この度「ブレトランド戦記だけでなく英霊シリーズの方も絵師の戯言を読んでみたい」という、非常に有難いリクエストを頂きましたので、1話ずつ順に書いてみようと思います。




第一話「白き森の深淵」

Player Characters

ティファニア・ルース
 初めて描いたPCイラストなので、描く時に緊張しました。
 金髪ショートカットの生真面目そうな少女、という指定を受けていたので、おでこがはっきりしていて(私の描く生真面目ショートっ娘は大抵おでこちゃんになるのです)気が強そうな表情で、でも年相応の少女らしい危うさも秘めた感じに描いた…つもりです。
 そしてドレスですが、Fateシリーズをプレイ或いはアニメ視聴した方はお気付きでしょうが、セイバーがモデルです(確かセイバーも外見年齢15歳位でしたよね)。
 ですが、まるっきりトレースではなく、敢えて資料なしの記憶のみ+部分的アレンジで描くことで、多少のオリジナリティも加えたつもりです。実際、Fateシリーズのセイバーの鎧はもっと重そうなゴツいデザインだったと思いますし…
 個人的には、幼さを残しながら意志が強そうな瞳が気に入ってます。

ヴェルノーム・D・ヴォルドルフ
 ヴェルノームは「ルールブックのエレメンタラーの特技欄の絵そのままで」という指定だったので、デザインで迷うことは無かったのですが…初めて描くアカデミー制服にかなり戸惑いました。
 そのため、一番はっきりと、かつ「改造していない正規の制服」という設定でイラストが描かれている、グランクレスト公式小説の一つ「メイジオブリージュ」のイラストを参考にして制服を描きました(これ以降もアカデミー制服を描く時には毎回「メイジオブリージュ」を資料にしています・笑)。
 また、年長者の苦労人ポジションということで、ポーズもそれっぽくして眉間に皺を描いてみました。

ターリャ・カーリン
 ターリャはキャラシーの顔イラスト欄に全身の大まかなデザイン絵が描かれていたので、それを元に描かせて頂きました。
 個人的アレンジを加えた点は「(年上女性ポジションということで)さりげなく巨乳」「重度のブラコン→お兄様は余程イケメンに違いない→その血を引いてるターリャ自身も相応の美人だろう、ということで美女補正」「メガエラという中立村に属することでいつお兄様と刃を交えるかという不安を内心に秘めた、決意を込めた切なげな表情」等です。
 尚、上記の「お兄様はイケメンに違いない」というmy設定は、後記のファルクのイラストに多大なる影響を与えています(笑)

クローディア・シュトライテン
 クローディアは(恐らくpixiv辺りから拾ってきたと思われる)イラストが添付されていました。が、そのイラストが所謂ギャルゲー等に有りがちな「ポニーテールにしては太過ぎるけどハーフアップにしては結び目が高い」というものでして、どう再現しようか迷った挙句「正面向きにしてリボンの結び目を曖昧にする」という小技で逃げました(笑)
 また、見た目が完全に普通のメイドさんということで、バトル少女要素は全く入れず、まとめからの推測による「お茶にこだわる」という趣味嗜好から、紅茶を淹れているメイド少女にしました。
 あと、他のキャラが皆長袖なのでクローディアも長袖&膝下スカートの清楚なメイドさんにしたいと思い(10年以上昔の漫画なので若い方には分からないかもしれませんが)「まほろまてぃっく」というSFラブ漫画(一見ラブコメっぽいけど実はかなり切ない話なので、敢えてラブ「コメ」とは表記したくない)のメインヒロイン、まほろさんのメイド服を元にしました。
 余談ですが、ティファニア→並かやや大きめ、ターリャ→隠れ巨、なのでクローディアは童顔つるぺt…細身になりました(笑)

Non Player Characters

フェム・トゥレーン
 ティファニアの優秀な側近の森林官で、その正体は元騎士で闇社会とも繋がりがある、一筋縄ではいかない人物ということで、絵だけでは元騎士とかパンドラと繋がってるという風にはとても見えないような、小柄な好々爺に描きました。
 シチュエーションとしては、森にヴィットの生育具合を見るためのサンプルを採取しに行くところ、というイメージで描きました。決してハサミで火サス的な何かをやらかそうとしてる訳じゃ無いですよ!(笑)
 糸目なのは、ティファニア達に正体を明かす時に見開いた目が騎士時代の野心が未だ衰えていない、覇気に満ちた瞳であることを想像させるためにそうしました。ふしぎ遊戯の井宿とかテニプリの不二とかの、普段は昼行灯を装ってる系の表現と言えばピンと来るでしょうか?

クリスティーナ・メレテス
 ヴェルノームの恋人にしてダン・ディオードの優秀な契約魔法師という設定から、美人で温厚で魔法師としても天才で…と考えているうちに、幻想水滸伝IIの若く優秀だけど民を思うために迷う美人女市長のような感じにしたいと思い、髪型や年齢の割に落ち着いた雰囲気等を、その女市長っぽくしてみました。
 また、ダン・ディオードもしくはローガンの性格から想像するに、上位契約魔法師がいつまでも学生気分で制服を着ていると民の士気に影響すると考えそうだと思い、敢えてアカデミー制服ではなく、それでいて豪奢過ぎない(プラス、ちゃんと魔法師に見えるデザインの)ドレスを着用させてみました。
 結果的にそのmy設定のおかげで、クリスに貫禄と同時に凛とした、それでいて柔らかなセクシーさが出たと自画自賛してます(笑)

ファルク・カーリン
 家柄・ルックス・人格・戦闘力どれを取っても完全無欠のお兄様です(笑)
 ターリャの項目にも書きましたが、ここまでブラコンをこじらせる程なのだから、かなりのイケメンに違いない!という確信を持って描きました。ええ、それこそ「これ以上のイケメンは私には描けない…!」という位には。
 GMにも「こんなに完璧に描いちゃっていいの?自分でイケメンのハードル上げてない?」と言われました(笑)まあ、今のところファルク兄様以上にイケメン設定のキャラが(公式NPC、小説及びリプレイキャラ除く)出ていないため、問題は無いのですが(どきっぱり)
 ファルク兄様の鎧は、最初は「七つの大罪」(ブレトランド戦記戯言参照)の恐らく一番イケメンである聖騎士ギルサンダーの鎧をモデルに描いていたのですが、途中で「全くの真似じゃつまらん!」と思い、途中からすっかりオリジナルデザインで描きました。なので、中途半端にギルサンダーの鎧に似てます。
 どの程度似ているかは、10月5日夕方からTBS系で「七つの大罪」のアニメが始まりますので、それで確認して下さい…と、巧妙な?推し漫画の宣伝でした(笑)


第二話「聖女の末裔」

Player Characters

レイン・J・ウィンストン
 レインを一言で言うなら「残念な美人」です!(笑)
 キャラシーにpixivからDLしたと思われるイラストが添付されていたのですが、そのイラストが銀髪のクールビューティーな女性がアコースティックギターを弾いているというものでして…いかにレインらしく砕けさせるかに苦心しました。
 と言っても、アホ毛とサングラス(この世界にサングラスがあるのかは気にしない方向で!)と'60年代っぽいデザインのボトム位しか「砕け」要素はないのですが…。
 因みにシチュエーションとしては、口笛で音階を鳴らしながらギターの調弦をしているというイメージです。
 そして何気に、多分英霊シリーズ1の巨乳さんです(攻撃型ガチ前衛なのに…)。と言うか、この話に出てくる女性陣の巨乳率が異常だと思うのですが、如何思われますでしょうか?←聞くな

ラーテン・ストラトス
 「Zガンダムのジェリドのイメージで」という指定を頂いたのですが、生憎ガンダム関連は疎いため画像検索してみたら…リーゼント!?とびっくりしました(笑)
 流石にリーゼントの魔法師は…と思ったので、独断でオールバックぽいツン跳ねに変更し、代わりに顔立ちをタレ目のやんちゃ風にしたり、ポーズや制服のたなびき方に少年向けアニメのテイストを入れたつもりです。
 幸い、実姉のクリスもタレ目に描いていたので、姉弟としてもそれほど違和感なく描けたと思ってます…多分。
 フォースグリップのポーズや、静動魔法が発動してるっぽいネクタイの不自然な浮き方、白黒画ゆえの「赤い制服」の表現(通常の制服と白黒を逆転させている)等、描いていて色々遊びどころがあって楽しいキャラでした♪

アマル
 「小柄な20歳の青年」という以外には特に指定がなかったので、野性的な風貌で小柄だけど筋肉質な感じに描きました。
 …恐らく30代以上にしか通じないと思いますが、ぶっちゃけてしまうと'90年代後半にジャンプで連載していた漫画「ワイルドハーフ」の主人公(獣人)を小柄にした風に描きました。
 ライカンスロープは基本武器無し(自動取得特技で素手が強化されるので)、防具も薄め(防御力を上げる特技がある&移動力が攻撃力に付加される特技があるため)な傾向があるので、描きやすいです。
 もふもふな耳や尻尾も描いてて楽しいですしね♪←そこかい

メア(マリア・カークランド)
 メアは最初から「ミリアの妹」という設定があったので、ミリアに似せつつも幼い雰囲気に描きました。
 防具が侍従服だったのですが、流石にヒラヒラのメイド服では戦いにくそう(「白き森の深淵」のクローディアとも被るし)と思い、パンツスタイルの侍従服にしてみました。
 一応、ボタンの向きが女性用なので「厳密な男装」ではないのですが、パッと見執事服っぽい衣装と鋭い眼差しから少年と間違われる可能性を考慮して、体つきをかなり女性的にしました。
 本来は両手武器キャラではないのですが、左手にスティレット(刺突用の短剣)を持たせたのは「咎狗の血」というBLゲームのキャラのパk…オマージュです。

