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なぜ共食いをするのか

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動物学における共食いは広く見られる現象であり、1500種を超える動物種で記録されている。一般に異常な現象と考えられがちであるが、必ずしもそうではない。逆に動物なら個体間で殺し合うのが当たり前と言う見方もあるが、これも正しくない。一般に喰う喰われるの関係は異種間で成立するものであり、同種個体間で無制限に共食いが行なわれる状況があれば個体群が成立しなくなるなど進化的に安定とは言えず、そのような行動は避けるように進化が進むと考えるべきである。したがって、それでもみられる共食い行動はそれなりに独特の意味を持っているものと考えられる。

以前は共食いは単なる極限の食料不足や人工的な状況の結果で起こると信じられていたが、自然な状況でも様々な種において起こり得る。実際に科学者達はこれが自然界に遍在していることを認めており、水中の生態系では特に共食いは一般的であるとみられている。最大9割もの生物がライフサイクルの何処かで共食いに関与しているとみられる。共食いは肉食動物に限らず、草食やデトリタス食であっても普通にみられる。

2 偶発的なもの
3 習性となっているもの
3.1 配偶行動に関するもの
雄のカマキリは頭を喰われても交尾を継続し続ける[1]。つまり喰われる事を前提にしている節がある。ただし頭部を失うと性的抑制がきかなくなるのは多くの昆虫に共通しており、カマキリだけの性質ではない。
3.2 繁殖に関するもの
カバキコマチグモは、幼虫が孵化するまで雌親が側にいるが、幼虫が孵化すると、母親の体に群がって食べてしまう。また、一部のクモでは、卵嚢内の卵に一定数の未受精卵が含まれ、これが孵化した幼虫の餌となる事が知られている
3.3 成長段階に見られるもの
それよりもよくあるのがサイズ構造化された共食いである。すなわち大きな個体が小さな同種を食べるのである。この様な場合の共食いは全体の死亡率の8%(ベルディングジリス)から95%(トンボの幼虫)になるため、個体数へ大きな影響を与える要素となる。このサイズ構造化された共食いは野生の状態では様々な分類群でみられる。それにはタコ、コウモリ、カエル、魚類、オオトカゲ、サンショウウオ、ワニ、クモ、甲殻類、鳥類(フクロウ)、哺乳類、そしてトンボ、ゲンゴロウ、マツモムシ、アメンボ、コクヌストモドキ、トビケラといった多数の昆虫が含まれる。
3.4 単なる捕食の一環によるもの
3.5 密度効果
ヒラタコクヌストモドキの飼育下での個体群成長の研究から、この種の場合、成虫による卵の共食いが、密度効果の上で大きな役割を持っていることが確かめられた。個体密度が増加すると共食いの率が著しく増加する。なお、この種では雌の方が雄の約7倍も多く共食いする。
4 似通った行動
他の共食いの形に子殺しがある。よく知られた例としてチンパンジーでは雄の成獣グループが同種の幼獣を攻撃して食べてしまう。また、ライオンでは雄の成獣が新しくプライド(群れ)を支配するときに、以前の群れの支配者の子供を殺すのが普通である。ただしこれらの行動では雌に子育てを中断させ発情させることが目的であり、このとき殺した子を食べる例もあるが、必ずしもそうでなく、まったく食べない例もあるという点で共食いとは別に扱われる。



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