けいおん!澪×律スレ @ ウィキ

ラフメイカー

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mioritsu

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だれでも歓迎! 編集
投稿日:2010/05/02(日) 04:17:15

君が、泣いている
ハッキリとわかる。
だって、私は・・・・

――――――――――――

私ときたら、また馬鹿みたいなことで泣いている
理由も思い出せない。そんな小さいことなのに、悲しみだけが残って、どうしようもない
そのとき、携帯電話が着信を伝える
着信音設定してあるから、誰かはすぐにわかるよ
「もしかして泣いてない?」
なんだこれ。どうしてわかったんだろう。超能力か!
つよがってもしょうがないんだけど、素直にそうだよ泣いてるよなんて言えやしない
「ばかいうな」
こころのない返信。平常心を装うのに必死なんだ
律に心配かけたくない。それだけの理由で
でも、ここで引き下がるようなやつなら、私はあいつにこんなに惹かれてなかった
「今からいっていい?」
なんでだろう。実際来て欲しいとは思ってる・・・誰かに甘えたい
だけど・・・どうしても、だめ。ごめんな、律・・・
「なんでそうなる! こなくていい!」
まったく、心配性な律と、素直じゃない自分の両方に呆れる

それから携帯は30分ほど黙りきったまま
さすがに懲りたかな・・・と思った途端、窓を叩く音。二階なのに
普通ならここでビックリして飛び上がるけど・・・私も私で、
窓を叩く音・・・その刻むリズムに、驚く間もなくその正体を察する

立ち上がり、カーテンと窓を開けた先にいたのは
今一番欲しかった笑顔

「はは!よーよー。やっぱり泣いてんじゃん!」
「律・・・」

目を真っ赤にした私を見てけらけら笑う律
息切れして、汗だくで、膝小僧にガーゼを付けて
「どうしたんだよ、膝・・・」
「へっ?いや・・・えっと、あれだ!あの、うちでカーペットで擦ったんだよ!摩擦で!いたたっ」
想像するだけでまた泣きそうになった。痛い話は駄目だってのに。
ただそれが嘘だって察するのに時間はかからなかった。だって服とか、袖とかに砂埃が付いてるから
「くる途中、転んだんだろ?」
「ぐっ!よくわかったな」
あくまでおちゃらけながら。転んで怪我した後、一度帰って応急処置したんだろう
「二度手間じゃないか・・・?」
「だって・・・血付けたままきたら澪に悪いだろ」
変なところで気をつかって・・・本当にバカだよ
「で・・・何しにきたんだよ」
本当はうれしくて仕方ないんだ。なのに、少し嫌そうに言っちゃう
「ん?えーとだな・・・私はラフメイカー!お前に笑顔を持ってきた!」
どこかで聞いたような詩に乗せて、額の汗を拭きながら
「さあっ、笑え澪!」
笑えと言われて笑えるか!だけど・・・・
「ふふっ・・・本当にバカだよな、律は・・・あはは!」
「うっせー!・・・・・へへへ」
ここで笑ってしまうのは、私があなたを好きだから?それとも、あなたが本当にラフメイカーだから?
後者なら、私も詩に乗せて・・・胸の奥でこう返そう

あきれたが、なるほど笑えた



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