Non Player Characters

シアン・ウーレン
 シアンさんはGMが「パンドラの重要人物は有名声優の名前をモチーフにしたい」というアイディアから、某有名声優さんの名前を中国風にした名前が先に決まっていたので(因みに名前元の声優さんは、人間やめたズキュウウンな人とか、戦国BASARAの迷彩忍者とか、銀魂の高杉とかのあの人です)、何となく私の中でも中華風なイメージがあったため、陰陽モチーフの白黒対称な東洋アレンジ装束になりました。
 腰の帯とかは形が分からなかったので流石に資料を参考にしましたが、それ以外はほぼオリジナルです。
 顔に関しても「子●さん声っぽい感じで」という指定があったので、美形なんだけど胡散臭さ満載にしてみました(笑)
 左が黒・右が金のヘテロクロミアも、人外っぽい胡散臭さを出すために即興で描いたものが採用される運びとなりました。

ミリア・カークランド
 「反乱軍のリーダーの女メサイア」という指定だった(と思う)ので、「薄桜鬼」という新選組乙女ゲーのヒロインの無双ゲーム版?衣装を元に、ヒロインより少し大人っぽい雰囲気で描きました。
 一番頑張ったのは、身体の全体的なバランスです。メサイアなのであまり筋肉質だったりむっちりでは良くないし、お嬢様育ちだから適度に細身で、でもポーズは勇ましく…と描いていったらこうなりました。
 また、この絵ではミリアはフラッグを持っていますが、これを描いた時点で私は「フラッグ」というルールを知りませんでした。何となく「正統な子爵家」による反乱軍のリーダーだから、旗を持たせたいなーと(笑)
 余談ですが、ミリア・カークランドという名前は私が適当にほざいたのがそのまま採用されました。「薄桜鬼」のヒロインの名前が千鶴なので、千→ミレニアム→ミリア、鶴→音読みでカク→カークランドという、非常に安直なネーミングです(笑)なので、カークランドという苗字が「ヘ●リア」のイギリスの人間名と同じなのは、本当にただの偶然です(汗)

サイロット・グレーン
 ファルクとの対比を出すために、また序盤で聖印を失うという所謂「負け犬ポジションキャラ」だったので、あまり威厳や高貴さを入れず、むしろ義賊っぽい「粗野で平凡だけど意志は強そうなおっちゃん」というイメージで描きました。
 中盤の「騎士である前に、戦士でいたい」という台詞から、ファルクとの一騎討ち場面ではセイバーかパラディンっぽく、邪紋を見せるシーンでは軽装重戦士(アームズかレイヤーヒロイック?)っぽく描いてみました。
 後者で、何故アームズorレイヤーヒロイックなのに鎧が貧相な皮鎧なのか?という疑問はあるでしょうが、それは
 1.反乱軍の中でも「買い出し係」有り体に言えばパシリにされる程度の下っ端であるため、高価な金属鎧が支給されない。
 2.サイロットが邪紋を植えつけられたのは恐らくアマルより後。つまりまだ邪紋使いとして中途半端なため重装備で大剣を振り回す技量と膂力がない。
 …という具合に、各自解釈して下さい(笑)


第三話「長城線の三本槍」

Player Characters

ロートス・ケリガン
 ロートスは「ルールブック1のロード共通特技欄の絵を、表情を穏やかにした感じ」と指定されていたので、本当に髪型とかそのまんまです。
 なのでロートスを描く上で一番苦労した点は、構図でも武器防具でも、勿論顔でもなく、右手の「弓懸(ゆがけ・弓を引く右手を保護するグローブ)」だったりします。構造やデザインは、某三国志女体化エロゲの未亡人弓使いの弓懸を元にしました。
 …ですが描いた後になって、弓懸は主に和弓でしか使われないと知ってしまったのですが「苦労して描いたんだし、片手グローブの弓使いってそれっぽくて良いんじゃね?」と自分に言い訳してそのままデザインを確定させてしまいました(笑)
 尚、今回の話は「3」が重要ワードであるため、ケリガン三兄弟それぞれの衣服に三角形の宝石?っぽい装飾を施してます。

オルガ・ダンチヒ
 オルガは最初から上半身のイメージイラストがあったので、彼女もまた描きやすかったです。
 そしてそのイメージイラストに「地味な感じ」と但書きがしてあったので、服を全身真っ黒にし(黒いグローブもそのため)、アカデミー制服も改造一切無しの正規制服っぽくしました。
 顔立ちも服装と同じく(私が描く女性にしては)地味だけどよく見ると整っている、という風に描きました。表情が鋭いのは、まとめを読んだ上で、血縁関係が無いとはいえオデットの姉であり、かつオデットに引け目を感じながらも一生懸命全力を尽くす「努力家で、心の弱さを隠すために強くあろうとしているお姉さん」の部分を強調したかったからです。
 結果的に、地味&堅物方面を強調したことで、同じ黒髪大人女性キャラのエリザベスと外見が真逆になり、これはこれで良かったかな、と思ってます。

セリム・ガイゼル
 セリムは特に外見指定は無かったのですが、レイヤードラゴンなので龍っぽさと、武勇に優れたゲンドルフの親友という設定から「明るく人懐っこく、しかしやや喧嘩っ早い江戸っ子気質」というイメージで描きました。
 なので、半分無意識的に「新世紀GPXサイバーフォーミュラ」という昔のアニメの「ブリード加賀」というキャラが外見に反映されてます(逆立った髪の両こめかみにメッシュなんかは、まるっきり加賀です。ブリード加賀が気になる若い方は、30代以上の人に聞くか画像検索して下さい)
 そして個人的にこだわったのは、鎧です。ブレストプレートと肩アーマーで龍の翼を、ブーツの模様で龍の足跡を表現してみました。腰の紐?は、武士が刀を固定するための腰帯とか、北欧神話でトールが戦う時に締める力帯とかのような「決戦に赴く覚悟」の象徴として描いてみました。

エリザベス
 「黒髪緑眼の妙齢の美女」「額に邪紋がある」「赤いスケイルメイルを着ている」という指定だったのと、リューベンの恋人というハンドアウトから、とにかくセクシーなお姉様にしよう!と思いながら描きました。
 そして妄想の赴くままに描いたら、衣装の構造がどうなってるか分かり辛くなってしまいました(汗)
 なので今更ですが(私が想像した)エリザベスの衣装の構造なのですが、
  • まずインナーに動きやすいレオタード風の服を着る(絵だと胸元から見えてる部分)
  • 黒のガーター付きニーハイストッキングを履く(太腿からブーツまでの部分)
  • 前垂れと後垂れを着ける
  • スケイルメイルを着る(両肩アーマーとそれらを繋ぐ鎖骨辺りの部分、及び腹部)
  • アイアンクロー一体型のヴァンブレイスとブーツを着て完成
 一番ガードすべき胸元にアーマーが無いのは多分、アンデッドの「不死なる体」の能力で体内防御が上がってるから、重要な臓器をポイント的にガードする必要がない…ということにして下さい(笑)

Non Player Characters

オデット・ダンチヒ
 オデットはロートスにとってもオルガにとっても「妹」である存在なので、妹っぽさを重視して描きました。
 華奢で小柄な体格、あどけない顔立ち(これは妹属性よりむしろ黒幕であるのを隠すためですが)、黒髪の長い三つ編み、アカデミー制服を改造したフリルいっぱいのプリーツスカート等に「妹」っぽさを出したつもりです。
 そして実は、ロートスの項に書いた「ケリガン兄弟は衣服に三角形モチーフを付けてる」という設定、オデットにも実はあるんです。オデットのスカートをよく見て下さい。前が山型に短く、後ろが直線的に長い変形スカートです。そして前の山型ラインと後ろの直線ラインを繋ぐと…あら不思議、二等辺三角形になりました!
 ↑こういう分かりにくい仕掛けを入れるの、大好きなんです(笑)

ジュマール・ケリガン
 序盤で殺されるキャラなので、中世ヨーロッパの肖像画(ヨーロッパ絵画史に於いて「中世」はルネサンスや遠近透視法だの光源の明確化だのの技法が生まれる前の時代なので、つまりはデッサンがおかしい絵画とか普通にあった時代です)っぽく描いてみました。
 気付いてらっしゃる方もいるでしょうが、ケリガン家の(顔イラストのある)人物は全員金髪です。金髪の家系設定を思い付いて、勝手に金髪にしてしまいました。まあ、金髪家系設定を思い付いたのは、ジュマールの血を引かないオデットを黒髪にすることでロートスと兄妹であるのを隠すためでもあったのですが。

ゲンドルフ・ケリガン
 ゲンドルフは「武勇」のキャラということで、馬鹿ではないけど血気盛んで、良くも悪くも不器用な真っ直ぐさを持った青年をイメージして描きました。
 また、実直な性格っぽいイメージがあったので、アントリアに比べて豊かなヴァレフールの騎士にしては珍しい、装飾が少なく実用性重視の装備にしてみました(ヴァレフールの騎士が派手好みという設定は公式には存在しませんが、温暖な気候と肥沃な土地を抱えているヴァレフールは、気質的にラテン系に近そうという勝手な憶測です)
 そして、ケリガン三兄弟はジュマールの血を引いているので全員金髪だけど(金髪設定についてはジュマールの項参照)母親が違うので顔は全く似ていないだろうと想像して描きました。そのせいで、ゲンドルフとリューベンの見た目年齢が逆転してしまったことに関しては、深くツッコまないで下さいorz

