私が澪にイタズラして、遊ぶ。
それが、日常。・・そう、学校では。
それが、日常。・・そう、学校では。
「律」
「な、なんだよ」
「そんな、怯えなくてもいいのに」
「お、怯えてねーっつの」
「な、なんだよ」
「そんな、怯えなくてもいいのに」
「お、怯えてねーっつの」
1歩、また1歩と近づいてくる澪と、同じようにして後ずさる私。
「学校でちょっかい掛けてこなかったら、何もしないって言ってるだろ?」
「そう、だけど」
「そう、だけど」
私がちょっかい掛けないでいたら、喧嘩でもしたのかと周りに心配されたりして。
やめるに、やめられない。
やめるに、やめられない。
「今、律の思ったこと。当ててあげようか?」
「え」
「『ちょっかい掛けないと、周りが心配する』、かな」
「え」
「『ちょっかい掛けないと、周りが心配する』、かな」
うぐっ、あってる。
「んなわけ、ないだろ」
「そう?」
「そう?」
あってるけど、あってるって言いたくない。
「焦ってる時の律、思ってることが顔に出やすいって、知ってた?」
「し、知るわけないだろ!」
「し、知るわけないだろ!」
くすくすと笑う澪。
こんな時でも、それが綺麗だと思う自分を殴りたい。
こんな時でも、それが綺麗だと思う自分を殴りたい。
そんな風に考えてたら、一気に距離を縮められて。
気がついたときには。澪の唇が、わたしのそれに、押しあてられた。
気がついたときには。澪の唇が、わたしのそれに、押しあてられた。
「なっ・・ちょ、澪!」
「あはは、真っ赤っか。かわいい」
「あはは、真っ赤っか。かわいい」
くっそー、完璧に澪のペース。
このまま負けを認めるのは悔しいから、澪を睨みつけてやる。
このまま負けを認めるのは悔しいから、澪を睨みつけてやる。
「ねぇ、律」
「なんだよ」
「もしかして」
「なんだよ」
「もしかして」
私の睨み、効果なし。
澪はそこまで言うと一度私から離れる。
なんなんだ、途中まで言って黙るなんて、気になるじゃんか。
澪はそこまで言うと一度私から離れる。
なんなんだ、途中まで言って黙るなんて、気になるじゃんか。
「・・だから、なんだよ!」
続きを言ってこない澪に、痺れを切らしてそう叫ぶ。
そんな私を見て、澪が満足そうな顔をしながら、顔を寄せてくる。
そんな私を見て、澪が満足そうな顔をしながら、顔を寄せてくる。
「・・こういうことされたいから、ちょっかい掛けてきてるんだろ?」
今度は、合わせるだけの口づけじゃなくて。
澪の舌が、口ん中で好き勝手暴れる。
逃げても逃げても、絡め取られる。
あぁ、もうダメ。ボーッとしてきて・・何も考えられない。
澪の舌が、口ん中で好き勝手暴れる。
逃げても逃げても、絡め取られる。
あぁ、もうダメ。ボーッとしてきて・・何も考えられない。
「んぁ・・・はっ・・」
いつまでそうされてたのか、わかんないけど。
やっと開放されて、足りなかった酸素を補給する。
やっと開放されて、足りなかった酸素を補給する。
「間違ってる?」
そんな私を見て、くすくすと笑いながら聞いてくる。
間違ってると、即座に言うことが、できなくて。
間違ってると、即座に言うことが、できなくて。
酸欠のせいだと、思い込むしかなかった。
おわる。