――朝の食卓。

レイ「……ごほごほ(棒読み」
有希「……」
ルリ「……」
レイ、ちらりと二人を見る。

レイ「……ごほごほ(棒読み」
有希「……」
ルリ「……」
有希、ルリ、お互いを見てアイコンタクト。

レイ「……ごh(ry」
ルリ「……どうしたんですか、レイ姉?」
酷く気だるそうにルリが訊ねる。

レイ「……風邪を引いたみたいなの」
ルリ「……そうですか」
有希、ルリ、食事を再開。

レイ「……ねえ、心配してくれないの?」
ルリ「いや、だって……」
有希「……」
レイ「酷いわ……」
レイ、どこからか体温計を取り出し二人に示す。

レイ「ほら、こんなに熱がある」
有希「……表示は摂氏62度、ありえない」
ルリ「お味噌汁のお椀が見当たりませんが」
レイ、背後に隠しておいた椀を卓の上に戻す。

レイ「……ごほごほ(棒ry」
ルリ「もう……それじゃあ学校はお休みしますか?」
レイ「ええ、そうするわ……」

そう言い、レイは立ち上がると寝室へと向かう。

ルリ「では学校には連絡しておきますね」
レイ「お願い……」


レイは寝室に戻ると布団に横たわり眠くは無い目を閉じる。
そして控えめに、しかし妹達には確実に聞こえる音量でうなされるように言う。

レイ「……碇君……碇君……」

そこへ三女が部屋に入ってくる。
ルリ「学校に電話しておきました、お大事に、とのことです」
レイ「……碇君……」
ルリ「……」
レイ「…………碇君……碇君」
ルリ「……」

ルリは何を思ったか、立ち上がると再び電話の前へ行くと何処かと通話している。
そしてまた寝室へと戻り、レイの傍らに座る。

レイ「碇君……」
ルリ「シンジさんのところにも一応連絡しておきました。お大事に、だそうです」
レイ「いか…………」
ルリ「では、そろそろ出ないと遅刻するので私たちは行きますね。鍵は開けておきます」
そう言うと、三女は次女と連れ立って部屋から出ていった。

レイ「…………」
一人で天井を眺める、自分しかいない殺風景な部屋。
とても静かで、昔の自分に戻ったようだった。
そして長女はひたすらに考えていた、どこで手順を間違えたのだろうと。





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