リューベン・ケリガン
 リューベンは「智略」のキャラであると同時に、政略上とはいえ婚約者がいるのに恋人(=エリザベス)を囲う辺り絶対美形だろうと思い、かなりクールっぽいイケメンに描きました。
 そして上記の設定のため、リューベンの外見には明確なモデルがいます。それは、ボカロ曲好きの方なら気付いたでしょうが、悪ノP(mothy)さんの曲「ヴェノマニア公の狂気」のPVの主人公(がくっぽいど)です。
 何故「ヴェノマニア~」の主人公がモデルかというと、「ヴェノマニア~」は(マガジン連載漫画ではなくキリスト教の方の)七つの大罪の一つ「色欲」がテーマの曲だからです。なので、身分違いの恋人と正式な婚約者の両方を上手くキープしているリューベンのイメージに合ってると思い、モデルに使用させて頂きました(勿論完全パクリではなく、髪型やポーズ・表情や服装の一部を変えています)


第四話「帰らざる翼」

Player Characters

マーシャル・ジェミナイ
 マーシャルは「小柄で憎たらしい目つきの少年」という指定があったのと、個人的に「PC1はダン・ディオードに似てない方が面白そう」と思ったので、某三国志乙女ゲーの黒髪美少年(マイナーな人物がモデルのせいか非攻略対象)の髪型に、「テニスの王子様」の主人公の顔を合わせて描きました。
 すると、どこかで見たことがあるような雰囲気に…「そうだ! ガンダムseedにこんなキャラがいたかも」(アスランとシンを足してイザーク成分を少し加えた感じ?)と直感し、軍服をガンダムseedのザフト軍服っぽくしてみました(笑)。PLさんがガンダム好きと聞いたのでつい…
 尚、私のイメージではマーシャルは母親似、というかジェミナイの血を強く引いており、今は母親のジャクリーンにそっくりだけど将来的には伯父のバルバロッサのような耽美な美青年になるんじゃないかなーと思ってます。

ヴェルナ・クアドラント
 今回のパーティーの紅一点ながら一番の火力要員だったと聞いて「まさにライトニングを撃とうとしているポーズにしたい!」と思い、キャラシーの裏に描いてあったイメージ図を基に先にポーズをデッサンして、衣服やタクトを後から描き足したのです…が!
 ポーズを固めるためのデッサン時点で描きやすさ重視のために8頭身?9頭身?位の勢いで描いてしまい、描き終わった後でヴェルナのキャラシーを改めて見たら、152cm・45kgと…。152cmでこの頭身はあり得ない…あったとしても顔がiPhone並に小さくないと無理orz
 という訳で、ヴェルナの頭身を大幅にミスしてしまったので、皆様の心の目で152cm位の頭身に脳内補正して下さい…。
 余談ですが、ヴェルナの金髪は父親似、隠れナイスバディは母親似というイメージです。そういえば母親のアクシアは170cm位の、女性にしては長身の想定で描いたので、ヴェルナの頭身がおかしくなったのはそのせいかもしれません(苦笑)

シドウ・イースラー
 今回一番描くのに苦労したキャラです。生気を感じさせない不気味な風貌(具体的には「デスノート」のリューク)でありながら人間的な感情に揺さぶられ苦悩し成長する、というキャラのため、どうしてもリュークのような人間離れしたある意味無機質な風貌が想像できなくて…
 そこで折衷案としてGMが提示した上でPLさんに許可を得たのが「衣服や髪型はリュークっぽく、でもそれ以外は細身で病弱そうな人間の姿」という、今の「シドウ像」です。
 2m程ありそうな細身長身で手足が異様に細長く、黒い羽飾りと黒尽くめの衣服はリュークから、逆立っている上に人間として有り得ない毛先だけが白い髪(毛根の色素細胞は一度死んだら元に戻ることはないため、意図的に色素を全抜きするか、頭髪全ての色素細胞が休眠と再開を同時に起こすという奇跡でも無い限り「根元が黒く毛先が白い髪」は通常有り得ない)や眉毛のない頬がこけた顔、胴を守るようにはみ出た肋骨は「不吉な不気味さ」、遠くを見つめている苦悩の表情は「感情を持つ人間」として描きました。

ウィルバート・ファーネス
 えー…はっきり言 ってしまうと、ウィルバートの外見の(漠然とした)モデルは、ストリートファイターIIのケンです(分からない人は'70年代生まれの男性に聞いてみて下さい)
 屈強な体躯と精悍な顔立ちは父親似、髪の色(白黒なので金髪と区別がつきませんが、ウィルバートとファインはキャロットブロンドのイメージです)は母親似な感じです。
 ベルトのバックルの三本線は、ダン・ディオードの額の傷をモチーフにしました。当然、初期の時点ではウィルバート自身はゲイリーを実父と思っているのですが、無意識に本当の父親を感じ取った…とか、虫の知らせ…みたいな何か、ということにしておいて下さい(笑)
 また、15歳にしては老けすぎ!と思うでしょうが、幼少期から戦いに身を置いてきたが故の自信と 風格の表れを意識して描いたのでこうなりました。

Non Player Characters

ダン・ディオード(18年前&偽ホルス)
 18年前ver.のダン・ディオードは公式絵を基にしつつ、若く勇猛でカリスマ溢れる若武者的に描きました。
 皮鎧で盾無しという、前線で戦う戦士としては軽装にしたのは、公式絵のダン・ディオードが皮鎧を着ている事と「ダン・ディオードはセイバーの中でも特に攻撃に重きを置いた『戦士』であり、先手を取って攻撃をされる前に倒す戦闘スタイルを好む(故に、素早く動くのに邪魔な盾は持たず、鎧も動きを妨げない軽装である)」という自分内設定があったからです。
 なのでホルスと偽っていたダン・ディオードは、本物のホルス(ジャクリーン)の鎧に似せたデザインの鎧でありながら、良く見ると本ホルスのような完全金属鎧ではなく 部分的に皮素材の鎧になってます。
 また、本ホルスと偽ホルスとでは、体格や鎧のデザインだけでなく、明らかに別人と分かる違いがあるのですが、それは本ホルス(ジャクリーン)の項で種明かしします。

バルバロッサ・ジェミナイ(18年前&現在)
 これはGMが作った設定なのですが、バルバロッサには明確なモデルと、そのモデルに基づいたネーミング及び設定の由来があります。
 まず、バルバロッサ(現在)の外見モデルは「パタリロ」のバンコランです。バルバロッサという名前はバンコランのミドルネームなのですが、パタリロの公式設定ではバンコランは母親と仲が悪く、そのため母親が付けた「バルバロッサ」というミドルネームを名乗りたがらないとなっています。ジェミナイ兄妹が家出して放浪していた、という設定は多分そこから来ていると思います。
 またバンコランは美少年キラーとして有名なキャラなので、男色設定があるのです。
 更に苗字の「ジェミナイ」ですが、これは英語で「双子座」を意味します。何故双子座かというと「聖闘士星矢」の黄金聖闘士(ゴールドセイント)の一人「双子座(ジェミニ)のサガ」というキャラの声優さんが、バンコランと同じ人なのです。
 なので、バルバロッサがパラディンであるのをいいことに、鎧のデザインを「双子座のサガ」の聖衣(クロス)ほぼそのままに描いてます(T●EI様には内緒でお願いします…アニメは分かりませんが戦隊やライダーの版権には厳しいと噂で聞いたので)
 尚、彼の鎧が18年前と現在で変わっていないのは 、ダン・ディオードの質素倹約精神に感銘を受けて、完全オーダーメイドで作るため金のかかるプレートメイルを買い替えるのを善しとせず、18年間入念に手入れをしてずっと使っている、という自分内設定故です。

ホルス・エステバン(ジャクリーン・ジェミナイ)
 ホルスが(偽ホルスと比べて)小柄なのは中身が女性=ジャクリーンだからなのですが、ダン・ディオードの項にも書いた通り、本ホルスと偽ホルスの違いは体格や鎧のデザインだけではありません。もっと決定的な違いがあります。
 まず、偽ホルス及び18年前ver.ダン・ディオードを見て下さい。剣を右手で持ってますね。では、本ホルスを見ると…剣を「左手」で抜いています。そう、本ホルス=ジャクリーンは実は左利きなのです!←しつこいようですがこういう隠しネタを仕込むのが大好きなので(笑)
 尚、本ホルスの鎧のデザインはマガジン連載漫画「七つの大罪」のジェリコという女聖騎士が見習いだった頃の鎧をモデルにしています。というのも、ジェリコは見習い時代「自分が弱いのは女であるからだ」と自らの性別にコンプレックスを持っており、男性用のデザインの鎧を着用しています。が、持って生まれた性別までは変えられないので小柄な女性体型に合わせた造りの男装鎧を着ていたのです。なので「女性が性別を偽るためのデザインの鎧」としてこれ以上の素材は無い!と思い、本ホルスの鎧の原型にさせて頂きました。
 Fateシリーズのセイバー(アルトリア)も設定上は男装少女騎士なのですが、ドレス前提という時点で女性って丸分かりですしね…

