3月31日 夜
ルリ「そういえば明日はエイプリルフールですね」
レイ「……エイプリルフール?」
有希「エイプリルフール。4月1日だけ嘘をついてもいいと言われている日。
但し、深刻な嘘は後々人間関係に支障をきたす可能性がある。気をつけるべき」
但し、深刻な嘘は後々人間関係に支障をきたす可能性がある。気をつけるべき」
レイ「……そうなの、なら明日は騙されないようにしなければね」
4月1日 朝
ルリ「あ、おはようございます。レイ姉」
レイ「おはよう、ルリ。……ところで今日は高級お寿司を食べてはいけない日だそうよ。
だから私も食べたくないわ」
だから私も食べたくないわ」
ルリ「……そうですか、それで?」
レイ「……?ルリ、今日は4月1日よ。そして、私はお寿司なんて食べたくないわ」
ルリ「二回言わなくてもわかります。それで、どうかしたんですか?」
レイ「……おはよう有希。突然だけど、有希も高級お寿司なんて食べたくないでしょう?」
有希「おはよう。……お寿司は食べたことがない、興味はある」
ルリ「駄目ですよ。ただでさえ、家のエンゲル係数は高いんですから」
有希「残念」
レイ「…………有希もルリも私をイジメル(イジイジ)」
ルリ(レイ姉、イジけちゃいましたね)
有希(後でフォローすればいい)
4月1日 夕方
ルリ「さて、晩御飯を買ってきますね。」
有希「私も」
ルリ「ありがとうございます、有希姉。……レイ姉はどうします」
レイ「…………どうせ私なんて(イジイジ)」
ルリ(まだイジけてるんですか……まったくもう)
ルリ「……それじゃあ、行ってきますレイ姉」
有希「行ってきます」
ルリ「ただいまです」
有希「ただいま」
レイ「……私なんて代わりがいるもの(イジイジ)」
ルリ「いつまでイジけてるんですか?ハイ。お寿司買ってきましたよ」
レイ「え……」
ルリ「勘違いしないでください。たまたま築地のほうに買い物にいって、安いのを買えただけなんですから」
有希「ルリ、嘘はいけない。本当は築地に行って、市場の新システムを構築するかわりに……」
ルリ「有希姉っ!」
レイ「……(うるうる)ルリ、有希。愛してるわ」
ギューー
ルリ「苦しいですよ、レイ姉。……もう、調子いいんですから」
有希「……少し苦しい。でも暖かい」
やっぱり今日も3姉妹は仲がよろしいのでした おしまい