとこか?」
チャラララーン(モノメイト)
「いや冗談だけどよ。
パートナーをパシリよわばり出来るものかい。
ってオイ、聞いてるか? 戻ってこーい」
わたしはそうじきそうじきそうじきそうじき…。
その深夜、私はA武器合成をわざと失敗させました…。
ごめんなさい、ご主人様。GH410は悪い子です…。
続くんじゃねぇ?
28 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)16:22:12.06ID:BIGO6yZv
ところで俺のIDを見てくれ。
どう思う?
29 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)16:25:01.48ID:CMXgxne5
>>28
[つд`]<スゴクオッキイデスネ
30 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)16:25:16.64ID:8Pj2RfLH
>>28
すごく…アァークション!でショォォタイム!!です…
31 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)16:30:42.34ID:qgjqL14Q
わーっふる!わーっふる!
32 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)16:32:20.15ID:6skuMyOf
http://blog.livedoor.jp/psu_pasiri/
パシリ日記、始めました。
33 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)16:50:43.07ID:TUE3EX4z
うぅ・・・今日ニューデイズでいきなりどこかの440にショットガン打ち込まれた・・・
箱の俺に向かってかわいいかわいい連発して・・・
素材集めしていた俺にいったいなんの恨みがあるというんだ・・・
とりあえず帰ってニャンポコに拾ってきた素材を預けることにしよう。
箱「ただいま~、ニャンポコ~この素材預かっておいてくれ。」
420「はい、ご主人様。わ~おいしそうですにゃ。」
箱「・・・いや・・・食うなよ?売るつもりなんだからな、それ。」
420「・・・・うにゃん?」
箱「・・・いや、うにゃん?じゃなくて・・・そのヴェスタリンは絶対に食うなよ?」
420「う~、わかったにゃ・・・」
箱「あとでトラップ食わしてやるからさ、な?」
420「ぷいっ!」
箱「・・・。」
絶対俺はあいつのシツケに失敗した・・・言うこと聞かないし 店番サボって昼寝するし・・・
とりあえず今日は疲れた・・・もう寝る・・・。
バリバリバリ・・・
ん?なんの音だ?
バリバリバリ・・・
・・・まさか・・・
箱「ちょwwwww壁で爪(ガミサキ)研いじゃらめぇぇぇぇぇぇ!!!!」
ドゴーン!
箱「ああっ、壁が!」
420「サーセンwwwwwwwwwwwwwww」
34 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)16:52:09.45ID:IGYrcFMv
>>28
雨の中で傘をささずに踊ってそうなIDですね
35 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)17:11:58.39ID:TUE3EX4z
壁の修理代を払い、隣のルームの獣に謝り、隣のルームの450に罵倒されて
散々な一日だった。
420「ご主人様が餌もくれないし、外にも連れてってくれないのがいけないニャ。」
420「だからストレスが溜まってたんだニャ。私は悪くないニャ。」
ふ~む・・・たしかに最近あまりかまってあげなかったからなぁ・・・よし、たまには撫でてやるか
箱「ほれ、こっちこいって、今度は遺跡に連れてってやるからな」
ナデナデ・・・
420「うみゅ。 気持ちいいニャ・・・。」
ナデナデ・・・
420「ゴロゴロ♪」
ナデナデ・・・
420「ゴロゴロ♪」
ナデナデ・・・
420「スヤスヤ♪・・・zzz・・・」
ありゃ、寝ちまった・・・まったくよく寝る奴だ 寝顔は可愛いけど店番はしてもらわなきゃな。
箱「おい、起きろって、おい?ん?ちょwww何爪出してるんだよ!!」
420「むにゃむにゃ・・・」
箱「らめぇぇぇぇぇぇ寝ぼけてPAらめぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
ズバ!(400ダメ) ズバ!(400ダメ) バシュ!(600ダメ)
箱「スケドがなければ即死だった・・・」
420「むにゃむにゃ・・・」
それでもニャンポコを愛しますよね?ね?
→はい
はい
36 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)17:38:18.94ID:j4AIJLep
GHって何の略?
がーでぃあんはんたー?
37 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)17:43:30.48ID:QVXp77wU
ガーディアンズ・ヒーラー
つまり、ガーディアンズにあんなことやこんなことをして癒してくれるマシナリーのことなんだよ!
38 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)17:47:28.89ID:wfvA07Om
<ご主人様は無口っ子>
プシュー(扉の音)
410「あ、ご主人様お帰りなさいー」
主人「 (^o^)/ 」
410「任された合成はしておきました~」
主人「 (´∀`) 」
410「こういうのは得意なんですっ。取り出しますか?」
主人「(゜-゜)(。_。)(゜-゜)(。_。)」
タラララァ~ン♪ ◇
主人「 (><) 」
410「 (><) 」
39 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)17:48:57.46ID:t3J0lM0E
>>37
マジ頭いいな
40 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)17:53:19.25ID:BIGO6yZv
>>38
シュールでいいなwww
41 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)17:56:06.74ID:xMe6A68k
「常々疑問に思っていたのだが」
「なんでしょうか」
「お前の解説を読むと、寂しい時の話し相手にもなってくれる、とある」
「そうですね」
「一体いつお前が話し相手になってくれたと言うんだ?」
「今なっていますが」
「いや違う。お前は俺の質問に答えているだけだ。お前に『寂しい。話せ』と言った所で話すまい」
「それは確かにその通りですが、話は聞いているのですから良いではないですか」
「聞いているだけで良いならそこに置いてあるパノンオブジェで十分だ」
「それならパノンオブジェに話しかけていて下さい」
「…………それもそうだな」
42 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)17:57:21.83ID:xMe6A68k
「話を戻そう」
「どうでしたか、パノンのお相手は」
「人が話を戻そうとしているのにお前は何を言うんだ」
「それは申し訳ありません」
「とにかく、俺はお前から話しかけて欲しいんだ」
「先ほど私が話を振ったら見事に流されましたが」
「……そうだったか?」
「そうです」
「すまない。もう一度言ってくれ」
「どうでしたか、パノンのお相手は」
「実に空しかった」
「そうですか」
「ああ」
「……」
「……」
「…………」
「……これで終わりか?」
「はい」
「もう少し長い内容は話せんのか」
「それでしたらPM機能の『話す』を選択して下さい」
「なんだ。そんな機能があったのか」
「ありました」
「ならばやってみせろ」
43 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)17:58:39.92ID:xMe6A68k
「ガーディアンズ就任おめでとうございます!」
「待て。なんだこの空間は」
「なんだと言われても、ただのマイルームですが」
「違う。自由に動けんし喋る事さえ出来ん」
「喋っているではありませんか」
「これは俺が念じているだけだ。発言している訳ではない」
「それはなんとも奇妙な主人を持ってしまったものですね。私は」
「そんな事よりも、これは何だ」
「チュートリアルです」
「チュートリアル?」
「始めにお試しになりませんでしたか? セイバーのPAや教官のパートナーカードが貰える物ですが」
「ああ、あれか。生憎俺は生粋のニュマFTだ。ライジングストライクもマヤ教官のカードもいらん」
「効率主義なのですね。それなら開始しないで下さい」
「待て。始めたのはお前だ」
「そうでしたか?」
「そうだ」
「きっと気のせいでしょう」
「もうなんでもいい。とっとと終わらせろ」
「出来ません」
「なに?」
「ある程度進んでいただけないと中断は出来ません」
「どういうことだ。何故だ」
「仕様ですから」
「仕様か」
「仕様です」
44 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)17:59:44.68ID:xMe6A68k
「ところで今まさに俺はマイルームから追い出されようとしている訳だが」
「そうですね」
「結局お前が話したのは二、三言程度だった気がするのだが」
「そうかも知れませんね」
「一体どの辺りがお前と話す機能なんだ?」
「私に聞かれても困ります」
「困るか」
「困ります」
「そうか」
「そうです」
45 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)18:06:00.80ID:8HJY51+R
パシリ「モギモギ・・・あ、この闇属性の武器おいしい♪」
男「お前、ほんとウマそうに食うよな。こんなゴツゴツしてんのに」
パシリ「えぇ!だってフォトンには味が付いてるんですよ!」
男「味?・・・無属性のもか?」
パシリ「はい! めろん味ですね!」
男「んじゃ闇は?」
パシリ「ぶどう!」
男「火は?」
パシリ「りんご!」
男「雷は?」
パシリ「ばなな!」
男「氷は?」
パシリ「ブルーハワイ!」
男「果物じゃないのか・・・光は?」
パシリ「ら・ふらんす!」
男「欧米かよ」
パシリ「あいたっ!な、何ですかぁいきなり」
男「いや、別に・・・。あと・・・土は?」
パシリ「・・・・・」
男「・・・・・」
パシリ「う
男「いや言うな、言わずともわかるからいい!」
パシリ「なんでですか? だって土はうん
男「ヤメれー!ココはそんなスレじゃないのよおお!」
パシリ「うんしゅうみかん味なのに♪」
男「・・・・・・・・・そうか」
パシリ「そうです!」
男「こ じゃないのか」
パシリ「(´・ω・)ぶちころすぞ」
男「・・そうか」
パシリ「そうです」
男「・・・」
パシリ「・・・」
男「・・・>>1乙(ボソッ」
パシリ「・・・ツンデレ?」
男「ねーよ」
パシリ「結局それが言いたかっただけですか」
男「か、勘違いしないでよねっ」
46 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)18:43:31.11ID:+PsfO0yF
>>1バイシャ32型乙!
--------
男「よし、これで、これで…ついに ねんがんの GH440を てにいれるぞ!」
つ[コスモアトマイザー]
PM『いただきます。』(モギ…モギ…)
Level Up!
男「(おおおおおお…)」
440『ご主人様 ありがとうございます』
男「(うんうん)」
440『おかげでここまで進化できました』
男「(うんうん!)」
440『これからは育てて下さった御主人様のご恩に報いるよう、独りでも頑張って生きていきますね!』
男「(うんうん……ん?)」
440『それでは本当に…今までありがとうございました……うぅ(目を伏せつつ)』
男「え、ちょ!」
47 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)18:45:25.34ID:rNNbcDzK
450「つかぬ事お聞きしますが、
ご主人様の好みのタイプ教えてくださいますか?」
主人「なんだ、急に?…んーそうだな~
…眼鏡が似合って明るく元気な女の子かな~」
450「そうですか。分かりました。ちょっと待ってて下さいね。」
主人「お、おい?…なんなんだ…」
数分後…
主人「…なんだ…その格好は…」
450「んちゃ!!!」
主人「そうか、お前の思考回路で考えたイメージは
ペンギン村の元気ロボっ子か…」
48 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)18:49:06.05ID:xMe6A68k
>>46
いいなw
49 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)19:12:12.92ID:AZVDjUBB
おお、新スレ立ってる。>>1さん乙!
>>47
「で、ご主人様はこれつけてね~」
「待て、このアトムのようなヅラとメガネと半ズボンは何だ。
…まさか、俺にもカップリングしろと?」
「せいかーい。GRM社に機械化手術もお願いしてきましたから」
「…マテゴルァ」
「だーいじょうぶ。倫理的におkなのです」
いまいち面白くないかも。47さんスマソ。
50 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)19:17:09.27ID:clsnzyo1
男「よし、Lv80だ!!」
ピカーン
パシリ「こぉんにちは」
男「!?」
パシリ「ごしゅじんさまのぉおかげで こぉこまで進化することがでぇきました」
男「お前…型番はなんだ」
パシリ「ぼぉくは22世紀からやっt…ゲホッゴホン!!…ぼくパートナー マシナリーィ」
男「……何の合成が得意なんだ?」
パシリ「はいぃ アルカノイドが 得意です」
男「…」
51 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)19:21:05.62ID:FXXMyPZR
>>50
ドラえもんktkrwwwwwww
トリビア見たんですかw
52 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)19:25:21.74ID:6n1OxUIB
~PSU ここだけ70年後~
↓ここから↓
爺「パシリや…新しい入れ歯の合成を頼む…」
パシリ「はい。基板をエントリーしてください」
爺「うむ…あれ…どこに置いたかいのお…基板、基板…」
パシリ「お爺ちゃん、頭、頭」
爺「おぉ…そうか……頭、頭……」
パシリ「いえ、頭の上ですよ」
爺「おぉう、あったあった」
パシリ「では、基板をエントリーしてください」
爺「うむ………う゛っ!?」(ばたっ
パシリ「ご主人様!?」
爺「……」
パシリ「……」
爺「………」
パシリ「………」
パシリ「プキュ…モギ…モギ…グチャゴリッ……ごくん」
パシリ「何か古くないですか、コレ」
53 名前:プチホラー注意(1/2)
:2006/11/04(土)19:26:15.55ID:8Pj2RfLH
「なぁ、知ってるか?」
モトゥブの酒場で一緒に呑んでいた仲間のニューマンがそう言った。
「ん?何が?」
そう言って俺はつまみを口のなかに放り込む。
「オンナの怨念って、人形に篭るんだってよ」
おいおいホラー話かよ。この科学万能の時代に。
俺はククッと笑って酒を呑む。
「ほれ、ニューデイズの店にオキクドールってやつあるだろ?」
「ああ、あの不気味な人形な」
ニューマンはにやりと笑いながら顔を近づけてきた。
「あれにも宿ってるらしいぞお、怖いねェ、怨念って奴は」
「勘弁してくれよ、野郎と顔を突き合わす趣味はないんだ」
俺は苦笑いを返す。ついでに呪いとか怨念とかいうのも趣味じゃない。
「まぁ、ニューマンは信心深いからな。そういう噂もあるのは当然か?」
再び二人の周囲がいつもの雰囲気に戻る。
「ははは、そーだな。しかしな、ヒューマンのお前もちょっとはそういうこと信じてみたほうがいいかもよ?」
俺は椅子から立ち上がりながら答える。
「はは、考えとくよ。んじゃ、ここは支払っとくぜ」
「おう、またな!」
ニューマンの声を背に受け、俺は上げた右手をひらひらと振って酒場を出た。
プシュー
「おかえりなさいませ」
ふよふよと浮かぶPMが俺を出迎えた。
このまま寝るのもいいが、そのまえに一仕事―PMの餌をやっておこう。
「ほれ、喰えよ」
「モギモギ これ・・古くないですか?」
「はいはい、次これな」
「モギモギ これ・・古くないですか?」
何時ものように何時もの言葉のリフレイン。
もうちょっと気の利いたことを言ってもらいたいものだが、
PM相手にそれは贅沢ってもんだな。
そうやって機械的に餌をやっていると、突然PMが光りだした。
これが最終進化って奴か!
期待の中、その進化を見守る。
「ん…」
そこには、一人の少女が居た。カタログ通りだ。すげえなあ。
「……」
そしてPMが俺を凝視する。
「よう、俺が主人だ。わかるか?」
その言葉に答えるようにPMが微笑んだ。
54 名前:プチホラー注意(2/2)
:2006/11/04(土)19:26:25.89ID:8Pj2RfLH
「ああ…やっと逢えました…」
ん? 妙だな。聞いた話と少々台詞が違うが…
「ずっと、ずっと逢いたかったんですよ…」
おかしい。絶対におかしい。他の奴らのPMと雰囲気がまるで違う。
「お、お前、本当にPMなのか?」
緊張に耐え切れず、恐る恐るそう聞いてみる。
「はい。今は…」
今は?今はってどういうことだよ。今は…じゃあ…
「…『前』は違ったのか…?」
後から思えば聞かなければよかったと思う。しかしその時の俺は聞かずにはいられなかった。
「はい…私はずっと、ずっとずっと貴方を見てました…
貴方の歩く姿、話をする姿、お店で商品を買ってくれた姿。全部見ていました」
「全部…って…」
俺の脳が高速回転する。そして一つの記憶を呼び覚ました。
そう、忘れていた…いや、意図的に記憶の奥に封じ込めていた出来事。
それは、1年ほど前の出来事だ。俺のところにプレゼントが届き始めたのだ。
最初は、怪しむものの取っておいていた。しかしそれが連続し始めた頃には友人に相談し、
髪の毛が編み込まれたマフラーが届いた時にはもう駄目だった。
俺はすぐ家を飛び出た。そして一人暮らしを始め、ほどなくしてガーディアンズに入ったのだ。
引越しによってそのプレゼントはこなくなり、安心していた。
ガーディアンズの激務が過去を忘れさせてくれていた。
しかし、あの髪の毛からして、相手はヒューマンかニューマン、もしくはビーストだ。
キャストでは…当然PMなわけがない。
小刻みに震える俺を見ながら「彼女」はこう言った。
「わたし、身体を作りかえたんです。すべてをかえて、PMになって、あなたのそばにずっといたかった…」
かえた?こうかん?ど、どういうことなんだ…
「すべてをかえましたけど、まだもとのままのところがあります」
こんなことがあるのか?あっていいのか?PMは工場で作られた機械なんじゃないのかよ!
「のう と しきゅう です。 わたし、あなたのこどもがほしいんです」
腰が砕け、しりもちをついた。丁度PMの視線と同じ高さ。PMの目が、俺を見ている。
PMの目に俺が映っている。
「わたわたわたわたし あなたをををを あいしてててていますすすす」
表情が固まったままのPMが、妙な言葉遣いをしながら近づき、俺に馬乗りになる。
動けない。恐怖…いや、これが怨念なのかもしれない。
普通のPMにはない、いや、絶対にあってはいけないものだ。
「ささささああ わたわたわたわたしと ひとつつつつつつに」
そっと俺の頬に触れたPMの手が暖かく感じたのは俺の気のせいだったのだろうか。
「ひとひとひとひとつになって えいえいえいえんににににに」
「うわあああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
絶叫がマイルームに響き渡る。と、同時に、乾いた音が響いた。
紅い、果てしなく紅いものが部屋に飛び散る。
PMにある筈のない器官が、そのPMにあったという確かな証拠が壁に、床にペイントされた。
「ふむ、やっぱり失敗じゃったか… だから無理だといったんじゃよ。哀れな娘じゃの」
そんな言葉を最後まで聞くことが出来ず、俺の意識はなくなっていった。
貴方のPMは、本当にPMですか?
