中学時代
律「あ、雨降ってきた、やべー傘持ってきてないや」
澪「まーた律は…天気予報で夕方から降るって言ってたろ…私のに入る?」
律「おお!サンキューみおー」
澪「まったく律も置き傘くらいしたらいいのに」
律「傘忘れたら澪しゃんと相合傘できるからいいんだよー」
澪「なっ///人をあてにするんじゃもう入れてやらないぞ!」カァー
律「へへっ」
帰路
澪「それであのバンドのベースがすごくて!こうペギョンペギョンしてるんだ!!」
律「ペギョンペギョンってなんだよ…」
男「あっお前ら今帰りか、相合傘ね…」
澪「あ…(いつも何かと話しかけてくる苦手な人だ…)」
律「ん?男か帰り道こっちだっけか」
男「そうだよ、確か秋山も帰り俺と同じ方だろ?」
澪「え?そ、そうなの…?」
男「そうだよ、田井中はここから左の道で俺達は右の道だろ?」
澪「そ、そうなんだ…(な、なんで知ってるんだろう)」
男「そうだ秋山は田井中に傘貸して俺の傘に入れよ?」
澪「えっ」
男「わざわざ田井中の家まで行ってたら遠回りだろ?」
澪「え?えっとその…」
律(…確かこいつ前から澪に気がある感じだったな、けど澪は明らかに困ってるし)
男「なっそっちの方がいいよな、ほらこっち来いよ家まで送ってやるよ」
澪「い、いやけ、けど…」
律「あー澪これから私の家来ない?」
男「え?」
律「前に澪が見たがってたDVD借りてきたし高校も同じのところ行くんだからちょっと勉強も見てもらいたいしなあ」
澪「! い、行く!律の家行く!!」
律「というわけでありがたい申し出だけどじゃあな男」
澪「じゃ、じゃあね」
男「…」
男「…じゃねーの?」
澪「え?」
男「お前らレズじゃねーの!?」
澪「!!」ビクッ
男「帰りは相合傘で仲良くお帰り、帰ったら一緒にDVD鑑賞で勉強会か?高校も当然同じって訳だ!」
男「学校でもそうだないっつも一緒にいて本当気持ちわりい!!」スタスタ
律「ふー行ったか…まさに負け犬の遠吠えって感じだったなー澪ー?」
澪「…うっぐす…ぐす」ポロポロ
律「なっ!みっみおー泣くなよーあんなの気にする事じゃないって」
澪「わ、私達周りから見たらおかしいのかな…」グスグス
律「いや、だからあれは澪と帰れなかった鬱憤晴らしみたいなもので…」
澪「わ、私は律が好きだから…律といるのが楽しいから…いつも一緒にいたいだけなのに」グスグス
律「…」
澪「り、りつは迷惑だったかなあ…りつは友達多いから何も私だけと一緒にいなくてもい、いいもんね」
律「…」
澪「傘は貸すよ、私走って帰るから…じゃあ」
律「このバカチン」ホッペムニュー
澪「い、いふぁいいふぁい」
律「なーに1人で喋って1人で決め付けてんだ」
澪「うぅ…ほっぺが」
律「私だって澪が1番大好きで澪といるのが1番楽しいから一緒にいるんだよ!」
律「例え周りが何と言おうが私は澪と一緒にいたいの!」
澪「…りつぅ」
律「あっ好きってそっちの意味じゃないからな親友としてって事だからな///」カァー
澪「わ、わかってるよ私だって親友としてって意味だから///」カァー
律「…なんか照れくさいな」
澪「…うん」
律「…帰ってDVD見ようぜ」
澪「…勉強もな」
2人の好きの意味が親友としてじゃなかった事に気付くのはもう少し先の事
それとこの男が何者かに百合の花と沢庵まみれにされてゴミ箱に捨てられてたのはすぐの話
終わり