そうこうしている間にも、学ランは脱がされ、ベルトは外され、ズボンは下ろされ、カッターシャツも姿を消しており、オレはTシャツとトランクス一枚にされていた。
 特に信乃の奴は、その下着類を敢えて手を使わずに、その獰猛な犬歯(と言うよりむしろ『牙』に近い)で噛み千切り、あっという間にズタズタにしてしまった。

――――――――――ああああああっ!?てめえ、何て事をしやがるっ!!このNWOのTシャツは、武藤と小島が全日に行く前の・・・・・・・・・・・・とにかく、もう売ってないやつなんだぞぉっ!!それを、それを、こんな――――――――あああああああ!!!!!!!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何て事が言えるわけが無い。コイツらはこうなってしまったらもう、満足するまで止まらないのだから。

「んフフフフフ・・・・・・・・・・・・・・御主人様のおちんちん、すっごく美味しそう・・・・・・・・」
 世にも淫蕩な笑顔を浮かべて、玉梓がオレのペニスにむしゃぶりつき、一気に喉の奥まで飲み込む。
 コイツの喉の奥の粘膜なのだろうか、亀頭が物凄く気持イイ物質に当たっているのが分かる。それに加えて、ザラついた舌が蛇のように口内で蠢き、人とは違う粘度の高い唾液の感触が快感に拍車をかける。

・・・・・・・・・・・・・・気っ、気持いい・・・・・・・・・・・って、そんなこと言ってる場合か!?―――――――ヤバイ!出る!出ちまう!!たった数十秒のフェラでイカされるなんて、コイツと二人っきりの時ならともかく、あまりにもブザマ過ぎる!!

「おもらししそうなのですか?御館さま」


「おもらししそうなのですか?御館さま」

 葛葉が悪戯っぽい眼差しでオレの顔を覗き込む。図星を突かれた恥ずかしさで思わず眼を逸らしてしまう。だが、それがコイツには気に入らなかったらしかった。

「そんなにイキたくないのでしたら、ワタクシもお手伝いして差し上げますわ。――――――玉梓」
「ふぁい?」

 ディープスロートに没頭していた玉梓が思わずペニスから口を放し、頭を上げる。――――――まさか・・・・・・・・・あのワザを!

「いいですこと?今日は、御館さまがどんなにご命令なさっても、一切の粗相は許しませぬ。主に忠誠を尽くす者として、その心根を鍛えさせて頂くのも、当然ワタクシたちの義務にございます。―――――――皆様も御宜しゅうございますか?」

「ええ~~~、あたし、お兄ちゃんのせーえき飲みたかったなぁ」
「まあ、いいじゃねえかレックス。寸止めってのも、それはそれで面白そうでよ」
「んフフフフ・・・・・・・・・・・確かに。――――――――イキたくともイケない苦しみにのたうつ御主人様というのも・・・・・・・・・・・・素敵ですわ~~~~」
「どうやら満場一致のようですわね、御館さま?」
 そう言いながら、葛葉がオレのペニスを、すっ、と撫でた瞬間、尿道に何とも言えない感覚が発生した。

―――――――髪が!黄金に輝く数本の髪がこよりのように細い束になり、蛇かドジョウのように、自らオレの尿道に潜り込んでいく!!


「んんんんんんんんんん!!!!!!!!!!!」
「え~~~~~、ちょっと葛葉ちゃん、何このワザ~?すごいすごい~」
「尿道責めか・・・・・・・・・こういうプレイはさすがのあたいもやったこと無いなあ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・でも、ちょっとこれ・・・・・・・・・・・グロくない?」

 一番幼いはずのレックスがもらす当然の感想は、これまた当然のように無視される。
 まあ、オレだって最初にコイツの髪術を見たときは、あまりのショックに萎えてしまったのだが・・・・・・・・・・・・・この術の真の恐ろしさはここからなのだ。

―――――――――――めりめりっ、めりめりっ!!!

 人間にとって最も敏感な器官の一つである尿道。そこを、まるで蛇がのたうつように髪が進む。それも5ミリ、6ミリ、ゆっくり、ゆっくりと。
 ましてや、オレとてこのワザを食らうのは初めてではない。オレの『尿道の処女』はとっくの昔にコイツに奪われ、尿道で感じる身体にされてしまっているのだから。あたかも膣やアナルのように・・・・・・・・・・。

「ちょっと、何コレ!?何コレ!!?御主人様のおちんちんがすっごく大きく・・・・・・・これって、前よりおっきくなってな~い!!?」
「おい葛葉!教えろ!!あたいにもこのワザ教えろっ!!!」
「まあまあ、二人とも落ち着いて・・・・・・・・・・さて、そろそろ来ますわよ・・・・・・・・・・・・・!!」
「~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!」