55 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)19:35:00.71ID:MCymuzjJ
, -─- 、 , -‐- 、
,, -'" `V `‐、
/ \
./ \
/ ヽ
./ / l ヽ
/ / / / ./ / l
|.l .lヽ
| l. l / / / ./ .l | | l /
/ ll.〉
l、 | | l / / ./ ./ |. l | ./ ./ ./ | |./
l、| | l // ///| l / /
////// ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
l、l | /l///_/ l / //_|/_∠| / | /
.<>>1000なら ず っ と オ レ の タ ー ン !>
/⌒ヽ
|\ `ー' ゝl // `ー' /|/⌒v' < 基板/わっふるわっふるをセットし
>
| l⌒l l|  ̄ ̄"//|〉 ̄ ̄ ̄ .|/^_l.l
< 倫理的におkkkkkkkkkkkkk >
ヽゝ(ー| /| ´ \|
ll),l'ノ
∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨
lヽ_ / | ┌───7 /._/
.l/ | l ̄ ̄ ̄/ / / ,ノ!
/ |.. V´ ̄∨ ./ /,.-‐'" .|
./ (;;) |\ `ー‐'´ / / |
| _|_\ /| ./ |
(| ,.-‐'" | \__/ .|/ _,.-─;
|/ .(;;) |─────┤ _,.-‐'":::::::::/
 ̄ |::::::::::::::::::::::::::::::|^l::::::::::::::::::/
56 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)19:38:17.38ID:WDRlsdAW
>>54
そんな状況にあったらおれならがちで万個する
57 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)19:42:28.14ID:rNNbcDzK
>>56
珍子切られるってぇぇぇぇぇぇ!!
らめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!
58 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)20:08:08.47ID:BIGO6yZv
>>54
狂ったパシリに襲われるならいいが
狂人がパシリのフリで襲ってくるのは怖いな。
いやそこがいいんだけど怖いwww
59 名前:オチが安易でスマソ
:2006/11/04(土)20:08:49.31ID:Yq/YH9Q/
「‥‥長かった」
パシリの前にひざまずく男。その右手に携えている物は、サベラ。
彼の戦いは、とある大手掲示板の書き込みを目にした時から始まった。
いわく、ヨウメイ製の武器防具のみで育ったパシリは、特別な形態に進化するという。
周りの友人は皆、デマカセだ、根拠のない嘘だと、まともに取り合わない。
しかし、男にはとある確信があった。
「中華娘がいるにもかかわらず、日本娘がいないのは可笑しな話だと思っていたが‥‥
なるほど、隠された形態だったとは。GRMも憎い真似をする」
未稼働状態のサベラをそっと差し出す。
「これ‥‥古くないですか?」
いつもの憎まれ口を叩きながらも、決していらないとは言わない。
「Level Up!」
部屋一面がまばゆい光に包まれる。
「おお‥‥」
先ほどまでパシリがいた空間に、男の全く知らないシルエットが浮かび上がった。
少しふっくらとした体型、おかっぱにした髪。
「ありがとうございます、ご主人様。おかげでここまで進化できました」
重厚な仕立ての着物をふわりとあおぎ、三つ指をつく。
(違う、自分が知っているどのマシナリーとも違う。あの情報は真実だったのだ)
「これからも末永く、よろしくお願いいたしますね」
面を上げ少女は、にっこりと微笑んだ。
かわいらしい唇、面長の瞳、それはまるで‥‥
あの、オキク・ドールそっくりで‥‥
「今日ほど嘘が愛おしいと思った日があるだろうか。いや無い」
60 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)20:15:27.71ID:psejWinF
>>59
GH460・・・!GH460じゃないか・・・!
61 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)20:19:32.11ID:+PsfO0yF
>>60
何かIDが惜しいw
>>48
ありがとう。このスレ見てたら親バカの気持ちがちょっと分かった気がするんだ。
パシリって『愛情』について考えさせてくれるな…と思った。かなり広い意味で。
62 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)20:20:55.25ID:wfvA07Om
<ご主人様は無口っ子2>
410「ご主人様、おきてください。頼まれた合成そろそろ出来ますよ」
主人「 (´ー`)Zzz Σ( ゚д゚)ガバッ 」
410「こういうのちょっと苦手で・・・自信ありません。取り出しますか?」
主人「 (゚д゚;)… (゜-゜;)(。_。;)(゜-゜;)(。_。;)」
パパ~ン♪ヒラギセンバ
主人「 (≧▽≦) 」
410「 (≧▽≦) 」
主人「 (´ー`)Zzz Σ( ゚д゚)ガバッ 」
410「あら、おはようございますご主人様♪頼まれていた合成できてますよ」
主人「 (´;ω;`)ブワッ」
タラララァ~ン♪ ◇
63 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)20:23:35.76ID:6Na2UQkh
>>62
夢とわかった時点で既にオチを予想してる主人ワラタ
64 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)20:47:08.49ID:8HJY51+R
パシリって大変ですよね?
くそ…じゃなかった、ご主人様たちの身の回りのお世話を始め
合成に店番に他にも色々
私も1PMとしてみんなの苦労は充分分かってます。
なのに、私達のご主人様達はそんな苦労なんて知ったこっちゃない。
合成が失敗すればブツブツと文句を言い、
店の売り上げが少なければまたブツブツと文句を言う。
じゃあ自分でやれよ
なんて私達PMは口が裂けても言えないのが辛いところです。
しかし、ともすればそんな些細なことを理由に
私達PMを性欲処理の道具として使うご主人様や
あまつさえ、自分で育てておいて「デバイスZERO」なんていうざけたもので
初期化しようとするご主人様までいる始末
世も末です。
それではここでそんなと時に使う言葉を良い子のPMにだけそっと教えちゃいます。
これを言うときはなるべく冷ややかな目で言うのが最大のポイントです。
間違っても激昂して言ったり、感情的になって言ったりしてはいけません
皮肉をこめた顔で言うのがもっとも効果的です。
ふざけた事をしようとするご主人様に癒える事のない深い傷をつけてあげましょう♪
はい、それでは私の後に続いて、さん、はい、
「パパとママの愛情が足りなかったのか、貴様?」
え?いまいちどんな意味かわからないって?
気にしたら負けです。
65 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)21:15:06.40ID:rNNbcDzK
保守
66 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)21:15:15.30ID:E0huS8+9
私はGH410、最近もパルムばかりなので
たまにはミズラキに連れて行ってほしいです…。
「ふむふむ…これを言えばたまにはミズラキに連れて行ってくれるかなぁ?」
「オーイGH410、支度しろい」
「パパとママの愛情が足りなかったのか、貴様?」
「思考回路がショートしたか、貴様!?」
「え、え?」
「クソガキが! 話題を振るだけ振って
相手のノリに付き合う外交儀礼もない奴!じっくり可愛がってやる!」
「あ、あわわわわ」
「この期に及んで媚び巻いてみろ、クビ斬り落としてクソ流し込むぞ!」
「ごごご、ごめんなさい~(泣」
「やりすぎたか? つーか何処でそんなもん覚えてきた?」
67 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)21:15:30.82ID:8Pj2RfLH
スレがちょっと停滞してる隙に、長くなりそうな箱&450のラストを投下しておきますね。
どうもいい切りどころがなくて、短編派の方には非常に申し訳ないです(´・ω・`)
68 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)21:16:59.67ID:8Pj2RfLH
箱(や、やわらかいなぁ… これがおんなのこなのかぁ…)
天国に上る気持ちとはまさにこういうことなのであろうか。
未知の感触に、箱は夢心地で呆けていた。見た目の表情は変わらないけど。
450「あぁ… ごしゅじんさまぁ…」
吐息と共に零れる450の声。
彼女の小さな手が、箱の外部装甲の上を滑る。
彼女の頬が、箱の胸に押し当てられる。
450の瞳がすっと閉じられた時、箱に限界が来た。
箱「よ、よ、450… ぼ、僕…」
感極まったのか、突然箱がぎゅうっと450を抱きしめる。
450「はぁ…」
450が吐息を漏ら……
……あ、あれれー?おかしいなぁ~~
これはもしかして吐息っていうよりー、溜息ーって奴ですか?
箱「へ?」
間抜けな台詞に、450が何時もの声で答える。
450「満足されましたか?」
一体何事かと、カタカタと振るえながら恐る恐る腕の中の450の顔を覗き込む箱。
そこには、あの潤んだ瞳の450……
…ではなく、何時もの、何時ものクールな眼差しの450がそこに居た。
69 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)21:18:22.09ID:8Pj2RfLH
十数分後…
箱「ごめんなさい…」
マイルームの床に、箱が正座をしてうなだれている。
その前には450が、何時もの表情で…
いや、僅かに不機嫌な表情を混じらせ、腕組みをして箱を見ている。
箱「ごめんなさい…」
何度目の「ごめんなさい」なんだろうか。
箱はただそれを繰り返す。口調からして、かなり落ち込んでいるのがよく解る。
箱「ごめんなさい…」
繰り返される謝罪の言葉に、450がやっと口を開いた。
450「具の少ないスープに、こんな固形物が入っていたら気付くのは当然でしょう」
450の手の中には、例のデバイスがあった。
箱「…ごめんなさい…」
溜息を一つ挟み、450が続ける。
450「何かと思って、検索したら… こんなもので何をするつもりだったんですか?」
箱「……ごめんなさい…」
二つ目の溜息。
450「…言えないようなことを……しようとされてたんですか?」
箱「うぅ… …ごめんなさい…」
箱がまた謝る。流石の450にも、限界というものがある。
450「たしかに、PMと『そういう』関係になるガーディアンズもいると聞きます」
450「たしかに、私にも『そういう』機能が無いとはいいません」
450「……ご主人様は、そういう関係がよろしかったのですか?」
ブンブンと必死で首を左右に振る箱。
450「はぁ…」
三つ目だ。
450「それなら何故こんなものを…」
箱「…それは…なんというか、魔がさしたというか… その…ごめんなさい…」
情けない…情けなさ過ぎる。
自分のPM相手にさっきから謝ってばかり。ていうかいつも低姿勢。
これが自分の主かと思うと……
70 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)21:19:11.39ID:8Pj2RfLH
呆れ果てる寸前の450の脳裏に、ふと唐突に昼間のことが思い浮かぶ。
410「確実に防具を合成を成功させることよりも、450ちゃんのほうが欲しかったんだよ」
…私が…欲しかった…?
この世界においての、合成の比重はとても高い。
中途半端に育成されてしまったがために、PMデバイスZEROを与えられ、
初期化されたPMの話も何度か聞いたことがある。
私は、今まで何度合成を失敗しただろう。
きっと、失敗するたびにご主人様は落胆していた筈だ。
でも、今まで「私」の合成能力について不満を言ったことは一度も無かった。
…そんな……まさかそんなこと…
私なんかより、優しいPMなんて沢山居る。
私なんかより、可愛いPMなんて沢山居る。
それなのに、ご主人様はPMデバイスZEROを買う素振りすら見せたことが無い。
450は再び、大きな身体を小さくしてうなだれる箱を見る。
ふと、この姿に進化した時のことを思い出した。
ヒヨコの姿から、突然この姿になって腰を抜かした最大身長の箱。
こんな大きな身体で情けない…と思ったものだ。
こんな主人の下でこれから生活していかなければならないのか…と落胆もした。
でも、そろそろと差し伸べられた大きな手、「こ、これからも、よろしく…」と言った声。
それらに安心感を覚えたのも事実だ。
本心を言えば、そこまでして私を求めたという行動は嬉しくないわけじゃない。
でも… その方法に納得することができない。
450「今回は…」
暫らく続いた沈黙を破り、450が口を開いた。
450「今回は、許します」
箱「…ごめんなさい」
箱が相変わらず俯いたまま繰り返す。
450「もう、謝られなくても……いいです」
箱「…ごめんなさい」
450「だから謝らなくていいです」
箱「はい…」
箱の謝罪ループにピリオドを打って、450が続けた。
71 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)21:21:04.07ID:8Pj2RfLH
450「今回は、ご主人様の気の迷いということにしておきます」
箱「はい…」
450「今後からは、ちゃんと言っ…」
はっとして、零れ落ちそうになったココロを慌てて拾い直す450。
箱は「?」な表情を浮かべている。どうやら聞いてはいなかったようだ。
450「コホン …今後は、事前に冷静になってよーくお考えください」
箱「はい…」
もしここに第三者が居たならば、
「それって考えた後ならOKってことなんじゃないのかよ」
とツッコミを入れたくなるような台詞であるが、
無論450も箱もそこまで考えてはいない。
450「…それでは…」
450は思う。きっとこのままご主人様に任せていたら、
たとえここで許したとはいえ、二人の関係はぎくしゃくするだろう。主にご主人様の方が。
だから、私がちょっとだけ勇気を出すことにした。
箱「はい…」
まだ何か言われると思った箱が再びしょげる。
450「…ぱ…」
箱「ぱ?」
しかし…意外にも勇気が必要だ。ちょっとどころでは済まなかった。
でも、私がなんとかしないといけない。
これは使命だ。パートナーマシ―ナリーとしての…
いや、これはこの箱のPMをやっている「私」の使命なんだ。
450「パ…」
も、もうすこし…っ いけっ私!!
450「ぱ、ぱぱーん!ぱぱーんっ!」
いきなりの出来事に呆気に取られ、ぽかーんとする箱。
恥ずかしさで、バンフォトンよりも真っ赤な顔をする450。
72 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)21:21:25.33ID:8Pj2RfLH
450「お、おめでとうございます。ラストサバイバー、ちょ、丁度今完成しました。属性は10%です」
中途半端にクールな口調とは裏腹に、オーバーヒートしそうなくらい真っ赤になりながら、
箱の目の前に出来上がったラストサバイバーを差し出す450。
箱はまるで状況が理解できず、必死に現状の把握をしようとしている。
時はまだ夜明け前。二人は時が止まったかのように微動だにしなかった。
数分の後、なんとか一部を把握した箱が先に動く。
箱「あ、ありがと…ぅ」
450「い、いえ。仕事ですから」
本当は、打撃100パシリを持つガーディアンズにお願いして作ってもらおうと思っていたのだが、
そんなことは箱の頭には微塵も残っていなかった。
手渡された小剣を俯き加減で眺めながら、箱は呟いた。
箱「もう、寝ようか?」
450「…はい」
450が答える。更に箱が続けた。
箱「きょ、今日は、450がベッドに寝ていいよ…」
450のココロに必死で答えようとした箱の台詞だった。
それがなんとなく解った450は、照れからか回れ右しつつ、極めてクールな口調で答える。
450「…駄目です。PMが主人を差し置いて、主人よりいい場所で寝るわけにはいきません」
箱が少し寂しそうに
箱「あ、そ、そっか… そうなの…」
と呟く。
しかしその呟きが終わる前に、後ろを向いたままの450が続けた。
450「……一緒の場所なら……別にいいです」
一瞬の間を置いて、箱が照れくさそうに頭を掻いた。
その夜、初めて二人は床にひいた一つの布団で寝た。
ぎこちない、あまりにぎこちない空気が流れたものの、
何時の間には二人は眠りについていた。
明日から、また同じような日常が始まる。
相変わらずクールな450。妙に低姿勢の箱。寝る場所も別々に戻った。
特に何も変わり映えしないこれまでの何時もの生活。
変わったといえば、二人の記憶装置に少しだけデータが増えた程度だ。
しかし、二人のココロの距離は、二人が気付かないほど少しだけ近づいた…筈だ。
それは箱の願いを聞き届けた、星霊様の導きであったのだろうか。
それともPMデバイスEROの予定通りのプログラムであったのだろうか?
どちらにしろこの超レアアイテムは、
今日もグラール星系のどこかでドロップされて……いるかもしれない。
おしまい
73 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)21:23:00.29ID:8Pj2RfLH
やっとオワタ
数度に分割したうえに、長々と妄想垂れ流して正直スマンカッタ
そしてわっふるしてくれたおまいらありがとう。おまいらのおかげで最後まで書けたよ(`・ω・)ノ
74 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)21:26:53.59ID:FXXMyPZR
>>73
乙なんだぜ
まじで感動した[´;ω;`]
75 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)21:30:38.15ID:Yq/YH9Q/
乙 読ましてもらったぜ。
俺も頑張って次の作品作れたらいいなぁ。
76 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)21:31:32.13ID:VGX6aCLw
>>73
___
/: : : : : : :ヽ、
_____/: : : : : : :: : :.:.:.:.\____
<yヽノヽ: : : : ::.:.:.: : : : : : : : : : :.:.:.:.:.:: : :
:ヽ人ソ> てくてく おつかれ
\ミ\: : : : : : ./\/\/\: : : : : :::,ィ彡/
\ミヽ : : : : | . | | |: : : :/彡/
ヽミ: : :/\/\/\/\: :
:{;/ _,イ ̄i\
V: : :|
.|:::::::::|:::::::::| |:.:.| {,o.\i-' \.Y}
V:
:\/\/\/\/::.:.:| 入\o\/-</
|:.:.:.: :| . |:::::::::| |:
::.::| /::::\\o\/
∧: : : \/\/\/: : : : /` Y : : :
:::::\.\|
/ヽiii\ : : : : : : : : : : : : : : /iiii/: : : : :::.:.::/
 ̄
/: : : : \iii\: : : : : : : : : : /iiii/: : : :
::::.:::/
77 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)21:37:31.55ID:Kn+PuOSj
>>43乙
素晴らしいよ[´・ω・]
箱と450の性格が凄い良い
450育てたくなってきた。 箱も
78 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)21:37:57.76ID:uHiHE8fb
>>73
良かった、すごく良かったよ!
