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121 名前:名無しオンライン[sage パパと412作者] 投稿日:2008/01/18(金) 23:46:11.50 ID:LRPP+O0z
>>118-120
 夢でまでご主人様の事を考えているとは、健気なパシリだ…

 

そうそう、投下終わったら「続く」とか「終わり」とか、
文章の最後に区切りを入れたほうがいいよ~
投下が終わってるかどうかが分からないと、みんな困るしね。

 

俺も時折やっちゃうけどさ^^;

 

122 名前:名無しオンライン[sage 前スレ474] 投稿日:2008/01/20(日) 01:23:44.58 ID:PRURfo9u
>>121
すまない、今度から気を付ける


 

あまり関係ないけど悪い話がありまして

 

 

PCのディスクが物理的にお亡くなりになりました
続きのデータ飛んじゃった……
バックアップ? 何それ食えんの?
ディスク、認識しねえよ
あはははははははh

 

データのサルベージは試みる、うまくいけばいいなぁ……

 

 

123 名前:名無しオンライン[sage パパと412作者] 投稿日:2008/01/20(日) 20:28:49.25 ID:M9OSHHLJ
>>122
 …うん、まあ、そういうこともあるさ…
 データのサルベージが上手くいくことを祈ってるよ。

 

124 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/01/22(火) 20:07:29.86 ID:C0QFgvtY
ほしゅ

 

125 名前:名無しオンライン[sage 前スレ474] 投稿日:2008/01/23(水) 00:18:15.28 ID:uNWjg3Ju
>>123
ダメだ、データは消えてしまいました
サルベージは失敗に終わりましたorz
ディスクの基板取り替えたと、いろいろやったけど徒労に終わりました

 

とりあえず、今まで書いてた分は、再度書き直しております


 

まぁ、それはさておき、あまり関係無いのですが、
MAGでPSO DISK2を入手してマイルームで聞いております

 

PSOは一番最初にやったネットゲームでした
その為、思い入れもあり、曲を聴いていてその時の楽しかったことを思い出しました

 

「心の座」と「ハンターの右腕」のクエストでは泣かされました
知らない人には申し訳ないが、いま思うと、カル・スやシノといったキャラクタは、
今のパシリに通じるものがあるような気がします

 

PSUでも「心の座」「ハンターの右腕」の様なミッション又はイベントができるといいなぁ
がんばれSEGA 期待してるぞ

 

長々とスレに関係無いこと書いてすいません

 

126 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/01/23(水) 20:55:50.57 ID:EqA95kbk
テスト期間中の妄想の促進具合は異常
妄想をぶちまけたい、でもできない、くやしい、ビクビク

 

127 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/01/23(水) 22:26:48.33 ID:gG1omi3+
部分的に発散→その後余裕が出来たら全解放

 

貯めすぎはよくないぜ、何事も適度が一番だ!

 

128 名前:名無しオンライン[age] 投稿日:2008/01/24(木) 20:32:35.11 ID:t0juKZCJ
保守
久しぶりにPCできたら13体目の末路二歩手前で焦った。
ついでに投下。uplbbsから一日遅れでゴメンなさい。

 

http://www.psu-wiki.info/upbbs/lib/printimage.php?id=00003688.jpeg


 

129 名前:128[sage] 投稿日:2008/01/24(木) 21:01:26.66 ID:t0juKZCJ
うわああぁぁぁああああh抜き忘れたし13体目じゃなくて12体目だったぁああああorz
それにup[l]bbsってなんだあああぁあ。
すいませんでした(′;ω;)

 

130 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/01/25(金) 01:37:59.94 ID:f5ip7hax
サンクス。気が付いたら落ちそうだった。

 

131 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/01/25(金) 02:24:31.58 ID:f5ip7hax
主人「…すまない」
PM「… … …」
主人「てっきり新武器や新防具だと思ったんだ」
PM「… … …」
主人「インフォも成長を促進させる武器防具とあったしな」
PM「… … …」
主人「それを装備してPMと一緒に戦闘するものだと」
PM「… … …」
主人「まさか武器や防具の形をした食べ物とは…やれやれ」
PM「… … …」
主人「それにオマエもレベル100で生産上がらないしなぁ」
PM「… … …」
主人「特訓を楽しみにしてたみたいで本当にすまない」
PM「…それで御主人?」
主人「…ああ。一応貰って来たのが有るには有るが…」

 

ぱく。もぎゅもぎゅもぎゅ。ごくん。

 

PM「むむ…まさに至高にして究極の味です。ベリーグッドです!」
主人「…食われた。まあ仕方無いかな」
PM「ごちそうさまです。では約束を果たしましょうか御主人?」
主人「ん?約束??」
PM「一緒に特訓することです。早く戦闘値を上げましょうです!」
主人「新武器無いけどいいのか?」
PM「一緒に特訓するのが約束です。そっちの方が大事です!」
主人「やれやれ。じゃあ気長に頑張るかね」
PM「よろしくです!!」


 

ついでに久しぶりに投稿。半分実話。
てっきり装備するとペナルティ受ける代わりに、
PMの戦闘値が上昇する武器や防具だと思ってました。
何て勘違い。ごめんよPM。

 


 

132 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/01/25(金) 03:56:04.38 ID:2oMPH59/
て食べ物だったのかよ。しかも合成値?
名前からしてExユニットだと思ったのに、なんてこったい。
防具なんて1000メセタで22上がるらしいぞ。意味あったのか?この配信

 

133 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/01/25(金) 20:04:32.59 ID:49Ohs1jU
オメガアシッド溜め込んでてW2側のPM育ててなかった俺みたいなのには神配信。
8体とも450系列にするんだze[゚Д゚]

 

134 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/01/26(土) 15:48:28.79 ID:4ddkCYOf
>>133
オメガ・アシッド5個と交換するということを考えたら・・・・あまりよくないかもよ

 

135 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/01/26(土) 22:42:38.65 ID:+7qVzjXK
打撃はドロップアップの時に冗談みたいに拾える、射撃はトラップがある、防具は>>132とダン・ボウル。
法撃型をどんどん育てたいなら朗報なのかもしれないが…でもせめて100単位で入らないと使いにくいな。

 

136 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/01/27(日) 20:30:01.66 ID:CCT0W3Kb
法撃も弱体テクニックディスクのほうが お得でした

 

137 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/02/01(金) 22:35:24.01 ID:2FCK7FN2
保守

 

