「うー、いい気持ちだ」

シャワーを浴びながら、思わずそんな声が出る。
熱いシャワーのしずくで汚れといっしょに疲れた体が癒されていく。そんな気さえする。
やっぱ、風呂と睡眠はこの世で最高の贅沢だよな。そんな親父くさいと言うか、爺くさい事を考えていて時、
突然、後ろからひんやりとした風が吹いてきた。

「んん?なん……」

思わず振り向いた俺の前には、素っ裸の七尾。
突然の展開について来れず、言葉が詰まる。
え。と言うか、ナニコレ。普通、物語的と言うか展開的に逆じゃん?

「というか、展開とかそういう問題じゃねーッ!」
「わわ、びっくりしたぁ」

カルタ名人も真っ青の速度で洗面器を手に取り。
すかさず下半身を隠す。よし。取りあえず丸腰は免れた。
落ち着きを取り戻した俺は、目の前のアンポンタンを問い詰めることにした。

「なに勝手に入ってきとるんだお前は!」
「いやー、恩返しの機会かなぁと思っちゃいましてぇ」
「背中でも流そうってか?」
「アハハハハ、違いますよぉ」

ニヤソとでも言いたげな、悪そうな笑みを七尾は浮かべる。
……なんかヤバイ。よく分からんがヤバイ感じがする。

「いいから、とっとと出てけ! それから服着ろ!」
「えー、何言ってるんですか? 恩返しはこれからですよぉ」

ユラリと奴の後ろで尻尾が動いた。と思った途端、
その尻尾が物凄いスピードで俺に向かってきた。
反応する間もなく、それは俺の両手両足に巻きつき、俺を床に組み伏せる。

「のあっ!」
「どうですかぁ?痛くありませんかぁ?」

のんびりとした声で七尾が俺を見下ろしてくる。
こ、このボケ狐。なにさらしてくれる!

「というか、晒してるのは貴方ですけどねぇ」
「ほっとけ!」

4つの尻尾に押えられ、俺のか細い装備である洗面器はあっという間に取り上げられてしまった。
つまり、俗に言う丸出し状態。しかも、目の前には全裸の少女。
幼く見える面持ちの割には、それなりにボリュームのある胸。
元が野生の狐の為か、無駄な肉は無く、臍からアソコの辺りまで均整の取れた身体。
元々なのかそういうニーズなのか、両手足だけは半端に擬人化しており、
指先や足先の肌の白さと柔らかな黄色い毛が相まって。美しさを際立たせているように見える。
血が一部に溜まっていくのも必然というわけだ。

「いい加減にしろ、この野郎! 恩人さらし者にするのがお前の恩返しか!」
「違いますよぉ。恩返しはむしろこれからです」
「何が恩が…ウグ!」

最後まで言う前に七尾がのしかかり、俺の唇を奪った。それだけじゃない。
七尾の舌が俺の口の中をゆっくり撫ぜ回して行く。
頬の辺りをなぞり、舌を絡ませゆっくりと丁寧に口内を愛撫していく。
その感触に加え、七尾のそれなりに大きい乳房の感触をダイレクトに胸板で感じ、
こんな状況でありながら、嫌が応にも気分が高まっていく。
そのまま抵抗できない俺をタップリと舐り倒した後、ようやく七尾は離れた。

「ぷはっ、どうですかぁ。気持ちよかったですか?」
「恩返しって…、こういう事か…」
「はい!」
「人を拘束したままやる事かッ!!」

ニッコリと笑う。不覚にもその可愛らしい微笑みに、一瞬心を奪われた。
が、すぐに我に返り、体を捻って拘束から抜け出そうと暴れまわる。

「だって、これが最後だって言ったじゃないですか。
 だから、絶対に失敗しないようにしないとって思ったんですよぉ」
「やかましい! 早く離せ! 離せ! HA・NA・SE!」
「あー、あんまうるさくしないで下さい」

スルルともう一本の尻尾が伸びてきて、俺の口を覆う。
ヤバイ。これで助けを呼ぶ事も出来なくなった。

「それじゃ、始めますねー」
「ムムグ……ムゥ!?」
「んあ……ふっ…」

何を始める気だ、と緊張走らせる俺の前で、七尾は思いもよらない行動に出た。
自分の胸を手で包み、それをヤワヤワと揉み始める。
さらに、尻尾の一本を自分の秘部に当てゆっくりと上下になぞり始める。
これは…、いわゆる一人エッチと言う奴でわ。

「ムググ! ムグゥ!!」
「あん! 暴れないで下さいよぉ…」

俺が、尻尾で押さえつけられている間も、七尾は腹の上に跨ったまま、自慰を続けている。
まるで、俺に見せ付けるかのように、自分の乳房を持ち上げて乳首を舐めたり、
尻尾や指を秘部に出し入れしたり、艶やかな喘ぎ声を上げながら、濡れた眼で俺を見つめて昂らせる。