ノギロ・クアドラント(18年前&現在)
 ノギロは「知的かつひたすら癒し系の優男(草食系男子というやつ?)」を追求して描きました。
 18年前の衣装はアカデミー制服でも良かったのですが、メイジのPCの殆どが制服を着ているので「メイジがみんな制服だと外見のキャラ立てがやりにくいなあ…」と思い、敢えて制服でない衣装にしました。
 18年前の衣装のモデルは、’90年代に発売され今でもスマホ用アプリが出ている「ゼノギアス」というRPGの、物語の鍵を握る某NPC(スマホ版をプレイ中もしくはプレイ予定の方のネタバレ防止の為、キャラ名は伏せます)の衣装です。現在バージョンの衣装は、同じく「ゼノギアス」の、500年前の偉大なる聖女の衣装をアレンジしたもの+同ゲームの空中都市国家の女王のベールを元にしています。…あれ? ノギロさんの服、もしかして女装…?←今頃気付いた
 現在バージョンのノギロは当初短髪でベールなしにするつもりでしたが、いざ描いてみたらなんか還俗したっぽい?ような普通の人になってしまったので、神秘性を出すためにベールで髪型を分からないように描き直しました。
 そして恐らく、これを読んでいる方々が一番突っ込みたいであろう、39歳にはとても見えない若作りっぷりですが…「高レベルの生命魔法で肉体の若さを維持している」とか「時空魔法で自らの肉体の時間を止めている」とか「実は普通の人間じゃない」等々、お好きな理由(設定?)を考えてあげて下さい(笑)

ファイン(18年前&ウィルバートの回想)
 ファインを描いた時点では、アーティストで18歳の女性という事以外は何も決まっていなかったので、かなり好き放題に描きました。
 大まかなイメージモデルは「神々の悪戯(あそび)」という(一応アニメ化もした)乙女ゲーのロキの神化した姿です。余談ですが「神々の悪戯」はタイトルから分かる通り世界の神話の神々を攻略する乙女ゲーですが、元の神話をヒロインに都合のいいように改竄して無理矢理綺麗事にしているのを、本来の話とは別物の物語として楽しめる方にしかお勧めしません。アポロンとカサンドラの話まで美談にしてしまってる時点で…(苦笑)←カサンドラの本来の話はwikipedia参照。どう見ても「美談」では無いです。
 服は上記ロキの衣装を簡略化・女性用デザインにしてます。だってあの衣装、女性がそのまま(男装としての胸潰しとかをしないで)着たら、確実に下乳が見えますから…ええ、下乳を描きたかったのでロキ衣装を元にしました(どきっぱり)
 お団子と長い三つ編みは、ファンタジーでしか出来ない髪型にしたくて描きました。まあ、そのせいで基本ルルブのシャドウのサンプルキャラに髪型が似てしまったのは見逃して下さい(汗)
 そして顔は「愛に生きる女性」という事で大人っぽく切なげな感じにしたのですが、その結果ブレトランド戦記のガイアと同じ顔になってしまいました…描き分け頑張ってたのですが、どうしてもイメージ的に譲れなくて…。故に、ガイアとファインは他人の空似で、血縁とかは無いです!…多分。
 ファインはダン・ディオードと結ばれるまでは不遇な人生だったので、18年前の絵では悲しげな表情にしましたが、ウィルバートの回想イラストでは前者とは対照的に、普通の女性・普通の母親として幸せに満ちている表情にしました。

ゲイリー(18年前&ウィルバートの回想&魔人)
 バルバロッサの永遠の想い人でありパーティー最年少という設定から「パタリロ」のバンコランの本妻?であるマライヒを元に、やんちゃ少年風にアレンジしました。
 武器を大鎌にしたのは、直前に「HUNTER×HUNTER」(第2期アニメの方)のキメラアント編を観て「カイトの大鎌かっこええ〜!」と思ってたのが一番の原因です(笑)
 まあ他にも「華奢で中性的な容貌の少年が物騒な武器を持ってるギャップ萌え」とか「死神の象徴である大鎌を最年少の少年に持たせる事で、無邪気に命を狩る残虐さと幼さを表現」とか、理由は一応あるのですが。
 また、バルバロッサが惹かれそうな美少年にするために、アームズにしては華奢過ぎる体躯や目力のある特徴的な瞳(具体的には瞳孔をいつもより大きく描きました。ルネサンス時代に西洋の女性がベラドンナという瞳孔を広げる作用のある毒草の液を目に点していたのと同じ原理です)にしました。
 そして、現在&魔人状態のゲイリーは、大鎌=死神のイメージからいずれも上記「神々の悪戯」のハデスをモデルにしました(現在が神の力を封じられてるハデス、魔人状態が神化したハデスがそれぞれ元になってます)

アクシア(通常&龍人モード)
 アクシアは「ガンダム0083」のシーマのようなカリスマ的な悪人顏の女海賊という指定だけで、実は通常時を描いた時点では半龍人という設定はありませんでした。
 そのため、毛皮のマントで右半身を覆ってるのは海賊の記号というかデザイン上のフレーバー程度の気持ちで描いたのですが、出来た絵を見たGMが「右半身が龍なのを隠すためのマントにしよう」と思いついて「アクシアは半龍人である」という設定が生まれたそうです。
 顔の傷も意図して描いたのではなく、顔の修正の最中にうっかり消しゴムで黒鉛を引き摺ってしまいどうしても消せなくなってしまったため、その部分に傷痕を描いて誤魔化した物です(笑)
 因みにアクシアは半龍人であると同時にレイヤーヒロイックの邪紋使いでもあるので左半身は英雄を模倣した姿になっているのですが、何の英雄を模しているかというと「海賊→水の精霊」という連想から姿はローレライ、持っている剣はアーサー王伝説のエクスカリバーです(最終的にエクスカリバーは湖の乙女に返されるので、エクスカリバーをアーサー王ではなく湖の乙女の象徴として描きました)。
 余談ですが、東方Projectに詳しい方は気付いたでしょうが、左半身の尖った耳と独特の形状の翼は「ミスティア・ローレライ」の耳と翼をモデルにしています。だってローレライを模したレイヤーヒロイックですから(笑)

マレー・イースラー
 マレーはソニアより後で描いたので、ソニアに似ていて且つ薄幸のお姫様っぽくしたかったため、結構デザインに悩みました。
 そしてある時ふと「緋色の欠片」という乙女ゲーのヒロインが幸薄そうな美少女だったのを思い出し(と言っても私が知っているのはアニメ版だけなので、原作ゲームでは薄幸イメージが全く無いのかもしれません)顔はソニアを淑やかにした感じにしつつ、髪型をそのヒロインっぽくしました。
 ドレスは、基本デザインは某ボカロ曲のドレスを元にしつつ、でもお姫様座りの脚をどうしても見せたくて、スリットを入れ内側にショート丈の黒ペチコートを描いたら何故かキャバ嬢のドレスみたいになってしまいました…清楚なお嬢様を描いたつもりなのに何故orz←多分「ヴェノマニア〜(英霊3話のリューベンの欄参照)」のPVの、ルカorMEIKOのドレス(ネグリジェ?)にデザインが近くなったから?
 それでも、パンプスがアンクルストラップ付きな分、多少は「うら若き可憐な姫様」感は残ってる…と思いたいです。ストラップ無しピンヒールを履いている全ての女性がそう見えるという訳ではないのですが、ただでさえキャバ嬢みたいなドレスのキャラが慣れた感じでストラップ無しピンヒールを堂々と履いてたら、…何かビッ◯っぽくないですか? アンクルストラップはファッション的な飾りの意味もありますが、足首を固定することでヒール靴初心者でも安定して履けるようになる効果もあるので、そこで多少若さというか初々しさが表現出来てたら良いなー…と思います。

ソニア・イースラー
 ソニアはGMから「君主っぽくない、普通の女の子っぽい感じで」という指定があったので、とことん「宿命とか身分の格差といった『世界の残酷さ』を知らない、純粋無垢な少女」を目指して描きました。
 愛らしくてちょっとお転婆な普通の女の子、ということで、長い髪をポニーテールに結び、スカートは引きずらない膝下丈でドロワーズ(ロリータ等の西洋お嬢様服における「見せパン」のような物と思って下さい)が見えているというのがまず浮かび、それに合うドレスのデザインをgoogle先生から拾って組み合わせて一旦は完成したのですが、その時 点ではスカートはフレアースカート(裾が広がってるもの)でした。
 が、突如「スカートをバルーンスカート(裾が巾着状に窄まっているもの)にした方が可愛い!」と思い立ち、描き直したのが本稿です。
 ただ、どうしても「裾から覗くドロワーズ」を諦められなかったので、膝下辺りがフリルでごちゃごちゃしてしまいました…
 因みに、ソニアのデザイン的テーマは「穢れ無き純粋さ故の無自覚なナイフ」です。悪や穢れとされるものを知らない純粋培養であるが故に、家庭で孤立していた兄を無邪気に慕う…それが却って「持てる者の余裕」として相手を傷つけていると知らずに…、というイメージで描きました。


第五話「禁じられた唄」

Player Characters

エディ・ルマンド
 小柄で童顔という設定だったので、テニプリの壇君(小柄故にレギュラーになれないマネージャー)と幻想水滸伝IIのキニスン(15〜16歳にしか見えない美少年なのに設定年齢が18歳のため「美少年」にも「美青年」にも入れて貰えない不憫キャラ)をモデルにしました。
 ところが、ファイアーエムブレム(何作目かは分かりません…)にエディと顔グラがそっくりな「エディ」というキャラがいることが判明orz そっちからのパクリじゃないよ!(笑)
 エディはキャヴァリアーなので折角だから馬を描きたいと思い、初めて馬を描いてみたのですが、馬体より馬具が大変でした。どこのベルトがどう繋がってるのかとか、鞍の凹凸や模様等…。
 戦記・英霊合わせて初めて右手の小指側側面が黒鉛で真っ黒になった、記念すべき(?)一作です。つまりはめっちゃ力入れて書き込んだという事です(やっぱり主人公ですから!)

