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処理とは?

最終更新:

mizcremorne

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処理はキモ


LSLを台本に喩えるならば、「処理」の部分というのは「台詞」や「動作」にあたります。
これって台本の肝となる部分ですよね。

「処理」もLSLの肝と言って差し支えない部分です。
もしも「処理」がなかったら、そのLSLは「何もしない」のですから、LSLを書く意味がまったくなくなってしまいます。

また、台本に書かれた台詞や動作によってドラマや映画の良し悪しが変わってくるように、「処理」に書かれている内容はLSLの出来を大きく左右します。
どんなに優れた俳優さんであろうと、台本がボロボロだったらその能力を発揮できません。
コンピュータは優れた能力を持っていますが、「処理」の部分が間違っていれば正しく動いてはくれません。

さらにやっかいなことには、コンピュータというのは人間ほど機転が利きません。
俳優であれば、細かな指示を与えなくても、前後のストーリーから推察して的確な演技をしてくれるかもしれませんが、コンピュータはそうは行きません。
自分では何一つとして考えられないのです。

ですので「処理」の部分では、
「何を」
「どのくらい」
「どうするのか」
全てを明確に書いてやらなければなりません。

明確な指示さえ与えれば、コンピュータは非常に優秀かつ効率的に動きます。
「監督、ここの演技はちょっと違うだろ~」
などと人間の俳優のように逆らったりはしません。
言われたことは正確にこなし、言われてないことは一切やらないのがコンピュータです。

となると、問題はいかにしてコンピュータに指示を与えるか、です。
もしも相手が人間であれば、言葉で指示をすることができます。
一般的な日本人であれば日本語が通じますが、コンピュータは残念ながら日本語を理解してはくれません。
そこでLSLというプログラミング言語を使って指示を出すわけです。
的確に指示を出すためには、当然LSLを正しく使う必要があります。
うっかり言い間違えたりすると、コンピュータは、
「何を言ってるのかわかりませーん」
とエラーを返したり、あるいは、こちらが思っても見なかった行動に出ることがあります。

そういう意味ではLSLを組むという行為は、異文化コミュニケーションのようなものです。
人間とはまったく考え方も異なるコンピュータという存在に対して、LSLという言葉で話しかけているのですから。
上手にLSLが話せるかどうかは、コンピュータの文化を理解できるかどうかに大きく左右されます。

コンピュータが理解できるもの


例えば人間相手に指示を出すときには、
「いつものようにお隣の山口さんにメロンを3つ届けて」
こんなふうに言えば通じます。

我々はまったく意識しませんが、この指示は実は以下の5つの部分から成り立っています。
「いつものように」・・・どのように
「お隣の山口さんに」・・・誰に
「メロンを」・・・何を
「3つ」・・・どのくらい
「届ける」・・・どうする
コンピュータに指示を出すときには、これらを明確に意識しなければいけません。

もちろん、コンピュータは「山口さん」とか「メロン」を理解できません。
コンピュータが理解できるものは、あくまでも「データ」だけです。
また、「届ける」という動作が理解できない可能性もあります。
コンピュータが理解できるのはあらかじめ用意されているいくつかの動作だけです。

「誰に」「何を」「どのくらい」に当たる部分は、「変数?」「定数?」というものを使って扱います。
「どうする」の部分は「演算子?」「フロー制御?」「関数?」というものを使います。

つまりLSLの「処理」というのは、「変数?」「定数?」と「演算子?」「フロー制御?」「関数?」の組み合わせです。
この5つの要素がコンピュータに理解可能なものの全てです。

「どうする」の部分は、大きく分けると3つになります。
  • 計算する
  • 処理の順番を変えたり、繰り返したりする
  • その他セカンドライフに特有の動作をする
この3つがそれぞれ、
に該当するのですが、ひとまずは「ふうん。そう」くらいの理解でOKです。

【「処理」の5要素】
  • 誰に、何を、どのくらい、どのように・・・変数?定数?
  • どうする
    • 計算する・・・演算子?
    • 処理の順序を変える(繰り返す等)・・・フロー制御?
    • その他セカンドライフに特有の動作等・・・関数?
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