俺とて健全な若者な訳で、こんな痴態を見せ続けられれば、そりゃ勃起の一つもします。
というか、むしろそれをじっと見ながら体を動かせないのは拷問だ。
さっきから、起ちっぱなしのアレが痛いほど張っている。

「フフフ…、そろそろいいですよねぇ」
「…? むぐぅ!」

七尾が愛液に濡れた指で、俺のそり立った息子を撫であげた。
トロリとしたその感触に、思わず腰を上げてしまう。
その様を楽しむように、ニチャニチャと音を立てながら愚息を弄ぶ。

「フムゥ! ムグゥ!」
「アハハ、気持ちいいですかぁ。もっと良くしてあげますねぇ」

七尾はひとしきり前戯を愉しんだ後、腰を上げ、
いよいよ本番ですとばかりに、不敵な笑みを浮かべて見せた。
あぁ、こいつは分かってやってると思ったね。
限界に来ている俺が、早く入れてくれとばかりに目で懇願しているってことに。
そして、それを確認してから、奴は目標に向かって一気に腰を下ろした。

「~~~!!!」
「アハァァ!!!」

声にならない悲鳴と、嬌声。
あいつの中に入った肉棒が、肉の壁によって揉みしだかれ、あまりの快楽で声にならない声が出る。
それだけでなく、七尾自身も腰を激しく振り、ぬめぬめの膣内で淫靡な水音を立てながら嬲られる。
俺は力いっぱいに床を叩き、善がり狂うが、その度に七尾は体の位置を巧みに変え、
まるで荒馬を乗りこなすように腰を振り、俺に快楽を与え続ける。

「どぅ…ですかぁ…、聞くまでもないですけどねぇ…」
「~~グッ!! グムゥ!!!」
「アハァ。いい顔ですねぇ…そろそろイっちゃいますかぁ…」
「~~~ッ!!」

ペロリと舌を出し、七尾は内股をギュッと締め付けた。
肉壁によって高められていたモノに、更なる刺激が加わる。
既に限界まで来ていた俺は、耐えようと考える間もなく噴出していた。

びゅるるるうう!!!

「……ハァ!ハァ!」
「出ちゃいましたねー」

荒い息をしながら、俺は快感の余韻に浸る。いつの間にか口に巻きついた尻尾は外されていた。
よく考えてみればこんな物口につけてヤってたんだ。もうちょっとで呼吸困難になるところだった。
こいつ、まさかそこまで見越して…。
俺の視線に気付いたのか、やや不敵に笑いながら七尾が耳元に囁いてきた。

「どうですかぁ。恩返し…満足しました?」
「……これで、満足したって言ったらどうする?」
「主従関係成立ですねぇ」
「つまり、お前が居座るってことか」
「ま~、そうとも言いますねぇ」
「この女狐め……」

どうしたもんか…、正直、可愛い女子が傍に、と言うのは魅力だ。
だが、こんな風にいいようにされて頷くというのもむかつく。
それに、人一人抱えるというのはそんな楽な話じゃないだろう(狐だけど)。
食費も生活費も一人分増えるわけだし。まさか、必要な時以外は外で過ごせというわけにもいかんだろうし。
何より、俺はまだ学生だし…。

「ヌグァ!」

考え事は唐突に股間に走った感触で途切れた。というか途切らされた
七尾が体を動かしたらしい。

「何考えてるんですかぁ。一言ハイって言ってくれればいいのに」
「人間には色々と事情があるんだ!」
「やだなー、そう言う面倒な事は全部あとで考えればいいんですって」
「……駄目だ、こいつ」
「じゃあ、力づくで言って貰いますねぇ」

七尾が腰を浮かし、ズルズルとアソコに入った愚息を引き抜いた。
ドロッとした白濁液が滴り落ちる。結構な量出したもんだ。
だが、完全に引き抜いた後、今度は尻尾が蛇の如く、逸物に絡まってきた。

「んなっ! 何を!」
「決まってるじゃないですか。素直にしてあげるんですよぉ」
「ぁ…ぐぁ!」
「あぁ…いい顔ですねぇ……」

七尾はクスクスと笑いながら、モコモコとした尻尾が動かし始める。
長く柔らかい毛が、擽るように雁首を這いずり、萎えていたアレを再度いきり立たせる。
更に七尾は亀頭に顔を近づけると、愛しそうに一舐めした。
人とは違う、獣特有のザラっとした感触を急所に感じ、俺は初心な少女のように喘いでしまう。
それを楽しむかのような七尾に、柔らかな尻尾で棹を摩され、刺激的な舌で噴出孔を舐られ、
二度目の射精に達しようとした、その時、
今まで、下腹部で愛撫するように動いていた尻尾が、逆に拘束するようにグルリと締め上げた。