なんか言い作品読んだら、自分も負けてられないって意欲が湧いてきたぞ~
って言っても、エロパロしか書いてないんだけどなw 次回作に期待しつつ(=゚ω゚)ノシ
79 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)21:49:26.87ID:ujrnj8Kg
>>73
GJですよ~。
なんかむずがゆくなったw
ついで投下、長くなりそうなんで分割すいませぬ。続きは明日投下します。
80 名前:79 :2006/11/04(土) 21:50:26.62 ID:ujrnj8Kg
「これが、例の…」
「ああ、実行に移すときがきたようだ」
「うまくいくのか、こんなのが?」
「物は試しだ。うまくいけば本格的に増産するらしい」
「はは、準備期間だけでどれだけかかるか分からないのにな」
「だから物は試しだといっただろう…」
光に包まれる感覚というのは名状しがたいものがある。
たとえるなら消失だ。体の感覚が端から徐々に消えていく。
恐怖はない。すぐ再構築される事が分かっているからだ。
つまりは現在起こっている事は進化。三段階の進化を経て人型へと変わる時だ。
進化が終わり新しい体を手に入れ、瞳を開くと其処には…
「おう、これからもよろしくな!」
背の低い、下手をすれば少年にも見えるビーストのご主人様が笑っていた。
本当に無邪気な、まだ実物を見た事はないが…太陽のような笑顔だと思った。
81 名前:79 :2006/11/04(土) 21:50:43.50 ID:ujrnj8Kg
原生生物にヴァーラと呼ばれる存在が居る。
鋭い爪は半端な防御など簡単に打ち破り、また仲間同士の連携も達者で速やかに獲物を追い詰める。
いま、私とご主人様が戦っているのがまさにそのヴァーラである。
「遅せえんだよ、ウスノロ!」
振りかざされる爪を掻い潜ってご主人様が次々と拳を叩き込んでいく。
それを横目に手に持った長杖それを。…すでにフォトンは練りこみ済み。
振り下ろした先を起点としてイメージした現象が具現する。それは炎。
私たちに群がっていたヴァーラ達を次々と包み込み焼いていく。
ご主人様が賞賛するように口笛を吹いて、私が長杖を構えなおして。
周りには焼け焦げたヴァーラ達の死骸が転がるだけだった。
「さすがじゃねーか」
笑みを見せるご主人様に私は勤めて静かに答える。
「大した事では有りません。容量範囲内の行動です」
「相変わらずクールだな」
彼がそう言う。これは性格なのだから仕方がない。
「約束の時間が迫っています」
「うげ、そうだった」
ご主人様が顔を顰める。約束時間まであと十分ほど。
相手は彼の幼馴染だ。その方と今回のミッションを行う約束をしているのである。
「ほら、いくぞ!」
何気なくご主人様が私に手を伸ばして。
…その手を取ると力強く握り締めて。私を引っ張るように走り出した。
82 名前:79 :2006/11/04(土) 21:50:59.80 ID:ujrnj8Kg
「お、来ましたわね」
こちらに向けて声をかけてきたのはご主人様と同じビーストの女性。
所々に髪の毛が跳ねて活発そうな印象を受ける。
ご主人様の幼馴染で今回のミッションの協力者だ。
「やふー、よろしくですわ。ハブルとピュティアちゃん」
ハブルがご主人様の名前でピュティアが私の名前だ。
ピュティア…清純という意味だが私には似合っていないような気がする。
「ああ、よろしくなヴァネ」
「よろしくお願いします」
ヴァネ様が微笑み無造作にぐしゃぐしゃとご主人様の頭を撫でる。
「それやめるっつてんだろ!」
ご主人様が喚いてヴァネ様が意地悪く笑う。
ヴァネ様のほうが随分と背が高いのでご主人様は反撃もままならない。
PMの自分よりも頭一つ分しか違わないご主人様はこう見ると本当に子供のようだ。
「うりうり~ですわ」
ご主人様を助けるために楽しむヴァネ様を遮る様に声を上げる。
「そろそろ行きませんか。日が暮れてしまいます」
「ああ、そうですわね」
彼女は名残惜しそうに頭から手を離しご主人様が悔しそうに呻くのが見えた。
83 名前:79 :2006/11/04(土) 21:51:21.44 ID:ujrnj8Kg
「ターゲット確認!」
目の前には背の高いヴァネ様の二倍はあると思われるコルトバが威嚇を開始していた。
数年前から世界の脅威として現れたSEEDと呼ばれる物に汚染され侵食された原生生物。
あれの討伐が今回のミッションだ。
「行きますわよ!」
「覚悟しろ!」
ご主人様とヴァネ様が叫んで同時に地を蹴った。
ヴァネ様が正面で気を引きご主人様が背後から連撃を叩き込む。
その攻撃で注意を引いたご主人様がコルトバを引きつけヴァネ様の攻撃の隙を作る。
なんだかんだ言いつつこの二人はコンビネーション抜群で幼馴染だけはある。
私は二人の邪魔にならないようにやや離れた場所で援護する様にテクニックを操る。
「はいや!」
ヴァネ様の槍がコルトバの腹を割き。
「でりゃぁぁ!」
ご主人様の拳がコルトバの顔に叩き込まれる。
見る見る間に巨大なコルトバは弱っていき決着は間近に見えた。
そこに油断があったのだろう。ほかでもない自分の。
最後の力を振り絞ってコルトバが攻撃の目標として目指したのは私。
弱っているとは思えない力で地を蹴り豪速の突進を繰り出して。
反応が遅れた私は回避が間に合わない事を悟った。
「ピュティア!」
ご主人様が叫んで。でもきっと間に合わない。
終わる。瞬時に計算したダメージは全壊を示している。
コルトバの顔面が視界いっぱいに広がって。そして刹那に見えた影。
横合いから温かい腕に抱きしめられて…私と私を抱きしめたご主人はなす統べなく跳ね飛ばされて宙を舞った。
84 名前:79 :2006/11/04(土) 21:51:46.36 ID:ujrnj8Kg
僅かに離れた所にしとめられた巨大なコルトバが横倒しになっている。
私の膝の上に頭を乗せて横たわっているご主人様はいまだに目を覚まさない。
呼吸はしている。脈も正常だ。怪我や損傷も命に関わるほどではない。
跳ね飛ばされた時、ご主人様は屈強な獣人へと姿を換えていた。
ナノトランスというビースト特有の特技。己の姿を変換し数倍の身体能力を得る。
当然耐久力もだ。私はその能力のご主人様に守られ僅かな機能停止ですんだ。
「まだ目を覚まさないのですわね…」
ヴァネ様がさすがに心配そうに言う。
「申し訳有りません」
謝罪が突いてでた。
「本来なら私のほうが守らねばならない筈であったのですが…」
「わたくしは貴方を攻めるつもりは有りませんわ」
「…私は」
「こいつの無鉄砲は今に始まったわけでは有りませんですし」
彼女はおそらく私を安心させるために笑って見せた。
「丈夫さは折り紙つきですわよ」
ヴァネ様がそう言った事に反応するようにうめき声が聞こえた。
見守る私たちの前でご主人様が目を開いていく。
「よう、無事だったか、よかった」
開口一番にそう言って。ご主人様は私の心配をしてくれて…
「ご主人さ…」
「こんの!!!ばかぁぁぁぁ!!!!」
ヴァネ様が突然大声を上げて。
「幾らナノブラストしてたからって無茶しすぎですわよ!!!」
ご主人様の襟を両手で掴みあげる。
「大声だすなよ…」
「黙らっしゃい!!わたくしがどんな気持ちで…」
彼女の目の端に涙。それを見てご主人様がバツが悪そうに顔に皺を寄せた。
「悪かったよ…でもああしなきゃピュティアがやられてた」
「ご主人様」
嬉しかった。勤めて世間を冷めた目で見る思考の私でも喜悦の信号が溢れるくらいに
85 名前:79 :2006/11/04(土) 21:52:07.61 ID:ujrnj8Kg
「ヴァネ様の言うとおりです」
でも言っておかなければならないことがある。
「私はPMです。あくまでガーディアンズの備品です」
何を言おうとしているのかはかりねているようだ。
「優先すべきはご主人様の命。今回のような場合は見捨てていただいて結構でした」
「ピュティアちゃん、それは…」
「私は替えがききますから」
そう言って。次の瞬間音がした。やがて遅れて頬に鈍い痛み。
ほほを張られたと気が付いて思考が止まる。
「ふざけんな!」
不機嫌にご主人様が言う。
「お前は俺達の仲間だ。見捨てられるか!」
「……」
「PMだろうが関係ねえ、次そんな事言ったらゆるさねえぞ!」
考えが纏まらない。頭が真っ白だ。
私たちは限りなく人に近くなるように作られていて。生理現象も忠実に再現してある。
だから泣く事もあるし怒る事もあるのだ。でもいまは…いまは…
泣くべき時じゃないはずなのに!
涙が頬を伝って流れていくのを認識する。
「お、おい?」
喜びの信号が頭いっぱいに広がって…
「泣かせてしまいましたわね」
うまく動かない口を何とか動かして。
「ごめ…なさ…い…」
勝手にそう言っていた。
「ちがいますわ」
ヴァネ様が穏やかな顔で頭を撫でてくれる。
「こういうときはまずありがとう、ですわよ」
声を出せずに頷く事しかできなかった。
86 名前:79 :2006/11/04(土) 21:52:27.31 ID:ujrnj8Kg
窓の外に見える星々は何時もと変わらずに瞬いている。
あれからヴァネ様と別れて部屋に戻ったところだ。
あの時、何故涙が流れたのか良く分からない。嬉しいと感じたのかも分からない。
ただ、みっともない所を見せてしまったと思うと溜息が出る。
感情を挟まず常に的確にご主人様をサポートしなければならないPM失格かもしれない。
「ふぃ~いい湯だったぜぃ」
ご主人様がやってきて慌てて窓のふちから立ち上がり彼を出迎える。
タオルで汗を拭居ているご主人様に具現化した冷たいフルーツジュースを渡す。
「ありがとな」
「いえ…」
返事は意図したわけでもないのになぜか沈みがちでご主人様をちゃんと見る事ができない。
何かを察したのかご主人様が気まずげに声を出す。
「今日の事は気にすんなよ、てかもう俺もなるべく無茶しねえって約束するから」
何やっているのだろう、ご主人様に気を使わせてしまった。
「お前や…そのヴァネに泣かれるのは嫌だからな」
照れくさそうに笑う。恥ずかしかったのかそのままベットへと飛び込んで此方に背を向ける。
「寝るな、お休み」
「おやすみなさい」
電気を消して、自分のベットへと向かおうとする。
(ヴァネに泣かれるのは嫌だからな)
なんだか胸が痛い。私はおかしくなってしまったのだろうか?
後で検査を受けておいた方がいいのかもしれない。
87 名前:79 :2006/11/04(土) 21:52:50.39 ID:ujrnj8Kg
………パキリ
「……え?」
今のは?
辺りを見回して…また音が…
いやこの音は頭から…私の頭の中から…
「役目を全うせよ」
口を突いて声が勝手に出た。
なんだ、これは?おかしい…です。
「役目を全うせよ」
記憶領域スキャン…自立回路スキャン…反応有り。
プロテクト反応有り。解除を試みます。
いや待って、こんな突然沸いたように頭におかしなプログラムが…
「役目を全うせよ」
待って、何で勝手にプロテクト解除してるの?
それが何のプログラムかも分からないのに。
「役目を全うせよ」
プロテクト解除成功。展開します。
展開しま…私が…塗りつぶされ……ご主人…様…
「役目を全うせよ」
レジストウイルス…無効化します…
思考ブロック……無効化します…
緊急機能停止……無効化します…
逃げ…これは…危険な……
もうし…わけ…ありま……せ…
……ご………しゅ……じ……さ………ま……
システムの上書き成功しました。
「役目を全うします」
与えられた役目を全うしなくてはならない。
そのためにはまずご主人様を**しなくては。
私は自分のベットに向かいかけた足を再びご主人様の眠る元へと向けなおした。
88 名前:79 :2006/11/04(土) 21:53:28.78 ID:ujrnj8Kg
ここまでい!
89 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)22:09:34.19ID:WDRlsdAW
私は自分のベッドに向かいかけた足を
だけ詠んだ
90 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)22:37:15.99ID:FZiVTxr8
なげえ
しかもつづくのか
91 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)23:07:06.10ID:3aC1qgt4
ご主人様をヤッちゃうのか
92 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)23:12:18.06ID:wfvA07Om
主人「 (ー'`ー;) → \(^o^)/」
410「ふむふむ・・・長いのがちょっと面倒なら読み飛ばせばいいじゃない?それもそうですね」
主人「 |_ ̄)) → ( ̄△ ̄) !! → (≧▽≦) 」
410「暇な時にでも覗いてみたら結構面白くて驚くかも?そうかもしれませんね♪」
「意外と楽しみになってくる続き物があったりしますよね」
主人「 ヽ(^∀^*)ノ 」
410「あ、頼まれた合成できてますので今すぐ取り出します?」
主人「 ((´;ω;`。)(。´;ω;`))フルフル 」
93 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)23:21:10.21ID:ciTZL/F/
>>371
続き
ザンギエフ「ふふっ、俺は『レッドサイクロン』と呼ばれた男だ。やってみせる!」
コロ助「ザンギエフ殿…。承知したなり。てやあぁぁぁ!!」
気合と共にコロ助が電光石火の一撃を放つ。しかし、
ハドラー「ふん、速さだけでどうにかなると思っているのか!?」
流石は魔軍指令、コロ助の一撃をいともたやすく避けた。が、
ザンギエフ「はあぁ!」
囮だった。全てはザンギエフの渾身の一撃の為の。
ハドラー「なにぃ!?」
ザンギエフ「スクリュゥゥゥ!パイルゥゥゥ!ドライバァァァァァッ!!」
94 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)23:22:46.18ID:ciTZL/F/
ごめorz
超誤爆orz
95 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)23:24:38.54ID:zILWMGNS
>>93
ストツーかよっ!
ほらっ突っ込んでやったよ!
96 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)23:34:49.29ID:CflM9wfI
FULLMETALJACKET見たくなっちまったじゃないかオイィィッ
97 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)23:35:21.43ID:BIGO6yZv
>>92
GJ。ファンになったわwww
98 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)23:48:38.80ID:iK14PIjk
キャス子「頑張ろう~」
440「はい!」
基盤/コスモアトマイザー★7 GET
440「おめ」
キャス子「え・・・・ありがとう」
LEVEL UP
440「おめ」
キャス子「ぷっ、効果音出しただけだし」
440「・・・・・・・・・・・・チッ」
ビクッ
キャス子「ごごごごめんんなさい」
99 名前:名無しオンライン
:2006/11/04(土)23:55:52.49ID:RxjbKGSh
>>79
もっと長い奴を空気も読まずに投下しちゃった俺には全然兵器だぜ
続きがんばって~期待してるよ~
100 名前:名無しオンライン
:2006/11/05(日)00:31:55.19ID:atTU+eJR
男「パシリヤバい。パシリヤバい。超ヤバい。」男「どれぐらいヤバいかってーとまずモノメイト」
男「モノメイトなんてもんじゃない超モノメイ…」
パシリ「ご主人様。」
男「はい」
パシリ「ご主人様ヤバい、ってネタもありですよね?」
男「ご主人様って今時メイドカフェでも言わねー」
パシリ「書いて下さいなんて言ってません!」
むぅ…難しいもんだな
101 名前:名無しオンライン
:2006/11/05(日)00:36:53.84ID:Q2BQMHxC
>>73
亀レスですまん、スレ下がってて気づかなかった。
箱&450ネタ、初出から読ませてもらってたが楽しかったぜw
〆方も最高だw 心から「ありがとう。」
(願わくば次回作をw 期待してるぜ~)
102 名前:名無しオンライン
:2006/11/05(日)00:46:36.53ID:d94Sdyr8
「SEEDヴァンスごときで、この俺を止めることはできん!」
腰をひねって、ご主人様が妙なポーズをとりながら、いつもの決めゼリフを吐いています。
世の中にはご主人様に連れて行ってもらえないと嘆くパシリも多いのですが、可能なら速攻変わってあげたいです。
「この程度の力じゃボクには勝てないよ。ね、ケロぴょん」
「……はい」
私が緑色だったのが問題だったのでしょうか。
それともこの方がご主人様になったのが運の尽きだったのでしょうか。
たぶん後者でしょう。
『とうとうやったな!畜生、まだ振るえがとまらねぇぜ!』
何しろ私が最終形態に変身した時、私のセリフを無視してご主人様が叫んでいたのがこのセリフでしたから。
私はため息をつきながら集まった素材をカウントし、合成ボードの基盤構成を頭に思い浮かべながらご主人様に言います。
「ケロぴょんより緊急連絡。ニューデイズタンゼ巡礼路を、グラール教団の叛乱者がグレーの戦闘マシナリーで逃走中。至急急行してください」
「任せてちょうだい!」
……他のパシリのご主人様と違って、あまり合成結果に興味がなさそうなのが救いでしょうか。
今日の晩御飯にはデガーナ・カノンがいただけそうです。
今来たプラントを引き返そうとする私の目の前で、ご主人様がさっさとオロール展望台へ抜けて行くのが見えました。
他に人が居ないことを星霊に祈りながら、後を付いて行きます。
そして満天に星空の降るドームを見上げて、私は言いました。
「ご主人様、ドームですよ!ドーム!」
…PMデバイスZEROがガーディアンズ以外にも一般販売されるようになるのって、いつかなぁ。
103 名前:名無しオンライン
:2006/11/05(日)00:58:49.63ID:bBBrjeav
<ご主人様は無口っ子3>
410「ご主人様ー。頼まれた合成できましたよ。取り出しますか?」
主人「 スゥー(:‐。‐)......(:‐o‐)ハァー 」
410「深呼吸ですね♪心が落ち着きますよね~・・・では、出します・・・ね?」
主人「 Σd(・ω・´。) 」
タラララァ~ン♪ ◇
主人「 Σ(゚д゚ ) ・・・ ( ̄ー ̄;) 」
410「あうっ!ご、ごめんなさいっ・・・!ご主人様ももう大分落ち着いてますね・・・」
主人「 ( ̄ー ̄;A 」
410「あ、もう持てませんし倉庫もモノメイトで埋まってますよ」
主人「 (´;ω;`)ブワッ 」
104 名前:名無しオンライン
:2006/11/05(日)01:00:03.45ID:cRAJh6qM
>>102
なんだかよくわからんがワロス
105 名前:名無しオンライン
:2006/11/05(日)01:16:19.31ID:QiKVKrvY
420、440は育成した方がいい? しなくてもいい?
