目次

 Step 1 


我が身の腰痛原因ははっきりしてますか?


あなたは、なぜいま腰痛で苦しんでいるのでしょうか?

もしその原因がはっきりとわかっていれば、
原因の元を断てばよいのです。

そうすれば問題は解決されて、
理想的に機能できるわけです。

ただ原因が見当違いであったり、詰めが甘かったりすれば、
問題は解決されない。
腰痛の問題は長引く。

たとえ話で恐縮ですが、
古いテレビが映像の映りが悪くなったときを想像してみてください。

テレビの仕組みに詳しいものかどうかで対処法が変わります。

電験三種を持っている電子回路等に詳しい人なら、
まずはテレビの後ろ側のカバーをはずし、
電子計測器のデジタルテスターで通電状況を把握するでしょう。
調べていくとどこか小さな部品のハンダがはがれ異常が出たとわかる。
そこまでくればちょこちょこっとハンダ付けすればなおるわけです。
手間はかかりますがわずかなハンダ代だけでまた愛用テレビが復活。


一方、電子回路等の仕組みをプロほど知らない人には、
「あぁ~、どうしちゃったんだろう」
といって途方にくれてしまう。
まずは軽くテレビを小突いてみる。
それでなおらないと強くたたいてみる。
(私もこれってやったことありますよ^-^;)

それでだめなら修理を頼むためメーカーに送ることもあるが、
数週間はテレビがない生活に。
修理代も保証期間を過ぎていれば馬鹿になりません。
怒って壊れたテレビを粗大ごみにだし新しいものを買ってくる。
出費がかさんでしまうし、エコじゃないです。

多少のハンダ作業で再生できるものも、
見立ての仕方を知らなければ廃棄されることにもなりかねない。

対処法を知っていると知らないでは、
これだけの違いが出てきてしまうのです。

そしてテレビ以上に複雑な回路に支えられ、
いまだ未開の部分が多いものが人体なのです。

腰痛の原因を理解するときに
人体の設計図である人体解剖図は参考になります。
ですがそれだけでは収まりきれない奥深さがある。

テレビだったら廃棄して新品を買う手もあるが、
我が身ではそれはできません。
だから余計に不安感や焦りがこころに強い緊張を植えつけて、
さらに腰痛の痛みを倍増させてしまうことにつながります。


だったら、どうでしょう。


もしテレビが壊れたならば、
ちょっとだけ時間を投資して電験三種のテキストを読んでみては。

その上で壊れたテレビを見たのなら、
先ほどの途方にくれた不安感が薄れ
いっちょ調べてみようとなりますよ。



健康な腰を取り戻せという声なきメッセージが腰痛なんです


腰痛が出たときもそういうものなのです。

テレビは買い換えたり修理を依頼すればいいんですから、
電験三種の通信講座を受けてみては?っていわれても、
「えぇ~。そこまでしなくてもいいんじゃないの」と、
大方の人が考えたでしょう。

至極ごもっともです。
テレビなんて信頼できるメーカーの商品ならめったに壊れることはないからです。

でも腰痛に悩む人はどうでしょう。

立ち仕事をする店員さんやパソコンを長時間使い続ける仕事の方は?
日々、仕事終わりのときに腰や首がつらく張っていませんか。
私の友達でSEの仕事をしている彼は、
年に2回はぎっくり腰になってしまう。
そして腰痛といっても、
腰椎椎間板ヘルニアとなれば、
ちょっと痛いというレベルの問題ではない。
もしヘルニアの手術をするにしても大事です。
手術後も再度、発病してしまうことも多い。

加齢が進むにつれて
一番に体の弱っているところにさらなる蓄積疲労が加算されていくでしょう。


そのような方々なら、
『腰痛よ、さようなら』と
明るく笑顔でいえるようになれればうれしいと思いませんか?