スュクル・トランスポーター
 スュクルの顔は、悠久幻想曲の「真面目」「冷静」「無感情」な医者のトーヤ先生がモデルです。縮小されていて分かりにくいですが、実はブレトランドシリーズ通じて初の一重瞼な美形キャラとして描きました。
 ルーンフォーク男性の特徴である長身を目立たせるために頭部を小さく描いたので、耳の金属部分が縮小で潰れたのが個人的に残念です…結構頑張ってちまちま描いたのですが(T_T)
 あと、知的な軍師的イメージからか、何となくボトムをただの黒スラックスにしたくなかったので、ミスティッククロース相当の布を腰に巻いてみました(無意識にONE PIECEの2年後ロビンの影響があるのかもしれません。食玩のミニフィギュアを買う程度にはロビン好きなので・笑)
 そして恒例の?どうでもいいこだわり。スュクルは多分PCイラストでは初めての、タクトを持ってないメイジです(データ的にはタクトを装備してますが)。何となく「軍師!」という印象が強かったので、敢えてタクトではなく本(兵法書?)を持たせてみました。

SFC
 えー、まず個人的な感想から。スーファミの擬人化とは何たる無茶振りデスカ!!(笑)
 とりあえすスーファミのオルガノンということで、SFCの服装?はスーファミの本体や周辺機器を画像検索して付けてみました(腰に着けてる銃も「スーパースコープ」というシューティングゲーム用コントローラーなので、実は武器ではありません)。でも額のゴーグルは「バーチャルボーイ」をイメージしたものなので、厳密にはゴーグルだけスーファミ機器ではないのです(しかしバーチャルボーイも実は本体とゴーグルが一体型なので、バーチャルボーイのゴーグルの形状とは大分違います)。
 あと、気付かれた方もいらっしゃるでしょうが…ニーソとブーツの模様(矢印とB・A)を左上からZ字形に読んで行くと、上・上・下・下・左・右・左・右・B・A。そう、昔懐かしい「コナミコマンド」なのです!(「コナミコマンド」が分からない若い方は、ググってみて下さい。という私も実は某シューティングゲームのパワーアップor自爆コマンドという事しか知らないのですが…)
 そしてこれ一番重要! 胸のモニターは昔懐かしブラウン管テレビだから、ひんぬーじゃないよ!(笑)

ミレーユ・メランダ
 ミレーユ(とアイレナ)は看板歌姫ということで、徹底的に「可憐で愛らしく純真な(邪紋使いには見えないような)美少女」を目指して描きました。
 私にしては珍しく、資料も元ネタも一切無い純粋オリジナルデザインのキャラです。まとめを読んだ時に、すぐにデザインが頭に浮かんだので、非常にサクッと描けました。…実はちょっぴり「某メイジさん、貴方こんなに可憐な美少女達を殺しかけたのよ?(ニヤニヤ)」という悪戯心もデザインに含まれています(笑)
 細かく解説しますと、三つ編みカチューシャ?と、姉妹で前髪の分け目が逆なのはすぐに思いつきました。ドレスは最初は2人とも同じデザイン&色で考えてましたが、ミレーユを描いている途中で「ドレスの色も前髪みたく姉妹で逆の方が面白いかも」と思いつき、ドレスの色も姉妹で白黒を逆にしてみたところ、結構しっくりきたので、そのまま採用になりました。

Non Player Characters

アイレナ・メランダ
   &
“神笛の”ロザン
 アイレナは…遂に「ツインテールの歌姫」という禁断の領域に手を出してしまいました。いや、デザインを起こす直前に観た初音ミク曲のPVがあまりにも綺麗だったのでつい…。
 そして出来上がった絵を並べた時に気付いたのですが、ミレーユとアイレナは別々の紙に描いたのに、奇跡的に身長&頭身が完全に一致しました。つまり、まとめで二人並んだ絵は、縮尺が全く同じなのです…自分でもびっくりです。
 一方、ロザンの外見モデルは「明日のナージャ」の旅芸人一座の団長なのですが、その団長は見た目通り怪力が見せ物のキャラです。一座には音楽家の男性キャラもいるのですが、敢えて団長をモデルにしたのは、ゴツい外見で笛の繊細な音色を奏でるというギャップ狙いのチョイスです(音楽家キャラが単純に年齢が若過ぎるから、というのもありますが)。
 また、ロザンの衣装は所々に「ハーメルンの笛吹き男」っぽい要素を入れました(特定の絵本等からデザインを流用ではなく、物語そのものからの笛吹き男のイメージです)。

セシル・チェンバレン
   &
ガスコイン・チェンバレン
 セシルは「純粋そうな少年」という指定だったので、少女漫画の王子ポジションキャラをそのまま子供にしたような感じで描きました(なので絵柄自体が昔の少女漫画っぽくなっています)。
 そのため、いつもにも増して古臭い絵柄になっていますが、私の絵のルーツが元々'80〜'90年代の少女漫画だったので非常に描きやすかったです。
 因みにセシルの衣装は、AKB48のミュージカル企画「AKB歌劇団」で宮澤佐江が男装した時の衣装がモデルになっています。
 ガスコインは「息子が投影体と仲が良いのを疎む、厳格な父親」というキャラなので、「まさに『サウンド・オブ・ミュージック』のトラップ大佐だ!」と思い、顔は洋画版の、服装は劇団四季版のトラップ大佐をモデルにしました。
 サウンド・オブ・ミュージックを知らない方に説明すると、トラップ大佐は子供達を笛(ホイッスル)で従える、非常に厳しい軍人気質のシングルファザーです。故に、トラップ大佐の厳格さを象徴するアイテムは「笛」なので、初めはガスコインは笛を持っている予定でした。ですが、ガスコインの外見モデルがトラップ大佐とはいえ、流石に笛までパクったら著作権とか色々ヤバいだろうと思い、代わりに乗馬用の鞭を持っている設定に変わりました。

ファルコン・トーラス
   &
フィガロ・トランスポーター
 ファルコンは元々は別のキャンペーンのキャラとして描きました(バルバロッサやアドルフもそのキャンペーンのNPCとして作られたキャラを戦記&英霊に流用したものです)。
 ファルコンの外見&名前は「シティーハンター」の元傭兵ファルコンから、苗字は聖闘士星矢の牡牛座(英語で「トーラス」)の黄金聖闘士から拝借しました。この2人の共通点は、声優が玄田哲章さん(アーノルド・シュワルツェネッガーの吹替えの人と言えば分かりやすいでしょうか?)という事です。なので名前や外見を繋げて、あの「ファルコン・トーラス」というキャラが作られました(バルバロッサやアドルフも同じネタで作られたキャラです)。
 ハゲマッチョキャラを描いたのは初めてな上に、外見モデルのキャラが常にサングラスを掛けているため目がどうなっているか分からず、いかにもな少年漫画の初期やられ役っぽい外見になってしまったので、ファルコンはちょっとリベンジしたいなぁと思ってます(笑)
 フィガロは英霊第四話「帰らざる翼」のゲイリーに顔がそっくりな魔法師という指定だったので、ゲイリーと似てるけど別人なのを表現するため、右目でなく左目を髪で隠しました。
 ですがその結果、ゲイリー&フィガロの顔の一番の特徴である独特な瞳(瞳孔が他のキャラに比べて大きい)が分かり辛くなってしまったので、顔アップや別角度からも描いてみたいキャラです(そこまでする程の重要キャラでもないのですが、こだわりとして…)。
 フィガロの衣装はアカデミー制服をかなりアレンジしました。因みにアレンジモデルは「神々の悪戯(あそび)」という乙女ゲーの男子正規制服です。また、タクトは昔(原作者が既に亡くなっている位の大昔)の某魔法使い王女のステッキをモデルにしています(笑)

武道館
 武道館は描いた当時、艦これがブームだったため(2015年現在もブームですが)PC3がオルガノンになる可能性が高いと思い、オルガノン=擬人化の練習として描いた落書きを「セシルの修業場として使える」とGMが拾ってくれたものです。
 実在の武道館の特徴である八角形の屋根と天辺の巨大玉ネギをそれぞれ、スカート?と玉ネギ帽子にアレンジしてみました。
 衣服は「日本武道」のイメージで統一したいと思い、道着とグローブがフルコン空手、黒帯が柔道、袴が弓道を表しています。
 実は髪型にも意味があり、柔道の谷亮子(旧姓:田村亮子)選手が若い頃、試合でトレードマークとしてサイドテールにしていたのがモデルです(そもそも谷選手のサイドテールが、「YAWARA!」という柔道漫画の主人公の真似なのですが)。
 顔は、最近の萌え絵のスタンダードがよく分からないので、とりあえず「まじもじるるも」っぽくアニメっぽい平坦なデフォルメと異様に細く直線的な手足という、普段の絵柄とはかけ離れた感じに描きました。