138 名前:ジョーが来た(1/10)[sage 日付の人] 投稿日:2008/02/01(金) 23:26:39.56 ID:2FCK7FN2
 「えーっと、ここはモトゥブのクバラシティです。
  比較的穏やかな気候のこの辺りはモトゥブの数少ない農業地帯になっています。」
 「そこの広大な施設はカンダック青果市場で周辺農家の集積場として賑わっています。
  ですが、昨今この施設でも手狭になったそうで、オオタックへ移設される事になりました。」
 「ここは青果市場の関係者で賑わっているカンダック食堂です。
  安くて、量が多くて、美味しいと評判のお店なのですが青果市場の場内ライセンスを
  持っていないという事で、青果市場がオオタックに移設後もクバラシティに残るそうです。」
 「ここは“ここに置いてない部品は無い”と評判のヒロセックパーツです。
  今日はジャンク屋さんのおつかいで来ました。」

 

 「ごめんくださーい」 ・・・・・・小休止・・・・・・・・

 

 「ヒロセックパーツは商品は豊富なのですが値段が高いので
  他の店でも扱っているものはヒロセックパーツ以外で買います。
  あとはラヂヲデパートで揃う部品をいくつか集めておつかいは終わりです。」

 

          「私はGH400 そしてここが私の街です。」

 

 「そのラヂヲデパートの裏口(通用口)の脇にあるお店がジャンク屋さんのお店です。
  お店の脇にある赤い箱がポストと呼ばれる物で・・・・・・・。」
 「古いニューデイズの伝承によりますとその昔経営不振に陥ったユーセーショと言う
  アナログプロバイダが時の発明家に“なんとかならないか?”と相談したところ
  店先に“本日元旦”の張り紙をして新年の挨拶をハガキ(アナログプロトコルの一種)で
  行うことを広めるべし と提案したそうです。」

 

 「ポストはハガキの受信側アクセスポイントで毎年1月1日になると新年の挨拶メールが
  配信されます。」
 「えーっとですね、クバラシティは元々ニューデイズにあったジャンク屋街
  (正確には電気街のジャンク品を扱う店舗だけ)が
  “ジャンク屋はグラール教団に相応しく無い条例”で廃止される所だったのを
  モトゥブに移設したのが始まりだそうです。
  ジャンク品とは言え精密機械を扱うので気候が穏やかなこの辺りが移設先に選ばれました。」

 

 「当初は元々のニューデイズの電気街から一文字とってバラックと呼ばれていましたが
  それが長い間にクバラと呼ばれるようになりました。
  クバラシティにはグラール教団以前の古いニューデイズの文化が今でも生きています。
  その文化がニューデイズで廃れてしまった様な物でも・・・・・。」
  

 「そうそう、1月1日のハガキは発明家の名前から“ジョー・ネンガ”と呼ばれています。」

 

139 名前:ジョーが来た(2/10)[sage 日付の人] 投稿日:2008/02/01(金) 23:27:36.04 ID:2FCK7FN2
あれ???? ポストにハガキが??? ジョーの季節はもう終わったのに。

 

 「ただいまー、お父さんポストにハガキが来てたよ。」

 

彼がこのジャンク屋の主人で そして私の父です。

 

 「今頃にハガキだぁ? いったい何処の物好きだ??」
 私は差出人アドレスが不明なアナログメール(ハガキ)を父に手渡しました。

 

そしてそのメールにはただ一言「ガーディアンズになりました。」と綴られていました。

 

そのハガキを読んだ父は慌てて店に設置されているネットワーク端末を操作し始めました。
この端末は商品の在庫管理、発注等の事務処理に使っています。

 

父は一応キャストなのですが、大戦中に生まれた(180年前ぐらいに)ので
通信フォーマットが古くて現在のネットワークへ直接接続することが出来ず
ニューマンやビーストやヒューマンの方々と同じ様にネットワーク端末を使用しています。

 

 「やっぱりそうか・・・あのバカいったい何を考えてんだ??」

 

父は端末から何処かの施設の廃棄物リストを参照している様です。
そんなこんなでお店がゴタゴタしている時に私のご主人さまが尋ねてきました。

 

私のご主人さまはGRMのマシナリ開発部門に勤めています。
モニタテスト中に先行量産型PMが暴走してクバラシティを半壊させた事件の後
事件の責任をとらされてパソナルーム送りになった課長に代わって
PM開発の責任者に抜擢されました。

 

 「こんにちわー、GH400は元気にしています?」
 「おっニューマン君か、いい所に来た コイツを何とか横流ししてくれないか?」

 

ご主人さま方に向けられた端末のモニタ画面をみて、ご主人さまの顔色が変わりました。

 

 「これは・・・GRM本社のデータベース。
  何重にもセキュリティがかかっている筈なのに。」

 

 「不正アクセスはしてないさ、俺自身がGRMの重要機密の生き残りだからな
  (大戦末期ヒューマン殲滅の為に秘密裏に製造されパルム内戦に投入されたキャスト)
  いろいろと優遇処置はある。GRMに俺が暴露すると困る事があるって事さ。」


 

140 名前:ジョーが来た(3/10)[sage 日付の人] 投稿日:2008/02/01(金) 23:28:28.31 ID:2FCK7FN2
 「・・・まぁ、奇麗事ばかり言うつもりはありませんけど。
  いったいどんな優遇されれば、本社の顧客情報データベースにアクセス出来るんですか?
  えっと・・・これは転職で機体交換したキャストのリストですね・・・・。」

 

今から180年前(父が生まれた少し後)にキャストに人権が認められました。
その人権の中に職業選択の自由もあります。
ですが、未だにキャストは用途別に製造されていてキャストが転職を望む場合に
転職先に応じた機体に交換する事が出来るようになりました。

 

 「ああ、ガーディアンズ転職で廃棄処分になったコイツの元の機体を横流しして欲しい。」
 「そんな事出来ると思っているんですか? それに私はマシナリ開発で部署が全く違います。」

 

 「だろうな・・・ならやっぱりGRMを襲撃するしかないか。
  大体あのバカがもう少し早く連絡してくれれば、製造不良キャストと書類差し替えて
  廃棄先を業者渡しに出来たのに転職廃棄だと人権だ個人情報だで社内処分になって厄介だ。」

 

         ・・・・・え?  GRM襲撃って????
               「はい?? 襲撃???」

 

ご主人さまがキョトンとしています。 私だって・・・いきなりGRM襲撃って言われても

 

 「横流しは無理でもニューマン君には協力してもらいたいからな 事情を説明するよ。」

 

そう言って父はご主人さまと私を奥の倉庫へ連れて行きました。
商品倉庫の一角に高さ2m程のジャンク屋の商品にしては巨大なコンテナがいくつかあります。
父はその一つのコンテナの端末を操作してコンテナを開けました。
そしてそこには女性型の軍用キャストが収められていました。

 

