それでは、いよいよ幕を……という前に、自分流に解釈した「ホラー映画」なるものに ついて、改めて説明しておきます。最初に述べたように「観客を怖がらせるために作られ た」映画。それが何よりもまず、僕にとってのホラー映画です。 当たり前と思われるかもしれませんが、人間の在り方を問うための良心作だったり、深 い感動へ誘うための感涙作だったりというのは、結果としてそれがどんなに怖い映画であ っても逆にホラー映画とは言えません。ひたすら「人を怖がらせる」ために作られている ことがホラー映画の最低条件で、さらにはエンターテイメントでもあり、恐怖を通して人 間の本質にまで踏み込んで描かれているような作品であれば、紛れもなく傑作と言えるで しょう。つまり「社会的なテーマや人間ドラマを描くためにホラー映画のテクニックを利 用している」と感じさせる作品よりも、まず「怖がらせるための映画」であって、その中 に怖がらせる要素として「社会的なテーマや人間ドラマを盛り込んでいる」作品。それこ そがホラー映画だというわけです。 集英社新書『荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論』より
この作品はホラー映画かな?と判断に困ったらチャートで診断しましょう。
視聴後に「やっぱりホラー映画じゃなかったかも?」と思ったら○×チェックをどうぞ。
○が30%を超えたらホラーです。
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- チェーンソー・ショットガン・ナタ・オノ・ロウソク・十字架が登場した
- ジョディ・フォスターやミラ・ジョヴォヴィッチが出演していた
- これは実話であると銘打ってあった
- 自分は何もしないくせに「○○を助けて」と言う奴がいた
- 主人公が事態を悪化させていた
- 仲間を見捨てた奴がやられていた
- 親切した人がやられていた
- 乗り物が事故っていた
- 悪態をつく老人がいた
- 警官が役立たずだった
- 口ゲンカのシーンがあった
- おっぱいが見れた
- なんだかB級臭かった
- クライマックスの台詞が「これでも喰らいな」
- 最後に炎上した
- 最後に脱出した