そうすることは簡単なことではありません。

ただ今までの自分が常識と考えていた腰痛の仕組みを再検証し、
新たな切り口から腰痛の原因を検討することができれば、
そこから一歩も二歩も先に進めたことになるでしょう。

腰痛とは、
体の機能に異常をきたしているから改善してくださいね、
という身を守るために必要な緊急かつ強烈なメッセージ。
そのメッセージの意味を解読するために、
学ばなければならないことがあるのです。


施術を見学することで、どこを解けば腰部の緊張が緩むかを知る



新しい切り口で腰痛をとらえなおし施術をすれば、
先ほどまで腰がパンパンに張ってひどかったのに、
驚くほどそれが緩んでしまうようなことが起きます。

ひどい腰痛の方は肩関節も固まってしまう人が多い。
肩の可動域が狭まるのですが、
施術で緩ませれば見違えるほど動き出すことが多い。
腰部を緩めても肩ほどは動きませんが、
同様に緩みだしてくれるものです。
(ただ肩と比べて腰部のほうが、しこりは数十倍硬いししつこいんです)

本人も自分の肩や腰に触れると「あれあれ?不思議だ」という感じです。


その光景を観たことがない方は、
「えぇ~、ほんとに?」と驚く人もいるでしょう。

そして先ほどまでカチカチだった人の腰部の筋肉が、
だいぶやわらかさをとりもどす様子を、
あなたの手の感触で感じ取れたらいかがでしょうか。

間近で幾度かこのような体験を通すことで、
けっこう人体は変わるものなのね、
と思えてきたらしめたものです!


腰痛に対しての見方が、
ちょっとした改善法を目にすることで変わります。
そして立ち向かう取り組み姿勢が生まれてきます。


『腰痛よ、さようなら』と手を振りたい一般の方が対象です



ただここで注意したいことは、
私がこちらでしたいことは、
皆様にプロの整体師になってほしいというものではないのです。

プロの施術家になるのが目的ならば、
私どもとかかわるのは時間のムダです。

プロの施術家がわざわざ私どものところに見学に来るのも、
時間のムダです。

もっとふさわしい研修場所が他にあるはずです。


ただ一般の方が施術を解説を受けながら見学できる機会は、
意外にないものです。

なぜ腰痛がその施術で改善するのか、
その裏にどのような仕組みがあるか、
まずは不思議だなということで
関心を抱いてほしいのです。


たとえば腰痛を改善する施術のときに、
炎症が起きていて痛いさなかの腰部を直接圧をかけることはいたしません。
そこよりも他の部位に腰痛の痛みを強化させる原因部が見つかることもあるのです。
だから、腰痛を改善する施術なのに下の各部をチェックして問題があれば

 ・臀部を解く
 ・内臓部の硬化(特に左側大腰筋とそのそけい部)を解く
 ・ハムストリングを解く
 ・膝裏や頚椎を解く
 ・仙腸関節を解く

のです。

うまくゆけば腰部の炎症部を触らずに他の部位を緩めることで、
腰部が緩んで痛みが減少することとなるでしょう。
その痛みの減少の裏側には腰痛の秘密の一端があったというわけです。

その仕組みを深く理解する前に、
そこを解かれたときに腰痛が緩和する状況を
一度でも目の当たりにできればどうでしょう。

腰痛は腰が悪いだけという視野の狭さから
直感的に抜け出すきっかけになると思います。


施術を受身で受けるのみより、ちょっとでも施術を施術者視点で学んでみよう



それに施術を受身で受けようとする立場と、
施術をちょっとでも学ぼうと思う立場では、
ずいぶん違ってくるものです。

受身で施術を受けるだけでは頭を使いません。
頭をフル回転させながら施術の見学をすれば、
吸収して身になるところが多くなりますよね。


その上で使い勝手のよい施術のテクニックを
4つほど覚えて帰っていただければと思います。

まずは私が手本のデモをして、
あなたにそれをまねてもらって、
私がアドバイスをします。
できたら「やりましたね!」と喜ぶ。^-^)


これも人の体を多角的に観るための視野拡大に貢献してくれたら幸いです。

私がやろうと考えていることはささやかなことです。
これからが腰痛が今後なくなってしまうようにする、
スタートラインについたという状況です。

ただ私なりに皆様に実地で腰痛の見方をお伝えしていきます。
筋膜をリリースすることに年月を費やしたものの見方は、
ネットの腰痛解説ページや施術の一般書では書かれていない
プロ用の専門書を眼にしているもののノウハウが詰まっています。


そして一人でも『腰痛よ、さようなら』と、
言える方が増えるきっかけをつくれればと願っております。

















最終更新:2010年02月17日 20:54