 「これは退役時に民生用に機体交換して廃棄処分になったのを横流ししたアイツの機体さ
  キャストは原型を留めてる程度の破損ならどうって事はない修理すればいいだけだ。
  たとえ原型を留めない程に破壊されたとしても代えの機体があるのなら問題ない。
  アイツにはアイツの行く道には1体でも多くの機体が必要なんだ。」

 

修理・・・破損・・・破壊・・・交換・・・私は父の言葉に何か違和感を感じました。

 

 「機体の交換にはパーソナルデータを移植する為に機体のフォーマット書換えが必要だが
  それには専用の設備が必要で国か軍の施設かGRMにしかない。
  でも、フォーマット書換え済の機体、つまりかつてアイツの物だった機体なら・・・」


 

141 名前:ジョーが来た(4/10)[sage 日付の人] 投稿日:2008/02/01(金) 23:29:25.87 ID:2FCK7FN2
“物だった” そう私が父の言葉に違和感を感じたはこの言葉。

 

 「かつてアイツの物だった機体ならパーソナルデータを移植するだけですむ
  それだけならこのジャンク屋の設備でも出来る。」

 

 「・・・・あの、その人はお父さんの大切な人ですか?」

 

私はその違和感を確かめるために“人”という言葉を使って父に尋ねてみました。

 

 「まぁ、そんなところだ、アイツの事は放って置けなくてな
  アイツは俺より2~300年は長く動いてる。
  元々は家付きの家事用マシナリだったそうだ。」

 

家付き、つまり代々その家で使用され続けていたマシナリと言う事。

 

 「そのマシナリがキャストの機体を手に入れて、確かレイキャシールとか言ってたな
  射撃用女性型キャストと言う意味らしいが古い話なんで詳しくはわからん。
  で、ある時ボンクラ息子がその家を飛び出してアイツはその息子に付いて行ったんだそうだ
  家から遠く離れた所で暮らし始めたのはいいが、息子って奴はほんとにボンクラでな
  まともに仕事がこなせなかったそうだ。」

 

 「唯一つまともにこなせたのが“人殺し”息子の家は代々続いた軍人家系で
  人の殺し方だけは子供の頃から仕込まれてたそうだ。
  ただ、実家から離れすぎてたせいで軍にも入れず。結局傭兵になったんだそうだ。」

 

 「そのボンクラ息子も歳食って結婚してボンクラ孫が生まれて
  アイツは今までもそうし続けて来た様にボンクラ孫の子育てに追われたんだ」

 

そこで父は言葉を一旦止めました。私にはその人の人生が幸せに思われました。
家事用マシナリとしてご主人さまに仕える日常。私達にそれ以上望むものがあるのでしょうか?

 

 「傭兵家業のボンクラ息子の所へパルムからの派兵要請が来たんだ。
  パルムはキャストの人権運動を弾圧する為に正規軍を使わずに傭兵を雇った。
  既に引退していたボンクラ息子はボンクラ孫をパルムに向かわせた。
  そう・・・ボンクラ孫はキャストの人権確立の為に戦っていた俺達の敵だったんだ。」

 

 「そして、あいつはボンクラ孫の世話をする為に付いてきた。」


 

142 名前:ジョーが来た(5/10)[sage 日付の人] 投稿日:2008/02/01(金) 23:30:17.51 ID:2FCK7FN2
父はまた言葉を一旦止めました。

 

 「キャストの人権が宣言されて、俺達キャストは物から人になった。
  ヒューマンがそれに反発して俺達とのパルム内戦が激化した。
  その戦火の中でボンクラ孫は倒されキャストのアイツは人権運動家に保護された。」

 

          「・・・・アイツは自由を望んだのか?・・・・」

 

それは、吐き捨てるような、搾り出すような父の言葉でした。

 

 「ボンクラ孫がアイツに残した最後の言葉が“生きろ”だったんだ。
  確かにアイツは自由を手に入れた“寒空に凍える自由”“飢える自由”そして“死ぬ自由”
  アイツが失った物は“自由を望まない自由”じゃなかったのか?
  俺にはそう思えてならない。」

 

 「アイツは主人の最後の言葉を全うする為に軍に志願した。
  何のコネも持たないアイツが戦時下で生き残るには他に方法は無かったんだろう。」

 

父がはじめて“主人”という言葉を使いました それは私達にとって一番大切な人を表す言葉。

 

 「だからアイツには1つでも多くの機体が必要なんだ。」

 

 「?????はあ??????あの・・・えぇっと。」

 

ご主人さまには父の話は理解できていない様でした。
ご主人さまの最後の願いが“生きろ”なら例えご主人さまを殺した敵の中に身を置いてでも
私ならそうします。そして生き続けます。

 

 「???それで私に何をしろと????」
 「そうだな、取り合えずGRMに侵入する手引きをしてもらおうか。」
 「それぐらいあなたの優遇処置とやらでどうにもなるんじゃないの?」

 

 「・・・・それでセキュリティは通過できても人の目は誤魔化せん。」
 「そこまで判ってて私に不審者の手引きをしろと言うのですか?
  丁重にお断りします。」

 

 「その辺をちょっこちょこっとなんとか・・・・。」
 「できません!」


 

143 名前:ジョーが来た(6/10)[sage 日付の人] 投稿日:2008/02/01(金) 23:31:05.84 ID:2FCK7FN2
 「あの・・・私じゃダメですか? 
  ご主人さま 不審者でなければ手引きしていただけるんですよね?」
 「できません!」
 「では、私は勝手にGRMへ戻ります。構いませんね?」
 「・・・・オマエなぁ、自分の主人を脅迫してどうするよ?」

 

先行量産型PMによるクバラ半壊事件の後、
モニタテスト中のPMは全てGRMに回収されました。
先行量産型ではない技術試作品の私(GH400)だけがモニタテスト継続の名目で残りました。
その私がテストスケジュールを無視して勝手にGRMへ戻ればご主人さまの責任問題になります。

 

 「む~~~~。  はぁ、仕方ありませんね。でも・・・GH400 どうしてですか?」

 

どうして・・・・つまり、なぜ私がご主人さまに逆らうのか・・・・それは・・・

 

 「それは、その人がお父さんの大切な人だからです。」

 

私は半年ぶりにGRMに戻って来た私を妹(クバラ半壊事件の張本人)達が迎えてくれました。
 「Ve~~~♪」
 「PuPuPu♪♪♪」
 「Lq!」
 「440と450はどうしました?」
 「PyuPyuPyu」
 「実験室でメンテナンスの準備を手伝っているのですか」

 

私は臨時整備を受ける名目でGRMに戻ってきましたからその準備のようです。
クバラ半壊事件の原因は暴走して制御不能になったPMによるものと公表されました。
妹達はその暴走原因の解明の為開発室預かりになっています。
さすがに開発課長の人的暴走が原因でPMはどんなに理不尽でも
主人の命令に逆らえない事でクバラ半壊に至ったということを公表できなかった様です。