第六話「炎のさだめ」

Player Characters

ユーフィー・リルクロート
 最初から全身図があったので描きやすかったキャラです。
 元気っ娘のイメージで描いたら、5人プリキュア(5、スマプリ)のオレンジ色担当っぽくなってしまいました(笑)実際私の中ではオレンジ髪のイメージです。
 顔立ちや表情、ポーズ等の部分は今まで描いてきた女性キャラ(特に「強い」女性キャラ)の色んな要素の集大成、具体的にはレイン(英霊2話:聖女の末裔)・ミリア(英霊2話:聖女の末裔)・オデット(英霊3話:長城線の三f本槍)・ポーラ(戦記6話)・ペルセポネ(戦記7話)辺りが混じってる感じです。こうやって顔のバリエーションを増やしてる面もあるので、色んな絵を描くのは後々の自分の糧になってると思いますね。
 ユーフィーのPL様は英霊4話のヴェルナのPL様なので、ヴェルナの時にも全身図を頂いたのですが、ユーフィーもヴェルナも衣装や小道具のデザインセンスが凄いです。ファンタジーと萌えが絶妙のバランスで融合しており、私にはない発想力と女子力に驚かされます(PL様は男性なのですが)。ユーフィーの場合は特にスカートがほんのりバルーンになってるとこが好みです。

インディゴ・クレセント
 「黒髪短髪で目つきが悪い」という指定があり、かつ真面目で(西洋人の成人男性としては)小柄なキャラなので、まさにそのままな既存キャラである「薄桜鬼」の山崎丞が外見モデルです。
 37歳の最年長PCなので老け感を出すために、眼窩を窪ませ目の下に皮膚のたるみ線を描いたら、何故か進撃のリヴァイ兵長っぽくなってしまいました(笑)。極端な三白眼はリヴァイ兵長の影響である事は否定できませんが。
 サイキックの能力でマントが翻ってる図が描きたくて、マント(ケープ?ポンチョ?)を描いたら「アカデミー制服のコート要らないじゃん」と思い、結果正規魔法師では初の「制服のコートが無いメイジ」になりました(クリスやヤヤッキー等私服の正規魔法師除く)。
 どうでもいいこだわりシリーズ。苗字の「クレセント」は日本語で三日月→どこかに三日月モチーフを入れたくてタクトの飾りに三日月をあしらったら、セーラームーンの武器みたいになってしまいましたorz 37歳男にセーラームーンって…。

アレス
 PC絵はハーミア→ユーフィー→アレス→インディゴの順で描きましたが、ユーフィー→アレスの時に何かに目覚めたらしく、無性に服の黒塗り部分に陰影を付けたい衝動のまま描いたのが、アレスとインディゴです。なので、実はアレスが今の私のカケアミ芸?の始まりであるため、彼が一つのターニングポイントなのです。
 「ファイアーエムブレムのフォルカっぽい外見で」と指定があったのですが、フォルカはシーフの時とアサシンの時で衣装が違うのでどちらを元にすれば良いか迷いました。ですがアサシンの方がシャドウのイメージにより近いと判断し、アサシンの方をモデルとしました。
 顔や髪型はほぼフォルカそのままですが、コートには「セキレイ」の焔の戦闘服、ブーツには「一騎当千」の呂蒙の要素が入っています。
 余談ですが、キャラシーのプレイヤー名が初めて見る名前だったのでGMに聞いてみたら、ラガでセッションやるのは初めての方だったと知ったため、無意識的に「もっとラガで遊んで欲しい、こんなおばちゃんの描く絵がそのモチベーションを少しでも上げることに貢献できたら嬉しい」という気持ちがあって、唐突に陰影を付けて迫力を出したくなったのかもしれません(笑)。

ハーミア
 ハーミアもユーフィーと同じく最初から全身図があったので、デザインには悩まなかったです。
 地球人でアイドルで携帯端末を持っているキャラなので、デコレーションの派手なスマホで自撮りという「(地球では当たり前だがブレトランドでは珍しいと思われる)普通の17歳のkawaii女の子特有のポーズ」な図柄にしたくなり、デッサンが難しいのを覚悟でチャレンジしてみました。
 なので、落書き用に貰ったコピー用紙にアタリ線(=デッサン時に立体感に矛盾が出ないようにするための目安の線)描きまくりの下描きをし、その上に本描き用の紙を貼ってトレス台で透かしアタリ線の無い絵を描いた、つまり実質ペン入れをしたのと同じ位の労力が掛かっています(基礎画力不足のためそんな風にはとても見えないと思われるでしょうが)。
 (地球の)イギリス人っぽさ=(ブレトランド人とはタイプの異なる)西洋人っぽさを出すために、睫毛を髪と同じ白抜き金色にし、瞳の色素の薄さを強調し、鋭くカーブした白抜き眉にしたのですが、何故か「おジャ魔女どれみ」のももこちゃん(魔女服が黄色のエセ外国人喋りの子)っぽくなってしまいました。眉毛のせいだろうか…?(おジャ魔女シリーズを知らない方は「おジャ魔女どれみ 飛鳥ももこ」で画像検索して頂ければ分かるかと思います)

Non Player Characters

ワトホート・インサルンド
 「BLEACHの浮竹隊長っぽい感じ」という指定だったので、ちょっと困り顔で覇気が無い長髪の優男に描きました。
 公式で病弱設定なので戦場に立つ事はほぼ無いと思い、見るからに「座して果報を待つ王様」のようなイメージの服装にしてます(ローブが床に引き摺るほど長いのはそのため)。
 インナーは、ワトホート&トイバル兄弟共にBLEACHのキャラがモデルのため、BLEACH要素をさり気なく入れたいと思い、敵幹部の一人・ザエルアポロの衣装を元にしました。
 ちなみに、ワトホート(と娘達)は限りなく淡い金髪(麦藁色?)に水色の瞳なイメージです。

トイバル・インサルンド
 こちらは兄ワトホートと同じBLEACHから、グリムジョーを外見モデルにしました。
 脳筋暴君という公式設定により、兄とは対照的な「生粋の武人」のイメージで、でも貴族らしい高貴さは多少残す位で描きました。武器がハルバードという、破壊力が高く実用性重視であまり貴族っぽくないものなのは、武人要素を強調するためだったりします。
 鎧?は当初「十三支演義」の袁術を元にするつもりだったが、同作の馬超の方がイメージに近かったのでそちらの鎧をメインに、+αで「戦国BASARA」シリーズの真田幸村の胸当て?を組み合わせてみました。
 ブーツは「魔女っ子少年マジカルピース」というBLゲーム(BLは勿論女体化に抵抗のある方は調べない方が良いです…18禁ではないけどツッコミ所多すぎるので)のマギ・ナイトのロングブーツを参考にしてます(模様程度だけど)。人気少年漫画のキャラ+乙女ゲー&無双ゲー&BLゲーという辺り、ある意味トイバルが一番混沌的(カオス)な存在かもしれないです。ロードなのに。

ケネス・ドロップス
 おっさん貴族というカテゴリーの中でどう差別化を図ろうか考えた結果、義手という案が降ってきたのが始まりです。
 「武闘派のトイバル支持者だから、前線で戦ってたことあっても良いんじゃね?その時に左手を失って義手になったとか」と思ったため、ルーラーのロードでありながら体格が良く顔に大きな傷痕があり左手が義手、というデザインになりました。
 ちなみに別件で「戦国無双4」の登場キャラを調べていたら、黒田官兵衛が漠然とイメージしていたケネスそのものでびっくりしました。程良く悪人顔・髪型・ケープ・腰帯・杖の水晶などが官兵衛の名残です(つまりほぼ全部)。

グレン・アトワイト
 同じおっさん貴族でもケネスが武闘派(っぽい外見)なので、こちらは「柔和な扇動者(『先導』者でなく『扇動』者)」のイメージで描きました。
 顔は「ゼノギアス」のストーン神父、髪型とコートは「サイキックフォース」のウォン、コートの聖印っぽい模様は「幻想水滸伝シリーズ」の紋章で聖印っぽいものをモチーフにしました(どれも昔のゲームだから若い人には分からないですよね…)。
 ポーズは一見にこやかに挨拶しているように見えるでしょうが、実は「唯一神を信ずる皆さん、混沌に穢れたあの者達を粛清し、神の御元にて浄化させて差し上げなさい」(=聖印教会が許容していない魔法師・邪紋使い・投影体を問答無用で滅殺しろという意味)とか言いながら攻撃開始の合図として手を挙げているという姿を想像しながら描いてます。

イアン・シュペルター
 ファルク兄様(英霊1話:白き森の深淵)並のイケメンという指定を受けて「ハードル高いよ…」と思いながらも頑張ったよ!(イケメンのハードルを高くしたのは、ファルク兄様を描いた私自身なのですが)
 「身分が格上すぎる嫁さんもらっちゃって、嬉しいを超えてある意味肩身が狭いキャラ」と事前に聞いたので、「イケメンで身分差婚と言ったらこの人しかない!」ということで「戦国BASARA」の浅井長政をモデルにしています。
 浅井長政をモデルにしているため、シンボルが長政の家紋にも使われている六角形であり(長政以前の浅井家の家紋は亀甲紋ではないという説があるため「長政の家紋」と表記します)、膝当に至っては六角形の中に唐花(花弁が四つの花紋)と長政の家紋(の3分の1)そのものなので、歴史に詳しい人ならモデルが長政って分かったかもしれないですね。

