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ある寒い冬の日。三人はたった一つの暖房器具、コタツで暖を取っていた。
と、レイがちらちらと時計を気にし始める。
「ルリ…テレビを点けて」
「そのぐらいのこと、自分でやってください」
レイのお願いを、にべもなく断るルリ。姉の頼みのためにわざわざコタツを放棄するのは、気が進まなかった。
「でも、ルリの方が近いから…」
確かに、テレビの位置からすれば三人の中で一番ルリが近い。だがそれでも、テレビのスイッチを入れるにはコタツから出ないと手が届かない。
ルリはコタツからは一歩も出ないというかのように、ごろんとコタツに横になった。
「…届かないわ…」
訴えかける目でルリを見るレイ。
だがルリは知らん振り。肩までコタツに潜って寝たふりをしている。
「…そういえば、有希…」
突然レイは有希に話を振る。
「今晩は久し振りに外食にしようかと思うの…」
「レイ姉がそれを望むなら」
「なんですか。そうやって食べ物で釣るつもりですか?」
その話題変更を、自分を動かすための餌だと悟ったルリは、横になったまますかさず口を挟む。
「で、どこに行くんです?ガストですか?サイゼリアですか?それとも少し贅沢に、デニーズにでも行くんですか?」
「…アキトの屋台…」
その答えを聞いたルリはむくりと起き上がり、いそいそとテレビのスイッチを入れた。
「まあ、たまにはみんなでラーメンというのも、いいですね」
「…ありがとう、ルリ…」




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