 

 「さて、集積場は地下にあります。処分される前に回収しないと・・・・え?????」

 

いきなり私は妹達に上りエレベータに押し込まれてしまいました。
その頃父は丘の上からリニアカノンのスコープ越しにGRM本社の様子を伺っていました。
父のスコープにはオレンジマーカーが2つ映っていました。
1つは地下集積場を示し、もう1つは1階付近から急速に上昇を始めました。

 

 「なにやってんだアイツは? 目標は地下だ地下!」


 

144 名前:ジョーが来た(7/10)[sage 日付の人] 投稿日:2008/02/01(金) 23:31:56.26 ID:2FCK7FN2
そしてGRMのパソナルームでは・・・・・
えーっと、GRMでは、解雇と自主退職では退職金に差が有ります。(解雇の方が補償分高額)
その為、解雇したい社員をパソナルームと呼ばれる部屋に自主退職に応じるまで軟禁する
風習があります。
クバラ半壊事件を起こした開発課長はパソナルームに軟禁されています。
(対外的にはPMの暴走がクバラ半壊事件の原因なので懲戒解雇には出来なかった。)

 

 「課長、GH400がモトゥブから戻って来たようです。いかがなさいますか?」
 「今更どうでもいいが、確かに気に食わない奴ではあるな お前の好きにしろ」
 「ではその様に取り計らいます。」

 

パソナルームを後にした面会人は・・・・。
 「あんた何時まで課長気取りなんだ?あんたが辞めないから何時までもポストが空かないんだよ
  まあいい、あんたの指示で騒ぎが起きたとなれば今度こそあんたはクビだ」

 

そして不審者侵入の通達が開発課長名義でGRM警備部に送られました。
開発課長にはその権限は無いはずなのですが・・・・・。
この面会人こそ後にガーディアンズとGRMを牛耳る若き日の3Gさんでした。

 

私が妹達にエレベータに押し込まれた後、
ドヤドヤドヤとGRM入り口エントランスに集まる警備員達。
その警備員の中に上っていくエレベータの私を見て舌打ちする者が約1名居ました。

 

PM開発室のあるフロアに到達した私の乗ったエレベータが開くと
警備員姿の男が銃を構えていました。

 

 「悪いな、ちょっと騒ぎを起こさなくちゃいけなくなってな。」
 「Veeeee!!!!!」

 

GH410が銃口と私の間に割って入りました。
銃の咆哮がGH410を弾き飛ばしました。

 

警備員扱いの殺傷力の無いショックガンとは言え、
体の小さな私達PMへのダメージは無視できません

 

業務用の高速エレベータで1階から私達を追ってきた警備員の中に上りエレベータの私を見て
舌打ちした男が銃を構えました。
そして・・・その銃はショックガンではありませんでした。


 

145 名前:ジョーが来た(8/10)[sage 日付の人] 投稿日:2008/02/01(金) 23:32:46.49 ID:2FCK7FN2
私はナノトランサーから白刃を抜きました。
この剣はGRMに向かう私に父が渡してくれたものです。

 

 「アイツの故郷にはフォトンの剣に対抗できる実剣があるって話でな
  俺なりにその剣を再現してみたのがこれさ。
  こいつは、鋼と軟鉄とフォトンの拡散剤を3層に並べてから
  何重にも折り込んで鍛え上げたダマスカス製法の剣だ
  鋼が切れ味を軟鉄が靭性を拡散剤が対フォトン性能を剣に与える。
  そうだなアイツの故郷の剣から名前を貰って、カムイ・レプカとでもしておくか。」

 

 「白いオマエには白刃が良く似合うな。」

 

銃口から伸びるフォトンを剣で弾いて、男の懐に飛び込みます。 そして・・・・・
                  ボコッ!
 「ぼこ?」      ・・・・なにか妙な音が・・・・
             ボコッ! ボコッ! ボコッ!

 

GRM本社を望む丘の上の父は
 「危ないからあの剣には刃は付けてないけどな
  それでも鉄パイプで殴るようなもんだがアイツの腕力じゃ致命傷にはならんだろ。」

 

私の斬撃をものともせずに男は体勢を立て直し、間合いを取り直してから再び銃を構えます。
その時、私の背後から別の銃声がして男の銃を弾き飛ばしました。
驚いて振り返った私とGH430との視線が合いました。

 

                「Lq・・・。」

 

短銃を構えていたGH430はつぃと私から視線を反らしました。
ショックガンではなく、相手を傷つけてしまうかもしれない実銃で
相手の銃のみを弾き飛ばす正確な射撃・・・・・そんな筈は・・・・・
だってあの時は1発も当たらなかったのに・・・・。   あっ。

 

         PMはどんなに理不尽でも主人の命令に逆らえない。
      視線を反らしたGH430の頬が少し赤らんでいる様に見えました。

 

          「Pu♪Pu♪Pu♪ !!!!! Pu!」
GH420が暴れだしてフロアは乱戦状態になっていました。
うっすらと扉を開けてこちらの様子を伺っている視線があり、私を手招きしていました。


 

146 名前:ジョーが来た(9/10)[sage 日付の人] 投稿日:2008/02/01(金) 23:33:37.84 ID:2FCK7FN2
私がその部屋に入るとGH440とGH450がいて・・・・・。
                  トンっ!
                 「えっ!!」
               「Bi♪」「Myu♪」
                「えええええっ!!」

 

 私の後を追って警備員が部屋に入ってきました。
 「不審者は何処へ行った!?」
 「Biiiiii!!」
 「Myu! Myu! Myu!」

 

警備員の問いにGH440とGH450はそれぞれ在らぬ方向を指差して
ショットガンとテクニックの乱射をはじめてしまいました。
私は部屋に入った瞬間に440と450の2人にダストシュートへ突き落とされていました。

 

 「ほぅ。上層階に敵の注意を引き付けてから、一気に地下集積場を目指すとは中々やるね。」
いいえ違います。お父さん私は落ちているんですぅぅぅぅ。

 

 「それじゃ、こっちも援護を始めますかね。 まずは集積場に脱出口を作って
  後はアイツが脱出するまでこっちが囮になって連中の注意を引きつければヨシっと。」

 

丘の上から放たれたリニアカノンの一撃は大地をえぐりその弾道は集積場に到達しました。
そしてGRM本社に本当の警告が鳴り響きました。

 

