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ケリーの悪魔

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ケリーの悪魔、またはケリーまがい基準は、ナノクフィクションのためのしかけである。このしかけはシャノンの情報理論とケリー基準をベースにしているが厳密なものではない。このしかけでは、賭け事は単なる掛け金の配当モデルであり、ダイスの目やルーレットの数といった選択ではなくて、掛け金の分配がキーとなる。逆のシチュエーションをここではハイローリングカタルシス(全額賭けるロマン)と定義する。全額を高倍率に賭け、大抵の場合にそれで買ってクライマックスとなる。あるいはマイチンゲール(倍々法)での没落というシチュエーションがある。負けたらその倍賭け事につぎ込めば絶対にもとをとりもどせるという理論に基づいたベットは、素人目にみても破滅の臭いがする。マーチンゲールは起こりうるシチュエーションとして高く教訓的で、ハイローリングカタルシスについては、爽快感があるが殆どフィクションにとって意味はない勝ちである。
シャノン/ケリーモデルでは、賭けとは単なる変動する配当であって、偶然に制御されているものの、配当のルールさえ着実につかめば、破滅することもなければ神の偶然にすがることもない。たいていのばあいは配当のルールにしたがってその枠の全てに等しく賭ける。賭けた結果がマイナスにならないように自分の掛け金のほうをコントロールする。
実際これは別の危機がある。まず胴元がこういった分析をあまり好まないし、シャノン/ケリーモデルのような自律したシステムにいわれの無い恐怖をおぼえ、もはやゲーム外で暴力を働くかもしれない。
 もう一つは配当システムを十分計算したつもりで、穴があってそこにどんどん掛け金が「吸い込まれて行く」パターンである。これをケリーの悪魔と呼ぶ。配当システムそのものが見えたとしても、そこで動く金の動きはボトムアップ的であり、流動する大きなうねり、日々刻々と変化する数字に恐怖を憶える事はあるだろう。
 シャノン/ケリーモデルは賭け事を別のレイヤーから眺めている。そのせいでいわれの無い暴力をうけたり、べつの視点からの恐怖や爽快感を描くのがケリーの悪魔の方法である。
 ケリー基準自体を詳細に説明するものではないため、名前は適宜変更してもよい。
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