けいおん!澪×律スレ @ ウィキ

化粧ノリ

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mioritsu

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「律ー。動いちゃ、ダメ」
「わ、わかってるよ‥」
律は、神妙な面持ちで身体を硬直させた。



ココは、私の部屋。
いつものように、私と律は適当に、雑誌を読んだり。CDを聴いたり。DVDを観たり。
自由に過ごしていた。

ある時、律がファッション誌を開いて見せてきた。

「このメイク、澪に似合いそうだよなー?」
雑誌のページの見出しは「春メイク」。
興味は無い訳じゃなかった。
‥が、そのページの右斜め下。
律にそっくりな読者モデルさんが、写っていた。
「あ、このヒト。律そっくり」
「マジで?」
「うん。顔の作りとか、まんまだよ?」
「…そうかー?」
怪訝そうな律。
でも、私から見たらそっくりだった。
「このメイク、してみよっか?」
私が提案すると
「いや、イイって‥」
顔を背けて遠慮する律。
「‥」
私は、強行手段に出た。

ぎゅうーっ

律を、思いっ切り、抱き締めた。

「メイクしたいなー?律のカオー」
「わっ!」
「しーたーいーなー」
私は律を抱き締めながら胸を押し付けた。
「………」
律は、赤面しながら沈黙した。
「…」
私は、墜ちた、と確信した。

ちゅっ

頬に、キスした。

「…!」
「‥イイ、よね?」
「…イイけど‥」

律、陥落。

「んー♪」

ちゅっ

私は、ありがとー♪と、キスをあげた。

かくして、私は律の顔に思い通りの…もとい。
雑誌まんまのメイクを施す事となった。


「律ー。動いちゃ、ダメ」
「わ、わかってるよ‥」
律は、神妙な面持ちで身体を硬直させた。
「いいなー律」
「何?」
「肌、キレイだもん」
「そ‥そうか?」
性格だろうけど、余計な手が加わっていない律の肌は、キレイだった。
「うわ。下地すんごい乗り良いし」
「お、おう‥」
顔を赤くする律。
私は、自分の手で。自分の恋人を彩るのが、楽しかった。
「じゃ、律。目、瞑って?」
「へ?」
「目。ライン引くから」
「あ、あぁ‥」
狼狽える律。化粧慣れしてない事がよく分かる。
その癖して、可愛い顔してて。
ホント、羨ましい‥。
「‥こんなモンかな」
「‥終わった?」
「いや、まだ」
私は、眉を整える作業に入った。
「メイクって、面倒だな‥」
「…」
面倒でも、十分整ってる律の顔が愛おしかった。


「…よしっと」
「‥終わった?」
「うん。ほら」
私は、律に手鏡を手渡した。
「‥‥」
律は、鏡に写った自分に、驚きの表情を隠さなかった。
「‥コレ、私?」
「‥うん、そうだよ」
「‥」
律は暫く自分に見惚れて
「‥自分じゃないみたい‥」
相当驚いた表情で、呟いた。
「…律、だよ?」
私は、律の肩を叩いた。
「でさ。まだ、グロス塗ってなかったんだ」
律に、声を掛けた。
「‥え?」
律は、
こっちに振り向いた。
自分でメイクしといてなんだけど。
こっちを向いた律は、可愛かった。

珍しく、私の悪戯心に火が点いた。
「グロス‥」
「グロス‥?」
可愛さ200%の律は、首を傾げた。
「‥コレ」
私はグロスを律の目の前に差し出した。
「あぁ、コレか」
律はいつもの表情で納得した。
顔自体は可愛くて仕方無かった。
「コレをね‥」
私は、唇を横に広げてグロスを唇に塗った。
そして
「へ?」
目を丸くした律目掛けて

ぶちゅっ

キスした。

グロスを、律の唇に唇で塗りたくった。
律は、程無くして私の思惑を把握したみたいだった。
律は、私の唇に唇を擦りつけて来た。
私は、律の頭に腕を回した。

んぱっ

私達は、唇を離した。

「‥りーつぅー」
「なに?」
「可愛いっ」
「‥」
私は、可愛い律の唇を奪った。

互いの唇は、グロスでぐっちゃぐちゃ。

私が回した腕をキツく締めると、律も腕を回してきた。

「んんっ‥」

私が唇を離そうとしても、律は腕を私の頭に回して、しっかりと放さなかった。


唇と唇と。
その間に、私の黒髪と律の明るい茶髪と
私の舌と律の舌が

交わった所で。


私の記憶は、途絶えた。


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