         「GRMの皆さんよ俺も帰って来たんだぜ・・・・・。」
500年戦争が終わって、GRMが対ヒューマン殲滅用キャスト製造した事が問題になっていた。
その特殊キャストの存在が責任問題になった時にGRMの対応は・・・俺の仲間達は殺された。
戦争で死んだじゃない仲間はみんなGRMに処分された。俺か?俺は・・・。
そうキャストは工業製品だ出来の悪いものもたまには出る。スペック落ちという奴さ・・・。
俺がそのスペック落ちだったんだが、それでも並みの軍用キャストの性能で処分はされなかった。

 

GRMは俺だけを生きたサンプルとして残した対ヒューマン殲滅用キャストを製造はしたが
その性能は普通の軍用キャストと同程度。パルム内戦向けのキャストを製造しただけだ
例えば通常の軍用キャストをパルム内戦に投入したとして何の問題がある? そう言ったんだ

 

  ・・・・・だから、GRMにとって俺は生きたサンプルであり続けなければならないんだ。
               そうだろ?GRMのみなさんよ。
          いったい何時まで俺を生かし続けおくつもりなんだい?
           俺は帰って来たんだぜ。  俺はここに居るんだぜ。


 

147 名前:ジョーが来た(10/10)[sage 日付の人] 投稿日:2008/02/01(金) 23:34:29.05 ID:2FCK7FN2
えーっと。事件は開発課長が不正アクセスして警備部に不審者侵入の誤報を流し開発部に駆けつけた
警備員の剣幕に暴走原因調査中のPM達が驚いて再び暴走状態になったという事になりました。
先行量産型の妹達は暴走原因の解明に更なる調査が必要という事でお咎めなし。
私がGRMに戻った事は・・・・そんな事実は無いという事になっていました。
GH440がダストシュートに放り込んだグレネードのカートリッジが地下集積場で爆発して
地上に届く大穴を開けたとか、開発課長は懲戒解雇になったとかありますが、私達は概ね元気です。

 

お父さんが妙な事を言っていました。
 「俺はキャストが物だった頃に作られた。今日からお前は人間だと言われてもピンと来ない
  だから俺は尊厳の有る死は望まない。物として稼動し続ける事を選ぶ。オマエはどうだ?」

 

 「“どうだ?”って言われても・・・・お父さんいったい何を言ってるの????」

 

 「判らんならそれでもいいさ、ただオマエが死んだらちゃんと墓を立ててやる。
  墓参りに行ってやる。 おれの娘はいい子だったとみんなに自慢してやる。」

 

お父さんはたまに良く判らない事を口走ります。多分そんな人なんです。
そうそう、お父さんの大切な人は結構重たかったんですよ 倉庫のコンテナも1つ増えました。
それから・・・・・。  あ、お客さんの様です。

 

 「ごめんくださぁい。機体のカスタマイズをお願いしたいのですが。」
 「え?」            この人って・・・・。
 「お嬢さん、お名前は?」    唐突な人ですね。

 

 「えっと・・・イ・・エリスです。」
 「エリスちゃんですか、あの人にしては可愛らしい名前をつけましたね。」

 

唐突な上に失礼な人です。

 

 「こいつGRMに捨てられた奴で、しつこく名前を付けろと煩いんで抹消って意味で
  イレースって名前をつけてやったんだが、それが気に入らなかったらしくてな。」
 「お父さん!! いきなり湧かないで下さい。それにイレースなんて酷すぎます。」
 「イレースを文字ってエリスですか、可愛くていい名前ですね。」

 

 「オマエいったい何しに来たんだ。それにいったいなんだったっだあのハガキは???」

 

 「新しい体が重いので、カスタマイズをお願いしに・・・・・。」

 

 黒いスカートとオレンジ色のワンポイントが入ったスラスターを纏ったその人は・・・・。


 

148 名前:ジョーが来た[sage 日付の人] 投稿日:2008/02/02(土) 00:00:54.40 ID:Bmmx3rr3

 

450c「・・・・・ついにうちらの出番がのうなってしもた」
450d「ほんとに・・・私たちはこのまま忘れられてしまうのでしょうか?」

 

450c「でも、とーさんとしてはイルミナス編(第3部)のプロローグのつもりみたいなんよ」
450d「第3部って・・・・前にアップしてからどれだけ間が空いてると思っているのでしょうか?」

 

450c「えーっとそろそろ半年になるよ」
450d「はぁ・・・・ほんとに私たちって忘れられるだけなのかも・・・・・・」

 

450c「あのーいつの間にか60行で投稿できなくなったんやね。」
450d「とーさんが再構成するのにすこし時間がかかってしまいました。」

 

450c「それではみなさんごきげんよう。」

 

450d「あ・・・あとがきが連続投稿規制にひっかかってしまいました。」

 

 

149 名前:128[sage] 投稿日:2008/02/05(火) 03:42:51.61 ID:C3Wvb3WU
ttp://www.psu-wiki.info/upbbs/lib/printimage.php?id=00003717.jpeg

 

起爆剤にもならないだろうけど合成結果が出たので張り逃げ。
勿論この後450の主人は413の主人にボッコボコにされましたよ。
そろそろ前回の続き書かないとなぁ…。

 

150 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/02/05(火) 08:22:31.25 ID:jHc0Bcn0
みなみけ ってアニメがあるんだが、
420と440に見えるのは私だけだろうか・・・

 

151 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/02/05(火) 22:42:39.27 ID:aZfx5CS7
>>148
何というビープ音軍団。和むじゃないか。

 

152 名前:継承 I 甦る光の戦士(中編)1[] 投稿日:2008/02/05(火) 22:44:55.41 ID:u9vFTlXf
……………
あ、あれ?なんでわたくし、こんな冷たい床につっぷして寝てるんでしょう?
起き上がって見回してみると、転送される前にいた、迷宮を抜けて出てきた部屋でした。カウンターのお姉さんがわたくしを見てため息をついています。
「ミッション失敗ですね。こんてぃにゅー?なーいん、えーいと…」
はい?失敗?何言ってるんですか、冗談でしょう?
「せぶーん、しっくふぁいふぉすりつぅわん」
わー!わー!続けます、続けますよ!なんだかわかりませんがコンティニューです!
「グッド」
なんでカウントダウンが急に早くなるんですか…それより、失敗って、わたくしが敗れたということですか?
「記憶の混乱があるようですね…疑うのなら記録をどうぞ」

 

-Replay-

 