◇ふー、びっくりした
うーん、今回は簡単だとぼくは思っていた。
だって、420も440も同じパートナーだものね。これからもずっとつきあっていかなければ
ならないのだ。この質問のこたえなんて考えるまでもない。けれど、最近の合成事情を、
みんながどんなふうに感じているのか、それが探りたくてこのテーマにしたのだ。
するとあらら、不思議。寄せられたのは厳しい反420・反440のメールばかりだった。
なぜなのかしらん? というわけで、今回は多数を占める「しなくていい」派からいってみよう。
「マシナリーと友好関係をつくるのは『望ましい』ことであって、『なすべき』ことではない」(住所不明・匿名さん)
「調子のよいときだけ、こういったものには自信があるんですといいながら、合成してみると
モノメイトだ、アンチメイトだというパシリとなぜつきあわなければならないのか?」(惑星パルム西地区・ケントさん)
「パシリとは仲良くしたほうがいいに決まっているが、主人から頭をさげてまで仲良くする必要はない」(惑星モトゥブ在住・匿名さん)
「メイドごっこのような関係ならいらない。
パシリとは必要があれば協力し、なければ距離をおくくらいでちょうどいい」(惑星ニューデイズ・ユウコバリさん)
ふー、びっくりした。でも、反対派の意見はほぼ一点に集中している。
420や440は非特化だから、育成する必要はないというもの。それ、ほんとなのかなあ。
今回のこたえは数字のうえでは「しなくていい」派が圧倒的だったけれど、
応募しなかった多数のサイレントマジョリティを考慮にいれて決定させてもらいます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
420・440は育成したほうが倫理的におk。
106 名前:219(1/3) :2006/11/05(日) 01:22:13.72 ID:/5AtvGDQ
男 「むう・・・・・」
パシリ 「・・・・・・・・・」
男 「これは・・・・無いな・・・・」
ガーディアンズコロニーの夜・・・
変態が飾ったオキク・ドールを見るなりそんな事を言う
女の子の人形と言うだけで喜び勇んで買ってきたのだが・・・・
男 「・・・・売るか」
パシリ 「また無駄使いをして・・・、大体女の子の人形だと言うだけで買うからこうなるのです変態」
男 「馬鹿を言うな、女の子の人形と聞いて買わない男が何処に居る」
パシリ 「ちゃんと説明書きを読んでください、いかにも危なそうな物じゃないですか」
男 「馬鹿だなぁそういう「私・・・呪われてるのよ・・・?それでもいいの・・・?」みたいな感じがいいんじゃないか」
男 「「君のためなら呪いの一つや二つ跳ね返してみせるさ」「・・・そんな事言われたの・・・初めてです・・・」みたいなさぁ!!」
パシリ 「じゃあこれを後生大事に持っててください、良い感じのオーラ出してますよ」
ゴゴゴゴゴゴ・・・・
なんかルームグッズらしからぬオーラを出している、ヤバイ、これはヤバイ、本能が危険だと叫んでいる、なんか髪伸びてる気がするし
男 「いや・・・これはだめだろう・・・・」
男 「俺のスナイホウもさすがにこいつは射程外だと言っている」
変態もヤバイものを感じているらしく買ったばかりのオキク・ドールをさっさと売りに行った
普通はどんな物でも買ってくれるのだがさすがに気味が悪いと断られたのでゴミ捨て場に捨ててきたらしい
パシリ 「はぁ・・・ただでさえ貧乏だと言うのにこの変態は」
男 「むう・・・・俺の美少女センサーも衰えたか・・・」
まったく反省している様子は無い、明日のご飯はペロリーメイトに決定だ
107 名前:219(2/3) :2006/11/05(日) 01:22:43.56 ID:/5AtvGDQ
ピコン・・・・
・・・・・・・?
メールだ、こんな時間に珍しい、え~っと差出人は・・・・と
オキク・題名なし
・・・・・・・・・・・え?
ピコン・・・・
またメールが・・・・
オキク・題名なし
・・・・・・・・・・・・
ピコン・・・オキク・・・・ピコン・・オキク・・ピコン・ピコン・ピコン
ピコンピコンピコンピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコ
パシリ 「おおおおおああああああくぁwせdrftgyふじこlp;」
大慌てでビジフォンの電源を切り後ろで見ていた変態にしがみつく、勢い余ってオンブの様な形になっている
パシリ 「ごごごごご主人様?いいいい、今のは一体・・・」
男 「おおおおおおおおお落ち着け、ここ、これは孔明の罠だ!!」
気が動転してわけの分からない事を口走っている
ドン!!
男&パシリ「ひっ!!!」
突如部屋のドアが強く叩かれる
ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン!!!!!
男&パシリ「ひぃぃぃぃぃぃ!!!」
・・・・・・・・・・・・・・・
その日は二人抱き合う様にしてベットで震えていた・・・
姿だけ見ればとてもストロベリーな光景だが当の二人は死刑執行前の囚人の様な気分だ
私にとっては貞操の危機でもあるわけだが命には代えられない
さすがの変態もあれこれする気に無いのか私を強く抱きしめるだけで特に何もしなかった
108 名前:219(3/3) :2006/11/05(日) 01:23:10.85 ID:/5AtvGDQ
・・・・・・・・・・・・・・・
結局ほとんど眠れないまま夜を明かした次の日・・・
男 「あ・・・開けるぞ・・・」
パシリ 「はい・・・・どうぞ・・・」
変態はハリセン・・・私はシッガ・アムザを手に緊張した趣でドアの横に立っていた
変態が指で合図する・・・3・・・2・・・1・・・・
パシュ~~
開くと同時に武器を構えドアの前に躍り出る
・・・・・・・・・・・・何も無い・・・・・
男 「・・・は・・・はは・・・そうだよな、何もあるわけないよな・・・」
パシリ 「そ、そうですよね、はは、は・・・・・」
パシュ~ン
通路に出ると大通りの方から人の行き交う音が聞こえる、いつもと同じ・・・見慣れた風景だ
完全武装した自分達が無性に恥ずかしくなりすぐに武器をしまう
男 「はぁ~・・・・まったく・・・酷い目にあったぜ」
パシリ 「あなたのせいでしょう、変態、・・・・・・・ひっ!!!!!!」
「それ」を見つけ・・・私は思わず息を飲む
男 「!!!な、なんだよ驚かせ・・・・・・・・・・・・」
どさり・・・・変態はそれを見るなり気を失った・・・・
昨日までは綺麗だった私達の部屋のドアには・・・
血のように真っ赤な、子供の様に小さな手の後が・・・びっしりとついていたのでした・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
あなたの部屋に「オキク・ドール」は置いてありますか?
もし・・・置いてあったら、それは捨てたりしない方が良いかもしれません
でないと・・・・・・・・・・・
109 名前:名無しオンライン
:2006/11/05(日)01:32:20.30ID:r1j1trA6
>>102
チェイスHQ乙
総裁「貴様らにそんな玩具(PMデバイスZERO)など必要ない」
110 名前:名無しオンライン
:2006/11/05(日)01:34:37.21ID:/4fB0yQ3
>>105
サイレント魔女吹いた
111 名前:名無しオンライン
:2006/11/05(日)01:47:18.18ID:tF20Hgfj
孔明の罠で吹いたwwww
112 名前:名無しオンライン
:2006/11/05(日)01:51:33.66ID:kKgoi7Ak
>>106
オキクKOEEEEEEEEEE・・・ やっぱこういうネタに使われる運命なのかw
面白かったw GJ!
密かな219氏ファンの俺
113 名前:名無しオンライン
:2006/11/05(日)01:52:52.79ID:bBBrjeav
ぜんっぜん関係ないんだけど
>>109
>血のように真っ赤な、子供の様に小さな手の後が・・・びっしりとついていたのでした・・・・
ここ読んでるときにすぐ横においてあった携帯が
一瞬だけ鳴った…ギャグ漫画みたいにビックゥ!としたよ。オキクコァイよう;;GJ
114 名前:名無しオンライン
:2006/11/05(日)01:54:12.26ID:d94Sdyr8
>>106
メールが「オキク・題名なし」だけなのがちょっと残念だったがワロタw
中身見てたら、きっとどこに居るか書いてあったんだろうなw
115 名前:名無しオンライン
:2006/11/05(日)02:13:01.90ID:YhT/GzNv
今帰って北産業
って>>1に俺の原案が使われてるしぃぃぃぃぃぃ
ほんと感謝( ゚д゚ )
>>73
GJ!!!!
ほんと面白かった
今後二人の距離が徐々に縮まっていくといいなぁ・・・
他色々な良作が出てきててwktkが止まらないぜー
116 名前:名無しオンライン
:2006/11/05(日)02:15:51.39ID:BF3cDkoU
>>69
450は無事だったか
前スレの973が
>同志に俺の秘宝、"PMデバイスZERO"を託した、あの時のことを──
なんて書いてたから心配しちまったぜ
・・・は!PMデバイスZ(タイプ)ERO ってことだったのか!!
117 名前:名無しオンライン
:2006/11/05(日)02:21:27.81ID:tF20Hgfj
『私が一人前と認めるまではウジ虫だ!グラール太陽系で最下等の生命体だ!』
「………」
目が覚めた。目に付いた時計のが指す時刻は6:30。
起こされたわけでも、目覚まし時計が鳴ったわけでもないが目が覚めた。
夢を見ていたようだが内容は忘れた。
だが最後が最悪だたのだけは覚えている。
役目を果たさず終いの目覚ましのスイッチを切りつつ、ベットから降りて大きく一つ伸びる。
主人である俺をくそ虫と呼ぶPMは昨夜突然メンテナンスに行くと言いいだして
今はここにはいない。
お帰りは今日の夕方だそうで。
俺は久しぶりに一人という自由を満喫して夜更かししていたはずなのだが、
どうやら叩き起される時間を体が覚えてしまったようだ。
以前まで不規則な生活をしていた俺からは考えられず
少し笑いがこみ上げる。
今日は久しぶりに友人と狩りに行く約束をしていた。
なぜ久しぶりかと言えば、初めてうちのPMと冒険に出て以降
今日まで俺はずっとマンツーマンでPMと冒険をし、毎日「シゴカレテイタ」。
初日にPMが言っていた
「泣いたり笑ったり出来なくしてやる!覚悟しておけ!」
脅しだと思っていたが、実際に毎日精魂尽き果てるまでシゴカレルとは
夢にも思っていなかった。
シゴキの内容を思い出し、身震いしながら部屋とコロニーを繋げる戸をくぐった。
はい、PMがでていないわけでして…
まとめる力もなくって…つづかせて!
118 名前:名無しオンライン
:2006/11/05(日)02:29:35.46ID:BZdK1tog
『デス・広告』
一見、ただのマイショップ広告だが
その実は、名前を書かれた者が必ず死ぬという
死神の広告である。
男「フフフ…」
男「いきなり俺の名前とID書いてあるじゃん…」
ぱたり
パシリ「ちょ!?」
119 名前:名無しオンライン
:2006/11/05(日)02:36:04.54ID:atTU+eJR
>>117
ワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフル
120 名前:名無しオンライン
:2006/11/05(日)02:38:30.00ID:XGwhHS0f
男「ついに…この時が来た!」
目の前には天使の形をしたPMがいる
男「LV79…そしてこのトラップで念願の430に!」
男「ハァハァ(*´Д`)俺だけのメイドさん…もう辛抱堪らん!」
俺は餌をあげようとした、が…
男「おっといけねぇ、ロックしなきゃw」
と言ったその時には部屋はロックされていた
「やっべ~おっきしてきたwww」
男は何故か前かがみになりながらPMに餌を与えた
PM「…モギモギ…これちょっと古くないですか?」
男「ハァハァ」
LEVEL UP
男「キター---(゚▽、゚)-----!!!」
天使は光に包まれ、その姿を変えた
(世間では430は使えないだの、言う輩もいるが
おまいらはあれか、EDか?
十分使えるっつのw
あ~んな事やこ~んな事にwww)
とこの間0.2秒
光が薄れて姿が見えてきた
その姿は背の高い?
筋肉質で?
全身黒い革製品に包まれた…でも短パン?
帽子をかぶりグラサンをした?
お・と・このPM~~!?
PM「どぅも~♪ゲイ(G)ハード(H)でぇ~す」
そう言うと腰を激しく揺さぶった
男「…」
PM「もしも~し?」
男「…」
返事がないただの以下略
その後彼らを見た者は誰もいない…
完
121 名前:名無しオンライン
:2006/11/05(日)02:51:14.78ID:t4Qz1Ttt
そいや「腰振る男」見なくなったな。
122 名前:名無しオンライン
:2006/11/05(日)02:56:37.77ID:atTU+eJR
関西ローカルだと元気らしいぞ
123 名前:名無しオンライン
:2006/11/05(日)03:00:13.35ID:Gqf0cuXm
この前テレ東でてたな
124 名前:名無しオンライン
:2006/11/05(日)03:23:08.72ID:tF20Hgfj
『逃げるやつはSEEDだ!逃げないやつは、訓練されたSEEDだ!』
そんなPMの言葉を思い出しながら逃げないSEED…
俗に王冠付きと呼ばれるヴァンダにとどめをさした。
「ミッションコンプリート、おつかれっ」
「はい!お疲れ様でした!」
俺がとどめをさしたヴァンダで最後だったらしい。
昔からの友人でFGの箱と、そのPM430はそう言って手にしていた武器をしまった。
俺とは違って才能も要領も良かった箱、
俺がHu8のレベル35でまごついてる間にも箱は上級職と呼ばれる職につき
そのレベルも60を迎えていた。
しかも連れているのは愛嬌タップリの可愛いPM。
先ほどまでの戦闘でも、箱が少しでも傷つけば直ぐにレスタをしてあげていた。
掛け合う言葉も微笑ましいほどにお互いのことを思っているのが伝わった。
何もかもが、俺とは正反対だった。
「……憎しみで人が殺せたらいいのに…」
「ん?なんか言ったか?」
「いや、お疲れ様って言っただけだよ」
「もし、デスノートを俺が手にしたらまずお前の名前を書き込んでやるからな」
「…聞こえてんじゃん……」
そんなやり取りをしつつ修羅の谷を抜ける俺達。
それを楽しそうに笑顔で見ている420がとても愛らしかった。
…うちのと取り替えてくんねーかなー。
「しかし、お前動きよくなったな」
「へ?」
修羅の谷を抜けた気の中継地点で休息をとりながら、とりとめのない話をしていると
突然箱がそんな事を言い出した。何が狙いだ?少なくとも貞操だけは死守せねば。
「あ、ご主人様もそう思われましたか?」
「おぃおぃ、2人して俺を持ち上げてどうするつもりだ?」
「バーカ、本気で言ってるんだよ」
「そうですよ、修羅の谷をほぼ無傷で突破するなんて、そう出来る事じゃありませんよ」
…そういえば確かに、ここ最近怪我らしい怪我をした記憶がない。
いや、違う。ここ最近、怪我をできない状態にまで追い詰められていたからだ。
あれは、初めてPMを連れてパルムに行った時の事だった。
あろうことかPMは突然俺がら手持ちのメイトとスターアトマイザー、スケープドルを没収したのだ。
当然エネミーから攻撃されてもハンターの俺は事故回復の手段を持たず、PMのレスタに助けられていた。
ここだけ聞けば「も、もう、あなたの傷を癒してあげていいのは私だけなんだからね><」とも聞こえるかもしれない。
しかし、断っておこう。それはない。現実はこうだ↓
『ハッ!くそ虫の分際で血だけは一人前に赤いとは生意気だな!』
と、傷を負うたびに罵られ、たとえ瀕死になったとしても
『死ぬか?私がレスタしないからって死ぬつもりか?さっさと死ね!』
と罵られる。
そりゃあね!動きもよくなるってこんでさあ!
125 名前:名無しオンライン
:2006/11/05(日)03:26:46.00ID:YhT/GzNv
>>124
続編ktkr
>昔からの友人でFGの箱と、そのPM430はそう言って
>
>それを楽しそうに笑顔で見ている420がとても愛らしかった。
>
( ゚д゚)<420・・・430・・・
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
\/ /
 ̄ ̄ ̄
( ゚д゚ )<俺は折角だから420を選ぶぜ!
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
\/ /
 ̄ ̄ ̄
126 名前:名無しオンライン
:2006/11/05(日)03:33:02.73ID:tF20Hgfj
>>125
ヤッチャッター
PMはみなさんの心の中に1人ずつ居るんです。ええ、きっと…
そして、またまたつづけてしまった
127 名前:名無しオンライン
:2006/11/05(日)03:36:10.95ID:0sGxX9pA
>>124-125
よし、じゃあ俺は430に基板/わっふるわっふるをセットだ!
だが俺は440がすkうわなにをすqあwせdrftgyふじこlp;@:
128 名前:名無しオンライン
:2006/11/05(日)03:39:46.20ID:YhT/GzNv
>>127
ノ L. |:::| |
\ ::| .|_| /)
ゞ ィ `ゝ、._ _.| _,,...ィ'ハ
../ ,l /.レ'‐-|/ .j -#レハ.' 合成材料よこせよ
/〈Θ〉 |ィf┬ :::f┬.|ヘj 既にディメイト準備完了だがな!
|/レ/:| | `"` ::; `゛ l/l`
|/、/.l .ト、. A ,,イ./、
/ヽ:l l \.` ー.イヽーlハ
基板/ワッフル・ワッフルって言いまくってたらこれも定着してたのか('A`)フクザツ
129 名前:名無しオンライン
:2006/11/05(日)04:01:19.03ID:tF20Hgfj
『貴様は…両生動物のクソをかき集めた値打ちしかないな!』
戦闘不能ともなれば、もはやわけのわからないレベルの罵声を浴びせられた。
そういえば、俺が1つの武器にこだわらずに多用な武器を使うようになったのも
PAを発動しようとしては攻撃で止められ、ボコボコにされていた俺を見て
『じじいのファックの方がまだ気合いが入ってるというものだな!このクソ虫が!』
と言われたからだ。
そのおかげでかどうかは知らないが、戦いの幅も広がり俺は傷を負うことが無くなった。
「笑いすぎだ」
そんな話をして聞かせると、箱と箱のPM4○0は声が゛てなくなるほど笑い転げた。
「いやー、スマンスマン。いやぁっ、しっかし、凄いなお前のとこのPMは」
「人ごとだと思って気楽に言うよ…。いいよな、お前のとこのPMは優しくて」
「あ、でもですね…」
まだ笑いを抑えきれないでいる箱のPMが何か言おうとしたが、
それを箱がさえぎった。
「優しくしてくれ事だけが優しさか?」
「は?」
「けぇるべ」
不思議そうに顔を顰めた俺の背中をポンッとたたくと
箱はシティ方面へ繋がるゲートに歩いていった。
箱のPMは何と言おうとしていたのだろう?