サーシャ・リルクロート
 病弱な妹ということで、’99〜’02頃にオタ界に衝撃を与えた名(迷)作ギャルゲー&アニメ「シスター・プリンセス」の鞠絵がモデルです(但し鞠絵は黒髪眼鏡っ娘なのでサーシャに鞠絵の面影は殆どありませんが)。サーシャという名前も、アニメ版のイギリス放映時に鞠絵の声を当てていた声優さんの名前からお借りしました。
 シスター・プリンセスの何がそんなに話題になったのかというと、やはり「12人の妹を攻略する」というぶっ飛んだ設定です。勿論、鞠絵も攻略対象な妹の1人という…。
 病弱ゆえに君主としての務めを果たせないという設定なので、儚げでどこか遠くへ消えてしまいそうな透明感と繊細さを表現した…つもりです。最終的にはとんでもない大役を果たしているのですが。
 そういえばブラコンorシスコンでない妹キャラって、サーシャが初めてかもしれません(メアは長いことミリアと離れてた上に記憶も一時的に消されてたから、普通の姉妹とは恐らく距離感が違うでしょうし…)。

マルカート
 最初は「囚われの姫様と見せかけて実は伝説の騎士だった」という風にしたいとGMが言っていたのでもっと儚げなヒロインっぽく描く予定でしたが、「女騎士ならヴェラに似てるってのはどうだろう」と思いつき、GMと相談の結果「ヴェラにそっくりな、インサルンド家の関係者?」という路線に変更したため、ヴェラと同じ顔の謎の思念体という形に収まりました(ヴェラの公式絵と似とらんやんけ!という苦情はGMにお願いします・笑)。
 裸なのはマルカートが意識だけの状態(生霊みたいなもの?)のためで、下半身が沼のような黒い何かに沈んでいるのは彼女の自我が混沌に呑まれそうになっているためなので、決してエロ絵でもスキュラの投影体でもないんだよ!
 マルカートとマリア(下記の魔法少女)については、あまり書くと後続ストーリーのネタバレになる危険性が高いので、詳細を知りたい方は英霊シリーズ7話を読んでみて下さい。

謎の魔法少女?
 謎のロリb…魔法少女・マリア(仮)は「不敵な笑みを浮かべた、12歳位の魔法少女(notアカデミー制服)」という指定で描きました。
 何故ドヤ顔なのか等についてはこの話の時点では秘密事項なので(マルカートと同じく英霊7話で明らかになります)、純粋に絵としてのみ語ると、マリア(仮)の設定を聞いた時に真っ先に思い浮かんだのが、ギリシャ神話の魔術の女神・ヘカテーだったため、試しに「ヘカテー」で画像検索したところ「灼眼のシャナ」にヘカテーという名の幼い少女がいると知り、大まかなイメージをシャナのヘカテーにするところから始まりました。
 明らかに純エーラム産魔法師と雰囲気が違う魔法少女にするために、巨大帽子と錫杖をアイテムにする事を思いつき、巨大帽子はベースを「マジカルピース(トイバルの欄参照)」のマギ・ビショップの道化風帽子に、サンデー連載漫画「ムシブギョー」の蟲奉行様の帽子の模様、シャナのヘカテーの帽子飾りを付ける、という形にしました。その結果胡散臭さと子供っぽさを同時に表現できたので、私の中ではかなり気に入ってます。
 更に年齢不詳な感じを出すために、大人びた表情と、錫杖を持つ手つきを女性的でしなやかにしてみたりしました。
 ローブの模様は、ギリシャ神話の女神ヘカテーが三叉路(又は十字路)に現れるという伝承から、三叉路をイメージして描きました(太い線も入れると五叉路になるが、太い線はローブの縁取りとみなして、そこを起点とする3本の線=道としてます)。なのでもっと三叉路モチーフを入れたかったのですが、英霊3話:長城線の三本槍で「3」にまつわる要素を大量に使ったため、あまり三叉路の要素を入れられなかったのが残念です。



第七話「受け継がれる魂」
※この記事には、英霊シリーズ全体のネタバレがあります。英霊シリーズ一〜七話を読了した上で読むのをお勧めします。

Player Characters

ハインリヒ

 実は、ハインリヒもパウザ(エルムンドの七騎士参照)も、顔の造形と独特の癖毛はゲオルグ(ブレトランド戦記参照)と全く同じに描いてます。似てないと感じたのでしたら、表情や雰囲気でちゃんと別人に描き分けできたという事なので、絵描き冥利に尽きますね。
 ハインリヒは覇気に溢れるゲオルグとは対照的に、優しげでありながらどこか厭世的というか、全てを諦めている表情に描きました。独特の片方だけ長いサイドの髪は、刀剣乱舞の宗三左文字をモデルにしています。宗三左文字の「刀として扱われないことに対する諦め」と、ハインリヒの「目の前で混沌災害が起きても、混沌を浄化できない己への無力感」が私の中でシンクロしたため、表情や髪型に取り入れてみました。
 PCのパラディンは彼が初めてだったので、盾があるのが望ましいのは分かっていましたが、ゲオルグやパウザ、ひいてはエルムンドとの関係性に於いてかなり重要な人物であることから、敢えて盾無しで全身が見えるように描きたいと思い、この構図になりました。
 あと、さり気ない小ネタとして、ブーツの膝部分に四分休符(音楽用語でパウザ・ディ・ネラ)を描いてます(笑)

カナン・エステリア
 カナンはpixivのイラストと思しきイメージイラストがキャラシーに添付してあったため、デザインに悩む事はありませんでした。が、私の中で「血縁者はなるべく似せて描く」というこだわりがあるため、既存のイラストからカナンらしい真面目さと大人っぽさ、そしてアントリア旧子爵家っぽさ(具体的には如何にミリアやメアに似せるか)を引き出すかに苦心しました。
 なので、ふんわりしたスカートに動きを付ける事によって、スカートの中にタクトを差すためのガーターベルトと黒ストッキングを穿いているのを見せてセクシーさを出しつつ(カナンは真面目だけど、船内での情報収集シーンから必要な時には色香を武器にするのも躊躇わないと解釈したので)、顔立ちや表情、瞳の色はミリアを成長させたような感じにしました。その結果「よく見たらミリアやメアに似ている」位には寄せる事ができたと思ってます。
 PLのおとん氏にも「想像以上にカナンだった」との言葉を頂いているので、私の中ではかなり上手くいったと、文字通り自画自賛してます(笑)

ルナ・エステリア
 ルナはPLの助動詞氏の自作イメージ画が物凄く好みのツボに突き刺さり(特に前髪が部分的にぱっつんになってるとこ)、かつ微妙に変人キャラというのもあって、非常に創作意欲をそそられました。
 イメージ画は上半身のみだったので、いつもなら「描いてない部分は想像にお任せ」と解釈してサクサク進めてしまうのですが、上半身を見ただけで下半身の想像図がすぐに出てきたため、レッグガーター(腰ではなく太ももに固定するガーターベルト)にショートパンツorキュロットにして良いか、速攻でPLに確認しました(笑)
 一番こだわったのは、程良くボーイッシュであることと、敢えて機能性を無視した可愛らしさのバランスです。ショートボブ&ショートパンツ&ローヒールのショートブーツという中性的さの中に、短めニーソ&レッグガーターという女性らしさを差し色のように織り込んで、綺麗なお姉さんのカナンや可愛らしい妹キャラのユニスとの差別化をしてみました。
 なお本文中にもある「ルナは本来金髪の髪を、正体を隠すために黒く染めている」という設定は、PLによるイメージ画に添付されていた設定です。それを見た時「ああ、インサルンドの血縁関係者ということを大事にしてくれているんだな」と感銘しました。

ユニス・エステリア
 ユニスもpixivイラストと思しきイメージ画が付いていましたが、そのイラストが如何にもなお嬢様or姫様といった服装だったので(まあユニスは実際旧トランガーヌの姫様なのですが)、この服装で前線で戦えるのか、という点と、もう一つ「旧トランガーヌ子爵家の誰に似せても添付イラストと顔がかけ離れてしまう」という点で少々悩みました。
 その上で出した答えとして「1.ドレスの質感を明確に変えることで、布ではなくレザー製のドレスにする(と言い張る」「2.父親にも弟にも似てないなら、先祖であるマリアに似せれば良いじゃない」という方向で落ち着きました。ユニスのドレスだけグラデ加工なのは1によるものです。ユニスだけカケアミを使ってないのは手抜きなどではないのだよ!←これを強調したかった(笑)
 また、上記2の「マリアに似せる」に関しては、顔の造形自体はマリアとほぼ同じにしつつ、外見年齢はユニスの方が年上だけどマリアほどの貫禄はまだ無い、子供っぽい表情にすることで、マリアと似ていながら妹キャラであるという部分を表現したつもりです。
 いずれにせよ、元の絵と設定との整合性・表現的工夫・カナンやルナとの個性の差別化といった点で、ユニスが一番頑張りました。

Non Player Characters

フェルガナ・エステリア
 フェルガナ先生はとにかく「(肉体的にも精神的にも)強くて頼もしい姐さん」をイメージして描きました。ぶっちゃけ好みの女性キャラの集大成その1です(笑・その2は遊興シリーズのカルディナ先生)。
 魔法だけでなく格闘術のセンスにも優れてそうな面を、長身と女性魔法師としては珍しいパンツ姿で、良く言えば鷹揚さ、悪く言えば程よいだらしなさを制服の着崩しとざっくりまとめた髪で表現したつもりです。
 本文中には書かれてませんが、私の中でフェルガナ先生は「普段は飄々として無責任そうに見えるけど、弟子や若い学生が悪い事をしたら容赦なく鉄拳制裁を下す、オンオフのハッキリした姐御」なキャラです。そういう意味ではカルディナ先生と似てるけど違う、それ故にあのカルディナ先生と親友になれる数少ない人ですね。

