2-618の続きです。
有希「……レイ姉の主張は妥当」
ルリ「正気ですか有希姉?」
有希「…ゴキブリは人を襲う恐れは無い、本来は物陰に潜み人目につかないよう活動する、
物理的ウイルス媒介の例もごく僅かながら有るが、便所の扉を開け放したり水周りの手入れを怠らなければ危険性は低い」
ルリ「正気ですか有希姉?」
有希「…ゴキブリは人を襲う恐れは無い、本来は物陰に潜み人目につかないよう活動する、
物理的ウイルス媒介の例もごく僅かながら有るが、便所の扉を開け放したり水周りの手入れを怠らなければ危険性は低い」
ルリ「はあ…それはそうですが…」
有希「よってそこまで忌み嫌う必要は無い、程度の問題だが一匹発見したところでどうということはない、
今の住環境を考えれば特別な手段を弄することなく一匹も見ずに生活することは不可能」
ルリ「で、でも…」
有希「不可能」
ルリ「う…そんな…」
有希「不可能」
ルリ「……(グスン)」
有希「よってそこまで忌み嫌う必要は無い、程度の問題だが一匹発見したところでどうということはない、
今の住環境を考えれば特別な手段を弄することなく一匹も見ずに生活することは不可能」
ルリ「で、でも…」
有希「不可能」
ルリ「う…そんな…」
有希「不可能」
ルリ「……(グスン)」
レイ「……分かったわ、悲しいことだけれど理解しあえない存在というものは誰にでも有る、
あなたの場合それが『彼』だったのね…」
ルリ「それじゃあ…」
レイ「ええ…あなたの顔を曇らせる者に、私は容赦しない」
ルリ「レイ姉……」
有希「……」
あなたの場合それが『彼』だったのね…」
ルリ「それじゃあ…」
レイ「ええ…あなたの顔を曇らせる者に、私は容赦しない」
ルリ「レイ姉……」
有希「……」
レイ、食べかけのトーストを持っておもむろに立ち上がる。
ルリ「どこに行くんですかレイ姉?」
レイ「…食べ残してしまったから彼に餌をあげようと思って」
ルリ「……それは一体どの口から出る言葉ですか?」
レイ「ちゃんと面倒みるから…」
有希「……ユニーク」
レイ「…食べ残してしまったから彼に餌をあげようと思って」
ルリ「……それは一体どの口から出る言葉ですか?」
レイ「ちゃんと面倒みるから…」
有希「……ユニーク」