「子供とて容赦はせん。死ぬがよい!」
次々と放たれるラゾンデ。稲妻が荒れ狂い、石造りの床にいくつもの焦げ跡を作っていきます。なんとか逃げ回っていますが、いつまでもよけ続けてはいられないでしょう。わりとピンチです。
ですが、わたくしも百戦錬磨のパシリです。このくらいの戦法、対処はすぐに把握できます。
ラシークは距離を保ちつつ術を放っています。
わたくしが間合いを詰めようとすると退がり、また常にわたくしの持っているなまくらな剣から目を離さないようにしているということは、打撃に弱いということ。
なら、接近戦に持ち込めばわたくしの勝ちです!…弩がないのでどっちみちそうせざるをえないのですが。
「あわててはだめなの、逃げながらチャンスを待つの」
そうはいっても、このままだといつラゾンデに当たってしまうかわかりませんよ!攻めます!
「違うの、ダモアクリスタルはもうないの。今のままでは闇の波動が…」
ちょっと意味がわからないところですが、猫さんは慎重さを求めてきています。しかし、攻められるときに攻めなければどうにもならないのも事実です。
わたくしは柱の陰に身を隠しておやつに食べようと思っていたクリームたっぷりの巨大パイを取り出すと、投げつけてそれに隠れるように走って追いかけました。
もったいないですが。もったいないですが。も・っ・た・い・な・い・ですが。まあ、まだおやつはいっぱい隠し持っておりますけどね…
ラシークはパイを大きく動いてよけたのに注意をそらされたのか、術を中断しました。顔に当たらなかったのは少し期待外れでしたが、接近戦に持ち込んだだけでも十分です。
重くて扱いにくい金属の剣が、ラシークの衣にひっかかり、引き裂きました。これだけの勢いでも切れないということは、鈍器として使わなくてはなりません。頭部および胸部を数度打ち据えたのですが…
「お遊びはここまでだ。絶望に身を捩れ!」
狂王が手を広げると、そこからまるで古くなった塗料が剥がれ落ちていくように周囲の景色が消え、悪意に満ちた闇が辺りを覆い尽くしました。
そしてラシークは先ほどの間合いを取った戦法から一転して、逃げようとせずに向かってきました。
「匂う、匂うぞ!貴様からはあの女と同じ匂いがする!実に…不愉快だ!」
持っているのはフォトンも用いていないただの杖ですが、それが繰り出してくるのはすさまじい速度と威力の突きの連打。
まさか杖で突きを繰り出してくるなんて。受けようとはしましたが、わたくしは予想外の攻撃に対応しきれませんでした。
原始的な物理打撃だとはいえ、ここまで一点に集中した運動エネルギーの連打を受ければパシリといえどもひとたまりもありません。わたくしは絡みつくような暗黒の中、地に伏したのでした。

 

153 名前:継承 I 甦る光の戦士(中編)2[sage] 投稿日:2008/02/05(火) 22:46:23.33 ID:u9vFTlXf
……………
負けたんですか、わたくし。
「なお、鍵括弧付きでしゃべっていないので直前の発言が記録される墓碑には『ハプスビーノ アタマハ カタイ』と書いておきました」
言ってません!言ってませんよ!?
カウンターのお姉さんに異議申し立てをしている間にふと気配に気づくと、わたくしの背後に中年のおじさんが立っていました。くたびれた格好、古代の「サラ・リーマン」という人々のものに似た服が妙に似合っている方でした。
「いや実に惜しいですなあ。素質はあるのに、基礎がまるでなっていない」
頭越しにわたくしの負けた記録を見ていたようです…み、見ないでくださいよ恥ずかしい!武器や防具さえ取り上げられなければこんな不覚は…
「武器防具?ならお返ししましょう。試しに私にそれを使って攻撃を当ててみてください」
ちょいちょいと指を動かし、まるでネーヴ校長のようにわたくしを挑発するおじさん。
さすがにこれは少しばかりムッときました。
軽く当ててわたくしを見くびらないようにしていただきましょう。なんてことはありません、こんなくらい、すぐに…あ、あれ?
むきになって手加減なしでやっても、わたくしの攻撃はまるで当たりません。おじさんは無意味に体を横に向けたりしているように見えますが、その実全部よけられてしまっています。
「力みすぎですな。高い出力に頼りすぎて、動きにも無駄が多すぎる。足の運びは円運動が基本、あなたのやり方では1つの動きですむところが2つ必要になってしまいます」
おじさんは左足を軸にして回るような動作で攻撃を回避すると、その動きを利用して、踏み込んだわたくしの足を払いました。
「最小の動きでかわし、反撃を行う。これがカウンターです。おわかりいただけましたか?装備の問題などではないと。私は嘘は申しません、あなたは未熟です。今まで試練に挑んできた方の誰よりも劣ると言わざるをえません」
足をすくわれて床に顔からつっこんだわたくしには、反論のしようがありませんでした。
「あなたの太陽系では長い星間戦争の間に敵を殲滅する兵器や派手な技ばかりが台頭して、基本的なフットワークなどの技術は失われてしまったようですな。今のあなたでは何度挑んでも成功しませんよ。私を信じてください」
わかりました、受けます…うう、今まで主とともに何度も経験を積み重ねてきたというのに。今になって戦闘技術のチュートリアルを受けることになるなんて、恥ずかしいです…
「では、先生にきていただくことにしましょうか。セガタ・サンシロー!」
「トォリャァァ!!」
轟音を響かせながら金属に見える壁を蹴破り、ニューデイズ古式に似た白い服の男性が飛び込んできました。
「この試練は茨の道だぞ。若者…というか子供よ。真剣に取り組む気があるか?命がけで打ち込むつもりがあるか!」
は、はい…今のはさすがにちょっとひきましたけど。蹴りで壁粉砕とか。
「よし、みっちり体に叩き込んでやるぞ!基礎訓練、シロ!指が折れるまで!指が折れるまでェッ!」
ひい…や、優しくしてくださいね…

 

154 名前:継承 I 甦る光の戦士(中編)3[sage] 投稿日:2008/02/05(火) 22:48:25.50 ID:u9vFTlXf
何度もセガタさんにしぼられ、わたくしはようやく足の運び方を覚えられたようです。途中曲がらない方向に関節を曲げられたりとかいろいろされたのは秘密です…
そして何百回目か、セガタさんの連続攻撃を全部よけることができるようになったときのわたくしの喜びは、今までに成功した何よりも素晴らしいものでした。
「はい、今あなたが触ってみたのが『光』です。訓練校では教えてくれないフューチャーです!これさえ忘れなければもう安心。さあ、行ってあげなさい。猫さんが待っていますよ」
『光』?そういえば、主も何かそんなことを口にしていたことがあったような気がします…何のことを言っているのでしょうか。
「それはじきにわかるだろう。今はとことん極めてくるがいい!チャレンジモード、シロ!」

 

