けいおん!澪×律スレ @ ウィキ

シャボン

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mioritsu

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だれでも歓迎! 編集

大学生活もだいぶ慣れてきた。
慣れない新生活に最初はスケジュールを組むのも一苦労だったが、やっと休日を取れるくらいまでになった。

私と澪は、終日オフの日。一緒に、ふたりきりで、過ごしていた。

天気は、雨だった。

「雨…だね」
「あぁ…」

私は返事をして、ソファに深く沈んだ。

「折角の、休みなのにな…」

澪は残念そうに呟いた。

「澪」
「ん?」

ちゅっ

私は振り向いた澪にキスをした。

「なんだよ…」
「キス」

澪は頬を赤くした。

「…律」
「何?」
「おなか、空かないか?」
「…うん」

そういえば、中途半端に昼前に起きて。
何も食べないまま、午後になっていた。

「パスタでも、作ろっか?」
「うん」

澪の言葉に私が頷くと、澪はキッチンへ消えて行った。
そういえば、今日は澪が食事当番の日。


「できた!!」
澪は大きめの器いっぱいのパスタをリビングに運んできた。
「…おう」
私は、澪の嬉しそうな顔を見て「全部食べなきゃ…」と覚悟した。
「作り過ぎちゃった…」
澪はちょっと申し訳なさそうに言った。
「…いいよ」
「え?」
「澪が作ってくれるなら、なんでも美味しいからさ」
「…ありがと」
私は照れる澪の黒髪を、撫でた。


「おなかいっぱい…」
カチャカチャ、と音を立てながら食器を洗う澪。
私と澪は、二人で頑張ってパスタを平らげた。
「唯でも呼べば、あっという間だったんだけどなー」
「そうだねー」
せっかくのふたりきりだから、呼ばなかったんだけど。
私も澪も、心の中でそう思っていた。
「ねぇ、律」
「ん?」
「小さい頃、シャボン玉作って、遊んだよね?」
「あぁ、なっつかしいなぁ!」
「律が「おっきいシャボン玉つくって、いっしょになかにはいろ!」とか言ってさ」
「あぁーそんな事言ってたなー」
うろ覚えだけど、覚えてる。
「律ってば「シャボンにくるまろうよ!!」とかはりきってさ」
「洗面所洗剤だらけにして、母さんに怒られたんだよなー」
「そうそう」
私と澪は、笑った。
「律―。食器すすいでー」
「わかったー」
私と澪は、シンクの前に並んだ。
澪が洗った食器を、私がすすぐ。
澪は食器を洗い終えると、私がすすいだ食器を拭いて定位置に戻した。



「りつー」
「ん?」
「雨、やまないね」
「うん」

私と澪は、ソファで寄り添っていた。

「みおー」
「なに?」
「晴れたら、なにする?」
「……」

澪はすこし考え

「……このままソファで、いいかな」

私の肩に、頭を乗せた。

私は、澪の黒髪を撫でた。


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