箱の言った事も気になったが、なぜかそっちの方が俺には気になった。
自分の部屋に戻るまでずっと、なぜかそれだけを考えていた。
箱の言った言葉の意味も含めて。
おやすみなさい!
130 名前:名無しオンライン
:2006/11/05(日)04:18:46.04ID:tm3D/7BF
パシリ「おはようございますご主人様♪」
俺「…ダリィ…クエ行きたくナイおやすみなさいパシリ」
パシリ「…なかなかいい根性してますねご主人様、私が優しく起こしてあげているのに…覚悟はいいですか?」
俺「覚悟って何の覚悟よ?」
パシリ「それはもちろんご主人様が今・ここから旅立つ覚悟ですよ♪」
俺「…あの…パシリさん…何で散弾銃取り出してるのかな?(・ω・;)」
パシリ「ご想像にお任せしますご主人様♪」
俺「起きます!起きさせていただきます!」
パシリ「ちゃんと起きれるじゃないですか、起きれるなら最初から起きてくださいよぉ」
俺「いや…だってさ俺はまだ研修生なのにクエストおかしくない?ディラガン倒せとかオンマゴウグ倒せとかディマゴラス倒せとかさ?」
パシリ「その件についてですがSEGAが手抜きしているのでご主人様は永遠に研修生のままですw」
俺「そうなの?」
パシリ「…はい」
NO57
サーバーとの接続が切れました
131 名前:名無しオンライン
:2006/11/05(日)05:09:21.01ID:pDzTTNEg
箱がベットに向かうのを確認した450はおもむろに口からデバイスを取り出した。
「まったく、気づかないとでも想ったのかしら・・・」
「はぁ・・・」
思わずため息をつく
「いったい、このデバイスは・・・」
「ピッ・・・スキャン開始・・・データベースにアクセス・・・
・・・検索・・・・・・・・・!?」
かっと顔を赤らめる
「こ、こんなものを・・・ご主人様は何を考えて・・・」
主人の向かったベットの方を見て
「少しつきあって、あげますか。」
そしてベットに向かう。
(ふむ、寝てるようね・・・ま、寝たふりでしょうけど)
そっとボディに触れてみる
・・・
反応がない
「ご、ごしゅじん…さまぁ…」
今度は甘い声でささやいてみた
・・・
やっぱり、反応がない
思い切って顔をのぞいてみた。
(すぴぃ~)
「・・・ ・・・ 完全にスリープモードに入ってるし・・・」
なにやらわけのわからない怒りがわきあがった
「ちょっと!ご主人様、こういうときはドキドキしながら待ってるもんじゃないんですか!?」
「そのためのデバイスじゃなかったのですか!、この私の気持ちはどうすればいいんです!!」
「気持ち良さそうに寝てないで起きてください!」
ポフポフ枕で主人をなぐる450
その顔は怒りでないほかのもので赤くなってたのかも知れないが本人は気づいていなかった・・・
「もーーーーーーーーーーー!!!」
こうして、平和な夜がつづくのだった。
読んでたら浮かびました、キャラ勝手につかってごめんなさい
お目汚しでしたら、飛ばしてくださいませ。
132 名前:名無し[゚д゚]ライン
:2006/11/05(日)05:33:04.80ID:7tmL26WL
>>131
いいよいいよー![゚д゚]b
133 名前:名無しオンライン
:2006/11/05(日)05:51:41.39ID:04wRV1MJ
うへ・・・・何このスレ・・・・・
倫理的におk!
134 名前:名無しオンライン
:2006/11/05(日)06:28:13.50ID:hv8vICo2
キャス男「今日もSEED殺りまくるぞー」
420「・・・・はーい」
今日も通路に向かう
キャス男「さってとSミッション行くか!」
420「ええーー、またSミッションですか?もう連日じゃないですか」
キャス男「まーた文句言うーSの方が面白いんだよ!」
420「Aにしましょうよ・・・メギドもう嫌なんです」
キャス男「うるさいなー・・・・」
ここ最近文句がうるさい420を連れSミッションをこなす
キャス男「疲れたー、そうだこないだの合成結果は?」
420「モノメイトでした・・・・」
キャス男「またかよ!何回目だよ」
420「すいません・・・・」
もう限界だ・・・以前知り合いからもらったこのデバイスZEROを・・・
キャス男「よーし寝るぞー」
420「はーい」
いっしょに床につく
寝たのを確認してそっと起きあがり・・・デバイスZEROを・・・口へ・・・
あ・・・・食べた・・・・
キャス男「さー今日も元気にSミッションGOGO♪」
キャス男「あれ?入れない・・・・」
キャス男「ええええええ何でLV1になってんの俺?」
420「・・・・・さぁ」
キャス男「何でだーーーー」
420「・・・・・わかりません、Cランクで我慢しましょ♪」
135 名前:名無しオンライン
:2006/11/05(日)07:33:48.87ID:cRAJh6qM
「恐ろしい思いをした」
「そうですか」
「聞け。元はと言えばお前のせいだ」
「なぜですか」
「ラプチャオブジェの作成に失敗したな」
「しましたね」
「その心の傷を癒す為、俺はオフのエキストラでラプチャオブジェを眺めてくる事にしたんだ」
「そうですか」
「そうだ。だからお前のせいだ」
「何がですか」
「ラプチャの愛らしい姿を堪能した俺は、戯れにあの狭っ苦しい部屋にいるお前に話しかけようとしたんだ」
「戯れにオフのPMに話しかけようとする辺りで色々終わっている気がしますが」
「細かい事は気にするな。するとどうだ。喋れないのだ」
「そうですか」
「そうだ。いくらspaceキーを押してもチャットウィンドウが出ない。なんという事だ」
「はぁ」
「まさかあの世界の俺は、自由に喋ることさえ許されない身分だという事か。恐ろしい」
「もうどうでもいいですね」
「同様にカットインも出せなかった」
「一つ申し上げたいのですが」
「なんだ」
「どうせ喋らないではないですか」
「何がだ」
「私はご主人がチャット機能を使っている所を見た事がありません」
「…………」
「それならば、別に必要ないではありませんか」
「…………」
「……どうされましたか?」
「……お前の言う通りだ。その通りだとも!」
「ならば良いではないですか」
「うるさい!そんな目で俺を見るな!」
「……訳が分かりません」
136 名前:名無しオンライン
:2006/11/05(日)07:47:36.95ID:sZBHcwJj
>>134
天罰ですな・・・ガクブル
ん?何で420の口に入れた描写があるのに、キャス男が?
まさか、420に口移しで飲まされたってことか?!
>>135
この淡白なパシリ大好きだwww
でも、なんか心に刺さるものがあるのは、なぜ・・・orz ・・・チャット機能・・・
137 名前:名無しオンライン
:2006/11/05(日)07:52:54.17ID:e23HzgBD
パシリ「あの…、ご主人様…。」
ヒュマ男「ん?ああ、お前はまだ見たこと無かったんだっけか。」
パシリ「はい…、CPU内にデータとしては有りますが、実物を見るのは初めてで…。その…。」
ヒュマ男「ふむ、分かった。特別だぞ?」
パシリ「あ、ありがとうございます。」
一一一。
パシリ「すごく、大きいです…。思ったよりも…。」
ヒュマ男「ん~、そかそか。」
パシリ「それになんか、脈打ってて…、血管が浮き出てて…。」
ヒュマ男「おいおい、こんな形でも立派な命なんだぜ?」
パシリ「そ、そうですよね。…、あの、触っても…?」
ヒュマ男「う~ん、別にいいんだが、刺激を与えすぎれば暴れ出すかもしれないぜw」
パシリ「え?それって…?」
ヒュマ男「あ~、いいからwさするように触れば大丈夫さ。」
パシリ「はい…。」
さわさわ…。
ナデナデ…。
パシリ「すごく温かいです…。それに、気持ち良さそう…。不思議な気分になってきました…。」
ヒュマ男「…、俺も…。見てたら何か…。不思議な気分に…。」
パシリ「かわいいです。パノンちゃん…。」
頭ナデナデ…。
パノン「きゅ~…。」
ヒュマ男「ああ、ほんとにかわいいよな…。」
138 名前:名無しオンライン
:2006/11/05(日)07:56:23.93ID:2pmFT9sj
>>137
途中からオチが見えてしまったがGJ!
139 名前:名無しオンライン
:2006/11/05(日)07:56:49.42ID:0ae6EgUT
おおう、起きたらえらくレスついててテラウレシスw
レスくれたおまいらに楽しんでもらえてよかったぜ。書き手としてはそれが一番嬉しいw
また何か出来たら投下させてもらいます( ・ω・)ノ
>>116
無事というかなんというか、一部が一瞬暴走したけどなw
>>131
ワロスw
キャラ使ってもらえるのは気にいってもらったということだと受け止めてる。
だから(少なくとも俺のは)構わないとおもうぜー
140 名前:箱、威厳を見せる(1/2)
:2006/11/05(日)07:59:04.37ID:0ae6EgUT
[`・ω・] 。oO(ソウダボクハハコダッタンダ!! ココハ450ニ
ハコノイゲンヲミセナイト!!
|\ \
ロニコ コ
キョロキョロ
t=t
ソ゚-゚)ノ <ゴウセイオワッタノニハコガイナイ…
.<|: :|ヽ
レ| |レ
.∞
て
| <450ー t=t そ
| ノ(゚-゚ソ
| .<|: :|ヽ
| レ| |レ
.∞
| ガオー ハコダゾー!!
| ヽ[=[ ゚Д゚]ノ t=t
|ミ. / / .ノ(゚-゚ソ
| ノ ̄ゝ .<|: :|ヽ
| レ| |レ
.∞
|
| ヽ[=[ ゚Д゚]ノ t=t
| . / / .ノ(゚-゚ソ
| ノ ̄ゝ .<|: :|ヽ
| レ| |レ
.∞
141 名前:箱、威厳を見せる(2/2)
:2006/11/05(日)07:59:14.81ID:0ae6EgUT
|
| ヽ[=[ ゚Д゚]ノ .t=t
| ./ / ノ(>_<ソ <キャーハコダワー
| ノ ̄ゝ レV)
| レ| |レ
.∞
|
| ヽ[=[ ゚Д゚]ノ t=t
| ./ / .ノ(゚-゚ソ <サテゴウセイガオワッテマスヨ
| ノ ̄ゝ
.<|::|ヽ トットト トリダシテ クダサイ
| レ| |レ
.∞
| ブンブン
| [
.]ノシ <ガ、ガオーハコダゾーハコー
| ノ| |
|___[ニロロ =[ ゚Д゚] ロ←モノメイト
142 名前:名無しオンライン
:2006/11/05(日)08:00:50.79ID:b4kmIqXW
3行目でまぎらわシリーズだと直感し、
「血管が浮き出てて…。」辺りから、最後まで心臓かとオモテタ
143 名前:名無しオンライン
:2006/11/05(日)08:03:59.49ID:sZBHcwJj
>>137
ごめん、俺も途中でオチ読めてしまったw
でも、裏切ってくれるかなーって期待もあったのは事実だ!
>>141
ちょwww威厳のかけらもないwww
そしてキャーハコダワーって450に萌えた!
144 名前:1/11 :2006/11/05(日) 08:04:38.65 ID:Rg9/SDWD
「やっと見つけた」
そう呟くと、私はそのドアを見つめた。
夜。まもなく日付も変わろうかという時間帯。人通りは少ない。
湿り気を帯びた夜気が、何処からとも無く漂ってくる。静かだった。
やっと、と私は言った。だが実際はそれほど苦労をした訳では無かった。
探し始めたのは、ほんの数時間前の事だし、距離もそんなに遠くは無かった。
道行く人に尋ねたり、インフォメーションパネルを見たりしながら歩いてる内に辿り着いた。
特別な場所では無い。ただ、ナビに載っていない為探し辛いだけであろう。
だが、それなりには苦労もしたこの状況を表すのに、それほど的外れな言葉とも思えなかった。
もちろんドアを探していた訳では無い。その奥に用が有るのだ。
そこは、酒場だった。
人気店というわけでは無い様だった。それならばナビに登録されているだろうし、もっと早く見つけられた筈だ。
入り口の辺りは、埃っぽさを感じさせない程には掃除が行き届いており、日々、それなりの客足があるだろう事は容易に想像できる。
知る人ぞ知る、という様な名店では無いが、店が潰れないだけの常連客が見込める小規模店舗。
つまりは寂れた酒場なのだ。
入り口には、映画で見るようなスウィングドア。両側に開くやつだ。隙間から店内を伺い見ると、控えめな照明に、ストゥールだのテーブルだのが照らされている。薄暗い。店仕舞いが近いのかもしれない。
都合が良い。別に酒を飲みに来たわけでは無いし、何より私に酒は必要無い。
下戸と云うわけでは無い。下戸とは酒を飲む事が苦手な人を指すのだろうが、そもそも私はヒトですら無いのだから。
私はパートナーマシナリー。GH-450。ご主人様の、あまり忠実とは云えないパートナー。
私はヒトを探していた。そして目的の人物は、このドアの向こうに居る筈だった。
「やっと見つけた」
もう一度言う。
そして私は、そのドアに向かって歩を踏み出した。
145 名前:2/11 :2006/11/05(日) 08:06:12.15 ID:Rg9/SDWD
私は人を探していました。
人を探して、さ迷い歩いていました。
道行く人に尋ねてみても、知っている人は居ませんでした。
私はご主人様を探していました。私はGH-450。ご主人様の忠実なパートナー。
どうして居なくなってしまったのか、私には判りません。
ただ、気がついたら、私は一人ぼっちで街中に立っていたのです。
なぜ、一人ぼっちになってしまったのか、私には判りません。
喧嘩をしたような事も有りません。だって私はご主人様の、忠実なパートナーなのですから。
「ご主人様は何処ですか?」
ベンチに腰掛けていた、おばあさんに尋ねてみる。
おばあさんは、私をみると一瞬怯えたような表情をしました。きっとパートナーマシナリーを見たことが無いのです。
私がご主人様を探していることを伝えると、哀れむような顔をして、かわいそうにねぇ、と言いました。
そうか、私は「かわいそう」なんだ。何だか悲しくなってきた。
「ご主人様を知りませんか?」
花を売っているおばさんに聞いてみました。
おばさんはご主人様を知らなかったけど、私の話を聞くと、大変だろうけどがんばるんだよ、と言って励ましてくれました。そして、もう大人なんだかしっかりしないとダメだよ、といって私のお尻を叩きました。
そうか、400シリーズになったら、もう大人なんだ。何だか力が沸いてきました。
「よう、何してんだよ」
いきなり声をかけられたので、びっくりしました。振り向くとそれは私の知っている人でした。
ご主人様の先輩で、ガーディアンズの隊員。トニオ=ザ=小ビーストと呼ばれている人でした。
私がご主人様を探している事を伝えると、最初はにやにや笑っていたのですが、だんだん真剣な表情になり、とにかくガーディアンズ宿舎に帰るように言われました。
ガーディアンズ宿舎。マイルーム。ご主人様の部屋、私のお部屋。
どうしてすぐに気がつかなかったんだろう。ご主人様は先に帰ってるんだ。きっとマイルームで私を待っている、そうに違いない。
トニオさんは、後はまかせろ、と言って走っていきましたが、ご主人様はマイルームにいるのでもう大丈夫です。さようなら、トニオ=ザ=小ビースト。
ガーディアンズ宿舎に辿り着くと、マイルームのドアの前に立つ。この向こうに、きっとご主人様がいる。
「やっと見つけた」
そう言うと私は。
ドアを開けました。
146 名前:名無しオンライン
:2006/11/05(日)08:06:41.71ID:sZBHcwJj
ひょんなことから、パーティを組んでミッションに行くことになった俺と440と箱。
緑林入り口から程遠く、緑豊かな、人の手があまり施されていない道を歩いている。
不幸なことに、緑林へ辿り着く前に俺達の乗ったフライヤーベースが故障を起こしたからだ。
しかし、ここからならば目的地まで徒歩でも2時間ほどで着くらしい。
修理が完了し、再飛行できる目処は今の所立ってない、と言うことだったので、俺達は歩いて緑林の入り口へ向かうことになったのだ。
緑林入り口に向かう道すがら、それぞれの自己紹介と雑談を交えながら俺達3人は歩いていた。
箱「・・・そういうわけで、よろしくお願いします」
『こちらこそよろしく!』
440「こちらの方こそ、よろしくお願い致しますね・・・・・・かっ、かわいい・・・・・・」
『まだ言ってるのか、お前は』
箱「あ、あはは・・・」
『っと、そうそう、タメ口でいいからねw 俺もそうするし、その方が気が楽っしょ?』
箱「え?う、うーん・・・僕、ちょっとそういうの性に合わないと言うか何と言うか・・・すいません」
『あ、いやいや、謝ることはないって!まぁ、そっちのがやりやすいってんなら、構わないよ』
箱「は、はい、すいません・・・」
『だから謝らなくていいんだってw』
440「かっ、かわいい・・・」
どうやらこの人は結婚しても、女房の尻に敷かれるタイプと見た。
なんだか、自分のパシリにも丁寧語使って尻に敷かれている様が目に浮かぶようだ・・・。
ふっ・・・440の「かわいい!」って言うのもわからんでもない。
暫く歩いていると分かれ道があったので、どうしようか悩んでいると440が「私がちょっと見てきます」と、言って分かれ道の右側へと消えて行った。
二手に分かれて様子を見に行ったとしても、どちらかは違う道のはずだ。
合流する手間もかかるし、ここは440に任せて俺らはここで待ってればいいだろう。
箱「440さん、大丈夫でしょうか?」
『あぁ、心配はいらないだろう。 この辺りには凶暴化した原生生物は出ないって話しだし』
箱「なるほど」
『心配せずに待ってようぜ!それに、あいつはああ見えて結構強いから。 俺よりも強いんじゃないか?はははw』
箱「・・・ふふw」
『?、何、その笑い・・・』
箱「いえいえ、気分を害したのなら謝ります」
『いや、そんなことは全然ないんだ。 ただ、何か含みがある笑いだったから・・・』
箱「ははw 随分と440さんのことを信頼されてるんだなぁ、と思ったものでw」
『う、うーん・・・ま、まぁ・・・一応俺のパシリだし、な』
こ、こやつ、何てことを言ってくるんだ・・・。
腰が低い態度とは裏腹に、鷹のように鋭い眼光を秘めているかも知れぬ・・・侮りがたしッ!
