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MG42


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びぃえふに登場する数々の兵器が、現実ではとんなものだったのかなぁという疑問に胡散臭く答えていくコーナー。
第五回は緊急企画。先日虹裏鯖にて試験的に投入され、その凶悪な性能から物議を醸したドイツ軍の傑作機関銃、MG42を取り上げることとする。
びぃえふにおいて通常では固定兵器として登場し、スナイポの的になりやすいことからイマイチ人気の無いこの銃だが、現実にはあらゆる先進性に満ち、以降の兵器運用体系に多大な影響を与えているのだ。

1934年、ドイツはそれまでにない運用思想の元、新型の機関銃としてMG34を開発した。「汎用機関銃」と目された全く新しいカテゴリーに属するこの機関銃はその名の通り、あらゆる場面でオールラウンドに使用できるものだった。
三脚で据え付けてベルト給弾にすれば陣地防衛用の重機関銃として、マガジン給弾にして持ち運べば分隊支援用の軽機関銃として、戦車などの車輌に搭載すれば車載機関銃として、二挺並べて銃架に乗せ、専用の照準器を装着すれば対空機関銃として――――と、これだけの用途を果たすことが出来た。
使用弾薬はライフル用として一般的な7.92mm×57弾を使用したため互換性も利いた。連続射撃による銃身のオーバーヒートに対応するために、容易に銃身交換が可能な構造を持つ。射手は予備の弾薬と同時に予備の銃身も携行しており、熟練すると数秒で銃身の交換が出来たという。
完成とほぼ同時に制式化され、初陣となったスペイン内戦で多大な戦果を挙げるなどその性能は折り紙付きではあったが、生産には高い工作精度と大量の原料(鋼鉄だけで1挺あたり49kg)が求められ、戦線を拡大していくドイツにとってそのコストは重荷だった。その戦線は北は極寒のソ連から、灼熱の北アフリカにまで至るもので、過酷な環境下でその精緻な設計は十分な耐久性を確保できなかった。特に歩兵用として運用するには、その点は致命的だった。

それらの欠点を解消するため、新規に設計されたのがMG42である。プレス加工による大量生産を可能にするため、外見はほぼ同じだが中身はまるで別物になっている。特に大きな変更はボルトロック機構をロータリーロッキング方式からローラーロッキング方式に変更、部品点数を減らし泥や埃などによる作動不良を大幅に解消した(ただし形状が変わったことで、車載機銃とするには取り付け部分も交換する必要があったため、車載用としてのMG34は終戦まで生産されている。つまり戦車やシュビムワーゲンに取り付けてあるのはMG42ではなくMG34なのだ)。製造コストはほぼ半減し、最終的な生産数は400,000挺にまで達するという。
強力な弾薬ながら精度のある射撃を可能とし、さらに発射速度を向上(毎分1500発)させることで制圧射撃に高い効力を発揮した。その発射音は人間の耳には正確に捉えることが出来ない異様なもので、連合軍の兵士は「ヒトラーの電気ノコギリ」と呼んで恐怖したという。

優れた基本設計は戦後の数々の機関銃に影響を与えたが、このMG42は使用弾薬を7.62mmNATO弾とし、発射速度の可変機構を取り付けた程度のマイナーチェンジを施した「MG3」というモデルとなって、現在もドイツを始めとする様々な国で現役である。

先日の携行MG42キットは強すぎな感もあったが、個人的には(調整は必要だが)今後とも使ってみたいものである。
カッコいいし。