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本気で腰痛を改善したい人のための
  ボディ・デザイン・メソッドの紹介 
 Pre Step 

腰痛の真の原因を遠ざけなければ終わりが来ない

解決思考で腰痛の根に目を向けて、腰痛姿勢を手放そう。


 私がはじめてぎっくり腰になったとき。もう10年前のことです。私は施術家で、腰に負担がかかる前傾姿勢で体力勝負の施術をしていました。それも1日に10時間は休み時間もなしに仕事をこなしていたハードな時期でした。

 すでに一ヶ月先まで予約が入っていて休みが取れない。痛みに耐えながら、仕事を続けました。過労での負傷。それは避けられない十字架のようなもの。逃げられない。今の仕事をこのまま続けるのは私の体力ではムリと思いました。実は施術家をしていた友人のほとんどは、自らの体を過労で壊して廃業していったのです。恥ずかしながら、私はその友人たち以上に体力に自信はなかった。

 過労にて体が動かなくなれば丸々1年近く施術を休業して体調を回復させました。その時期に、東京の図書館にある健康促進に関する民間医療書からエクササイズの書籍を調べ上げ読み漁り、知識を蓄積していきました。(今ではPDF化した書籍データが、30GBにもなります。)経済的にも苦しい状況ですが、夢は捨て切れませんでした。私の夢は、私の左官業を営んでいた働き盛りの父が腰椎椎間板ヘルニアにかかり、それが悪化して誇りを持って取り組んでいた仕事を廃業したことに端を発します。すでに父はそのときのつらい病状に耐え切れず、亡くなりました。私は、そのときの父の無念が今も忘れられません。そのような思いをする人が、一人でも少なくなってほしい。それが私の夢です。希望です。

 その希望を適えるのは『優れた施術技術力』。世の中に多くのエクササイズ、施術流派など星の数ほどあります。それにすでに10年前では考えられないほど、優れた施術等の技術力が発達してきました。それはうれしい事実です。ですが素直にそれで胸をなでおろして、他の先生のお力で私の夢はかなったといえるのでしょうか。

 いまだにMIXIの腰痛コミュニティの「腰痛関係」には12000人が登録しているようです。(2010年2月現在)つまり、いまだにこれだけで腰痛はすべて対処できる決定版がない。たとえそういうものがあっても普及していないことをあらわしているのです。

 ならば私が考えてきた腰痛の根っこにある原因を分析し、それを改善するための独自の視点と切り口を語ることも許していただけるでしょう。残念ながら、私には「これで腰痛は絶対に治る、治る」なんていえません。ですが今まで私が学んできたことを、皆様とシェアできる機会がいただければと願っております。















最終更新:2010年02月17日 20:56