147 名前:3/11 :2006/11/05(日) 08:07:08.75 ID:Rg9/SDWD
だけど。
ご主人様と、私のマイルームには、誰も居ませんでした。
グリーンを基調にしたデザイン。ビーストのご主人様は、落ち着くと云って気に入ってました。
でも、そのご主人様は居ません。思わずその場に座り込んでしまいました。
そのまま呆けた様に、床を眺めていると─
「やっと見つけた」
そんな声が聞こえました。
振り向くとそこには、私が立っていました。
GH-450。ご主人様の忠実なパートナー。私。
そうだ、私ならご主人様の居場所を知っているかもしれない。
「ご主人様を知りませんか?」
私は聞いてみた。するともう一人の私は眉を寄せて、困ったような顔をしました。
やっぱり、もう一人の「私」もご主人様を探してるんだ。そして見つからなくて困っている。私も多分、同じような困った顔をしている筈です。だって「私」は私なんだから。
「私」は小さく溜息をつくと、あなたはだぁれ?と私に尋ねました。
私はGH-450。ご主人様の忠実なパートナー。そう答えると、「私」は益々困ったような表情をしました。どうして?
「私」は少し考え込んでいるようだったけれど、やがて小さく息をつき、仕方ない、と呟きました。
そしてふ、と口元を緩めると、頬に笑みを浮かべながら、私を睨みつけました。まるで肉食動物の様な目です。
「あなたは、ご主人様のパートナーではありません」
「私」が言います。いいえ、私はご主人様のパートナー。
「何故なら私こそが、ご主人様のパートナーだからです」
「私」がご主人様のパートナーなら、私もご主人様のパートナーです。だって私は「私」、GH-450なのだから。ご主人様に会えば、きっと証明してくれる。お前がパートナーだよって言ってくれる筈です。
私がそう言うと、「私」は、じゃあご主人様に会わせて上げましょう、と言いました。
ご主人様の居所をしっているの?教えて。私はご主人様に会いたい。そして、パートナーだよって言って欲しい。
では、会わせて上げましょう、そう言って「私」は─
「ほら、そこにご主人様がいますよ!」
大きな声で叫ぶと、まっすぐ私を指差しました。
私は慌てて後ろを振り返りました。
グリーンの壁。目の高さ辺りに、正方形の枠、窓でしょうか。窓枠には装飾が施され中にはガラスがはめ込まれています。そして。
その窓の中から、ご主人様がこちらを覗いていました。ああ。
「やっと見つけた」
私は微笑んだ。
148 名前:4/11 :2006/11/05(日) 08:08:04.67 ID:Rg9/SDWD
「やっと見つけた」
そう云って私は窓に駆け寄る。自然と笑みがこぼれた。
窓の向こうのご主人様も、私を見て微笑んでいます。私に会えて嬉しいのでしょう。
でも。この窓は邪魔です。この窓は小さすぎて、ご主人様は出てこれません。
その事を伝えると「私」は─
「窓」
そう言ったきり、黙り込んでしまいました。また、困ったような顔をしています。
でも今度は直ぐに、私の方を向くと、また、あの肉食動物の様な目で私を睨み付けました。
「その窓は」
「私」が言います。
「随分と高いところについていますが」
私は窓を見る。
「よくパートナーマシナリーの身長で届きますね」
そう言って笑った。
窓は。比べるものが無いので良くわからないけど、どちらかというと天井寄りについていた。
「あなたの身長はいくつだったかしら?」
私の身長。ご主人様の膝の上くらい。
「随分と曖昧なのですね」
また笑う。
「では、Lv21ギ・ディーガのキャスティングディレイ時間は?」
ひとつ、ふたつ、みっつ、たくさん。
また笑われた。
「アグディールの効果時間は何秒ですか?」
知らない。わからない。全然判らない。
「あなたは、私の事をまるで解っていない」
そう言って口の端を吊り上げる。怖い。
でも。でも、ご主人様の事なら解る。だって私はご主人様の忠実な─
「ご主人様は、耳の後ろにほくろがあります」
私は。
「ご存知でしたか?」
そんな事は知らない。
私は「私」を見下ろした。
見下ろす?「私」は私。それなら背丈は同じ筈。なのに私は最初から。
私を見下ろしていた?
私は。私は。ご主人様の忠実なパートナー。GH-450。パートナーマシナリー。
縋る様に、窓の中のご主人様を見る。ご主人様は途方に暮れた様な顔をしている。私がパートナーじゃなくて悲しいんだ。そうに違いない。私は─
「あなたはご主人様のパートナーでは有りません。GH-450ではあり得ない!」
私はゆっくりと振りかえる。そこには。
ロッドを振りかぶった私が立っていた。
「夢からサメナサーイ!」
そして闇が広がった。
149 名前:5/11 :2006/11/05(日) 08:08:52.81 ID:Rg9/SDWD
「邪魔するぜ」
私はそう言って、スウィングドアを勢い良く開けようとした。のだが、いかんせん私の身長では、ドア部分に届かなかったので、仕方なくその下の隙間をちょこちょこと素通りした。ちょっと間抜けだったかもしれない。
店内を見渡す。酒場の中に、客は居ないようだった。よし、アウトロー路線は変更だ。
カウンターには。
男が一人。コイツだ。
男は私を見ると、おやおや、と軽く目を見開き、
「これはこれは、かわいらしいお客さんだ、しかし、申し訳無いがもう店仕舞いでね」
肩を竦めてそう言った。いけすかないヤローだ。
「お酒を頂きに来たのではありません」
頭にバカがつくほど丁寧な口調で言ってやると、男は小さく眉をひそめる。
「私はあなたに用事があるのです」
「私は貴方を知らないようです。どこかで、お会いしたことがありましたでしょうか?あなたのような美しい方を忘れるとも思えませんが」
そんな事を言いやがった。キザなヤローだ。
「いいえ、貴方に会うのは恐らくこれが初めてです。私は─」
一拍間を置く。続く言葉に迫力を持たせるためだ。
「─獣の使いです」
余韻を持たせるように、言葉を止める。どうだ、このハッタリ。
しかし男は。
全く動じてない様だった。しかもうっすらと笑みを浮かべている。ムカツク。
「それでご用件は?」
しれっと男が言う。仕方ない路線変更だ。私は息を吸いこむと─
「お前のやった事は、全部全てすりっとお見通しだ!」
ビシィッと男を指差した。これでどうだ?
男は磨いていたグラスをカウンターに置くと。
「それで?」
素っ気無く言った。それでって、だから、全部お見通しなんだよ。全部解ってるんだ。だから。
「だから白状シナサーイ!」
そう叫んでいた。男は─
爆笑した。
くそう。
150 名前:6/11 :2006/11/05(日) 08:09:40.00 ID:Rg9/SDWD
人生(?)経験の浅い私に対して、相手は海千山千な酒場のマスター。これはどうにも分が悪い。仕方ない。切り札を出すか。
「この店の常連に、背の高いビースト男性がいる筈です」
ひとしきり笑った後、男は呼吸を調えると、目線で先を促す。肯定したのだ。
「その方は私のご主人様です」
GH-450。パートナーマシナリー。ご主人様のパートナー。それが私。
男の顔色を伺う。
「ああ、貴方がそうでしたか。初めまして。お噂は兼ねがね伺っております」
そういって頭を下げる。男は再び、慇懃無礼なマスターという「仮面」を取り戻している。
噂という単語が引っかかったが取りあえず後回しだ。私はわざと男から視線を外し、話を続けた。
「ご主人様は今日、私に基盤をセットすると、合成の待ち時間を潰す為に、このお店に向かいました。」
「いつもご贔屓にして頂いております」
「そして数時間後、宿舎に戻ってきたご主人様は、既に様子が違っていました」
ちらりと見る。男の様子に変化は無い。
私はカウンターに近づくと、備え付けのストゥールをよじ登った。そしてカウンターに片手をつき男の耳元に顔を寄せ、精一杯低い声で囁いた。
「一服盛りましたね?」
ゆっくりと顔を離し、男の目を見つめる。これが切り札。ご主人様は、何かの薬を飲まされていた。そこまでは解った。というか、そこまでしか解ってない。男は。
「ご明察!名推理恐れ入りました」
そう言って、お手上げのポーズを取った。バカにしてるのか?
「判りました。全てお話しましょう」
そう言うと男は、私に座るよう促した。私は素直に従った。
「少し長話になりそうです。何か御飲みになりますか?」
「コルトバミルク」
つい言ってしまった。男はにやにや笑っていた。ムカツク。
そして男は語り始めた。この奇妙な事件の真相を。
151 名前:7/11 :2006/11/05(日) 08:10:21.61 ID:Rg9/SDWD
「私の父は銀行員でした」
男が語り始めた。
なんの関係があるんだ?気にはなったが、今は、コルトバミルクを飲むので忙しい。勝手に喋らせておく事にした。男の話は続く。
「父は常々言っておりました。人間、黙っていても気持ちは伝わらないのだと。気持ちを伝えようと思ったら、きちんと言葉にしなければいけない。」
良いことを言う。立派な父親じゃないか。そう思った。
「しかし私はこう解釈した。人間、どんな腹黒い事を考えていても、黙っていればバレないのだと」
コイツはダメだ、なんて云うかダメダメだ。有難い言葉も台無しだ。
「父君も、草葉の陰で嘆いている事でしょう」
そう皮肉を言ってやると、まだ生きてます、と清ました顔で云いやがった。あっそう。
「腹の中でね、この野郎と思っていても、はいはい左様で御座います、と右から左へ流していればこの通り」
そういって両手を広げる。
「自分の店を持つこともできるのです」
「あまり流行ってるようには見えませんが」
憎まれ口を叩いてやったが、あなたのご主人様には大変助けられております、と返された。チッ。
「言葉に力があるのはご存知ですか?」
唐突にそんなことを言った。否、続いてるのか。言葉の力?オカルトか?
考えていることが顔にでたのか、オカルトの類ではありませんよ、と付け足した。
「例えば大切な家族を無くし、悲しんでいる女性がいるとします」
例えが極端なんだよ。
「その女性に大金を渡して、はたしてそれで彼女の心は癒えるのでしょうか?」
それは、無理じゃないか?なんだかバカにしている。まぁ私なら貰えるモノは貰っておくケド。
「彼女を元気付ける様な、優しい言葉の方が効果があると思いませんか?」
まぁそうなのかもしれないが、人生経験の短い私に、そんなに上手い言葉がかけられるとも思わなかった。
「別に映画の様な、気の利いた台詞を言う必要はありませんよ」
私の心を読んだかの様に、そんなことを言う。
「大事なのは心です、心が篭っていれば、拙い言葉でも気持ちは通じるのですよ」
心ねぇ。つーか何の話をしてるんだよ。ご主人様の話はどうなったんだよ?
「あなたのご主人は」
そう言って、カウンターの端に目をやった。私も釣られて其方を見る。そこがご主人様の指定席なのかもしれない。
「あの方は、あることで悩んでいました」
悩み?それなら何故私に相談しない。私に相談できないような内容なのか?
「あの方の悩み。それは─」
それは?
「貴方です」
男は厳かにそう言った。
152 名前:8/11 :2006/11/05(日) 08:11:02.86 ID:Rg9/SDWD
「あの方は、貴方の事で悩んでいたのです」
そう言うと男は、私の手元に目をやった。私は何も言わずに、空になったグラスを差し出した。
男は、私が飲み終わったグラスを片付けると、新しいグラスを手に取り、たっぷりとコルトバミルクを注いで、私の前に置いた。
以外にまめな性格をしているのかもしれない。否、客商売の常識なのだろうか。すると私は客扱いされているらしい。なんとなく毒気を抜かれてしまった私は、グラスを手元に引き寄せ、続きを促した。
「どうも自分は、パートナーマシナリーと上手くいっていないらしい。あの方はそう言っていました」
「それは嘘です。私達は上手くやっていました」
傍目に気持ち悪くなるくらい、仲睦まじい姿に映っていた筈だ。男は頷いて、話を続けた。
「あの方は、貴方が隠し事をしていると、否、本心を隠していると感じていたようです」
「そんな…」
「そして、それは自分がパートナーマシナリーに好かれていないからだと考えた」
そんな事はあり得ない。だって私は。
「あの方は言いました。パートナーマシナリーと仲良くなる方法は無いだろうか、と。そこで私は」
─薬か。
「客に毒を飲ませるとは、剣呑なお話ですのね」
「毒ではありませんよ。それに本来なら、この薬を飲むのは貴方の筈だったのです」
尚更悪い。一体なんの薬だ?
「これは催眠誘導薬、のような物です」
催眠誘導薬。その言葉が本当なら、確かに毒物では無い。不眠症の人間に処方される事もあると聞くし、非合法性も無い筈だ。
「私は彼に言いました。この薬はパートナーマシナリーと仲良くなる薬です。この薬を相手に飲ませ、願い事を言えば、今よりずっと仲良くなれるでしょう、と」
一拍置いて私を見る。こっち見んな。
「しかし、彼は何を思ったか、私から薬を引っ手繰ると、その場で一息に飲み干した」
私は額に手をやった。なにやってんだよご主人様。
「そしてグラスを握り締めながら、願いを言った」
私はコルトバミルクの注がれたグラスを見る。そこには私が映っている。
「ご主人様をもっと好きになりますように」
グラスには。ご主人様自身が映っていただろう。
「そして願いは成就した。悩める子羊は、ご主人様ラブラブな子羊に生まれ変わったのです」
私は想像する。ご主人様を好きになるのは誰だ?それはパートナーマシナリーだ。それはGH-450。私だ。そうしてご主人様は。自分をGH-450だと思いこんでしまった?
「馬鹿馬鹿しい」
つい口に出してしまった。
「そうですね、普通ならあり得ない。思考の単純なビーストの成せる業でしょうか」
なんだかカチンときた。それにいつの間にか、「あの方」から「彼」に格下げされている。ご主人様を侮辱する事は許さない。
「ご主人様を馬鹿にするな!」
私は激昂した。
153 名前:9/11 :2006/11/05(日) 08:11:52.06 ID:Rg9/SDWD
「ご主人様は、確かにあまり頭が良いとは云えないけど、決して馬鹿じゃ無い!」
いや、それ馬鹿って云ってるようなものだし。なんだかもうグダグダだった。
しかし。男は、素直に謝った。そして続けてこう言った。
「今の言葉は、心がこもっていましたよ」
そしてにっこりと笑った。
─やられた。つい地がでてしまったらしい。私は。
私はそろそろ、この男の本質に気付き始めていた。
耳障りの良い言葉で、腹黒さを誤魔化し、芝居掛かった仕草で本心を覆い隠す。
この男は私だ。鏡写しの私なんだ。始めに会ったときから感じていた不快感。それは多分、同族嫌悪とか呼ばれる感情だったらしい。
「あの方は今?」
「まだ眠ってる筈」
もう取り繕う必要は無い、私の本質も既にバレているのだ。
あの時、ビジフォンに出た私は、ご主人様の様子がおかしい事を、トニオから聞かされた。取りも直さず、私はご主人様を探しに出た。が、タイミングが悪く入れ違いになってしまったのだ。
間の悪い連絡の仕方をしたトニオのせいだろう。全く使えない奴だ。
「私の店は、直ぐに見つかりましたか?」
にこにこしながら、男が聞いた。
私は、ご主人様を上手いこと「寝かしつけ」ると、ご主人様が辿った道のりを、目撃証言を元に、逆に辿ってきたのだ。そしてそれは、難しいことではなかった。得られた証言は、決して少ないものでは無かったから。
図体のでかい大ビーストが、置いてけ堀を食った子犬の様な目をして、ご主人様はどこですか?と尋ねて回る。異様な光景だったろう。否、異様を通り越してもはや怪奇だ。
その姿は随分と印象に残っていたらしい。目撃証言の多さがそれを物語っている。
「良く通報されなかったなぁ…」
つい口に出してしまった。
「ご無事で何よりです」
男が言った。誰のせいだよ…。お前が変な薬ださなければ。そもそもパートナーマシナリーに薬なんか─
「効くんですよ」
また、人の思考を呼んだかの様に…
「異性に真顔で、自分を好きになれと言われたら、どう思います?少なくとも悪い気はしないでしょう?」
イヤ、キモいだろう。しかしこの場合相手はご主人様なのだ。ご主人様が相手なら。
私は想像する。私の前にしゃがみこむご主人様。私の顔を覗きこむようにして、真剣な顔で。
「ご主人様をもっと好きになれ」
そんな事を、真顔で言われたら。私は、きっと。
…殴るだろう。
照れ隠しというレベルを超えた一撃を、お見舞いするに違いない。
「心のこもった言葉は、良く効くんですよ」
そう云って男は笑った。
私はなんだか。
無性にご主人様に会いたくなっていた。
154 名前:10/11 :2006/11/05(日) 08:12:34.94 ID:Rg9/SDWD
「私帰る」
そう云って席を立つ。カウンターには手付かずのままのコルトバミルク。
「今度は二人でいらっしゃい。とびきり新鮮なヤツをご馳走しますよ」
そういって男は笑う。なんだか癪にさわったので
「また薬を盛られてはかないませんからね。これからは、しっかりと監視させていただきます」
この後に及んで憎まれ口を叩く。男は笑いながら─
「もうおせっかいは焼きませんよ、それに貴方には」
私はその続きを聞きたくない。
「もう必要無いようだ」
男は、にやにや笑っている。やっぱりムカツク。
こんな時に使う言葉があったような気がする。確か映画で聞いたような。ええと、確か、覚えてやがれ。違う違うこれじゃ負け犬だ。くそう。
「邪魔したな」
結局そんな台詞で妥協した。入ってきたときと同じように、スウィングドアを潜り抜ける。
「またどうぞ」
背後から聞こえる男の声。私はもう振り向かない。
早く。ご主人様に会わないと。
155 名前:11/11 :2006/11/05(日) 08:13:42.85 ID:Rg9/SDWD
マイルームのドアを開けると。うろうろしているご主人様のお尻が目に入った。
「お目覚めでしたか」
声をかける。ご主人様は、ああ、といってこちらを向き、起こしてしまったかと云った。いえ、外出してたんですけど。
「アンチメイトを知らないか?どうも宿酔いらしいんだ」
そういって頭をさするご主人様。いや、それ違うから。
酒精はとっくに飛んでいる。その頭痛の原因は─私だ。
「それは宿酔いではありません、頭部の打撲症が原因です」
「打撲症?全く覚えてないぞ?一体いつの間に…」
仕方ないので説明した。
「ご主人様は、泥酔してご帰宅され───私の杖に、激しく頭をぶつけたのです」
1割くらいは本当だ。ご主人様を騙すのは心苦しいけど、ご主人さまの奇行部分を交えずに全てを説明する自信が私には無かった。
「杖に頭を…?」
たちまち情けない顔になるご主人様。
「俺はそんなアクロバティックな転び方をしたのか?」
「お見事でした」
「誉めてない。誉めてないから、それ」
ご主人様は、長い溜息をつくと私に言った。
「打撲症なら仕方ない、すまんがレスタを頼む」
だけど、レスタが必要な程の怪我じゃないことは確認してある。
ご主人様が昏倒するほどの一撃ではあったけれど、それは殆ど薬のせいなんだと思う。多分。
だから私は。
「では、ご主人様ちょっと屈んで頂けますか?」
そう、お願いする。ご主人様は怪訝な顔をしたけれど、素直に屈んでくれた。
心のこもった言葉には、力があるのだと云う。それならば私は。
ご主人様の頭に手をあてて。心をこめてこう言った。
「い、痛いの痛いの飛んでいけー」
………恥ずい。
ご主人様はぽかんとしていた。そして次の瞬間。
爆笑した。
…おのれ。
156 名前:146 :2006/11/05(日) 08:26:09.04 ID:sZBHcwJj
>>155
先に速攻で謝っておきます
ごめんなさい、思い切りぶった切っちゃったorz リロードしろよ俺・・・
文章が凄すぎるなぁ・・・情景がよくわかる。
450の心情も、なんか痛いほどに・・・。
クォリティ高杉、GJ!!!