 股間を中心にオレの身体に高圧電流が走る!!尿道の髪が前立腺の裏側に到達したのだ。その結果、ペニスは通常の数倍の太さと硬さと熱さをそなえ、葛葉以外の三人の顔といったら、まさしくヨダレを垂らさんばかりだ。


「―――――ごっ、ごっ、ごしゅじんさまっ、素敵過ぎです~~~~~!!!!」
「あっ、ずるっ!!」

 レックスがそう叫ぶ間もなく、玉梓がオレのペニスにむしゃぶりついてきた。
 一気に亀頭を喉の奥まで突っ込み、さっきまでのディープスロートをさっき以上の熱心さで再開する。だが、エクスタシーはさっきまでのフェラの比ではない。何と言っても、ペニスの内側と外側から同時に来る快感なのだから。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・だが、気持よかったのもここまでだった。

「あっ、あたいにも、あたいにもちょうだい!静馬ちょうだいっ!たまずさぁっ!!」
 そんな信乃の声が聞こえた瞬間だった。玉袋にガブリという激痛が走ったのは。

「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

―――――――――――口をレックスの手首に塞がれてなかったら、さぞかし全校に轟くいい悲鳴になっただろう。しかしオレは、何ら表現の自由を許されず、頭を上下左右に振ってもがくくらいしか出来る事は無かった。

「ちょっと信乃ちゃん、一体何をしたのぉ!?お兄ちゃん、いま一瞬、白目剥いてたよぉ」
「・・・・・・・・・・あ~、めんごめんご。ちょっと興奮し過ぎて歯ぁ立てちまってな。ごめんな静馬。――――――でもいいよな?許してくれるよな?お前カオは悪いけど優しいし、何よりこれは“愛ゆえのあやまち”ってやつだしな」


「でも気を付けなさい信乃。御館さまのお体は、ワタクシたちとは違って華奢なんですからね。壊したら取り返しがつかないのですよ」
「あいよあいよ。じゃあ今度は優しくイクぜぇ~、し、ず、ま、く、ん・・・・・・・・」

 信乃がそう言った瞬間、屋上のアスファルトに仰向けにされていたオレの体が、いきなり横向けにされた。
 レックスは、まだ自分の手首をオレの口に突っ込み、顔面を上向きに固定しながらキスの雨を降らせていたところだったので、いきなりの体勢変化にオレの頚椎がメシリと不気味な音を立てる。

―――――――が、その途端、そんな音も痛みも瞬時に忘れさせる刺激が全身に走る!また玉袋に歯を立てられた!・・・・・・・・・それも今度はずっとソフトタッチに(それでも、かなり痛い事には間違いないのだが・・・・・・・・・・・)である。

「~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!」

 当然、それを見た他の三人も黙っちゃいない。それぞれが、意識的にか無意識的にか、無類のチームワークを発揮し始める。
 ペニスにむしゃぶりつく玉梓は、信乃と呼吸を合わせ、陰茎に這わせる舌と玉袋に立てる歯を、絶妙のタイミングで繰り返す。
 さらにペニス内部の髪さえも、玉梓の舌の機微をはかり、前立腺に微妙な振動を与え始めた。


 キスの雨を降らせるレックスは、目標を顔面から耳朶に変更し、信乃がタマに歯を立てるタイミングを見計らって、甘噛みを続け、ゆるやかに手首を出し入れさせる。さらに念話で、朦朧としたオレの意識に直接話し掛ける。

『ダメだよ、お兄ちゃん―――――――もっとあたしの指をしゃぶるの。指のおまたも、爪の間も、しわの一筋一筋、もっともっとも~~っと、しゃぶってなめるの!』
『だめだっ・・・・・・・・・苦しいっ!!この手を抜いてくれレックス!窒息しそうだよっ!』
『だぁ~め。いい?お兄ちゃんは今、“ふぇらちお”をしているの。この指がおちんちんで、お兄ちゃんのお口にどぴゅどぴゅって、しゃせーするまで抜いちゃだめなの。分かる?』
『分からん!!ってか、分かりたくねえ!!!』
『・・・・・・・・・・・・そうやって、また意地悪するんだ・・・・・・・・・・』
『―――――――ひいいいいぃっ!!!』
『素直に‘はい’って言えないお兄ちゃんには・・・・・・・・・・お仕置きだね・・・・・・・・・・・!』
『いやだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!』

 ずるずる、ずるずる、と爬虫類独特の細長い舌が、オレの耳の穴から侵入してくる!!
 これが葛葉の毛髪術とならぶ、レックスのオリジナルテクニック『耳インサート(何てひどいネーミングだろう)』である。

―――――――――――こっ、こまくがっ、鼓膜が、直接舌で舐めまわされてる!!!!!いやだぁ・・・・・・・・・・・でも、でも、何で、何で・・・・・・・・・・きもちいいいいい・・・・・・・・・・・・・・・。


――――――――――がぶり。

『「$%&&‘ *1 ==’&%&%&!!!!!=~|%>?<!!!!!」』

 今となっては推測でしかないが、恐らくこの激痛は、信乃のタマ噛みだったのだろう。
 オレがレックスの耳責めに半狂乱になってるのを見て、かなり力を込めて自己主張したかったのではないか?

