夏の日の月の夜の話 - 邪気眼を持たぬものには分からぬ話 まとめ @ ウィキ

勘弁してくれないか

……そりゃ、あんたの所にいるときは楽しかったさ
あんたは水槽に餌を投げ入れるみたいに、俺に好きなように殺しをやらせてくれた

でも、もう良いんだ
良いんだよ

俺は殺さなくても生きていけるんだ

一緒に居たい人が居るんだ

だから今更あんたに来られても困るんだよ

あんただって今の生活が気に入ってるんだろう
気付いてないのか、あんたの笑顔、最近は作りものじゃ無いってこと

…解ってもらえないか
あんたの中じゃ恋愛感情は精神病だもんな

良いさ、好きなようにすると良い

この勝負、俺はあんたと直接は戦わないよ
破壊するためのプログラムに過ぎないあんたと、ヒトの心が芽生え始めたあんたとの勝負だ

俺は後者に張らせてもらう

そんな馬鹿なって顔をしてるね
だが、見てると良い

きっと、俺が勝つさ