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長女動くの他作者さんによる続編です

 

ハルヒ「着いたわね」


桜田邸の鏡をくぐって辿り着いた「nのフィールド」とか呼ばれる世界は、ただただ薄暗く、気味の悪いところだった。
アリスゲームだかなんだかしらんが、ドール達はここで遊ぶのがそんなに好きなのか?

 

金糸雀「別にカナたちはこんなとこ好きじゃないのかしら!それにアリスゲームは遊びじゃないのかしら!」

わかったわかった!そんなに怒るなよ。やれやれ・・・


しかし、一度ここへ来たことがあるハルヒはやはり落ち着いている。
長門は当然無表情だし、古泉はいつものにやけ面だ。
まったくコイツらSOS団変人三人衆は環境適応能力が発達しすぎだぞ!
少しは俺の右腕にその豊かなものを押し付けて震える朝比奈さんを見習えってんだ

 

ハルヒ「で、翠はどこなの!?」

金糸雀「この先に僅かな気配を感じるかしら!」

ハルヒ「よし!みんな走るわよ!」

やれやれ・・・
あんな賑やかな姉妹がいなくなると調子が狂ってしまう。俺は微力ながらも全力を尽そうと思った。

------どこまで行っても終わらない闇の世界を俺達はどれだけ走っただろうか。
そろそろ何の変化もみせない荒れ果てた風景に気が滅いりそうになった頃、突然異常な物体が視界に飛込んだ。


大きさにして2m程の宙に浮く楕円球体。
近付くにつれ、「それ」が植物の蔦によりできた物だと確認できた。蔦には痛々しい棘がびっしりとついている。
一般人である俺の目からみても「それ」の禍々しいオーラは感じとれた。

金糸雀「あの中に翠星石の気配を感じるかしら・・・。」
ハルヒ「翠っ!!」


言うと同時にハルヒは動き出していた。

ハルヒ「今出してあげるからね!こんなもん…!んん!」

ハルヒは蔦をむしろうとしたり、殴ったりしていた。
「よせハルヒ!」
後ろから羽交い締めにして無理矢理止めた。目に涙を浮かべながら肩で息してやがる。

「両手が血だらけじゃないか!」

ハルヒ「だってこの中に翠が・・・!キョンどうしよう翠が死んじゃう・・・」

金糸雀「カナにまかせるかしら!ピチカート!」

金糸雀の手が金色に光り、ヴァイオリンが形成されていく。

金糸雀「耳を塞ぐことをオススメするわ!沈黙の鎮魂歌! 」
うおお!金糸雀のヴァイオリンから激しい衝撃波が放たれた!言われた通りに耳を塞がなかったら大変なことになってたぞ!


衝撃波をモロに食らった「それ」は「パーン!」と大きな音をたてて砕け散り、中から二体のドールが投げ出された。


まぎれもなく翠星石と蒼星石の庭師姉妹だ。

ハルヒ「翠星石!」
横たわる翠星石をハルヒが抱き起こす。

ハルヒ「翠!起きなさい!長女命令よ!夕飯抜きにするわよ!」

翠星石「んぅ・・・」

ハルヒ「翠!」

翠星石がうっすらと目を開けた。

翠星石「・・・ハ・ハル姉?」
ハルヒ「翠!翠!」
翠星石「な、何度もうるせーですぅ・・・でもよかった。もう二度と会えないかと思ったですぅ・・・」

ハルヒ「バ、バカ言うんじゃないわよ!」
ハルヒは大粒の涙を流して翠星石に抱きついた。

翠星石「夕飯抜きは勘弁ですよ」
翠星石も涙を流している。
クソ。そんな姉妹につられて俺も、もらい泣きだ。朝比奈さんなど当事者以上にワンワン泣いている。

古泉は柔らかい笑みを浮かべ、長門もこころなしかホッと安心していたようにみえた。

翠星石「蒼星石は・・・」

俺の腕の中にいる蒼星石は相変わらず起きる気配がなかった。魂が抜けてしまったようにすら思える。

翠星石「そうですか・・・」

金糸雀「やはりローザ・ミスティカを奪い返さないと駄目かしら・・・」

翠星石「あ、金糸雀。助けてくれてありがとうですぅ。」
ハルヒ「ホントに翠を救ってくれて心から感謝するわ!」

金糸雀「え!?あ、えと・・・ローゼンメイデン一の才女・金糸雀の手にかかればこんなことお茶の子サイサイかしらぁぁ!」

翠星石「調子に乗るなですぅ。えい。」パチン
金糸雀「いた!デコピンはやめてかしらぁ!!」

やれやれ・・・また騒がしくなりそうだ・・・。

翠星石「ってこんな和やかムードに浸ってる場合じゃなかったですぅ!緊急事態ですぅ!」

ハルヒ「?」

翠星石「真紅があぶねーです!ハル姉たちの力を貸してほしいですぅ!」

ハルヒ「・・・。」

    「ハルヒ」

ハルヒ「分かってるわキョン。可愛い妹の頼みを聞かない訳ないでしょう?それに、ちょっとお説教しなきゃいけない子がいるみたいだしね・・・」
ハルヒが不敵に笑った。
それでこそ我が団長の本領だ。こうなったコイツを止めるのは困難だぞ。

ハルヒ「次のミッションは真紅ちゃん救出作戦よ!いいわね!?」

 

真紅救出作戦 に続きます