ディードリット
 「美しすぎるエルフ」という公式設定と、実際公式絵が綺麗すぎて(メディアにもよりますが、少なくともロードス島戦記RPGのルールブックではかなり美しく描かれています)非常にハードルが高かったと記憶しています。
 小説・TRPG・アニメ・OVA等色々なディードリット像がある中で、一番記憶に残っていてかつ絵柄的に描きやすかったため、モデルにしたのは恐らくロードス島ファンの中で一番マイナーと思われるテレビ東京アニメ版のディードリットです。
 人間基準だと痩せ過ぎな位の体形でありながら、貧相どころかキラキラ感が出るように描いたつもりですが、なまじ本家がクオリティ高すぎるため上手くいってるかどうか…。
 手を差し伸べてるポーズは、ハインリヒの一度目の邂逅時の記憶(ディードリットがハインリヒとアトラタンに居たいと願った時)によるバイアスでこうなっている、という図であると同時に、「美しすぎるエルフ」が片っ端から人々を魔境へ誘う悪い投影体であるというミスリードを誘発するための構図でもあったりします。

トーマス・カリン・ガーフィールド(TKG)
 トーマス・カ(略・以降TKG)は、面白くそれでいてリアルタッチな猫(ケット・シー)を描こうとしたら物凄くブサイクになってしまい、修正に苦しみました(笑)。なので、今でも時々「あのブサ猫」と呼んでしまいますが愛着が無いわけではないのですよ…ブレトランドに於ける私の分身みたいなものですし。
 アトラタン世界の法則や混沌の影響がどれほどのものかは各自解釈の分かれるところでしょうが、オスの三毛猫は我々地球人目線で見て明らかに珍しく印象に残るため、それなりに重要ポジションであるTKGを覚えやすくするためにオス三毛にしました。地球でもオスの三毛猫は幸運の象徴として船乗りに珍重されたという話を聞いた事があるので、幸運の担い手という意味もちょっと込めてます。
 そして実はTKGは絵よりも名前に時間がかかってるのです。三毛猫から三色の食べ物を名前モチーフにしよう、という話になった時に私が「卵かけご飯(米の白・卵の黄・醤油の茶)」と即答したがために、TKGという略称になる名前なるようひたすらwikipediaやgoogleで猫キャラの名前を探して、トーマス(トムとジェリーのトムから)・カリン(ドラゴンボールのカリン様から)・ガーフィールド(アメリカの漫画キャラ・ガーフィールドから)という名前になりました。所要時間は、絵30分、命名3時間位だったかと…(遠い目)。

マルカート(400年前)
 「エルムンド七騎士筆頭にして紅一点」という設定から、「強い女性」を意識して描きました。私が描く女性キャラにしては珍しくパンツスーツなのは、男性にも引けを取らない強さのイメージです。
 ただ、エルムンドとの間に子を成していることからも分かる通り、「女」を捨てているわけではないので、ブーツやアクセサリーのデザインに女性的な要素を入れてみました。
 そして実は鎧の模様のギザギザは、ゴジラ(初代。シンやハリウッドのじゃないよ!)の背ビレのイメージだったりします。気付いてくれてた人はどれ位いるんだろう…?

マリア・クレセント(400年前)
 こちらは圧倒的に優秀な魔法師ということで、「知的な女性」を意識して描きました。彼女だけポーズに動きがあるのは、幼女化した後の奔放(に見える)な言動が影響しているのかもしれません。
 服のデザインは、某乙女ゲー兼アバター作成ソシャゲ(今はサービス停止してしまいましたが)のドレスパーツで、気に入ってよく使い回してたものを原型にしてます。スマホ等の小さい画面だと分かりづらいかもしれませんが、髪飾りにも三日月(英語でcrescent)をあしらいました。
 そして現在の幼女化した姿との身長・体格差を分かりやすくするために、錫杖を短めに描いてます。
 惜しむらくは、子孫であるユニスとの一番の外見的共通点である目を閉じて描いてしまったため、あまりユニスと似てない&ユニスの成長した姿を想像させることができないことですね…。

マリア・ヴァレフスカ(400年前)
 実はマリア・ヴァレフスカはちゃんと歴史上実在する、ナポレオン一世の愛人です。なので肖像画も残っているのですが、あまりピンと来なかったため、肖像画とは似ても似つかぬ「漠然とした想像と偏見に基づく東欧人女性(実在のマリア・ヴァレフスカはポーランド人なので)」のイメージで描きました。具体的には、色素の薄い肌・黒髪・長身といった辺りです。
 そして彼女のコンセプトは「清らかで儚げな女性」です。聖女ソニアの母という設定から、あまり飾り気がなく、女性的な曲線を強調したデザインでありながらエロくならないようにした…つもりです。
 また、地球にいる「ニャポレオ(略)」に未練があるという想像から、敢えて遠くを見ているような憂いのある表情にしました。

エルムンドの七騎士(400年前・マルカート除く)
※ここに記した6人は、それぞれ対応する「投影体化した姿」と「400年前のスタイル」を併記しています。また、彼等の聖印には、名前の元となった音楽記号が含まれています。お暇な時にでも、どこにどの音楽記号があるか探してみて下さい(笑)

フェルマータ(巨大亀・メサイア)
 「メサイア担当ならショタでしょ!」という謎の偏見に基づいてショタキャラになった、英霊シリーズ1番目(BS最初の話である英霊1話で登場)の騎士です。投影体化後が亀なので、腰鎧に六角形をあしらいました。
 女の子っぽくなりすぎないように、胴体の平べったさや脚の線の固さに少年っぽさを出したつもりです。でも、短パン+スパッツは単に私の趣味です(笑)。無理矢理こじつけるなら、胴とスパッツの黒い部分は、マリア・クレセントが浅葱魔法で召喚した、防刃性能のある特殊素材でできた投影装備…とか?

ブレーヴェ(魔神像・パラディン)
 いかにもな「無骨な聖騎士」に見えるように描きましたが、実は基本コンセプトは「ガンダムシリーズの金髪仮面敵キャラ(一番有名なのはやはりシャアでしょうか?)」です。つまり、兜で隠れている顔はかなりの美形…を想像させるようにしたつもりです。
 多分、生前はマリア・ヴァレフスカに懸想しながらも、真面目すぎる故に手を出せず、投影体化後に彼女の子孫=旧子爵家をひたすら守る誓いを…って、何で私の考える男パラディンは不器用さんばっかりなんだ!( 鴎の戦旗の物語 リプレイ参照)

トレブル・クレフ(紅蓮の翼竜・アーチャー)
 多分七英霊の中で一番影が薄い人です(ダン・ディオードのぶっちゃけ話の印象が強すぎるため)。
 得物が取り回しや攻撃力でよく選ばれるコンポジットボウや実用性に優れるクロスボウでなく、敢えてロングボウなのは、地球の史実の百年戦争でイギリスのロングボウ部隊がフランスの(当時の技術の最先端である)クロスボウ部隊を敗ったという逸話からです。
 なので、一般的には矢を真っ直ぐに構えて描かれる事の多い弓ですが、敢えて遠くを狙うのに適した斜め上の構えにしています。

バス・クレフ(巨大蛾の幼虫・キャヴァリアー)
 トレブル・クレフの実弟という設定なので、髪型違いの同じ顔に描きました。同じ顔なのが分かりやすいように、兄弟共にブーメラン眉(眉尻が二又になっている謎眉毛)になってます。
 そして「強力な聖印を持つキャヴァリアー」として分かりやすくするために、幻想獣であるペガサスすら乗りこなしている(fateシリーズで例えるなら騎乗S、ぶっちゃけstay nightセイバールートのラスボス戦)というイメージ…だったのですが、後に初期作成でもペガサスライダーは可能と知り、orz←こうなりました(笑)。

トライアード(三つ首の黄金竜・マローダー)
 トライアード(の名前)が初登場した英霊3話が三本の槍の話だったので、三槍流のマローダーという設定だけは最初からありました。が、本来三兄弟で分け合った黄金の槍が同じ見た目のものである事から、ロングスピア三槍流になるはずだったのを「いや同じ槍を一人で3本使うより、相手との距離や必要な破壊力に応じて使い分ける方が、一騎当千の猛将っぽいでしょ」という私の偏見により、ランス・ロングスピア・ショートスピアの三槍流に変化しました。遺された3本の槍が見た目同じなものに変化したのは、それがトライアードの得物そのものではなく、混沌核(=魂?)の一部が具現化した物なので…とか思ってます(笑)。
 ちなみにデザイン的には、スケイルメイル(龍の鱗イメージ)や3本のツノ状の髪型、三角形モチーフ等、一番投影体化後のイメージを反映したつもりです。

パウザ・ディ・ネラ(光の巨人・ルーラー)
 ハインリヒの項目にも書いた通り、パウザもゲオルグ&ハインリヒ兄弟と同じ顔に描いてます。但し差別化として、パウザは「真面目で融通が効かなさそう」という雰囲気にしました。
 七騎士のNo.2でルーラーなので、服装は貴族っぽく、最低限の護身用武具のみで描いたのですが、その武具が「ハインリヒがユニスに教えた武器」であり「ディードリットの武器」であるレイピアなのは、特に意図してません…というか今気付きました(笑)。
 ブーツの模様と胸の宝石は、ウ○ト○マン=光の巨人のイメージです。

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最終更新:2017年12月17日 18:02