157 名前:名無しオンライン
:2006/11/05(日)08:27:27.23ID:sZBHcwJj
(>>146から続き)
なんて話をしていると、スキップをしながら上機嫌で、何かを右手に掴んで帰ってくる440の姿があった。
何を持ってるんだ?あいつ。 ・・・まぁ、とりあえず報告を聞くとしよう。
440「ただいま戻りました~♪」
『おう、お疲れ!で、どうだった?』
箱「お帰りなさい」
440「えっとですね、見てください!じゃーん!!」
と、誇らしげに何かを掴んだ右手を掲げる440。
『・・・あん?』
箱「?」
『・・・鎖、か・・・?』
箱「・・・鎖、ですね・・・」
440が見せた物は、ただの鎖のようだった。
ぷらんぷらんと440の右手で揺れている。
・・・何がしたいのか、さっぱりわからん・・・。
『・・・で、お前は鎖を俺らに見せてどうしたい?』
440「もー、何言ってるんですか、ほら、良く見てくださ・・・・・・あれ?!」
自分の持つ鎖を見て、驚く440。
・・・ダメだ、こいつが何をしたいのか全然わからんッ!
440「あれぇ、おかしいなぁ・・・ちゃんと捕まえたはずなのに」
『つ、捕まえた・・・?何を?』
ちょっと待て。 こいつ、まさかとは思うが・・・。
440「捕まえたんですよ」
『だ、だから何を?』
まさか・・・ッ?!
158 名前:名無しオンライン
:2006/11/05(日)08:29:33.72ID:sZBHcwJj
満面の笑みで、こう答える。
440「可愛い箱さん♪」
WRYYYYYYYーーーーッッ!!!!!!!!
440「でも、逃げられちゃったみたいです・・・しょぼん・・・」
『お、おま!「しょぼん」じゃねえよッ!!』
な、なんてこった・・・。 こ、こいつ、通りすがりの箱を捕獲してたっつーのかよ・・・。
『お、お前、何やっとるんだ・・・』
440「だってぇ・・・可愛かったんですよ?」
『可愛いからって、捕獲しちゃダメだろ!』
440「えー!ちゃんと散弾銃で弱らせてから捕獲したのに逃げられるなんて・・・」
『ポケ○ンかよッ!!』
440「残念です・・・2人とも逃がしちゃいました・・・・」
『しかも2人もかよッッ!!!』
440「1人目は散弾銃撃ったらそのまま逃げられて、2人目でやっと捕まえたと思ったのに・・・・・・」
『・・・・・・』
箱「・・・ガクガクブルブル・・・」
はぁぁー・・・・・・。 もう、何も言う気も起こらんわ・・・。
・・・名前も姿も知らぬ、通りすがりの箱さん・・・本当にごめんなさい・・・。
(続く)
159 名前:名無しオンライン
:2006/11/05(日)08:37:34.80ID:/4fB0yQ3
>>155
上手いなぁ。久しぶりに文章に引き込まれたよ。
しかし真面目な文でいきなりトニオ・ザ・小ビーストはねーよw
160 名前:名無しオンライン
:2006/11/05(日)09:54:02.08ID:7yG3HG/k
>>41
>>135
台詞の掛け合いだけのテンポの良いアンタの作品は好きだ。
主人の求めてるものがもうそこにあることに気づく日は来るのかねw
161 名前:名無しオンライン
:2006/11/05(日)09:56:56.74ID:bBBrjeav
主人「 「・_・ )(「・_・)"キョロキョロ 」
410「流石お休みが続いているのかちょっと流行なのか作品も多いですね♪」
「目移りしちゃってワクワクしてきますよね~」
主人「 \(≧▽≦)/ ワクo(゚ー゚*o)(o*゚ー゚)oワク 」
410「合成もワクワクしてきますよねっ♪」
主人「
.<⌒/ヽ___
/<_/____/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 」
<ご主人様は無口っ子4>
さて!今日は私GH410と無口なご主人様はパルムカフェでマンダム~☆
410「カフェで優雅なひと時を過ごし、上品にお茶を飲むご主人様…素敵ですよ♪」
主人「 ~~旦_(。-_-。) ( ̄ー+ ̄) 」
410「あ、それで合成なんですけどね」
主人「 ヽ(>ω<;)/ ガターン
\(..\ ノ 」
410「そ、そんなに驚かないで下さいよ~やだなあ。椅子から転げ落ちるなんて。くすっ」
「実は私、合成でと~~~ってもいい事考えたんですっ!」
主人「 Σ( ̄▽ ̄*) !! 」
410「まずモノメイト自体をを合成、成功させて、やったね~♪感をMAX値まで高めておくんです」
「そしてその後本命合成をしt
主人「
⊂( ;ω;)
ヽ ⊂ )
(⌒)| ダッ
三 `J 」
410「あっ!?ご主人様…」
「………そ…そんなに気にしてらっしゃるのかな……」
主人「 ソーッ 壁|_`;)) オロオロ 」
410「お代のこと」
主人「 壁|ω;`)ブワッ 」
162 名前:名無しオンライン
:2006/11/05(日)10:06:33.84ID:2pmFT9sj
俺 『うぅーん・・・寒いよー・・・寒いよーカァチャン・・・ヘーックショーイ!!』
朝起きると何故か床で寝ていた
俺 『んぉ。確か俺ベッドで寝たはずだよな?なんで床で寝てたんだ?』
眠気と寒さで混乱しながらベッドを見ると
そこにはパシリが大の字で無邪気に眠っていた。
パシリ「すー・・・すーZzz」
俺 『・・・いつの間にベッドに潜り込んでたんだ?ってか、俺を落としたのコイツか?』
微かにだが尻を蹴られたような感覚が残っている。そんな気がする!
俺 『ったく、俺様の崇高なお尻様を蹴るなっつーの。』
仕方なく風呂でも入って暖まってくるかとタオルを用意した時
パシリ「くー・・・やっちゃいましたムニャムニャ・・・すー・・・」
俺 『えっ!?「ヤッちゃった」?』
その言葉だけを敏感に、そして過剰に聴き分ける事が出来た
耳から脳へ信号が伝わる早さの如く
「やっちゃいました→ヤッちゃった→目も当てられない絶景桃色天国!?」へと、脳内変換完了。
俺 『ばっ馬鹿な!俺が暢気に眠りこけてる間、
俺をベッドから蹴り落とす位激しく暴れあってたってのか!?』
パシリ「ははーぃ・・・zzz」
俺 『う、うぅわぁぁ!!俺の馬鹿バカ!
そんなオイシイ事があったのに、微かに残るのは尻の痛みだけかよぉぉぉ!』
タオルがまるで雑巾に変わる位悔しかった!悔しかったんだ!!
俺 『頼む俺の海馬よ!前頭葉よ!今一度その桃色記憶を観させてくれぇ!!』
俺は自分自身をこんなに憎んだ事は初めてだった。
全て走馬灯の様に流れていく記憶
俺はここで死ぬんだと確信した。
――拝啓パシリへ――
今俺は真の敵と戦いに赴くぜ
記憶の中という善と悪とエロの世界の戦いが始まる!誰にも邪魔はさせん!
強く生きろパシリ――
俺より愛を込めて
パシリ「ふぁー・・・
あれ?ご主人様お早ようございます。」
163 名前:あるGH410の話 :2006/11/05(日) 10:26:27.90ID:mIdL9EK3
私はGH410、とあるガーディアンのパートナーマシナリーをしています。
今日は星霊様のお導きもあるので、集中的な素材集めをする事になりました。
必要最低限の武器防具、たくさんの愛情を込めて作ったお弁当、
そして無事に素材が見つかりますようにというお願いを用意して出発です。
今日の野営基地までの通路は、シャグリースばかり出てきました。
一度飛ばれると、ご主人様じゃないと撃ち落せないから大嫌いです。
「ったく、面倒な野郎だ…!」
ご主人様はブドゥキ・レイを発砲しながら走って近付きます。
普段はソードで一気に薙ぎ倒すのですが、今日はセイバーハンドガンでした。
歩かなくてもかなり正確に撃てるのはご主人様の得意技の1つです。
シャグリースは苦い顔で弾を受けながらも、正面に迫ったご主人様を横に避け
そこから炎を纏った突進を仕掛けようとしました。
「ケーッ」
「…フン、それを待っていた!」
バシュッ
ご主人様はそこにすかさず、もう片方の手に持っていたセバ・デラダで
ライジングストライクを放ち、シャグリースの炎を纏った頭を
身体を捻らせながら避け、その首を斬り落としました。
首から先が無くなり、大量の血を噴出しながら大きな身体が地面に落ちます。
血がなくなるまで痙攣しているその肉塊に、トドメの刃を刺し込み
ご主人様は次のシャグリースに向って走り出していました。
「わぁ…私だってお役に立たないと!」
私もハンゾウの長い射程を活かして、シャグリースを叩き落そうとするも
間一髪の所で空に飛ばれてしまいました。だから嫌いなんです。
それは、私を馬鹿にするように笑いながら息を吸い込み始めます。
「わ、笑いましたねぇ~!!」
ドゴォォォォォン ガサガサッ
私はその鳴き声でついカッとなってしまい、
がむしゃらにスピニングブレイクを叩き込みました。
息の吸い込みで動けないシャグリースは回転する刃に巻き込まれて
そのまま木々の中に吹き飛ばされて行きました。
「やっちゃいましたっ」
「教えろ、さもなきゃ訴える」
「…わ、私もそうしたいのは山々ですが無理な物は無理です~」
164 名前:あるGH410の話 :2006/11/05(日) 10:27:27.74 ID:mIdL9EK3
そんなこんなで、野営基地に辿り着きました。
「ったく、トンだ通路を選んじまった。最初から前途多難だ」
「たくさんいましたねー、でもその分だけ素材が一杯出るんだと思いますよ!
出発前に、私がたくさんお部屋のラッピーにお祈りしましたから!」
「おー、そりゃ頼もしい事で」
ご主人様は笑いながらフォトンチャージャーに向いました。
酷いなぁ、ご主人様の為に早起きしてお祈りしてたのに~。
私達の部屋のラッピーオブジェは、周りにトウロが設置されてたりして
□ ■ □
□ □
■=ラッピー □=トウロ
まるで古代歴史教本に出てくる神殿のような作りになっています。
他には、それをパノンに置き換えたパノン神殿や
男性キャストさんが座っている「箱」神殿というのもあるらしいです。
でも、どんなオブジェでも私の方が可愛いのは間違いないです。
そしてGRMショップに、原生生物が落とした殉職ガーディアンズの
形見の武器を売り払い、ラフォン・レリクスに行こうとしたその時でした。
私達を見て、ヒソヒソと話している男性ニューマンと男性キャストがいました。
その嫌そうな表情から、あまり良くない事を話しているのは明らかです。
「…なんでしょう、あの人達」
「ほっとけ」
165 名前:あるGH410の話 :2006/11/05(日) 10:28:58.87 ID:mIdL9EK3
私の疑問を即答で払い除けたご主人様は、
ラフォン・レリクス調査任務を受ける為にカウンターに向いました。
私も追いかけて入ろうとした時、その2人組はわざと聞こえるように話し始めたんです。
「あのクソ犬、コロニーでソード使ってたクズだよな」
「あの時は不愉快ったらないぜ!
フォース様である俺の側に敵をフッ飛ばすんだからよ!」
「…!」
私はその言葉で足を止めました…。
それは明らかに、生粋のソード使いであるご主人様の悪口その物です。
光34のハンゾウが完成した時、その属性値に驚きながら
嬉しそうにプラント奪還任務へ試し斬りに行ったのを覚えてます。
そうか、私を連れて行かなかったのは協力任務だったからなんだ…。
「オイ見ろよ、アイツのパシリGH410だぜ?」
「ッハハハハ!飼い主がクズならパシリも役立たずかよww」
「課金開始したらどーせ消えるんだろ?それまでの我慢だぜwwww」
私の足は、既にその2人組の方に向ってました。
もう我慢できなかった。
私が馬鹿にされるのは構わない。
けど、ご主人様が馬鹿にされるのは許せない!
あんなに強くて、意地悪だけど可愛がってくれるご主人様を!
ほっとけと命令されたけど、例え総帥命令でもこれだけは聞けない!
「………」
「お、何だこの役立たず」
その時、私は半分涙ぐんでいました。
それは恐怖からか、ご主人様を馬鹿にされたことの怒りかは今でも分かりません。
166 名前:あるGH410の話 :2006/11/05(日) 10:30:22.80 ID:mIdL9EK3
「…謝ってください」
『ハ?』
「…ご主人様に、謝ってください!」
「wwwwうはwwwっうぇwwwwwwwwww」
「wwwwっうぇwwwちょwwwwおまwwwww」
その2人は言葉にならない笑い声を出してお腹を抱えてました。
私は謝ろうともしないその態度に、更に握り拳を怒りで震わせました。
「な、なにがおかしいんですか!!」
「ありえねーwwww
お前よ、俺達は被害者なのよ? あの糞HUの見境ないPAで
俺のようなFO様は大迷惑すんのよ?分かりまちゅかーwww」
「HUは黙って槍か双小剣使えってのwww
ウロウロするだけでパシリよか使えねーしよwww」
「そ、それはアナタ達が勝手なだけでしょう!!
吹き飛ばしたらしばらく起き上がれないんだから、逃げればいいじゃないですか!
それに、攻撃を受けないように動くのが戦闘の基本なんじゃないんですか!
そんな一方的に言うだけのアナタ達に、ご主人様を悪く言う資格なんかない!」
『wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww』
全く相手にされてない。
けど止められない、止まらない、何よりも止めたくなかった。
止めたらこの人達の勝手な言い分を認めることになっちゃうから。
ご主人様の戦い方が、ちょっと変わってるのは私が一番よく知ってる。
ソードは重くて素早く振れないから、敵の後ろから攻撃をしていかないと
反撃されちゃう、それを知っているからご主人様は必ず後ろに回るって。
任務が終わってから、いつも机で敵の行動パターンをデータから算出して
どうやれば、時間はかかっても確実に無傷で戦えるかを必死で研究してるって。
ご主人様は内緒にしてるみたいだけど、私は寝たフリをして見たことがあるから知ってる。
そんなご主人様の努力を、この人達は一部賛同することなくただ全否定した。
その時は、もう自分が何をしているのか全然分からなかった。
排熱量が今までにない数値になり、私の顔は真っ赤に染まっていた。
「謝れっ!! ご主人様に謝れぇっ!!!」
「あーもういいから、もう飽きたから死ねよwww」
男キャストが、ラストサバイバーでレンカイブヨウザンを放とうとしていた。
でもその時の私は温度急上昇により正常な認識が出来ず、避けようともしなかった。
167 名前:あるGH410の話 :2006/11/05(日) 10:31:43.35 ID:mIdL9EK3
バチィッ
「うわらば!?」
「…!?」
その男キャストのラストサバイバーは、任務を受ける為の手続きを終えて
カウンターにいなかった私を溜息混じりに迎えに来たご主人様のハンゾウで
私のほんの目の前で止められていました。
その時になって、私はようやく自分の置かれている環境に気がつきました。
「悪かったね、うちのバカが迷惑かけて」
ご主人様はそう言って、少しだけ頭を下げてから
私の頭を大きな手で力強く掴み、ラフォン・レリクス方面のカウンターに向って歩き出しました。
私は髪の毛を引っ張られて「痛い、痛いです」と涙ながらに訴えました。
けどご主人様は私の方を見ず、ただカウンターまで歩きました。
「ウホッwwwwwwいい男wwwwww」
「やwwwらwwwなwwwいwwwかwww」
その2人組は私達の後姿を見て、見えなくなるまで大笑いしてました。
私は髪の毛を引っ張られながらも、精一杯の怖い顔で睨みつけました。
「…ほっとけって言っただろ」
「でも…! あの人達が勝手に…」
「黙れ」
その時、ご主人様は今までにない怖い顔で私を睨みつけました。
私はびくっとしてしまい、がたがた震えながら動けなくなってしまいました。
ご主人様はビーストだけど、面倒臭がりだから滅多に怒ったりしません。
そんなご主人様の睨みは、今まで見たどんな原生生物より怖かったです。
「…ああいうのはな、付き合うだけキリがねぇんだよ。
付き合えば付き合うだけ、俺とお前はもっとバカにされる。
そして気がつけば要注意人物、要注意パシリのお仲間入りよ。
俺はもう慣れてるからいいが、お前がそうなったらどうすんだ?」
「………」
ご主人様は、何処か悲しそうな顔に変わりました。
怒った顔と同じで、ずっと一緒にいる私でも始めて見る表情。
168 名前:あるGH410の話 :2006/11/05(日) 10:33:25.62 ID:mIdL9EK3
「少しの間だけ無視すりゃ、つまんねぇ奴だと放置されるようになる。
そうすりゃ、もう不愉快な思いをしなくても済むようになる。
そして協力任務に行かなけりゃ、もう同じような事はなくなる。
お前のそんな見ちゃいられん顔、何度も見せられる俺の立場にもなれよ?」
「………」
「それにほれ、奴等はブラックリストに追加したからもう何も聞こえんぜ?」
ご主人様は、急にニヤリと笑ってその2人がの名前が載った
ノート型ディスプレイを私に見せてくれました。
私はその顔で緊張の糸が切れてしまい、ご主人様に抱き付いて泣きました。
ご主人様のクサタリカベストが汚れるのに、大泣きしちゃいました。
「ご…ごめんなざい…ヒック…ごめんなざいぃ~~」
「だー、しょうがねぇな…枯れるほどにたっぷり泣いたら素材集めに行くぞ」
「…うぇぇぇぇぇぇん…」
私は、カウンターの女性キャストに迷惑そうに見られてるのも構わず
ご主人様に謝りながら、ずっとずっと泣き続けました…。
私はご主人様を馬鹿にされた事が許せませんでした。
けど、命令を無視して勝手にあの2人組を相手にしたことで
滅多に怒ったりしないご主人様を怒らせてしまいました。
なんて馬鹿な事をしてしまったんだろう、なんて私は馬鹿なんだろう。
ご主人様の「慣れてるからいい」という言葉がとても気掛かりですが
私はもうちょっと大人にならなきゃと、誓いました。
誰から見ても大人になれた時に、ご主人様に聞いてみたいと思います。
一体私の知らない所で、何があったのかを…。
その後の素材集めは、星霊様のお導きのおかげか
たくさんの鉱石、両手剣専用金属が拾えました。
今日の事を忘れない為に、今までで一番の頑張りで臨みたいです。
169 名前:79 :2006/11/05(日) 10:59:03.59 ID:dw86E3D7
投下、挫けそうになったが中途半端で作品を終わす事などできない!
