けいおん!澪×律スレ @ ウィキ

短編217

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mioritsu

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8月21日。

今日は田井中律が生まれた日。
そして田井中律がこの世界からいなくなった日。

出会って間もない頃、私は田井中律が苦手だった。
しょっちゅう私にちょっかいをかけてきた律。恥ずかしがりで目立つ
のが苦手な私は正直そのちょっかいに困ることの方が多かった。
あ、でも髪を褒めてくれたのだけはちょっと嬉しかったかな。

ある日全校生徒の前で作文を読むことになったとき一生懸命に私
をサポートしてくれた律。この出来事がきっかけで律って優しい子
なんだってわかって一気に仲良くなった。

思えば律はそれから私にたくさんの意地悪をしてくれたものの反面
一所懸命私を守って、支えてくれていたと思う。

高校生になり軽音部に私を引きずり込んだ田井中律。
私は文芸部に入るつもりだったんだけどな。でも、私とバンドを組む
という約束を一途に守ってくれたんだよな。
そのおかげで唯、ムギ、梓といったかけがえのないバンドメンバー
であり親友と出会うこともできた。
律に軽音部に引きずり込まれて本当によかった。

このバンドは大学を卒業した今でも続いている。

ケンカもたくさんそれこそ数え切れないほどしたけどやっぱり律は
私にとっての一番の存在だ。

律に今まで守ってもらった分、これからは私が律を守りたいってい
ったら背中が痒いとかいって背中をかきむしった田井中律。
こっちは恥ずかしいけど真面目に言ったんだぞって怒っても背中
を掻き続けてくれちゃった田井中律。でもその顔はだらしなく緩んで
嬉しそうで結局こっちも照れちゃった。
そして私の胸に飛び込んできて「私も澪のこと守り続けるから」なん
て顔を真っ赤にしていってくれた田井中律。
うん、ごめん。律が背中が痒くなるっていった気持ちがちょっと分か
った。でも嬉しかったよ。

これからもお互い支えあって頑張っていこうな律。
律が私を支えてくれたらその分、ううんそれ以上に私は律を支え返
してあげるからな。
私はこれからもずっと律と人生を共にしていくんだ。
今日はそのスタートの日。

8月21日。
田井中律が生まれた日。そして田井中律がこの世界からいなくなっ
た日。そして秋山律がこの世界に生まれた日。
そう、8月21日は今年から秋山律の誕生日になったんだ。

「律、絶対幸せにしてやるからな」
「それはこっちの台詞だし。てか私は今もう幸せだぞ。」


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