・・・・・・・・・・・・・・まあ、気持ちは分かる。余裕があれば、コイツのその可愛い嫉妬を、微笑みながら頭を撫でてやることも出来たはずだ。だが、だが!このタイミングとこの力強さで、キンタマに歯なんざ立てられた日にゃあ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

―――――――――――――――で、何故推測なのかといえば、実を言うと恥ずかしい話だが、オレはここから先の記憶が無いのだ。どうやら精神がもたなかったらしく、呆気なく失神してしまったらしい。だからここから先の話は当然、後で聞いた話だ。



「あらあら皆さん、おいたもそれくらいにしておかなければ、御館さまがお可哀想ですよ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「ふぉんふぁふぉふぉふぃふぁふぇふぉ」

 レックスと玉梓の唇と舌は使用中だったので、取り合えず信乃が三人を代表して意見を述べる。

「いやだね。今日はこうやって、ず~~~~~っと、コイツを苛めて遊ぶんだ」


「いやだね。今日はこうやって、ず~~~~~っと、コイツを苛めて遊ぶんだ」
「しかし皆様、これ以上は・・・・・・・・・・・・」
「何いってんだい、このトウヘンボク!元はと言えばアンタが煽ったんじゃないか。それをいまさら―――――」
「でも―――――――」
「デモもストもあるかいっ!あたいはヤると言ったらヤるんだよっ!!・・・・・・・・・・・・・・・・それとも何かい・・・・・・・・・・・・・・?」

―――――――――――すっ、と信乃の目付きが変わる。

「―――――――――――アンタまさか・・・・・・・・・邪魔しようってんじゃないだろうね・・・・・・・・・・・・・・?」

 発情しきった人狼の怒りの視線を、妖狐の瞳は真っ向から弾き返す。――――――――瞬間、周囲の空気にぶすぶすと焦げた匂いが漂い、玉梓もレックスも、何事かと顔を上げる。

「信乃ちゃん、葛葉ちゃん・・・・・・・・・・・・・?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・どっ、どおしたのぉ、二人ともぉ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・信乃」
「あ?」
「――――――――――――あなたが正しいですわ」
「―――――――――へっ?」


「あなた方を学校に誘ったのもワタクシ。髪術で御舘さまの粗相を封じたのもワタクシ。つまり、今日の流れを作ったのはこのワタクシなのですわね。それを今さら・・・・・・・・・・・・
あなたがお怒りになるのも当然ですわ」
「――――――――いや、まあ、分かりゃあいいんだけどよ・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・そうですわね。今日は一つ、徹底的に楽しみましょう。たまにはそういう趣向も御舘さまのためですわ。ねえ、信乃?」
「・・・・・・・・・・・そうだよ、そうさ!これもみんな静馬のためなんだ!!だよな!?」
「信乃は本当に御館さまが好きなんですのねえ」

 葛葉が微笑みを返すと、信乃は真っ赤になって、再びオレのキンタマにしゃぶりついた(らしい)。
 そして葛葉は、オレの胸に取り付き、ちゅうちゅうと音を立てて乳首を吸い始めた。

―――――――――――ふふふふふ、申し訳ございませぬ御舘さま。本当はワタクシとてあなた様のお体を第一に考えたいのでございますが、でも、でも
・・・・・・・・・・・・・・・・・・仕方が無いでございましょう?一度火が点いた彼女たちを止められる生物など、この物質界には存在しないのでございますから・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・いえいえ、ワタクシといたしましては、当然・・・・・・・・・・・・・・・・ふふふふふふふふ・・・・・・・・・・・・・・・ワタクシは悪くありませんわよ、御館さま。悪いのは、止めても止まらないこの三人なのです。ワタクシはただ、おこぼれにありついているだけなのですから。
・・・・・・・・・・ああああああ・・・・・・御館さまのお体・・・・・・・・・・・いい匂い・・・・・・・・・・それだけでイっちゃいそう・・・・・・・・・・・・。


―――――――――――――などということを葛葉が考えていた事など、神ならぬこのオレには知る由もなかった。