星界(Starry界)、そこは様々な世界の天空を彩る無数の星々によって構成されている世界。この世界に住まう星々は、かつて様々な世界で英雄として名を馳せた者達の魂が流れ着いた姿であり、彼等は時空を超えて様々な世界の夜を照らし続けている。
 ある時、そんな星界に「大毒龍」と呼ばる巨大な怪物が出現した。大毒龍から発せられた瘴気は星界を蝕み、多くの星々が消滅していった。そんな大毒龍を討ち滅ぼし、星界を救ったのは、「天罡三十六星」「地煞七十二星」と呼ばれる百八の星々であった。
 これは、その百八の星々が「アトラタン」と呼ばれる世界にいた頃の物語。世界の危機を救うため、水の滸(ほとり)に集まった、英雄達の物語。

物語の発端(あるいは「過去における来世の物語」)
 極大混沌期、大陸東部のシャーン地方に「大毒龍」が出現した。それは「星界(Starry界)」からの投影体であり、その瘴気は世界を崩壊の危機へと陥れた。それを救ったのは、同じ星界からこの世界の天空へと投影された百八の星々であった。星々は自身の転生した姿である異世界の豪傑達を召喚し、彼等に自身の力の源である「星核(スターコア)」を託すことで、大毒龍の討伐に成功した。
 だが、世界に混沌がある限り、投影体は何度でも再来する。「二度目の大毒龍」が出現したのは、大陸歴1600年代のブレトランドであった。この時、百八星の大半は既にその力を失っていたが、その中の八星は「英雄王エルムンド」と「七人の騎士」に星核を与え、残りの百星は「名を伝えられていない一人の魔法師」の力を借りて自分自身を大毒龍へと叩き込むことで、「二度目の大毒龍」の浄化に成功する。それと同時に、百八星のうちの百星はこの世界から消滅した。
 そこから更に時は流れて、大陸歴2000年代。天空に残された八星は「三度目の大毒龍」の出現を予見し、それと同時に自分達の「前世」の記憶を断片的に取り戻す。彼等はかつて、この時代のこの世界に生きる百八人の英雄達が、星界へと転生した存在(の投影体)だったのである。既に自ら星核を生み出す力を失っていた八星は、それぞれの前世に自らの声を届けようと試みる。彼等自身の心の力で、星核を再びこの世界に出現させるために。

第1話「天魁之壱〜山の麓、水の滸〜」
ノエル
・ロード/パニッシャー
・18歳
・男性
・テイタニアの冒険者
・天魁星の前世
ユーフィー・リルクロート
・ロード/セイバー
・20歳
・女性
・テイタニアの領主
・天退星の前世
インディゴ・クレセント
・メイジ/サイキック
・38歳
・男性
・ユーフィーの契約魔法師
・地魔星の前世
グラン・マイアー
・ロード/アーチャー
・18歳
・男性
・ヴィルマの領主
・天異星の前世
カーラ
・プロジェクション/オルガノン
・?歳
・女性
・護国卿トオヤの側近
・地満星の前世
アレス(NPC扱い)
・アーティスト/シャドウ
・29歳
・男性
・テイタニアの武官
・地耗星の前世
 テイタニアを拠点とする冒険者のノエルは、「TKG」と名乗る猫妖精に導かれて紅の山へと赴き、自身の来世である「天魁星」から、大毒龍復活の予兆を告げられる。その地で休眠していた英雄王エルムンドから聖印を受け取ったノエルは、自らの手で大毒龍との戦いを終わらせる決意を胸に「星核」を作り出すことに成功し、大毒龍復活の地と目されるパルトーク湖の北岸に砦を築くべく、湖の最寄りの街テイタニアの領主ユーフィーに協力を申し出ることにした。
 ノエルから話を聞かされたユーフィーは、直前の湖北岸の遺跡調査の際に護国卿側近のカーラから「危険な兆候」を聞かされていたこともあり、彼の話を信じて協力に同意する。更にその日の夜、彼女の契約魔法師のインディゴが調査していた連続殺人事件を解決する過程で、ノエルはユーフィー、インディゴ、カーラ、そして隣町の領主グランが「星の前世」であることに気付き、彼等に自らの星核を触れさせた結果、彼等もまたそれぞれの星核を生み出すことになった。
 その後、改めて湖北岸へと向かった彼等は、現地を管理していた武官アレスが巨大な怪物と戦っている場面に遭遇する。彼等と共闘してその怪物の浄化に成功したノエルは、アレスも「星の前世」の一人であることを見抜き、彼にも事情を告げると、彼もまた自らの星核を出現させる。こうして、世界を救う力を持つ百八星のうち、まずは六星がこの水の滸に集結したのであった。
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第2話「天雄之壱〜魔境村の真実〜」
クワトロ・スコルピオ(ルキウス)
・ロード/アーチャー
・27歳
・男性
・アグライアの領主(アレクシスの兄)
・天雄星の前世
ジーク・サジタリアス
・ロード/マローダー
・15歳
・男性
・カレの領主
・天殺星の前世
エステル・カーバイト
・メイジ/アルケミスト
・23歳
・女性
・エルマの領主の契約魔法師
・地楽星の前世
リッカ
・プロジェクション/地球人
・27歳
・女性
・エルマの酒蔵の番人
・地囚星の前世
 アグライアの領主クワトロは、クラカラインの魔境探索の過程で行方不明となった自身の契約魔法師ハンナを中心とする調査隊の救出のために、クラカラインへと向かう準備を進めていた。そんなある日の夜、自身の来世である「天雄星」から大毒龍復活の予兆を聞かされ、自身の中に眠る星核の力を覚醒させた上で、大毒龍を倒すために必要な他の仲間達を探すように促される。
 それから数日後、ジーク、エステル、リッカと合流した上で魔境探索へと乗り出したクワトロは、魔境内での戦いを通じて、この三人がいずれも「大毒龍と戦った星々の前世」であることに気付き、彼等に事情を説明した上で、自身の星核に触れさせて、それぞれの星核を覚醒させる。
 やがて魔境の奥地に辿り着いた彼等はハンナを発見し、彼女から、この魔境はアントリア軍が神聖トランガーヌの逆侵攻を防ぐために意図的に作り出した魔境であり、その維持のためにハンナが派遣されていた、という真相を聞かされる。だが、魔境の存在を危険視するクワトロは自身の正体(アレクシス・ドゥーセの異母兄ルキウス)と素顔を明かした上でハンナを翻意させ、魔境の浄化を強行する。その上で、この地の領有権は(ハンナと共に調査隊に参加していた)聖印教会所属のメイプルに譲り、彼女がフォーカスライト大司教に領地を寄進するという形で実質的な中立地帯を形成することで、ひとまずは神聖トランガーヌとの衝突は避けられたのであった。
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最終更新:2019年05月09日 14:29