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SL-C3000カーネルの入れ換え手順

(1) SHARPのサイトからupdater.sh.c3000をもらってくる。
updater.sh.c3000はファイル名をupdater.shと変更。双方をメモリカードにコピーする。
(2) 機種に合ったカーネルを選び、ファイル名はzImageと変更してメモリカードにコピーする。
zImage.binではないことに注意。Windows等でファイルの拡張子を表示しない設定にしていると.binが表示されなくても残っている可能性があります。 < ここではまりました…
SL-C3000 special kernel (v18h)
(3) updater.sh, zImage以外がメモリカードにないことを確認。
特にinitrd.binは危険なので絶対に消して下さい。
(4) 後は(1)のSHARPのサイトの手順通りですが、完全消去はしないで下さい。
手順11で7だけ実行し、後は普通に電源を入れる。
(5) 必要に応じてモジュールを入れて下さい(オプション)。
特に不都合がなければインストールは不要です。
SL-C1000/C3000/C3100/C3200 kernel modules (v18h)
mppe modules

復旧手順

何か問題があった場合は、元のカーネルを使って上記(4)をやり直して下さい。
SHARP提供のアップデートソフトがないC3000は、元のカーネルと同等のものを使って下さい。
SL-C3000ノーマルカーネル同等品

/procファイルシステム

/procファイルシステムにより、カーネル設定の参照/変更が可能です。 例えば、CCCRの値を参照したい時は、
$ cat /proc/cccr_change

CCCRを241に変更したい時は、
# echo 241 > /proc/cccr_change

など、通常のファイルのようにアクセスします。 変更 (書き込み)はroot権限が必要です。 以下に主要なものを示しますが、これ以外にも、ぴろさんの カーネルパッチをまとめるのページにいくつか書いてあります。

/proc/zaurus/CCCR : C1000/C3000/C3100/C3200のCPUクロック (非アイドル時のCCCR値) (read/write)

対応機種: C1000/C3000/C3100/C3200
2000210: CPUクロック416MHz システムバス208MHz LCD104MHz(default)
2000290: CPUクロック520MHz システムバス208MHz LCD104MHz
2000310: CPUクロック624MHz システムバス208MHz LCD104MHz
2000214: CPUクロック520MHz システムバス260MHz LCD 64MHz
2000218: CPUクロック624MHz システムバス312MHz LCD 78MHz
a000214: CPUクロック520MHz システムバス260MHz LCD130MHz
a000218: CPUクロック624MHz システムバス312MHz LCD156MHz
解説: クロックアップ時はコア電圧もセットで変更して下さい。
使用例:
# echo 0e > /proc/zaurus/VCORE && echo 2000310 > /proc/zaurus/CCCR
クロックの変更/確認には、ぴろさんの qclockchange-for-c3000がお勧め (root権限で実行にチェックが必要)。
また、ぴろさんの BatteryPlus ならばバッテリ残量に応じてクロックとコア電圧を変えられます。
/home/zaurus/Setting/BatteryPlus.confを作成する事によって、メニューをカスタマイズ出来ます。
Battery_Mode
Hi Mode, 02000218, 0f, , STD
Low Mode, 02000210, 09, ,
AC Mode, 02000218, 0f, -1,
Battery Full, 02000218, 0f, 100,
Battery Low, 02000210, 09, 50,
行の先頭に'Battery_Mode'という文字があると、立ち上がりから、バッテリ量に応じたクロック変更を有効にします。

それ以下の行は、それぞれカンマをセパレートとして、左から'表示名','CCCR値','VCORE値','バッテリー残量','ブート時の標準'の設定となります。

表示名:画面に表示する文字です。
CCCR値:は16進で、入力します。
VCORE値:C3000のみ有効で、16進で入力します。
バッテリー残量は、Battery modeがチェックされている時に有効で、バッテリ残量が、100,75,50,25,5になった時に、その行のセッティングに変更されます。-1は、ACを接続してる時のモードです。

ブート時の標準は、'STD'を入力してると、立ち上がりの時に、その行のセッティングで立ち上がります。

BatteryPlus.confを編集した後は、terminal上で
qcop QPE/TaskBar "reloadApplets()"
で読み込み(再読み込み)します。
セッティングの数は、20個までです。

/proc/power_key_off : パワーキーサスペンドモードON/OFF (read/write)

対応機種: C700/C750/C760/C860
0: パワーキーサスペンドモードOFF (default)
1: パワーキーサスペンドモードON
解説: コンソール向け機能

/proc/three_button : 3ボタンモードON/OFF (read/write)

対応機種: B500/C700/C750/C760/C860/5600
0: 3ボタンモードOFF (default)
1: 3ボタンモードON
解説: コンソール向け機能

/proc/tspressure (SL-C1000/C3000/C3100/C3200では/proc/zaurus/tspressure) : 筆圧感知ON/OFF (read/write)

対応機種: B500/C700/C750/C760/C860/C1000/C3000/C3100/C3200/5600
0: 筆圧感知OFF (default)
1: 筆圧感知ON
解説: 筆圧感知機能を使うには、 PetitePeintureのような筆圧対応アプリケーションが必要です。

/proc/version : バージョン確認 (read)

対応機種: A300/B500/C700/C750/C760/C860/C1000/C3000/C3100/C3200/5600/6000
解説: 読み出しのみ。
cat /proc/version 
v13a@tetsu.homelinux.orgのようにバージョンが表示される。
最終更新:2007年02月08日 02:31