誰かが遠くから呼びかけてきたような気がして、わたくしは目を覚ましました。この不快感はちょうどラシークに倒されたときの感覚でしょう。ちょうどわけのわからないことを書かれた墓碑も横にありました。
体が鉛でできているように重いです。指一本動かすのですら苦痛なのは、このあたりを覆い尽くす闇のためなのでしょうか。
「あとは貴様だけだ、猫!マッドドクターからは逃げおおせたようだが、このラシークからはそうはいかん」
「ニャーっ!苦しいのー!助けて、助けて!タイロンーっ!」
「皮を剥がれて弦楽器にでもされるのがいいか?それとも剥製か?他のジャコウネコどもが二度と刃向かえぬよう趣向を凝らしておいてやるぞ!ハッハッハッ!」
わたくしが顔だけをあげたとき、猫さんは闇の中ラシークに首を掴まれてつり上げられていました。真っ赤な瞳孔のない目が怪しく輝き、邪悪な笑みを浮かべています。
それを見た瞬間に、わたくしの中に猛烈な怒りがこみ上げてきました。自分より弱いものを、小さな動物を縊り殺すことを喜ぶですって?
体が熱くなるのを感じ、人工筋繊維に力がみなぎってきました。熱さはやがて背中に移動していき、その背中の熱さに引き起こされるようにしてわたくしは立ち上がりました。
もはや体は重くありません。今なら風よりも素早く動くことができるはずです。
「なんだと…これは、この光は…」
ラシークはわたくしの背中にあるリボンをかたどったパーツのフォトンの発光で気づいたのでしょうが、反応するより一瞬早く、振り向いた刹那にわたくしは渾身の兜割りをお見舞いしました。
バキィィン。
…はい?
棒状の鉄塊が、回転しながら石造りの床に落ちました。からんからんと高い音が響く中、手元の剣にふと目をやってみると…
お…折れちゃったー!?

 

-続く-

 

155 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/02/05(火) 22:51:18.11 ID:u9vFTlXf
MAGとか報酬期間ですっかり時間をとられてしまっていましたが、とりあえず続きです。
このペースだと長くかかりそうだなあ…w

 

後編はもうあらかた仕上がっているので、あまり時間をおかずに完成できそうですが。しばしお待ちを…

 

156 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/02/05(火) 23:55:20.29 ID:hK929+vv
>>155
 >お…折れちゃったー!?

 

 思わず吹いた。
 ここまで盛り上がった所でパルマ土産が折れるとはw
 続きはwktkしながらのんびり待ってます。

 

 そういや、最近は何も書いてないなぁ、俺…

 

157 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/02/06(水) 02:59:52.53 ID:4VjvS9Gy
待ってました。それにしても意外なゲスト登場。
アソビン教授やユ・カワ氏も登場するのでしょうか?
同じくのんびりお待ちしています。

 

158 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/02/06(水) 03:34:09.00 ID:4VjvS9Gy
パシえもん(ニセ)

 

ヒュマ太 「パシえも~ん!チョコがまったく貰えないんだよ!」
パシえもん「いきなり時事ネタですか。やれやれ」
ヒュマ太 「いやまあ、この季節だと定番だし。ともかく何とかして」
パシえもん「まったく仕方ないですね」
ゴソゴソ(いつもの如くナノトランサーを探っている)
パシえもん「パパーン!フォトンクックゥ~~~!」

 

ヒュマ太 「ナニこれ?」
パシえもん「伝説のニューマン”ノル”が使った伝説のクッキングマシーンです」
ヒュマ太 「へえ?これを使うとチョコが出来るの?」
パシえもん「チョコも貰えないダメご主人に特別に作ってあげます」
ヒュマ太 「 え?そうなの?」
パシえもん「(真っ赤)べ、別に特別な意味はありません」

 

暫くして。

 

ヒュマ太 「#$%%$#&!!」
パシえもん「あー…やっぱり伝説通りでしたね。ご主人」
ヒュマ太 「#$&%$&&?」
パシえもん「運悪くこれで作ったモノを食べると状態異常になるのです」
ヒュマ太 「&%%$###"!」
パシえもん「まあ、ご主人の目的も果たせましたしOKですね」
ヒュマ太 「&&%$$$$!!」
パシえもん「そんな怒らないで下さい。まあ、チョコだけに苦い思い出です」
ヒュマ太 「ぎゃふん」


 

ついでにパシえもん(ニセ)投下。パシえもんはかわいいので書いてみました。
フォトンクックはPSOネタです。知らない方はごめんなさい。

 

159 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/02/10(日) 10:52:52.39 ID:Uw7eCygo
ほしゅ

 

160 名前:継承 I 甦る光の戦士(後編)1[sage] 投稿日:2008/02/10(日) 21:32:02.52 ID:7KSvyrYT
「貴様のその光…倒しても向かってくるその意志。もはや決定的だな、匂いどころではない、貴様はあの女と同じだ…しかし…」
困りました…武器がなくては攻撃ができません。それでなくても射撃やレスタもできないというのに、これでは倒す方法がなくなってしまいます。
「く、くく…ははははは!これは愉快だ、これほど警戒していたその剣が、まがい物だったとはな!驚かせおって、引導を渡してくれる!死ねィ!」
ラシークはいつでもとどめを刺せるとばかりに猫さんを床にたたきつけるとわたくしの首をつかんで片手で持ち上げ、締め上げてきました。こういうのが趣味なのですか…
「………?なんだ、この違和感は?なぜ平気な顔をしている」
言うまでもなくパシリであるわたくしは酸素を血液で脳に運ぶという通常の生物の身体構造をしておりません。首をしめられたところで機能停止は起こらないのです。さすがに握りつぶされれば危ないですが。
油断していたラシークの手に噛みついて脱出し、猫さんを拾い上げて再び柱の陰に身を隠しました。
「逃がしはせんぞ…体を傷つけず見せしめに晒してやろうと思っていたが、絞め殺せないのなら砕いてやるのみだ。フッフッフッ」
ラシークはわたくしを探して歩き回っています。幸いなことにいくつもある柱のどれに隠れたかは確認されなかったのでしょう。
急いでナノトランサーを確認します。何か武器になりそうなものは…と思いましたが、隠し持っていたおやつや食材しかありませんでした。あとはわたくし自身にささったままになっているいくつかの基盤くらいです。
「げほっ…どうするの…剣は折れてしまったの」
あるものでがんばるしかないでしょう。チャンスはそう何度もないはずです、猫さんも協力お願いします。
わたくしと猫さんは息を潜めながら頭を巡らせました。

 