これの次で終わるんでスレ汚しどうか勘弁してくだされ。
170 名前:79 :2006/11/05(日) 10:59:36.27 ID:dw86E3D7
ご主人様が眠っている。
その寝顔はまるで子供の様に無邪気でまるで警戒心の欠片もない。
少しだけ微笑がこぼれてくる。しばらくその顔を眺めて自分の姿を確認する。
均整の取れた女性の体。PMは全て最終的に少女の形になるのだが今は都合が言い。
かすかな衣擦れの音と共に私の纏っている衣服が床に落ちて飾り気のない白い下着が見えて。
ご主人様を起こさないようにベットへと乗り寝息を立てるご主人様へと跨る。
身長が低い事を気にしていたようだが私とならば丁度いいようだ。
そのまましばらく眺めて…ご主人様に顔を寄せて無造作に唇を吸った。
「ん…ちゅ…」
数度繰り替えすと彼は苦しそうに身もだえしてゆっくりと目を開いた。
状況が飲み込めていないらしい。訝しげにぼんやりとこちらを見ている。
その間に私は唇を放しまた付けて様々な所に口付けをした。
「な、何やってんだよ!?」
慌てた声でご主人様が言う。
「昼の事です。庇ってくれて…嬉しかった」
両手で頬を挟みこみ再び唇を吸い無理やり舌を口内にねじ込むとご主人様の舌と絡める。
「ん…んちゅ…ちゅ…」
私を押し返そうとしているのか彼の手が私の肩に掛かっていて…
でも力は入らない。しばらく私は一方的に彼の口内を犯し続けて口を離す。
銀色のつば糸が引いてそれを指で絡めて断ち切る。
「お慕いしております。ご主人様」
吐息の様にせつなく、顔を真っ赤にしているご主人様に囁く。
動きのない彼に微笑んでから私は顔を伏せ口元から首筋、胸へと下を這わせていく。
ぷちぷちとシャツのボタンを外しながらさりとてプログラムされた事なのに息が荒くなっているのを感じた。
「どうか…このまま私に身を任せてください…」
171 名前:79 :2006/11/05(日) 10:59:53.17 ID:dw86E3D7
力が掛かる。それはご主人様の手。私は彼から引き剥がされる。
「やめろ…」
彼はなぜか辛そうな顔をしていた。
「…私ではお嫌でしょうか?」
「そうじゃない」
「とにかくどいてくれ…」
そう命令されてはどかざるをえない。
ご主人様から体を離しベットから降りるとご主人様が溜息をついた。
「……なんでだ?」
そう言った彼の声はなぜか辛そうだった。
男性ガーディアンズの中にはPMと少なからずそう言う関係を持っている人も少なくないのに。
彼はそれを望まないのだろうか?
「お慕いしているからです」
私はその言葉を繰り返した。ただ沈黙が降りる。
長い沈黙。やがてご主人様がため息の様に口を開いた。
「すまねえ…俺は…俺は…もう」
もう…その言葉の先は言わずとも分かる。
ヴァネ様がいるからだ。彼は幼馴染のヴァネ様が好きだから。
そんな事これまでの経緯を見ていれば恋愛感情を抱いた事のない私にだって分かる。
ご主人様は、いまどき驚くほどに純情でたとえPMだとしても節操を保つ人だった。
それだけの事。
「ご主人様」
「なんだ?」
「出過ぎた真似をして申し訳ありませんでした」
「……いや」
「もし、ご主人様さえ良かったら今までどおり接していただけませんか?」
「ああ、それはもちろん」
「ありがとうございます」
深々と頭を下げて。手早く脱いだままの衣服を拾って。
「おやすみなさい」
部屋を後にする。
172 名前:79 :2006/11/05(日) 11:00:07.89 ID:dw86E3D7
雲ひとつない快晴だ。
惑星パルムの平原は何処までも広がっている。
「いい天気ですわねえ」
ヴァネ様がそう言って空を見上げて笑う。
「遊びじゃねえんだぞ」
ご主人様がそう言って釘をさして。彼女がなまいきだぞっと頭をぐりぐりする。
風が吹く、それは微かに潮の香りを持ってして。眼下の海から崖を伝い吹き付けてくる。
「落ちるなよ?」
ご主人様が私に声を掛ける。気が付けば私は崖上に立って下を覗き込んでいた。
「ハブルと違って優秀ですから心配ないですわ」
彼女が言ってご主人様がそれに抗議する。
この二人はいつもそうだ。いつもいがみ合っているのだが不思議とそれは微笑ましい。
「さて、ターゲットが目撃されたのはこの辺りですが…」
今回のミッションはこの辺りで小型のドラゴンが目撃されたと報告で。
それの確認。出来るなら殲滅だ。
「そうそう簡単に見つかってくれるかね」
「見つからなかったらのんびしりてから帰ればよいだけですわ」
「お前なぁ…」
他愛無い会話。私はセンサーを索敵にに切り替える。
「手分けして辺りを見回りましょう」
「それが一番だな」
「わかりましたわ」
杖を握り私は二人に頷く。
それぞれが違う方向へと駆けて行く。
少し走った所で立ち止まりセンサーを使って二人が離れたのを確認。
そのまま道を引き返して彼女を追った。
173 名前:79 :2006/11/05(日) 11:00:27.02 ID:dw86E3D7
「ビンゴですわね」
彼女の声が聞こえる。覗き見たヴァネ様の前にいるのはドラゴン。
漆黒の肌に所々黄色い模様がまるで線の様に幾筋も走っている。
ただ成体に比べると幾分か小柄でこの前倒したコルトバほどしかない。
ゾアル・ゴウグという雷龍種だ。ターゲットをサーチ。SEEDの汚染を確認。
「ヴァネ様!」
声を掛け飛び出す。驚いたように彼女が振り向く。
「SEEDの汚染を確認しました。殲滅対象です」
「わかりましたわ」
「ご主人様には連絡を取りました。時期に駆けつけてくるでしょう」
「その前に終わらせてしまいましょう」
彼女が勝気に笑いフォトンの槍を構え一直線にゾアル・ゴウグへと突進した。
次々と繰り出される爪をブレスを尻尾を軽々と交わして鋭い一撃を叩き込んでいく。
私もフォトンの杖をかまえ炎を放ち土塊をぶつけ彼女を援護する。
やがてまだ成体にすらなっていないゾアル・ゴウグはあっけなく地面へとふした。
「終わりましたわね」
荒い息を吐いて彼女が狩り終えた獲物を見て笑う。
本来なら終わりのはずだ。ご主人様が駆けつける間も無く終わった事になる。
「いいえ、まだですね」
声が…口を突いて出た。
振り返ったヴァネ様に私のうちはなった雷撃が命中し彼女が吹き飛んだ。
そのまま倒れ転がり崖へと落ちる。
近寄ると彼女は何とか片手で地面を掴み耐えているようだった。
手放したフォトンの槍が落下して岩礁の波間に消えるのを見て私は微笑んだ。
「……ピュティアちゃん?」
驚いた顔をしていた。それはそうだろう。
人を裏切る事の無いはずのPMに不意打ちをを受けたのだから。
彼女はもう這い上がる力はないようだった。先ほどの戦いと私の不意打ちで力が残っていないようだ。
私は笑顔のままゆっくりと長杖を振りかぶる。
174 名前:79 :2006/11/05(日) 11:00:41.25 ID:dw86E3D7
「邪魔なんです」
「……」
「貴方がいるとご主人様は心を開いてくれない」
「ピュティアちゃん!!」
炸裂音。それは崖先を抉り…
ゆっくりと呆然とした表情で彼女が遥か崖下へと落下するのを見届ける。
彼女はフォトンの槍と同じように岩礁へと落下して、一瞬だけ赤い花が咲いて全てが波間にさらわれて…
「おー倒しちまったのか、たく、急いできたのによ」
声がして私は振り返る。そこには僅かに息を切らせたご主人様が立っていた。
彼は先ほどしとめたゾアル・ゴウグを見て頭をかいている。
「ご主人様…」
表情のパターンはこの場合苦悶でよいのだろうか?
「なんだ、どうした?」
ご主人様が此方へとかけてくる。
「ヴァネ様が…」
ご主人様の顔色が変わって…
私は顔を俯かせる。そうしないと…
ばれてしまいそうだったから。笑っている事が。
なぜか浮かべる事のできない苦悶の表情の代わりの笑顔が。
ばれてしまいそうだったから。
175 名前:79 :2006/11/05(日) 11:01:00.97 ID:dw86E3D7
部屋は暗い。
ただベットに腰掛けて。ご主人様は虚空を見ている。
あれからヴァネ様の探索隊がガーディアンズによって組織された。
探索は夜中まで続きそれでもヴァネ様は見つからなかった。
いっそ見つかってくれれば都合が良かったのだが其処まではうまくか無いだろう。
ガーディアンズが下した決断は死亡だ。任務中の殉職。
ご主人様はそれでも一人で探しに出ようとしたがビーストの偉い人に殴られて止められて。
PMの私と共にこのパルムのベースキャンプの一室に閉じ込められている。
「信じられるかよ…」
不意にご主人様が言った。
「あいつが死んだなんて信じられるか!」
「…ご主人様」
辛そうに語気を荒げて、溜息をついてうなだれる。
私はさりげなくご主人様の隣へと座る。
拒絶は無い。
「アイツのしぶとさは俺が知ってるんだ…」
まるで自分に言い聞かせるように。
普段、気の強いご主人様は今はその意気を挫かれ弱気になっている。
「ご主人様…」
呟いて、そのまま彼の頬に手をかけて。
様子見の様にキスをしてみる。
「…やめてくれ」
言葉に構わず何度もキスをして。
そのまま肩を抱いてベットへと押し倒した。
「…やめてくれ」
泣きそうに顔をゆがめて。その顔にも何度も口付けする。
人は気弱になった時には誰かにすがりたがる。
ましてやご主人様はまだ齢二十も生きてはいないのだ。
幼馴染のヴァネ様を失ったいまなら簡単に心に付け込める。
「私がいます」
囁くと彼の声が止まる。
「ずっと私が傍にいますから」
そう、ずっと私が傍にいる。
他の誰でもない私が。だから私を受け入れてください。
もうヴァネ様はいないのだから。
176 名前:79 :2006/11/05(日) 11:01:18.00 ID:dw86E3D7
ご主人様が眠っている。その無邪気な横顔をしばらく眺め微笑んで。
ベットから降りる。裸身のまま部屋の隅の古いタイプのビジフォンを起動させる。
手早く目的のページを表示しプログラムが解除された時にインプットされたパスワードを打ち込んだ。
少しの読み込みの後に映ったのは私と同じPMの顔だった。
「目覚めたのですね」
と彼女は言った。
「はい、ご主人様は洗脳済みです」
「ご苦労様です。手駒が一つ増えましたね」
「現在状況は?」
「現戦力は貴方を合わせて十六人ほどです」
彼女は張り付いた不気味な笑顔のまま続ける。
「二十人になったら作戦を実行します。それまで普通に生活していてください」
「了解しました」
それだけ言ってページは勝手に閉じて。私は溜息を付いた。
再びご主人様の元へと戻ると彼の髪を愛しげに撫でる。
「ご主人様…私のご主人様」
策に嵌ったあわれなご主人様。
交わりを経てかけた催眠はもう生半可な事では解けないだろう。
私の命じるままにただ暮らし、私の命じるままにただ戦う。命も顧みずに。
「お慕いしております」
一度だけ寝顔にキスをして。私はただ微笑んだ。
177 名前:名無しオンライン
:2006/11/05(日)11:41:08.02ID:GAUu5TjW
あと少し・・・あと少しで餌をあげるだけの日々が終わるんだ
明日最後の餌をあげればきっと全てが元に戻るはず・・・
また一緒にミッションや合成をする事が出来る・・
目を閉じると二月ほど前の記憶がよみがえってくる
キャス男「何でいつもお前はモノメイトばっかり作るんだ!」
410「すいません・・」
キャス男「お前がモノメイトばっかり作ってるせいで最近メイトしか食べてないじゃないか」
410「・・・」
キャス男「あいつの所のはいくつも高ランクのを成功してるっていうのに同じ410でも何でこうも出来が違うものかな」
410「お言葉を返すようですが私が失敗するのはステータスを適当に上げたご主人様の責任です!」
キャス男「なんだと!」
410「大体ご主人様だって私にモノメイトばっかり食べさせてたじゃないですか!だからモノメイトが出来るんです!」
それからは何を言ったのかはっきり覚えていない、お互いひどい事を言っていた気がする
部屋を出て気が付くと一人展望台に来ていた
一緒にミッションに出られるようになって最初に来た思い出の場所だ
遠くの方で主人とPMが楽しそうに話している、最初の頃はあんな感じだったな・・
帰ろう・・帰って謝ろう、また文句を言われるかもしれないけどさっきは少し言い過ぎた・・
ガーディアンズ宿舎の細い通路を歩き部屋の前まで来た、居るだろうか?
店舗部分には居ないようだ、奥の方で物音が聞こえる、どうやら居るらしい
中に入り声をかける
「さっきはちょっと・・」
言いかけたところで手に持っているものが目に入る あれは・・
PMデバイズZERO!
あろうことかそれを自ら口に入れる
あまりの出来事にただ見てるしかなかった
光に包まれた体はやがて人の形を失ってゆく・・気が付くと全てが終わっていた
178 名前:177 :2006/11/05(日) 11:43:57.27 ID:GAUu5TjW
ついにこの日が来た・・上手くいくだろうか?
見た目だけ同じになるんじゃないか・・
もう何度もそんな不安に襲われている、だが他に出来る事はない
最後の餌は決まっている、あの日最後に失敗して出来たモノメイトだ
捨ててしまおうとも思ったがこれを見るたびに記憶がよみがえり捨てれなかった
これだけ思いの詰まったモノメイトならきっと上手くいくに違いない
星霊様に祈りを捧げ最後のモノメイトを食べさせる
眩しい光を放ち待ち望んだ懐かしい姿ヘと光は形を変えて行く
キャス男「・・・・・」
410「・・・・」
キャス男「お前・・なのか?」
410「はい、お久しぶりです・・」
成功した?!どうやら星霊様が願いを聞き届けてくれたらしい
今まで溜め込んでた思いが一気にあふれてくる
179 名前:名無しオンライン
:2006/11/05(日)11:44:38.34ID:GAUu5TjW
410「もうご主人様の馬鹿!馬鹿 馬鹿 馬鹿!何であんな事するんですか!一人残されて私がどれだけ大変だったか・・」
キャス男「すまない・・
あの日俺はつい怒りに任せて買ってしまったデバイスを持って街を歩いていた・・気が付くとお前と初めて行った
展望台についていたんだ」
410「え・・」
キャス男「そこでPMと楽しそうにしている奴を見ていてお前を育てている時の事を色々思い出してた」
410(あそこにご主人様も・・)
キャス男「お前の居ない部屋に戻って一人でいるうちにこんな物を買ってしまった自分が本当に嫌になってな・・つい」
410「つい・・じゃないです!もうこんな事は絶対しないでくださいね!」
410「ミッションの受けられない理由を考えたり、お友達の方が尋ねてきたりして居ない理由を考えたり大変だったんですから!
まさか部屋の隅に置いてある箱がご主人様なんて言えないじゃないですか!」
キャス男「え?いまなんて?」
410「友達やガーディアンズの依頼に嘘をつくのが大変だったと」
キャス男「いや・・その後」
410「部屋の隅に置いてある箱ですか?」
キャス男「箱だったのか・・」
410「ええ・・丁度あんな感じの・・」
410の指差した先には埃をかぶったダンボール箱が積んである・・・
キャス男「・・・・・・・・」
キャス男「もう絶対しません・・orz」
180 名前:名無しオンライン :2006/11/05(日) 11:52:26.20
ID:YhT/GzNv
>>177
GJ
ってデバイス食ったのキャス男の方かよ・・・www