「ぐぁ…!」
「出す前にですね、お返事を聞いておきたいなぁと思いまして」
「へ…返事?」
「私をここに置いてくれますよね?」

言いながらも、七尾は舌の動きをやめず、更に刺激を与え続ける。
既に、限界に来ていた俺に抗う術は残っていなかった。

「わ…かった…」
「もっと大きな声で言ってくださぁい」
「分かった! 居てもいいから! は、早く出させてくれぇ!」
「ハイ、よく出来ました」

止めとばかりに、七尾は下から上まで一気に舐めあげた。
それと同時に、尻尾の拘束が緩み、堪えていたものが一気に噴出す。

ぴゅるるるるるるる………、

大分溜められていたせいか、二度目だと言うのにかなりの量が飛び散り、
最後の刺激を与えた七尾の顔は、髪の毛まで顔に飛び散った精子でベットリ白く汚れていた。
まるで毛繕いするように、七尾はそれを丹念に舐め取っていく。

「あぅ、顔にかかりましたぁ…」
「……ううぅ、そんだけ顔近づけてれば当たり前だアホ」
「まぁ、目的は達しましたし。終わり良ければってことで問題無しですねぇ」

そこで、ようやく七尾は俺の四肢に纏わせた尻尾を解いたので、
俺は多少ふら付きながら起き上がった。やっと開放された訳だ。ヤレヤレ。
しかし、その代償にとんでもない約束をしてしまったもんだ。

「これで、さっきの約束は無しとか言ったらどうする?」
「あれ? まだ足りないんですか?」
「言ってみただけだ! 言ってみただけ!」

尻尾が怪しく蠢き始めたので、慌てて訂正する。
こいつに下手な冗談はやばいな。

「いやぁ、でも本当に良かったですよぉ」
「何がだよ」
「いい主人が見つかってぇ」
「あぁ。そうか…………………待て」

聞き捨てならぬ一言が聞こえて、俺は七尾の頭をグワシとつかむ。

「わっ。何するんですかぁ。離してくださいよぉ」
「お前、確か恩返しに来たんだよなぁ」
「はい、そうですよー」
「じゃあ、いい主人が見つかった。ってのはなんだ?まるで、事前に人材を見繕ってたような言い方だな」
「ギクッ!」

七尾の尻尾と髪の毛が、まるで生きてるかのように逆立った。さすが狐。
俺はギリギリと頭を掴む力を強くしていく。

「考えてみれば、ちょっと偶然にしては出来過ぎてるよなぁ?
 滅多にいないはずの狐に出会って、それが罠に引っ掛かってて。助けて恩返し。
 一体どこのむかしばなしだろうなぁ?」
「よ、よくある話ですからぁ…」
「あの辺って民家無いのに、なんで都合よくネズミ捕りの罠があったんだろうなぁ」
「ギクギクッ!」
「しかも、よく思い出してみれば、罠に挟まれてたわりには怪我もなかったよなぁ。バネも緩かったし、あっさり外せたし」
「ギクギクギクッ!」
「さて、何か言いたい事でもあるかね、七尾さん」
「全てはただの偶然ですよ♪。
 ……あ、痛い!痛い!痛い! すいませんすいません!
 郷が退屈だったもので、掟を大義名分に外に出る機会を待ってたんですぅ!」

甘夏を握りつぶす程のアイアンクローが効いたせいか、あっさりと白状しやがった。
七尾は頭を摩りながら、なみだ目でこちらを伺ってくる。

「えーっと、怒ってます?」
「呆れとるわ」
「ううぅ」

やれやれ、しょうがない奴だ。本当に本当にしょうがない奴だ。

「全く…、呆れて追い出す気にもなれんわ」
「…え? それって」

七尾は一瞬、虚を突かれたようにポカンとして、
すぐに笑顔に変わると、俺に思いっきり飛びついてきた。

「ありがとうございますぅ!!」

正面から抱きつかれているので胸の辺りに、柔らかな感触が…、
漢としては、この状況に甘んじるべきなのだろう。
だが、このままでは確実に危うい事態が起こる。と俺の直感が告げていた。

「……ニヤァ」
「ギクッ」

因みにこのギクは七尾ではない。俺のものだ。
裸体の少女に抱きつかれ、そのスベスベとした肌を堪能していた俺の身体は、
二度放ったにも関わらず、正直に反応していた。
…これが若さか。
とか言ってる間に、いつのまにか抱きしめられる腕に力がこもり、
俺と七尾を結びつけるように、尻尾がグルグルと巻きついていく。

「恩返し、足りませんでしたねぇ…」

七尾が体を少しずらし、俺の棒を自分の膣へと一気に引き込む。
さっきも味わった膣が締めあげ、はげしく蠕動を始めた。
どうやら、俺の受難はこれからはじまったばかりのよう……
くっ…うっ…あっ! アーーーーッ!