161 名前:継承 I 甦る光の戦士(後編)2[sage] 投稿日:2008/02/10(日) 21:33:08.77 ID:7KSvyrYT
こつん、と音がラシークの側方から聞こえました。
「そこか!」
ラシークは即座に反応してそちらに向かっていきます。
しかし、これこそがわたくしの策。金具を一つ外し、影で予測したラシークの位置から横になるよう投げてそこから音を出させたのです。
今ラシークの注意はそれています。今しかありません!わたくしは近くに立てかけてあったモップをもって不意打ちを仕掛けました。
「などと言うとでも思ったか!小賢しい!」
わざとかかったふりをしていたようで、すぐに反応されてモップはたやすく受け止められてしまいました。
しかし通用しなかったときのことももちろん考えてあります。わたくしはすぐに懐から胡椒の瓶を取り出し、叩きつけました。
いかな達人でも、散らばる粉をよけることなどできません。王がたまらず顔を覆ったところで、わたくしは近くの柱時計を抱え上げてそのまま突撃しました。
それをよけようとしたラシークですが、踏み出した足を滑らせて腰から転倒しました。
猫さんにお願いしたのは、モトゥブ原産の果実「バナッナ」の食べかけの皮をラシークの足下においてくることでした。
このバナッナ、なぜか皮の内側に圧力を加えるとすべりやすくなり、へたに踏んづけると転んでしまうものなのです(ちなみに、果実を全部食べずにちょっと残すのが滑りやすくするコツです)。
転倒させただけではどうにもならなかったでしょう。しかし先ほどわたくしが思い出したのは、セガタさんが見せてくれた、動く死体「ゾンビ」にかけたという四の字固め。
セガタさんは素手でゾンビの集団をも蹴散らしていたと言っていました。武器がないなら、少ない力で相手を倒す技を用いてみようと思ったのです。
幸いにしてわたくしにはその知識があります。一か八かですが、試してみる価値はあるでしょう。

 

162 名前:継承 I 甦る光の戦士(後編)3[sage] 投稿日:2008/02/10(日) 21:34:29.03 ID:7KSvyrYT
せっかくだからと無意味に赤い柱時計を投げつけ、すかさずラシークの足をねじりあげて固めます。どうですか、見よう見まねのスピニングトゥホールドーっ!
「じ、地味なのー…」
「たしかに地味だ…地味だが…これはたまらん!うぐおおぉぉぉ!!」
反撃はもう片方の足での蹴りで反撃がきましたがそれもなんとか足で押さえこみ、完全に技は極まりました。意外となんとかなるものです。
「は、離せ!小娘ーッ!」
ここで攻めきれなければ活路はありません。死んでも離しませんよ!
骨と関節がきしむ音から砕ける音に変わりました。
「うおおおおぁぁぁ!!」
もう立てないくらいまで関節が破壊されたと思われたところで、わたくしは技を解きました。折れた以上はこれ以上やっても意味がないのと、もうひとつ…
「なんというやつだ…!このラシークの足が…はっ」
誰が終わりだと言いました?これからが本番ですよ!パシリ式・立ちキャメルクラッチ!
足を支点として全体重をかける、背が小さいパシリならではの技です。体格がないなら、それを逆手に取ればよいというわけです…今考えついたんですけどね。
「がはぁっ…!」
ごぎっとラシークの頸椎と背骨の折れる音が響きます。
食べるわけでもなく動物を苦しめて殺すような悪人に容赦はしませんので、そのまま二つ折りにしてさしあげました。よいこのみなさんは真似しないでくださいね。

 

163 名前:継承 I 甦る光の戦士(後編)4[sage] 投稿日:2008/02/10(日) 21:35:13.28 ID:7KSvyrYT
ふぅ、大丈夫ですか猫さん。
「どこでそんな技覚えたのー…」
にゃんにゃんキャットファイトという深夜番組ですよ。女性ハンターがローションまみれの不利な状況で戦うにはどうするかという奥深い内容なので、一度見てみることをおすすめします。
と・こ・ろ・で…かわいいーっ!もふもふもふもふ…
「ギニャーっ!こ、懲りない人なのー!」
ところが、そこで恨みのこもった恐ろしい声が猫さんに夢中のわたくしの後ろから響いてきました。
「どう聞いても俗悪番組ではないか、非常識なやつめ…ぐぐ」
なっ!ま、まだ生きてる!?こんなのあきらかに人ではありません!
「闇に魂を売っただけはあるようだな、動けはしないがじきに復活できるということだ…そのときまでの命、せいぜいもふもふしているがよいわ」
これで倒せないというのなら、倒せるまでやるだけです!四つ折り!八つ折り!十六!三十二!
「ぬるいわ!どれだけやろうが貴様のような丸腰の子供がこのラシークを倒すことなどできん!」
減らず口を!こねてのばして巻いて形を整えて、そこでくるっと一回転!
「…何だ、何をしている」
最後に基盤にセットして、外はぱりっと中はふわっと焼き上げて!
できました、クロワ・サン!何層もの生地が独特の食感を出す一品です!
いただきまーす、あむっ。
うん、元気が出る味です。ドグマドロップの倍くらいおいしいですね。
「な、なにをする きさまー!」
それがラシークの最後の言葉になりました。
「た、食べちゃったの…ラシークを」
比較的美味しくいただきました。
やりましたよ主!武器を取り上げられてどうなるかと思いましたが、大勝利…
あ…?そういえば、主がいません。どこですか、主~!
そこらの箱の中をはじめ、絨毯の裏まで調べましたが、どこにも主の姿はありませんでした。猫さんだけがそんなわたくしを複雑な表情で見つめていました。
『もう会えない』
βテスト世界で言われた言葉が、言いしれぬ不安になって広がります。今まで突然姿を消すことは何度もありましたが、わたくしにそんなことを言ったのははじめてのことです。
そして、もうひとつの世界にもわたくしが存在しているということがひっかかります…まさか、主はこちらのわたくしを捨てようとしている…?そんな馬鹿な!嘘ですよね、そんなこと!
たとえわたくしが消滅しなかったとしても、主がいない世界なんて何の価値もありません。どこにいらっしゃるのですか、主。真意をお聞かせください…


 

-「継承 II 君、死にたもうことなかれ」に続く-

 

164 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/02/10(日) 21:42:26.56 ID:7KSvyrYT
完成しました。続きドゾー
セガネタ満載でお送りしております。
ちなみに、中編のくたびれたサラリーマンが湯川専務のつもりだったのは秘密です…w

 

165 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/02/11(月) 00:41:29.11 ID:lBrZg1bn
>>164
ダイナマイト刑事ネタで盛大に吹きました(笑)
しかし、パシリとはいえ、あまり変なものばかり食べると、体壊しまっせ~
次回も楽しみにしておりますb

 

166 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/02/11(月) 22:12:51.58 ID:CQ+MS36v
キャメルクラッチからクロワ・サンですか。
どこかの残虐超人を思い出しますね。
ともかく頑張れ戦乙女(劇場版)





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